May 17, 2010

このところ慢性化しているシアトルのゲーム終盤の逆転負け。
巷ではどういうものか、日本に逃げ帰ったダメ選手のファンが掲示板に恨みツラミを書き込んでいるせいかなにか知らないが、逆転負けの流れの原因をロブ・ジョンソンのせいにするのがアタマの悪いファンの間では流行なようだが、モノを見る目が無いにも程がある。
サヨナラ負け、逆転負けが続く根本原因はキャッチャーのパスボール程度にあるわけがない。

原因はプレーヤーの配置のアンバランスさ。
これに尽きる。
よく、企業でも「ヒト・モノ・カネ」というが、要は「経営資源の効率的効果的な配置、配分に経営の真髄がある」ということだ。シアトルのようにこれほど資源配分が間違うと、勝てるゲームも勝てるわけがない。


今日のゲームは、あいかわらず2番にフィギンズ、4番はロペス、5番にはグリフィーが座ったが、そもそもこのことに呆れ果てる。いつまでそういう「失敗した理科実験のようなチームマネジメント」を続けるつもりなのだろう。フィギンズもあれほどまでに打てないのなら、いい加減休ませるなり、打順を変えてやるなり、マイナーに落として調整させるなり、それくらいのペナルティは、あって当然だ。チームは活躍してもらうために金を払っているのだし、ファンは活躍が見たくて時間をさくのだ。

2009年まで投手陣の精神的な支柱の役割を果たしていたウオッシュバーンにかわって、2010シーズンの投手陣のムードメーカーをかってでてくれているクリフ・リーだが、たぶんセットアッパーの苦境に配慮したのだろう、自分ひとりで109球を投げ、2失点の好投で完投してくれた。
にもかかわらず、いつものように逆転負けした。捕手は新加入のジョシュ・バードで、ロブ・ジョンソンでも、ムーアでもない。
このことで、ハッキリわかるはず。今日のゲームでゲーム終盤の逆転負けが続く要因がわからなければ、その人は相当のアホウだ。
Seattle Mariners at Tampa Bay Rays - May 16, 2010 | MLB.com Gameday


ファンの誰もがわかっていることだが
シアトルの経営資源であるプレーヤーの配置が大きくアンバランスになっている部分は、2点に集約される。

ひとつは不調な野手の意味不明な起用と、アンバランスな打順配置
これが過度の得点力不足を生んでいる。
2つめは、リリーフ投手の人数の絶対的な不足
これがセットアッパーの疲弊と逆転劇を生んでいる。

ア・リーグ チーム得点ランキング
シアトルは最下位(5月16日時点)
MLB Baseball Team Statistics - Major League Baseball - ESPN


シアトルがもともと打てないチームなのは、その通りだ。
だが、ただ打てないのでは、ない。

故意に「打てない選手をスタメン起用し、さらに、さらに、悪いことに、その打てない選手を、よりによって2番やクリーンアップなど、打線の重要な部分に起用し続けている」のだから始末におえない。。
この「二重三重の選手配置の失敗、つまり、チームマネジメントの失敗」によって、ただでさえ打てない打線は、さらにまったくのパワーレス状態に陥っている。
そういうおかしな選手起用が続くせいで、ベンチも、スタメンも、クリーンアップも、どこもかしこも打てない野手で満杯なのだ。


例えばシアトルのベンチにはDH要員が2人もいる。
そのこともあって、投手陣の絶対数は1人削られている。ロスター枠を無駄なベンチ入り野手で占めていることから、投手の絶対的な人数が足りないのである。
人数が足りなければ、連投が要求されるセットアッパーは疲弊する。さらには、人数が少ないために相手に研究されやすくなり、球筋やパターンを読まれる、という悪い連鎖現象も起きる。


特に左のセットアッパーがいない。
そのため、ゲーム終盤に先発投手が降板した後のピンチの場面で、左の好打者要員として、ワンポイント的に使える左投手が全くいない。

DH要員が2人いるなど、「野手の無駄」がもたらす悪影響はそれだけではない。スタメン野手がかわるがわる休むということを許されない、故障する、という現象も生む。
野手があまりにも休まず出場していれば、当然のことながら怪我もある。グティエレスなどがそうだが、ただでさえ層の薄いシアトルの「打てる野手」が怪我をすれば、チームの打力はびっくりするほど低下する。怪我から復帰してきても、バッティングがすぐに元通りになるわけでもない。


こんな状態で戦ったらどうなるか、
わかりそうなものだが、シアトルのマネジメントにはそれがわかっていない。(だからこそ「城島問題」も長い間放置されてきたわけだが)

いくら先発投手が代わり、キャッチャーが代わっても、負けパターンは変わらない。なぜならチームのマネジメントが、自ら失敗したロスターのアンバランスさを、いつまでたっても修正しようとしないからである。

打率2割を切っている2番バッターを起用しつづけ、打率2割ちょいのDHを2人もベンチに置いて、相手先発投手の左右によってかわるがわる使うようなワカマツの手法と、ロスターから打てない野手の枠を1人削り、かわりに投手、特に左のセットアップマンを1人増やし、また、スタメン野手に交代でDHにつかせるなりして適度の休養を与えつつ戦うこと。
このどちらが今のチームにとってプラスになるか。
平凡すぎるアイデアではあるが、考えなくてもわかる。

最小限の得点ができない打順、少ないリードを守りきれないセットアッパー。さらに故障者を生みやすいチーム環境。
ヒトのマネジメントのできないチームでは勝てない。






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