November 13, 2009

キャッチャーについて、1983年生まれ中心にプラスマイナス1年の誤差を含め、1982年から1984年に生まれた若い選手たちが、今のメジャーで活躍を見せ、世代交代の波を起こしつつあることは、既に記事にした。
彼らのことを便宜的に「1983年世代」と名づけた。

2009年11月2日、「MLBキャッチャー世代論」1:堅守を基礎にした「1983年生まれ、26歳世代」の台頭が引き起こす大きなキャッチャー世代交代の波。

2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。


この「1983年世代」
ほかのポジションではどうなのだろう。

今年のシルバースラッガー賞、ゴールドグラブ、Fielding Bible賞を受賞したプレーヤーから、この「1983年世代」にあたるプレーヤーを抽出してみる。
以下、赤色のアルファベットが3賞の受賞者、赤色のカタカナはキャッチャー、「参考」とあるのは主に、その年生まれの活躍プレーヤー(黒色のアルファベット)と、シアトル・マリナーズ関連プレーヤー(黒色のカタカナ)。
「1983年世代」は、キャッチャーだけでなく、他のポジションでもかなりメジャーの重要な位置を占めはじめていることがわかる。と、いうか、今後を担うメジャーのキープレーヤーの大部分が、この「1983年世代」であるといっても過言ではないくらいで、近年のサイ・ヤング級投手、スラッガー、内外野のゴールドグラバー、名捕手の多数がこの「1983年世代」から生まれている。

1982年生まれ
Aaron Hill、Andre Ethier、Adrian Gonzalez、Michael Bourn、Yadier Molina(ヤディア・モリーナ)
参考:ほかに、Grady Sizemore、David Wright、Robinson Cano、Ian Kinsler、Jason Kubel、Jered Weaver、Ricky Nolasco、ユニスキー・ベタンコートなど
1982 Major League Baseball Born this Year - Baseball-Reference.com

1983年生まれ
Ryan Braun、Adam Lind、Franklin Gutierrez、Joe Mauer(ジョー・マウアー)、カートスズキ、ラッセル・マーティン、ジェフ・マシス、テイラー・ティーガーデン、ロブ・ジョンソン、ミゲル・モンテーロ、クリス・アイアネッタ
参考:ほかに、Zack Greinke、Dustin Pedroia、Hanley Ramirez、Jose Reyes、Miguel Cabrera、Edwin Encarnacion、Casey Kotchman、Nick Markakis、Cole Hamels、Ervin Santana、Justin Verlander、Huston Street、ホセ・ロペス、ロニー・セデーニョ、など
1983 Major League Baseball Born this Year - Baseball-Reference.com

1984年生まれ
Matt Kemp、Ryan Zimmerman、Brian McCann(ブライアン・マッキャン)
参考:ほかに、Tim Lincecum、Jon Lester、B.J. Upton、Josh Johnson、Jeff Francoeur、Chad Billingsley、Scott Kazmir、ダグ・フィスターなど
1984 Major League Baseball Born this Year - Baseball-Reference.com

メジャー各賞を席捲する「1983年世代」
2009年の「1983年世代」の受賞者は、若い選手の受賞者が多くなり、世代交代が一気に進みつつあるナ・リーグに多く、かたや、ベテラン受賞者の多いア・リーグには少ない。

2009ナ・リーグ シルバースラッガー賞
3B Ryan Zimmerman 2005年ドラフト1巡目(全体4位)
SS Hanley Ramirez
OF Ryan Braun 2005年ドラフト1巡目(全体5位)
OF Matt Kemp 2003年ドラフト6巡目(全体62位)
OF Andre Ethier 2003年ドラフト2巡目(全体62位)
C  Brian McCann 2002年ドラフト2巡目(全体64位)

2009ア・リーグ シルバースラッガー賞
2B Aaron Hill 2003年ドラフト1巡目(全体13位)
C  Joe Mauer 2001年ドラフト1位(全体1位)
DH Adam Lind 2004年ドラフト3巡目(全体83位)

2009ナ・リーグ ゴールドグラブ賞

1B Adrian Gonzalez 2000年ドラフト1巡目(全体1位) 
3B Ryan Zimmerman 2005年ドラフト1巡目(全体4位)
OF Michael Bourn 2003年ドラフト4巡目 (全体115位)
OF Matt Kemp   2003年ドラフト6巡目(全体181位)
C  Yadier Molina  2000年ドラフト4巡目(全体113位)

2009ア・リーグ ゴールドグラブ賞
C  Joe Mauer 2001年ドラフト1位(全体1位)

2009年Fielding Bible賞
2B Aaron Hill
3B Ryan Zimmerman
CF Franklin Gutierrez 1983年生まれ(26歳)
C  Yadier Molina


「1983年世代」の経験したドラフト
赤色のアルファベット表記で名前を示したのは、2009年のシルバースラッガー賞、ゴールドグラブ、Fielding Bible賞のいずれかを受賞した「1983年世代」の選手。
カタカナ表記はキャッチャー。「参考」とあるのは主に「1983年世代」ではないマリナーズ関連プレーヤーのドラフト、またはその年の活躍選手。
「1983年世代」は2003年と2004年のドラフトにかかった選手が多い。
2000
Adrian Gonzalez 1巡目(全体1位)
Yadier Molina   4巡目(全体113位)


2001
Joe Mauer(ジョー・マウアー) 1巡目(全体1位)
ジェフ・マシス          1巡目(全体33位)
Amateur Draft: 1st Round of the 2001 June Draft - Baseball-Reference.com

2002
Brian McCann(ブライアン・マッキャン)2巡目(全体64位)
ラッセル・マーティン           17巡目(全体511位)
参考:Zack Greinke  1983年生まれ 1巡目(全体6位)
参考:Prince Fielder  1984年生まれ 1巡目(全体7位)
参考:Joe Saunders  1981年生まれ 1巡目(全体12位)
Amateur Draft: 1st Round of the 2002 June Draft - Baseball-Reference.com

2003
Aaron Hill    1巡目(全体13位)
Andre Ethier  2巡目(全体62位)
Michael Bourn 4巡目(全体115位)
Matt Kemp    6巡目(全体181位)

参考:デビッド・アーズマ 1巡目(全体22位)1981年生まれ
参考:Chad Billingsley  1巡目(全体24位)1984年生まれ
参考:J.サルタラマキア  1巡目(全体36位)1985年生まれ
参考:Adam Jones    1巡目(全体37位)1985年生まれ
Amateur Draft: 1st Round of the 2003 June Draft - Baseball-Reference.com

2004
Adam Lind     3巡目(全体83位)
カートスズキ      2巡目(全米67位)
クリス・アイアネッタ  4巡目(全体110位)
ロブ・ジョンソン    4巡目(全体123位)1983年生まれ
参考;マーク・ロウ   5巡目(全体153位)1983年生まれ
Amateur Draft: 2004 Picks in the June Draft, with a listed position of C - Baseball-Reference.com
Amateur Draft: 4th Round of the 2004 June Draft - Baseball-Reference.com

2005
Ryan Zimmerman 1巡目(全体4位)
Ryan Braun      1巡目(全体5位)

ジェフ・クレメント     1巡目(全体3位)1983年生まれ
テイラー・ティーガーデン 3巡目(全体99位)1983年生まれ
Amateur Draft: 2005 Seattle Mariners Picks in the June Draft - Baseball-Reference.com
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」

それにしても、あらためて感慨が深いのは、2005年ドラフトでのジェフ・クレメントの順位
2009年シルバースラッガー賞、ゴールドグラブなどを総なめにしたナショナルズのRyan Zimmermanより、2007年新人王でシルバースラッガー賞2回のRyan Braunより、指名順位が上なのだから、チームの期待がいかに高かったかがしみじみとわかる。
「城島問題」という、いびつな歪みさえなければ、彼は順調に育って、今頃・・・、と、思わずにいられない。

ちなみに、クレメントの出身校の南カリフォルニア大学はMLBプレーヤーを多数輩出してもいる名門大学で、70年代のボストンの名選手で、イチローとの比較で引き合いに出されることのあるフレッド・リン、かつてシアトルに在籍し黄金時代を築いたブレット・ブーン、シリーロ。さらにバリー・ジト、マーク・マクガイア、千葉ロッテマリーンズ監督のボビー・バレンタインも卒業生。







Play Clean
日付表記はすべて
アメリカ現地時間です

Twitterボタン

アドレス短縮 http://bit.ly/
2020TOKYO
think different
 
  • 2014年10月31日、PARADE !
  • 2013年11月28日、『父親とベースボール』 (9)1920年代における古参の白人移民と新参の白人移民との間の軋轢 ヘンリー・フォード所有のThe Dearborn Independent紙によるレッドソックスオーナーHarry Frazeeへの攻撃の新解釈
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年6月1日、あまりにも不活性で地味な旧ヤンキースタジアム跡地利用。「スタジアム周辺の駐車場の採算悪化」は、駐車場の供給過剰と料金の高さの問題であり、観客動員の問題ではない。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年6月29日、『父親とベースボール』 (1)星一徹とケン・バーンズに学ぶ 『ベースボールにおける父親の重み』。
Categories
ブログ内検索 by Google
ブログ内検索 by livedoor
Thank you for visiting
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

free counters

by Month