June 02, 2010

やればできる。
それがわかって嬉しい限り。

2009シーズンにあれほどキャッチャーとの相性に悩まされて結果を出せなかったジェイソン・バルガスが、新キャッチャーのアルフォンソをパートナーに、ランナーを出しながらも要所を締めるピッチングで、7回104球を投げた。バルガスは4勝目
また一方で、グリフィーをスタメンから完全にはずしたことでようやく活性化してきた打線が繋がって、ア・リーグ中地区首位の好調ミネソタ・ツインズに圧勝できた。
いま絶好調のジャスティン・モウノーにソロホーマーを浴びたが、今の彼は手がつけられないほど当たっている。こればかりはしかたがない。
Minnesota Twins at Seattle Mariners - June 1, 2010 | MLB.com Gameday

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「城島コピー捕手」キロスと「キロス問題」



5月30日のサヨナラ負けの後の記事
でシアトルの25人枠、いわゆるアクティブ・ロスターの選手構成の酷さ、つまり「ブルペン投手が不足しているのに、使えない野手を無駄にベンチに入れすぎていること」を指摘したが、シアトルはようやくロスターの改善に乗り出した。
翌31日にコロメテシェイラ、2人のブルペン投手をDFAにしたのである。
Mariners Blog | M's DFA Texeira, Colome, recall Garrett Olson, Sean White | Seattle Times Newspaper

Designated For Assignment(DFA)とは、5月30日の記事で説明した40人ロスターの外に出されてしまうことを意味する。日本でいう戦力外通告だが、解雇という意味ではない。

いちど説明したことの繰り返しになってしまうが、開幕時にベンチに入れるのは25人限定のアクティブ・ロスターの選手であり、また9月のセプテンバー・コールアップでベンチに入るには、メジャー契約の40人枠に入っている必要がある。
だから、選手にとってDFAされて40人枠からはずされるということの意味は、ただマイナーに落とされたというだけではなく、「たとえ秋になって出場選手枠が40人に拡大されても、メジャーのゲームには出られない立場に落ちる」というたいへん厳しい意味になる。


ちなみに、このDFAになった2人の投手たちの行き先だが、どうもかなりややこしい手続きを経て決まるらしい。

まず、この2人、そもそも5月30日の記事で説明したマイナー・オプションが切れている。そのため、シアトルは彼ら2人をメジャーから下に落とすためには、ウェーバーを通さなくてはならない。
ちなみにこの2人の投手たちがいくら不調でも、彼らのオプション切れのため、うかつにはマイナーに落とせなかった。このことが、いままでずっとシアトルのベンチ入り投手たちの健全な入れ替えを阻害してきた主原因のひとつでもある。
さらにテシェイラはルール5ドラフトで獲得した選手であるため、マイナーに落とすといっても、さらに手続きがややこしい。

DFA後の手続き
(1)ウェーバーにかけられる
5月30日の記事でも説明したが、オプションの切れた選手を25人枠の外に移動する場合、ウェーバーにかける、つまり、他球団の獲得意思を確かめなければならない。(オプションがある選手ならば、25人枠と40人枠の間を自由に行き来できる)
ここで、もしクレーム(Claim)する(=獲得したいと意思表明する)球団があれば、その球団に行けることになるが、ただ、このケースの場合は、指名球団は25人枠、アクティブ・ロスターに入れる、というのが獲得の前提条件として付帯する。

(2)元の所属チームに返却
レンタル選手のテシェイラは、もしウェーバーでクレームする球団がなかった場合、レンタル元であるヤンキースが自軍に復帰させるどうか決める段階に移行することになる。もしヤンキースが「ウチで使うから、テシェイラを返してくれ」という選択をした場合、2万5000ドルの支払い義務が生じるらしい。

(3)シアトルのマイナーに所属する
ウェーバーでクレームしてくれる球団がなく、しかも、レンタル元も「もうウチでは必要ないよ」と言ってきた場合に、初めてシアトルとの間でマイナー契約を結ぶかどうか、という段階になる。通常DFAでは、メジャー在籍5年以上の選手は、このマイナー契約の申し出を拒否することもできる。拒否した場合は自由契約となる。



今日テシェイラ、コロメにかわってひさびさにメジャーに上がったオルソンのピッチングは、外の低めの球のコントロールがちょっとびっくりするほど良くなっていた。リック・アデア以外に、優秀な投手コーチでもいるのだろうか。


それにしても、今回のブルペン改造は、調子の悪すぎるブルペン投手2人を実質クビにして、マイナーにいる投手を上げてきて、急場をしのいでいるわけだが、これは本来とるべき手法ではない。
なぜなら本来やるべきなのは、25人枠の野手の無駄を無くし、ロスターの投手たちの人数自体を増やすことだ。それによってブルペン投手にかかる負担を軽くしてやることができる。

そうもしないと、メジャーに上げてきたオルソン、ホワイトの2投手も、今は調子がよくても、やがては人手の足りないブルペン投手陣において酷使され、疲労とストレスが重なるるうちに、コロメ、テシェイラのように何度もメッタ打ちにあってしまいかねない。


ちゃんとマトモな人数のブルペン投手が揃っている、という意味で、もっとマトモなブルペン投手管理のできるチームにコロメとテシェイラが行って、活躍する可能性はある。もしそうなったときは、シアトルファンは、自軍のチームマネジメントの失態を苦々しく思い出しながら、拍手するしかないだろう。

MLB.Liberties 出張所:ページ内で良く使う用語 - livedoor Blog(ブログ)
戦力外通告 - Wikipedia
Cot's Baseball Contracts: Transactions Glossary







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