September 03, 2009

初回にヒットを打ったLAAの先頭打者フィギンズは二盗を試みたが、ロブ・ジョンソンが素晴らしいコンロトールで盗塁を刺し、ビル・ホールのファインプレーなどもあってバックがヘルナンデスの立ち上がりを支え、ヘルナンデス8回無失点、14勝目。サイ・ヤング賞に一歩近づく大きな勝利と防御率アップとなった。

He and catcher Rob Johnson were on the same page the entire game.
Jim Street ,MLB.
Felix baffles Angels, outduels Kazmir | Mariners.com: News

LA Angels vs. Seattle - September 2, 2009 | MLB.com: Gameday

それにしてもわからないのは、あいもかわらずの「ロートル優先の選手起用」だ。
今シーズン残り一ヶ月しかないのに、サードのポジションを怪我明けのベルトレの打撃復調のために消費してしまい、DH枠は、チャンスを潰してばかりで打てもしないスウィニーに与え続けて終わってしまうつもりなのか。(コネ捕手城島やグリフィーは論外)
移籍後の打率が2割しかないジャック・ウェルソン起用もまったく意味がない。もし2人のウェルソンの守備力が同程度なら、打撃が良くサラリーも安いジョシュ・ウィルソンのほうをなぜ使わないのか。
打てないビル・ホールもそうだ。たしかに今日は活躍した。だが、それはたまたまそういう日もある、という程度の話。基本的にビル・ホールのスイングは酷い。いちいち大きく反動をとってからでないと振れない。あんな酷いリズムの取り方で、手元で変化するメジャーの球を、カラダに近いポイントで人並みにバッティングできるわけがない。

こういう若手軽視で「不良債権を貯め続ける」選手起用は、ここ何年もシアトルでやり続けている。セプテンバー・コールアップも、毎年毎年チーム順位がたいしたことがないクセに、懲りもせずに、老人たちの帳尻打撃ために無駄にし続けている。
例えば打撃が同じ程度なら、サラリーが安く、今後の伸びしろが期待できる若い選手を使うほうが予算が節約できるし、また、もし守備が同程度なら打てる選手のほうを使ったほうがチームは勝てる。それなのにサラリーが高いのに成績は若手とかわりばえしない老人ばかりをスタメンに使い続けてきた。ロブ・ジョンソンと城島のチョイスにも同じようなシアトル独特の若手軽視は表れている。

なぜそんな単純な選択すらできないのか。
こういう起用の間違いで、何人有望選手を外にほうりだしてきたか。

2009のセプテンバー・コールアップでも、ウオッシュバーンを安売りしてしまったせいでワイルドカード絶望のクセに、チームの方針転換もたいしてしていない。若手を上げて経験を積ませることもせず、9月というのに、老人たちばかりスタメンに留まっている。

これで来年のチームが良くなるわけがない。
コアな観客層は既に8月以降、とっくに今年のチームマネジメントの無理なローテ投手陣改造失敗によるワイルドカード争い脱落に呆れてスタジアムを離れている。



今日のフェリックスは114球で、ストライク67、ボール47で、ストライク率は58.9%で、彼の数字としてはよくない。8月上旬に一時改善されてきていたストライク率だが、8月下旬以降、また下がってきたのが、なんとも気になる。
四球3個は、このところのヘルナンデスにしては多い(ヘルナンデスは自分の出した四球にイライラして崩れる部分もあるから注意が必要だ)打者に対して初球がボールになると、ボール先行してカウントを悪くしやすい。
ただ、強打者ぞろいのLAAに、「初球は絶対にストライクを投げる」と決めてかかると、狙い打ちされて自滅する、ということもある。兼ね合いが難しいが、今日はそこはうまくいっていた。
8回無失点に抑えられたのは、ボール3カウントから投げるストレートにバットをへし折る球威があったことや、ゲーム終盤アウトコースに使ったシンカーでストライクがとれるようになって、球数が一気に節約できたことが大きい。
悪いなりにロブ・ジョンソンがまとめた、というところ。

8月1日  104球58ストライク 55.8% 四球4
8月7日  113球70ストライク 61.9% 四球6
8月12日 105球67ストライク 63.8% 四球4
8月18日 106球69ストライク 65.1% 四球1
8月23日 101球67ストライク 66.3% 四球0
8月28日 104球63ストライク 60.6% 四球1
9月2日  114球67ストライク 58.9% 四球3



今日最も圧巻だったのは、ヘルナンデスがトリー・ハンターから奪った2三振も素晴らしいが、むしろ、9回にアーズマが対戦した2人目の打者モラレスからとった空振り三振が素晴らしい。素晴らしいコントロールと配球だった。
今シーズン急成長したモラレスは長打率なんと6割に迫るLAA期待の若手だが、1−0からlアウトコース一杯に速球で2ストライクをとって、1−2と追い込んだ後に、3球目のストレートとまったく同じ軌道、まったく同じ腕の振りから、スッと落ちる4球目の2シームを投げ、見事に空振り三振させた。
振っても三振、振らなくても三振。完璧な1球だった。

2009年9月2日 9回モラレス三振9回 モラレス 三振


アーズマは誰がキャッチャーでも同じ、と、思い込んでいる人もいるかもしれないが、そんなことはない。アーズマは、かつてのビッグスリー同様、ロブ・ジョンソンが受けたほうがずっと成績がいい。
アーズマがロブ・ジョンソンに投げるときは、
「城島より被打率が1割も優れている」
「城島が受けるより三振が多く、四球が少ない」
「その結果、SO/BBが城島の2倍優れている」

これが事実だ。

      BB SO SO/BB 被打率
ジョンソン 14 43 3.07 .154 (35ゲーム117打席)
城島    13 21 1.62 .250 (22ゲーム84打席)

アーズマの1ゲームあたりの三振と四球
ジョンソン 1.23三振 0.40四球
城島    0.95三振 0.59四球
(2009年9月1日現在)


ヘルナンデス2009全登板ゲームログ

4月6日  6回自責点1  城島 QS
4月11日 5回自責点5  城島
4月17日 6回自責点3  ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0  ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0  バーク QS 9三振
5月4日  6回自責点6  城島 負け  9三振
5月9日  4回自責点5  城島 負け
5月14日 7回自責点0  ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島 負け
5月24日 8回自責点1  ジョンソン QS 10三振
5月30日 6回2/3自責点0  ジョンソン QS
6月5日  7回自責点1    ジョンソン QS
6月10日 7回自責点1    バーク QS
6月16日 9回自責点0    バーク QS
6月21日 7回1/3自責点0 バーク QS 8三振
6月27日 8回自責点0    ジョンソン QS 9三振
7月3日  7回自責点3    ジョンソン QS
7月9日  8回自責点1    ジョンソン QS
7月17日 8回自責点2    ジョンソン QS 8三振
7月22日 7回自責点1    ジョンソン QS 8三振
7月27日 5回2/3自責点7 ジョンソン
8月1日  7回自責点2    ジョンソン QS
8月7日  6回自責点3    ジョンソン QS
8月12日 7回自責点0    ジョンソン QS 10三振
8月18日 7回自責点1    ジョンソン QS 9三振
8月23日 6回自責点3    ジョンソン QS
8月28日 7回自責点3    ジョンソン QS
9月2日  8回自責点0    ジョンソン QS







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