September 26, 2009

いよいよコネ捕手城島マスクのゲーム(=キャッチャーとして先発したゲーム、および、9月8日LAA戦のサヨナラ負けの例のように、試合途中でキャッチャーが城島に代わってから勝敗が決したゲーム、両者の総計を指す)の勝率が4割を割り込むときが目前にやってきている。

今年のシアトルを評して「100敗したシーズンの翌年にしては、よくやっている」とか、「防御率はリーグトップで安定している」などと、「城島問題」を無視した気楽なことを言う馬鹿がいるが、チームに毎年勝率4割の捕手がいる、ということの意味がまったくわかってない。

この「勝率4割」という数字の意味や重さが、ほんとうにはわかってない人が多い。
「勝率4割」
というのは、仮に160試合すべてをコネ捕手マスクでいったとすると、64勝96敗、借金32となり、ただそれだけで「屈辱のシーズン100敗」が決まってしまうという、めちゃくちゃに最悪な勝率なのだ。


結論を先にいうなら、城島がチームにいて、たとえシーズンの半分でも出場をし、この「勝率4割」をダラダラとやり続けるのを許しているかぎり、ポストシーズン進出は「絶対に」ありえない。
城島との契約におもんばかってスタメンに残し続けることは、チームのプレイオフ進出の日を待ちわびるファンに対する背任行為そのものだ。
選手との契約に汲々とするばかりで、ファンとの信頼関係を大事にしないチームは、最低のチームだ。




たとえば仮の計算として、コネ捕手城島の先発マスクを、2008年レベルの130試合としよう。
「勝率4割」で計算すると、130試合52勝78敗となり、借金は26にもなる。ポストシーズン出場のためには貯金はどんなに最悪でも20程度は必要だから(今年ワイルドカードがほぼ決定のボストンは貯金30。20でも足りない)、残り30試合を全勝したとしてさえ、貯金は4で、「絶対に」ポストシーズンには進出できない。
つまり、コネ捕手に「絶対に」正捕手をやらせてはならないのだ。

言葉でわからなければ、数字で見るといい。
「勝率4割」のコネ捕手の出場ゲーム数をどのくらい減らせばポストシーズン進出の可能性が出てくるか。数字で見れば、チームに「勝率4割」のコネ捕手が存在してはならないことなど、ひと目でわかるはずだ。

「勝率4割」のコネ捕手の出場ゲーム数別の
ポストシーズン進出の可能性
(貯金20を仮目標にした場合)

忘れてもらっては困ることはもちろん、貯金20という仮の目標数値は、けしてポストシーズン進出が絶対になる数字ではない、ということだ。今年のボストンのワイルドカード進出は貯金30であることを忘れずに読んでもらいたい。貯金20は、「ワイルドカード争いの上位にはいられる」という程度の意味であって、ポストシーズン争いとしては最低限の数字でしかない。

(1)コネ捕手城島出場 130試合 52勝78敗 借金26
→残り30試合 30勝0敗で貯金4 不可能

(2)100試合 40勝60敗 借金20
→残り60試合 50勝10敗で貯金20 不可能

(3)80試合 32勝48敗 借金16
→残り80試合 58勝22敗で貯金20 勝率.725 非現実的

(4)60試合 24勝36敗 借金12
→残り100試合 66勝34敗で貯金20 勝率.660 非常に負担が大きい。戦力、特に先発投手が揃わないと絶対に無理

(5)40試合 16勝24敗 借金8
→残り120試合 74勝46敗で貯金20 勝率.617 やや現実的

(1)および(2)城島を「正捕手」としたケース
ポストシーズンは、完全に不可能。
コネ捕手出場試合数を、130、100とした2つの計算では、試合数からして「勝率4割のコネ捕手城島」が「正捕手」という話になるわけだが、この仮定だと、ポストシーズン進出は永久に無い。
だが、そんなありえない出場ゲーム数をコネ捕手に与えたのが2008シーズンだ。2008年が、どれだけ馬鹿馬鹿しい、どれだけ無意味なシーズンだったか、これでわかるだろう。シーズン100敗したのは必然だった。
「勝率4割」のコネ捕手城島は「絶対に」正捕手にしてはならない。こんな単純なことが理解されないうちは、シアトルは永遠に闇の中。


(3)シーズンの半分、80ゲームに減らしたケース
ポストシーズンは、非現実的。
コネ捕手城島がシーズンの半分のゲームに出場したと仮定する出場80試合の場合ですら、城島でないほうのキャッチャーの勝率は、7割を越えなければいけない計算になる。
そんな馬鹿な話が非現実的であることくらい、まだ野球のルールのよくわからない小学生でもわかる。

(4)60ゲームに限定したケース
これでもハードルは相当高い。ポストシーズンはほぼ無理。
この計算ですら、城島でないほうの捕手は地区優勝するチームの中でも、高い勝率といえる.660を、シーズン通じて一度も勝率を落とさず、連綿とキープしなければならない。そんなことはシアトルの現状のチーム力を考えれば、かなりハードルが高い。
だが、これを2009年に、シアトルのこの低いチーム力の中でほぼ達成しかかったのが「ロブ・ジョンソン」である。彼の大仕事を誉めないヤツはどうかしている。

(4の別バージョン)
ローテ投手5人のうち、2人をコネ捕手が受ける
=結果的には、シーズン64ゲームとなるケース

5人のローテ投手のうち、2人の球をコネ捕手が受けると仮定すると、160試合のうちの5分の2だから、出場試合数は64になる。
この場合(3)のケースで既に計算したのと同じように、城島でないほうの正捕手は、勝率を今年のヤンキース並みの高率にキープしていなければならなくなる。
だから、2009シーズン6月以降のシアトルがやった「5人の先発投手のうち、2人をコネ捕手城島にまかせる」という方策そのものが、もともと根本的に間違っていた、ということがわかる。そんなおかしなことをやっているから、ポストシーズンに進出できないのである。

(5)40ゲームに限定したケース
=出場城島を「デーゲーム専用の控え捕手」にするケース

ようやく話が現実的になってくる。
「勝率4割」のコネ捕手がいてもポストシーズンを現実的なものにするためには、どんなに多くても、コネ捕手の出場を40ゲーム以下にしないかぎり、無理だ。出場が40ゲーム以下の捕手、というと、「デーゲームのみの出場」、つまり、本来の意味の「控え捕手」としての起用にでも追いやらないかぎり、ポストシーズン進出は無いということだ。
だが、それはもちろん、貯金20を前提にした話だ。今年のように、ワイルドカード争いに勝てるラインが貯金30になれば、コネ捕手の出場ゲームを「デーゲームのみに出る捕手」どころか、もっともっと減らさなければ無理だ。
この点で、2009年の夏、シアトルは大失敗を犯したことは、言うまでもない。観客はそのことをよく知っていて、スタジアムを離れた。



ここまで丁寧に説明すれば、
いくら馬鹿でもわかるだろう。

チームに「勝率4割」が当たり前の捕手など、いてはならない、のである。
現実的にみて、ポストシーズン進出に必要な貯金20(本当はそれ以上の貯金が必要)を達成しようと思えば、コネ捕手を、「デーゲームに正捕手が休むときのバックアッパー」、つまり「完全な控え捕手」としての出場試合数以下に抑える必要がある。
もちろん、日本にお帰りいただくのが最も適切な対策であることは、言葉にするまでもない。



2009シーズンの意味は、単にコネ捕手城島が怪我をしてくれたおかげで、出場ゲーム数が自動的に大きく減り、コネ捕手の作る借金を「偶然に」減らすことができただけの話。それでも10いくつだか借金を作ってくるのが、「勝率4割」のコネ捕手城島という不良債権だ。

ポストシーズン進出に失敗したのは、「城島問題」を軽視し、城島に出場ゲームを与えたチーム・マネジメントの大失態である。借金まみれの「城島問題」は今もほとんど改善されていない。



2009 ロブ・ジョンソン出場ゲーム (9月24日まで)
あらゆる月で貯金を達成。いまや貯金の合計は21
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月 8勝6敗 貯金2
9月 5勝2敗 貯金3

シーズン通算 48勝27敗(貯金21)
シーズン勝率 .640
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


2009 城島出場ゲーム(9月24日まで)
無理矢理出場機会を増やしてもらって、このザマ(笑)
いまや借金の総計は「12」。天下の笑い者(笑)
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝6敗 貯金1
9月 5勝8敗 借金3

シーズン通算 26勝38敗(借金12)
シーズン勝率 .406
(=2008年の城島先発ゲームの勝率と大差なし)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

2009年の捕手別の勝敗は下記の記事等を参照。

2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。

2009年8月30日、シーズン勝率.632貯金18のロブ・ジョンソンに対し、シーズン勝率.412借金9のコネ捕手城島。7月末にウオッシュバーンを無理矢理放出し、8月以降城島の先発機会を無理矢理増やさせても、結果は何も変わらなかった。

2009年9月17日、9月に貯金を2つ増やし、勝率.639 貯金20のロブ・ジョンソン。借金を2つ増やし、勝率.410 借金11、借金まみれのコネ捕手城島。8月以降、城島先発を無理矢理増やさせ、9月にはスネルも加えたが、事態はただ悪化しただけに終わった。






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