May 29, 2010

ゲームはまだ終わっていないが、試合の勝ち負けがどうであれ、好打者の多いエンゼルス打線に10三振させてしまうのだから、クリフ・リーの投球術、やはりたいしたものだ。特にクリーンアップに6三振なのだから、失点はしたが内容は本当に素晴らしい。

Seattle Mariners at Los Angeles Angels - May 28, 2010 | MLB.com Gameday



これぞクリフ・リーの投球術という感じのゲームだ。
カーブの良さもさることながら、エンゼルス打線に要所で投げている高めの球が、非常に効果をあげている。
知っての通り、クリフ・リーのストレートは早くはなく、剛球を誇るという速球派投手ではけしてない。だが、3-0というカウントでも慌てることなく、落ち着いて打者を処理してしまうあたり、やはり投球術においてそこらの新人君とは格が違う。

投球術、というと、「とにかく低めに投げること」と思い込みがちだが、このブログでも何度も取り上げてきたように、低めのタマに強い打者だらけのメジャーでは、高めの球を効果的に使うことは十分に戦略として重要だ。

例えば、カーブを有効に使いたい投手にとっては、ストレートを低めに集めてばかりいるのでは、打者に球筋を読まれてしまう。ストレートをボールになるように高めに投げておくことも、カーブの有効性を高めるひとつのアイデアとして、メジャーでは研究が進んでいる。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(4)「低め」とかいう迷信 研究例:カーブを有効にする「高めのストレート」

また、例えばテキサスの打者のホットゾーン(=ストライクゾーンのどのコースを、どのくらいの割合でヒットしているか)をみると、このチームのほとんどの打者が「低い球」に対しては驚異的な打率を残している一方で、「高めの球」に対しては対照的に打てていないことがわかる。
2009シーズンの最終戦でロブ・ジョンソンは初球に高めの球から入ることで、強打者の揃うテキサス打線を翻弄した。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:最終テキサス戦にみるロブ・ジョンソンの「引き出し」の豊かさ (1)初球に高めストレートから入る







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