June 08, 2010

無四球完封まであるかと思われたクリフ・リーだったが、さすがに最終回はちょっと力みが入ったようで、2点を失ったが、大きな問題はなく、107球、無四球のまま、4勝目を挙げた。
これまで鬼門といわれてきたアーリントンパークでのレンジャーズ戦にこれほど楽勝イメージで終わったゲームはほとんど記憶に無い。

さらにソーンダースが3ランを放ち、ロブ・ジョンソンがタイムリーと、下位打線の得点で同地区チームとの対戦をモノにしたのだから、このゲームの意味は小さくない。
シアトルの控え選手の力を信用しようとしないアタマの固いシアトルファンからずっと信用されなかった「ペーパーボーイ」(=新聞配達少年。マイク・スウィニーが命名したニックネームらしい) こと、ジョシュ・ウィルソンも、打撃好調をキープしている。
Seattle Mariners at Texas Rangers - June 7, 2010 | MLB.com Gameday


それにしてもクリフ・リーが投げた107球のうち、84球もの投球がストライクだったことには驚かされた。

前にヘルナンデスの例で書いたことだが(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月5日、ヘルナンデスのストライク率と四球数の関係を解き明かす。(ヘルナンデスの2009ストライク率グラフつき))、ヘルナンデスの場合はあまりにもストライクを投げようとしすぎるゲームではかえって好投できない傾向にある。もちろんこれには、打者にかえって狙いを絞らやすいとか、いくつかの要因があることだろう。


ところが、クリフ・リーは違った。

107球というと、普通はストライクが70球ちょっとになる場合が多い。というのもバッテリーが「ストライク2に対して、ボール球が1」というメジャーの配球セオリーにならっているからだ。
ところが今日のクリフ・リーの場合は、107球中84ストライク。と、いうことは、およそ投球の78.5%がストライク、つまり、5球のうちほぼ4球はストライクを投げた勘定になる
だが、それでも彼はフォアボールを出さないだけでなく、打者に狙いを絞り込まさせず、大きな当たりを許ず、三振をもぎとってしまう。
三振、といっても、クリフ・リーのとる三振は、三球三振も多い。例えばボストンの松坂などが三振をとる場合と違って、ゲーム全体の球数を少なくできる。
ゲームをみていても、たとえシングルヒットを2本打たれようと、悠々と次の打者を3球で三振にうちとってしまう。本人が「野球において、緊張というものをしたことがない」と豪語するだけのことはある。
まったく素晴らしい投手である。
"I wish I could go through a game and throw eight or nine balls," Lee said. "That's hard to do."
Lee gives bullpen much-needed day off | Mariners.com: News

今日からショーン・フィギンズが9番に下がった。これはかつてユニスキー・ベタンコートが在籍時によく行われた策だが、打てないフィギンズの打順をいじるのは遅すぎたとしか言いようがない。
9番、というと、普通は打てない打者が座る打順だが、1番に打率がよく、ダブルプレー打の極端に少ないイチローのいるシアトルでは、9番打者の出塁は得点力アップの上で重要だということは、シアトルファンなら誰でもわかっている。
だが、頑固なワカマツは、常識にとらわれているのかなんなのか知らないが、監督に就任した2009シーズンからこのかた、そういう策をまるで試そうとしてこなかった。
だから、イチローが打席に入るときは、いつも先頭打者だったり、ランナー無しだったりして、イチローの打点が伸びない、という愚かな現象を招いていたのである。
ほかにも彼ワカマツはこのところ、ダブルプレーになるのがわかりきっている打者(グリフィーやコッチマン)をゲーム終盤の大事な場面で代打に出してダブルプレーになったり、準備のできていないブルペン投手をマウンドに上げてLAAに惨敗してみたり、ともかく采配ぶりがルンバしまくっている。


25人ロスターの枠を占領していたグリフィーが引退し、逆転負けゲームを量産したコロメ、テシェイラの2人のブルペン投手をクビにし、さらに得点力の足枷になっていたフィギンズを9番に降格させた。また、打撃コーチをクビにし、三塁コーチと一塁コーチを入れ替えた。

では、この次にチームがやるべき策はなんだ?
ということになる。

もちろん、個人的にはコッチマンも、ジャック・ウィルソンもスタメンには不要な選手と思っているが、それ以上に真っ先に処分すべき人がいる。

それは「監督ワカマツの解雇」
この最上の策を、なぜシアトルが着手しないのか。
これが最もふさわしい、真っ先に実行すべき「次の一手」である。






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