December 27, 2009

2009年12月20日のこのブログで、2009年版Fielding Bibleのキャッチャー部門におけるDefensive Runs Savedランキングが記されたウェブ記事を紹介し、我らがロブ・ジョンソンが見事にメジャー1位に輝いたことを記事にした。
だが、この元記事のDefensive Runs Savedランキングで、コネ捕手城島が「プラス4」評価だったことについて、低レベルな読み替えを試みるとんでもない輩がいる。
Fielding Bibleに掲載された2008年までのデータを実際に読んでいる人がほとんどいないのをいいことに、「城島のメジャーにおける守備評価は、2009シーズンにFielding Bibleによる守備評価がプラス数値だったように、シアトル入団以来高く評価されていた」とか、真っ赤な嘘を並べだしたのである。

とんでもないメガトン級の勘違いである。

真実はこうだ。

Fielding Bibleによる2008年までの城島の守備評価は、
「過去3年でメジャー最低」
「過去6年でメジャー最低」
という、地に這いつくばるような最低評価
なのである。
MLB公式サイトやESPN、FOX、Baseball Reference、CBS、SI等のオープンなデータ、つまり、ウェブ上で世間に広く公開されている各種のスタッツや記録などと違い、Fielding Bibleのデータの詳細は書籍化されているクローズドなデータであるだけに、ここでその明細を書くわけにはいかないが、城島のメジャーにおける守備評価は「メジャー最低のキャッチャー」というものである。勘違いしないことだ。

ソース
Fielding Bible Volume 兇砲ける
Earned Runs Savedランキング
およびDefensive Runs Savedランキング

元記事
Catcher Pickoff Leaders : ACTA Sports(記事中に、2009年版Defensive Runs Savedのキャッチャー部門の数値あり
ブログ記事
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、セイバーメトリクスで始まった「捕手の守備評価の新基準」。ロブ・ジョンソン、Defensive Run Saved キャッチャー部門でメジャー1位の評価を受ける。


2006年〜2008年における
3年間通算Defensive Runs Savedランキング

メジャー最下位:城島

城島の守備を「NPB時代の昔ばなし、それもデータからではなく、ただの印象のみで語り続けようとする馬鹿」は、ファンのみならず、NPBしか知らない野球評論家、ライター、新聞記者にも、いまだに掃いて捨てるほどいる。
だがFielding BibleのDefensive Runs Savedにおける評価でいうと、コネ捕手城島は、2006年〜2008年の3年間通算、つまり、シアトル入団以来ずっと、メジャー最低数字を記録し、盗塁阻止を含めて守備を高く評価されたことなど、一度たりともない。各年度データにおいてもろくでもない数字しか残していない。
評論家、ライター、新聞記者、ファン。誰も彼も、Fielding Bibleの元データすら知らないで城島の守備を語っているのを見かけたら、これからは、せせら笑っておくといい。

城島の守備がこうしたメジャー最低評価を受けるに至った主原因はもちろん、Defensive Runs Savedを決定するために集められた基礎データ数値の低さにある。
そうしたデータ数値のひとつが
(1)Earned Runs Savedにおける「メジャー最低」評価であり、
(2)Stolen Bases、盗塁阻止の評価の低さである。


(1)Earned Runs Savedにおける
「メジャー最低キャッチャー」評価

Fielding BibleDefensive Runs Savedというデータは、Earned Runs Saved、Stolen Basesなどの各ジャンルのデータを集積し、ジャンルごとにプラスマイナスで数値化。最終的にすべてのプラスマイナスをトータルすることで表現されている。
The Fielding Bible Volume IIは、近年のMLBキャッチャーのAdjusted Earned Runs Savedの評価を検討する特集記事で、城島を「メジャー最低キャッチャー」と名指ししている
この指摘はもちろん、1シーズン単位、つまり単年の評価の低さについて言われているわけではない。
過去6年、および、過去3年の、2つの通年ランキングで「メジャー最低数値」だから、「城島は過去6年、および過去3年で、最も守備評価の低いキャッチャー」と名指ししているのである。

6年間、および3年間の
Adjusted Earned Runs Saved

(Fielding Bible Volume 兇2009年2月の発行なため、2008年までの数値となる)

2003年〜2008年までの6年間
最下位:城島

2006年〜2008年までの3年間
最下位:城島



(2)Stolen Bases(盗塁阻止)における
低評価

よく城島のことを称して「メジャーでは何も通用しなかったが、肩、つまり盗塁阻止だけはトップクラスだった」などと勘違いして、人前で得々と語ったりする人がいる。そういうアホウは、アマチュアのファンならばともかく、元野球選手の評論家や、スポーツライターなどにもいたりするが、ひとつひとつのプレーの価値を、ファクターでアジャストしながら集積し、数値化していくFielding Bibleでは、そんな表記もデータも、どこを探してもない。
むしろFielding BibleにおけるStolen Basesの3年間(2006〜2008)の評価において、城島の盗塁阻止に関する評価数値はほんとどゼロに近い。「可もなく不可もなく」という、どこにでもいるメジャーにおける中クラス程度の評価でしかない。

なぜこうした認識のズレ、勘違いが起きるか、というと、おそらくは「防げる盗塁など、いくら阻止しようと、高い評価には値しない」ということがわかっていないからだろう。釣りでたとえるなら「釣って当たり前の小魚をいくら数多く釣っても、トーナメントで優勝だの、ランキング入りだの とんでもない。勘違いするな」ということだ。

ちなみに、盗塁阻止で最も高い評価を得ているのはヤディア・モリーナだが、Fielding Bibleにおける彼の評価は「Earned Runs Savedでの評価はイマイチだが、Stolen Basesで最高評価を得ている」キャッチャー、つまり盗塁阻止を評価されているキャッチャーである。
その強肩で評価を高めているヤディア・モリーナが2009年キャッチャー部門のFielding Bible賞を受賞していることは、Fielding Bibleのキャッチャーの守備能力判定基準が盗塁阻止数値を過小評価したり、軽視しているわけでもなんでもないことを証明している。(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月31日、2009年Fielding Bible賞にみる「キャッチャーに必要な能力の新スタンダード」。ロブ・ジョンソン、キャッチャー部門9位にランクイン。)単に城島個人の盗塁阻止の平凡な中身が「高評価やランキングになど値しない」と指摘されているだけのことだ。

2006年から2008年までの3年間
Stolen Basesの評価

城島 プラス1(=メジャーでは「並」程度

2006年のStolen Basesの評価
城島 ゼロ(=人並み)

2007年のStolen Basesの評価
城島 わずかなプラス(=人並み)

2006年のStolen Basesの評価
城島 わずかなマイナス(=人並み)







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