October 28, 2009

よくよくこの九州のイモあんちゃんは「おかしな契約をするのが好き」なのだろう。


チームからいなくなってくれて清々したし、もう無関係な城島の日本での移籍先探しなど無視しようと決めてはいたのだが、元阪神監督の岡田氏から「その前に話しとったんやろ!」「城島がどこへ行きたいか、知っている」発言が飛び出したことで、このブログでも主観的にだが、軽くまとめておくことにした。やれやれ。面倒なことである。
2008年4月の、あの不自然で異常な「3年契約延長問題」は、やはり、この選手特有の「体質」がカラダの奥からにじみでたものだったのである。

岡田監督暴露!城島の阪神行き決まっていた(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
2009年10月23日(日本時間)
オリックスの岡田監督が“爆弾発言”だ。城島の阪神移籍が決定的になっていることを受け、「何日から話し合い(交渉)になるという話じゃない。その前に話しとったんやろ!何年か前に、そんな話を聞いている。(オレも)阪神におったわけやから」と話した。
さらに「城島がどこへ行きたいか、知っている」とも。それだけに、オリックスの指揮官としては「絶対に獲りにいく発想は浮かばんかった」と本音を漏らした。



どうにも長すぎる前置き
どうにもシナリオ臭のする「城島の日本での入団先探し問題」は単に簡単にまとめておくだけのことだ。まとめ、というからには、ニュースや事実が増えたり変わったりすれば、この記載も更新され、または訂正されることになる。あらかじめご承知おき願いたい。また、真偽のほどは他のネット上のソース同様、各自が自分の能力において自主的に判断されたい。
シアトル・マリナーズの細かい話題やMLBには疎い、という人は、2008年4月に突然発表された「城島の3年契約」の異常さについてはよくわからない人が多いだろうとは思う。2008年の「契約延長問題」について、このブログの記事を読むのは歓迎するが、このサイトは、あくまでゲームでのプレイぶりや、チームの勝敗への影響等を含め「城島問題」全体を記述しているサイトであり、「契約延長問題」は「城島問題」にとって最大の話題のひとつではあるにしても、「城島問題」全体の一部でしかないとも考えており、「契約延長問題」に関するまとめやリンクが完全に仕上がっているとはとてもいいがたい。
だからこのブログの記事のみで信じ込むのではなく、ブログ記事からのリンク(=現地シアトルの新聞社のサイトやブログ、アメリカの総合スポーツサイト。あるいは日本流ではないメジャー特有の細かい各種のデータ)をたどるのは必須だと思うし、ネットなどを活用して情報集めすることで、全体像を自分で得る必要があると思う。日本での報道や日本のスポーツライターの記事を鵜呑みにするようなことなら、そもそも最初から「城島問題」は理解できないと思う。
ブログ側ではどんな情報活用をされようと自信はゆるがない。ゆらぐくらいなら、こうも何年も同じテーマを追い続けてこられない。数年をかけてコネと言い切り、城島を拒絶したヘルナンデスはサイ・ヤング賞候補にあがり、そしてメジャーのスカウティングにプレーの全てを見切られた城島は日本に帰ったのである。


2008年4月シアトル・マリナーズにおける
城島のあまりにも不自然すぎる「3年延長契約」

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:契約延長問題
「城島の3年契約延長」が発表されたのは、まだ城島のアメリカでの最初の契約である2006年からの3年契約が、まだあと1年残っていて、最終年度を迎えた2008年の春4月である。そもそも将来の正捕手候補が既に予定されていると考えられていたシアトルでは、その不自然すぎる発表時期や優遇すぎる契約内容に、当初から疑問の声が上がっていた。
4月という季節は、メジャーでは(もちろん日本でも)契約に関係する当事者たち、つまり選手や球団から、契約発表など契約に関する動きのない季節である。そもそもシーズン開始直後は選手をフィックスして戦いが始まる時期であって、選手を変動させる時期ではないのだから、こんな時期に発表する不自然さに、みんな疑問を持ったことは言うまでもない。
契約の最終年が終わってから判断するのが普通の契約を、シーズンが終わるどころか、まだ始まったばかりだというのに大型契約しました、なんていうヨタ話を誰も信じはしない。地元のメインのシアトル紙でさえ「なぜこんな内容の契約を、こんな時期にするのか」と徹底取材を行ったほどだ。

2008年5月になって、彼ら地元紙の取材の結果、この不自然すぎる3年契約が、本来はメジャー球団で選手の獲得や契約関係を取り仕切る役職であるGM(ジェネラル・マネージャー)がほとんど関与せず、球団オーナーサイドが決めた異様な契約であったことが明らかになった。(これが城島が「コネ島」と揶揄された所以)
記事はネット上で発表されたが、取材者自身の手により取材音声がデータとして記事に添付されており、よく日本のスポーツ紙で横行する、根も葉もない噂話や根拠のないゴシップとは、根本的に違っている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。

シアトル地元で「城島の契約延長」を疑問視する意味の取材がなされた背景のひとつは、城島がそもそも、単なる「つなぎの選手」として獲得された30代の伸びしろのない捕手なのに、なぜ3年もの長期契約延長をするのか? という意識がある。
シアトル・マリナーズの球団史上最高のキャッチャーは、ランディ・ジョンソンなどとともに黄金期を築いたダン・ウィルソンであり、彼は城島がシアトルに入団する2005年に引退しているが、チームは次世代の正捕手候補として、わざわざ2005年ドラフトで貴重な全米ドラフト1位指名権を使ってまでジェフ・クレメントを獲得しており、さらにはロブ・ジョンソン、アダム・ムーアなどのルーキーたちが将来のキャッチャー候補として名を連ねてもいて、城島はあくまでも次の時代への「つなぎの選手」として契約したにすぎないことは、GMなども公言し、また、地元紙や地元ファンにとっても完全に常識化していた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」


3年契約に含まれた奇妙な「オプト・アウト条項」
もともと2008年4月に発表された3年延長契約には、「2009年シーズン終了以降、城島側から契約を破棄し、日本に帰ることができる」という特約的なオプション、オプト・アウト条項があった「らしい」。
「らしい」と、推測つきなのは、契約書の条項の現物は当然ながら公表されないためだが、おかしなことに、誰がリークしたのかわからないが、この条項の存在自体は、契約当初からUSメディアが書き、日本のシアトルファンの間でもよく知られ、契約上の秘密でもなんでもなかった。
城島の代理人アラン・ニーロ(Alan Nero)も、条項の存在を認めつつ記者と会話した例(下記の記事など)がいくつかある。他の多数のインタビュー例からも、オプト・アウト条項の存在はアメリカのメディアでは誰もが認めている。今回の城島シアトル退団についてもアメリカのメディアの多数がOpt Outという言葉を使って表現している。
アラン・ニーロの発言を収めた記事例
Mariners Blog | Johjima's agent: Mariners owe nothing | Seattle Times Newspaper
シアトル地元紙Seattle Timesの
アラン・ニーロにまつわる記事
Search Results: alan nero - Local Search

ブログ注:
城島の代理人、Alan Neroとは

ベテランのMLB代理人(Nero,pronounce "neee-row")。アメリカの大手広告代理店であるIPG(Interpublic Group of Companies)傘下のマネジメント会社で、北京国際マラソンなども手がけるOctagon所属。
シアトルとは縁が深く、また、どういうわけかキャッチャーも多く手がける。シアトル関連では、ランディ・ジョンソン、エドガー・マルティネス、元監督ルー・ピネラ、元監督マクラーレン、そしてフェリックス・ヘルナンデス、フランクリン・グティエレス、ウラディミール・バレンティン、ブライアン・ラヘアなど。
日本人では、城島のほか、黒田、福留、岩村、和田毅など多数。ほかにビクター・マルティネス、ジョン・ラッキー、ホセ・アルトゥーベなど。キャッチャーではベンジー・モリーナ、ジョシュ・バード、ジョニー・エストラーダなど。(ジョン・レスター、ダスティン・ペドロイアもかつてはオクタゴンを代理人にしていたが、後にACESに変わった)
Larry Stone | Agent Alan Nero looms large again in Mariners' fate | Seattle Times Newspaper

このオプト・アウト条項はよく誤解されている。
「家族の緊急事態に備えるため」などと、なにか生命保険のように説明されたり、他球団に移籍できる権利が得られるFAの権利と混同されて説明されたりしていることも少なくない。
だが、城島のオプトアウト条項は特殊で、10年契約のアレックス・ロドリゲスのように7年目以降いつでもFA宣言できるごとくの「他のメジャー球団に行きたい場合、自分から契約を破棄してFA宣言できますよ」という意味での「自分からFAする権利」ではない。
城島の場合のオプト・アウト条項というやつには「他のメジャー球団には移籍できない」という制限が含まれていて、まぁ簡単にいえば「イヤなら日本に帰りなさい」という意味にとれる条項であって、こんな条項が入っている選手、ほかに聞いたことがない。いかに城島の3年契約が特殊で、歪(いびつ)な契約かがわかる。
そして来年の出場機会激減をチームに言い渡されていたからか、なんなのか、裏の理由はわからないが、城島は出場機会を求めて、と、理由をつけて、このオプト・アウト条項を行使して退団し、日本に帰った。
帰国にあたっての会見は異例ずくめだった。城島は顔も出さない電話による会見を行い、また英語メディアを一切締め出したことも、まったく考えられない態度であり、穏健な論調で知られるマリナーズ公式サイトですら、「英語メディア排除」を退団記事冒頭にハッキリと明記して書いた。シアトルはこういう城島の帰国を遠慮なく歓迎した。
城島退団を伝えるマリナーズ公式サイトの記事
Playing time prompted Johjima's move | Mariners.com: News
During a conference call with Japanese-speaking media on Wednesday afternoon (English-speaking media were not allowed to be on the call), Johjima let the cat out of the bag when he told reporters the actual reason for his surprising departure. (太字はブログによる)
クリスマスプレゼントだと退団を喜ぶ地元記者
Mariners Blog | Kenji Johjima gives Mariners an early Christmas present | Seattle Times Newspaper

退団の予兆? 
シアトル2009最終戦での
サバサバしたような城島の表情

いまにして思えば、という話なのだが、アメリカ時間2009年10月4日に行われたシアトル最終戦は、見事にヘルナンデスのサイ・ヤング賞レースに残る勝ちという形で終わり、選手全員がハグしあった後でスタジアム一周、という感動っぽい終わり方になった。
イチローがシルバに肩車されたり、なかなか賑やかな最終戦だったが、ゲームを見ていない人はわからないかもしれないが、このシーンで城島の表情はゲッソリと冴えなかった。コアなシアトルファンの間には「もしかして城島は今年で退団するつもりか?」という囁きも一部掲示板にはあったほどだが、真偽は定かではない。
グラウンドでハグしあうプレーヤーたちをみつめる城島の「遠くを見る目」「醒めた目」が印象的だったが、日本のプロ野球ファンにはまったく伝わることはなかった。
シアトル最終戦(動画)
5分37秒あたりに城島の後ろ姿があるが、そもそも城島の姿はほとんど画面に出てこない。このチームのスターは、イチローであり、グリフィーであり、ヘルナンデスだからしょうがない。
Baseball Video Highlights & Clips | The Mariners take a lap and thank the fans - Video | MLB.com: Multimedia

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月4日、ロブ・ジョンソン、高めの球を効果的に使った好リードや8回の刺殺などでヘルナンデスに5連勝となる19勝目、ついにア・リーグ最多勝投手達成!!



日本時間10月14日付けスポニチ「スクープ」の
なんともいいようのない「シナリオ感」

正直、スポニチが城島退団をスクープしたとき、他の人と同じで「どうせよくある嘘記事、いわゆる『飛ばし記事』だろう」と思わないでもなかった。ブログでとりあげたものかどうか迷ったわけだが、結局、どうにも中途半端な形のとりあげ方になった。自分でみても「腰の座らない、中途半端なタイトルだな」と思う。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月14日、「城島はマリナーズとの契約を破棄し、日本時間20日にフリーエージェントに」 「日本のプロ野球球団、阪神が、年俸5億以上、複数年契約で城島獲得に本腰」と、日本国内で報道された。
とりあげておいた理由は、「20日退団発表」と、特定の日付が示してあったからだ。「飛ばし」にしては、いやに具体的すぎる。むしろ、具体的すぎて、かえって記事に取り上げるのをやめようかと思うほどだ。
この記事が出た当時、城島オタクはじめ、古巣ではなく阪神への移籍を信じられないソフトバンクファンなどは一斉に記事を冷笑したものだが、結果的に城島退団そのものは現実化し、城島帰国騒動が始まった。

スポニチ記事は、いま読んでみても、記事の内容がピタリと現実に沿い「すぎて」いる。むしろ問題はそこだろう。日本国内のホークス・ファンからはチームに戻るものと思われ続けている城島と、阪神が、予想を越えた急接近をみせ、スポニチの日本時間14日のスクープが想像だけで書ける記事内容ではないことは、ますますハッキリしてきている。
だからこそ、スクープの連発は、むしろ出来すぎた「シナリオ」を読んでいる感がしてくる。
理由は想像しかねるが、事前にスポニチだけに対して情報がリークされた可能性があるのではないか、と、当初から某巨大掲示板などでも考えた人は大勢いたようだし、ブログ主もその意見は理解できる。中にはタンパリングを疑う人すらいたほどである。


タンパリングとは?
日米の定義の温度差

「タンパリング」をアメリカのWikiでは
「所属チームの承認なしに、選手獲得のための交渉をすること」と定義している。いわば「無断交渉」はすべて「タンパリング」なのである。
In professional team sports, tapping up (British English) or tampering (American English) is an attempt to persuade a player contracted to one team to transfer to another team, without the knowledge or permission of the player's current team. This kind of approach is often made through the player's agent.
Tapping up - Wikipedia, the free encyclopedia

一方、日本のWikipediaでみると、野球協約第73条を引き合いに出して「事前交渉の禁止である」と説明している。「事前交渉」をタンパリングととらえているわけで、アメリカのWikiの言う「タンパリング」より、ずっと意味が狭い。

ただ、日本のWikipediaの「タンパリング」の項目は、2009年の新しい野球協約を知らない人が書いているせいで、間違いがあることは頭にいれておかなければならない。
日本のWikipediaでは、例えば、第73条違反を犯した球団と選手は「永久に」契約が禁止されると説明しているが、たしかに2008年版の野球協約では「永久に禁止」と強い文言で記載されているが、2009年版の新協約では、「永久に」という部分は削除され、「禁止」とだけ記されている。(下記に新旧の第73条を引用した。赤い色部分が2008年版と2009年版とが相違する点。ブログ側で添付した)
野球協約は、コミッショナー権限の強化などを掲げて2009年に大きく改正され、第73条も、2008年までの版と2009年版とでは、記述が違っている。1998年の改正から2008年まで1つの文章で書かれていたようだが、現在では2分割され、また文面が一部削除されているのである。
日本プロ野球選手会公式ホームページ/野球規約・統一契約書ほか

2008年版野球協約
第73条 (保留を侵す球団)

http://jpbpa.net/convention/15.pdf
全保留選手が、他の球団から契約にかんする交渉を受け、または契約を締結し、そのために保留球団との公式交渉を拒否する疑いのある場合、保留球団は他の球団およびその選手を相手とし、所属連盟会長に事実の調査を文書により請求を行った上で、コミッショナーへ提訴することができる。
連盟会長は事実を調査し、これにたいする意見をコミッショナーに送付しなければならない。違反の事実が確認されたとき、コミッショナーは違反球団ならびに違反選手にたいして制裁金を科し、かつ、その球団とその選手との契約を永久に禁止し、その交渉に関係した球団の役職員にたいして、その善意を挙証しない限り適当な期間その職務を停止させる。


2009年版野球協約
第73条 (保留を侵す球団)

http://jpbpa.net/convention/16.pdf
1 全保留選手が、他の球団から契約に関する交渉を受け、又は契約を締結し、そのために保留球団との公式交渉を拒否する疑いのある場合、保留球団は他の球団及びその選手を相手とし、コミッショナーへ提訴することができる。
2 違反の事実が確認されたとき、コミッショナーは違反球団及び違反選手に対して制裁金を科し、かつ、その球団とその選手との契約を禁止し、その交渉に関係した球団の役職員に対して、その善意を挙証しない限り適当な期間その職務を停止させる


それにしても、野球協約第73条は、文言の内容からして、主として「FA移籍を予定している選手と所属球団の、契約期間内における独占的交渉の保障」について規定した項目のように思うが、どうだろう。つまり「FA選手を今後も維持したい現在の所属球団は、誰にも邪魔されず、独占的に交渉できる権利をもつ。だから、他球団は絶対にFA前には交渉をもちかけたりするな」という規定の気がする。
だから、むしろ「所属球団の承諾なく支配下選手に契約をもちかけるな」という、アメリカのWiki的な意味で、広くタンパリング規定しているのは、日本の野球協約でいえば、第73条ではなく、むしろ第68条第2項などのような気がするわけで、第68条をつかってタンパリングを説明すれば日米合致するようなものだが、野球協約に詳しくないので明言は避けておく。いずれにしても日本のWikiはアテにはならない。
(なお「保留」という言葉は、野球協約では、この第68条だけでなく、頻繁に使用される。「保留選手」とは、その年度の支配下選手のうち、「次年度の選手契約締結の権利を保留する選手」のことをさす特別な用語で、「保有」選手という言葉の誤記ではもちろんないし、チームに所属する選手全員とかという意味でもない)

第68条 (保留の効力)の第2項
全保留選手は、外国のいかなるプロフェッショナル野球組織の球団をも含め、他の球団と選手契約に関する交渉を行い、又は他の球団のために試合あるいは合同練習等、全ての野球活動をすることは禁止される。なお、保留球団の同意のある場合、その選手の費用負担によりその球団の合同練習に参加することができる。

「球団に断りなく、無断交渉するな」と、「契約切れ前に、事前交渉するな」、どちらが正確なタンパリング定義なのかは別にして、いずれにしても他球団の契約支配下にある選手に対し、その球団側になんの断りもなく契約をもちかける行為は許さるはずがない。当然のことだ。まして、退団もしてないうちに、入団交渉がほぼ契約をとりつけるところにまで話が進んでいたとしたら、それは野球どころか、プロスポーツでは絶対に許されない重大な違反、タンパリング行為になる。
もし仮にだが、今回の城島と阪神の契約の交渉開始の時期が、マリナーズ退団以前であって、かつ、マリナーズ側の承諾なく無断で交渉が行われた、としたら、それはあきらかに「所属球団に断りなく退団前に『無断』かつ『事前』の交渉」をした、という意味において、「タンパリング」である。


城島の移籍報道スクープとタンパリング疑惑
日本時間20日の球団の退団発表より6日も早い日本時間14日のスポニチの独占スクープぶりは、今でも誰もが半信半疑のままだろう。
「城島退団、阪神確実」とか突然言われ、何度記事を読んでも、どうみても城島サイドと阪神との入団交渉がタンパリングだという匂いがしてならないのだが、実際には、さまざまな理由から、タンパリングだと言い切るのは難しいように思えた。


実際にはむつかしいと思われる
「タンパリング」適用

例えば「無断交渉」が「タンパリング」だという考え方をしてみるとする、としよう。上で書いたように、この場合城島を支配下におく球団は、アメリカのマリナーズなわけだから、マリナーズに交渉を知らせないで城島が交渉していれば、「無断交渉」なわけだ。
だが、仮にだが、マリナーズ側が、城島が日本球団と交渉するのを事前承諾していたとしたら、どうか。それは「タンパリング」にならない。
さらに、もし無断交渉だったとしても、城島に出ていってもらいたいマリナーズ側としては、責めはしないだろう。むしろ、「残念だ」という大人のコメントを出しまくって送り出すはずだ。実際、マリナーズ側の城島退団後のコメントは大半がそれだ。退団するな、戻って来い、とは誰も言わない。

では、たとえ球団が承認していようと、「事前交渉」は「球界全体にとってタンパリングであり、禁止すべき」という考えをとるなら、どうだろう。
日本の球団への入団交渉がマリナーズ退団より前にあったとしたら、たとえ所属チームが事前承認していたとしても「それはタンパリング」である、と考えることも、できなくはないかもしれない。
ただ、日本のプロ野球協定は、新協約あたりでようやく外国の球団との関係を組み込んできているとはいえ、出発点は日本国内チーム同士の揉め事の規定が出発点である。
こういう、日米をまたいだ球団間の選手の移動の場合、タンパリング規定がどちらの国の考え方を元にするか、きちんと定義しきれるようには、到底思えない。今でもこれだけ日米間の選手の移籍でいろいろ問題になったり、抜け道があったりするわけだから、いま日本の野球協約で処理できるとは、とてもとても思えない。ほおっておくのが無難な気がした。


城島退団と岡田氏発言を両方スクープしてみせる
スポニチの動きの不可解さ

と、まぁ、ここまで書いたあたりだけのことなら、書かずにすまそうと思った理由の羅列ばかりだ。結局、なるようになるから項目を立てずにほっておけ、という判断である。

そこへきて、元阪神監督で、次のオリックス監督に内定している岡田氏が「前から決まっていたことやろ」「城島がどこへ行きたいか、知っている」、なんてことを言い出した。
彼はタンパリングという言葉こそ使ってないが「事前に交渉があった」という話をしているわけで、その意味では「タンパリング批判」に読める内容だ。しかも岡田氏は、ついこの間まで、城島獲得交渉に臨むと明言している、その阪神の監督だった人だ。

なぜ、スポニチ、そして岡田氏と、こうも城島の移籍について「事前に何かを知らされているとしか考えられない人々」が存在するのか?(某掲示板では、退団発表前に城島から手紙を受け取ったなどと自称している、阪神ではない某チーム応援団らしき姿もみかけたが、それはそれでなにか「事前交渉」があった裏づけになる)
こうした発言を先行報道し続けているのが、最初は誰もが眉唾ではないか疑うほどのスクープをモノにした、あのスポニチなのだから、よけい意図がわからない。
いったいスポニチの描く「シナリオ」というか、落としどころはどこにあるのだろう。いぶかしく思うが、今のところ、まったく想像が追いつかない。
どこよりも先に「城島退団、日本帰国」と書き、どこよりも先に「阪神入団決定的」と書いたメディアがこんどは「城島の阪神行き決まっていた」と批判めいた記事を書くのだから、わけがわからない。


2008年4月の異例ずくめの3年契約延長と同じ、
退団・日本帰国発表の妙なタイミング、後味の悪さ

すべてにおいて今回の城島の帰国発表のタイミングは、2008年4月の3年契約延長のときと似ている。唐突さ、奇妙さばかり感じる。
なぜ発表タイミングを、日本の野球を邪魔しない日本シリーズ終了以降とかにできないのか。また、これまで戻る戻ると言ってきた古巣ファンや関係者をはじめ、世の中を掻き回すくらいなら、事情をハッキリ言うなり、タイミングを選ぶなりするほうがよほどスッキリ帰国できるだろうに。あとから「あれはメディアが先走りまして」なんていう言い訳は、これでは通用しない。
誰がこの男をここまで甘やかしたのか。利用されやすいヤサ男ローランド・スミスには悪いのだが、誤解かどうかなど、この際、どうでもいい。この男はそもそも誤解されないように生きることなど、最初から選んでいない。最初から最後まで、スッキリした印象のカケラもない。
世間に対しても、こすっからいアウトコースのスライダーしか投げられない、そういう男だ。
ソフトB王会長は城島との交渉に出馬せず - 野球ニュース : nikkansports.com

コネ捕手城島の契約は、いつも悪い意味の「謎」ばかり。「2008年の3年契約の謎」の「謎解き」は「コネ」だったわけだが、今回の2009年の契約の「謎」はどういう「オチ」だろうか。



Bs岡田監督“ジョー舌”城島の阪神入りに太鼓判!? ― スポニチ Sponichi Annex 大阪
冒頭に挙げた記事と内容は似ているが、別記事。おそらく後から書き直したものだろう。

ノムさんは城島をボロカス「人間失格」/野球/デイリースポーツonline

鷹にイライラ!?王会長、役目「終わった」 (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM

出遅れ響き 城島に思い届かず ― スポニチ Sponichi Annex ニュース


日本時間10月27日、城島、阪神入団決定
無礼きわまりない「福岡での」入団会見

結局、城島はソフトバンク側に入団条件の提示機会を一度たりとも与えることすらないまま、阪神入団会見を、それも、こともあろうにソフトバンクの本拠地・福岡で行った。会見には、イチローの「WBCは五輪のリベンジの場所ではない」発言が決定打となって、読売の渡辺氏との間で監督内定の密約をかわしていたにもかかわらず、第2回WBC監督の座から滑り落ちた阪神の星野SDも同席した。
「王さんに会って、心が決まった以上は、交渉の場で(ソフトバンク側から)金額を聞くつもりはなかった。」(カッコ内の補足と太字はブログによる)
(出展:【城島トーク】成績残すことしか頭にない (3/3ページ) - 野球 - SANSPO.COM

ソフトバンクの誠意が伝わったというコメントが、もし社交辞令でないなら、金額くらい聞くべき。それが交渉における礼儀というもの。
そして「金額を聞きたくない」くらい阪神入団を決意できているなら、もったいぶらず、もっと早く会見できただろうし、そもそも、なにもソフトバンクの本拠地・福岡で会見をやる必要はない。いや、福岡で会見など、やるべきではない。交渉相手に対する無礼にも程がある。
どんなスケジュール上の都合だの制約だのがあったにせよ、ソフトバンク側の提示を聞く必要がないと判断できるほど阪神入団の決意が固いのなら、鈍足の城島でも慌てることもないのだ、その足で新幹線に乗って阪神の本拠地・大阪へ急いで行って、緊急会見でもなんでも、何時間でも好きなだけやればいいのだ。
いくらスポーツ選手とはいえ、ネクタイをしめた大人のやることではない。Tシャツとサンダルでヒトに謝りにいく態度と、まったく変わりない。

asahi.com(朝日新聞社):城島、阪神入り決定 日本球界復帰は5季ぶり - スポーツ
【プロ野球】城島の阪神入りが決定 - MSN産経ニュース

Johjima signs for $21M in Japan; what next for M's?

追記
城島阪神入団後の関連ニュース

下柳投手
下柳 矢野とバッテリー組みたい!!(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
「気心が知れてる矢野と組んで投げたいという気持ちはある。もちろん城島とも組むんだろうけどね」
藤川投手
阪神・球児も越年!?現状維持かダウンも… - サンケイスポーツ - Yahoo!スポーツ
「(契約交渉の席で言いたいことは)選手を入れ替えるのも手段ですが、(球団)全体としての意見を聞きたい。赤星さんも今岡さんもいなくなったし、やめていった選手も多い。選手の立場もありますから。大事にしてもらいたいです」
鳥谷選手会長
阪神“ヤンキース化”?!選手会長・鳥谷が「待った」  - livedoor スポーツ
阪神の新選手会長、鳥谷敬内野手(28)が今オフの契約更改について、自身初の「越年」となることを明かした。「サインは来年です。もうちょっと話したい部分もあって…こっち側もいいたいことはあるし、向こう(球団側)もあるでしょうから。お金の話だけじゃなくて、選手と球団との関係をもっといい形にするために、話をもう少ししたいと思います」







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