June 19, 2010

シアトルは、あの伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの生まれた街で、彼の墓もシアトルにある。またニルヴァーナカート・コバーンが自殺したのも、彼のシアトルの自宅だった。シアトル出身バンドのひとつパール・ジャムがデビューアルバム「Ten」のためのセッションを行ったのは、セーフコ・フィールドから真北に16マイルほどのところにあるLondon Bridge Studio。シアトルは実はロックの歴史と切っても切れない街のひとつなのだ。

野球にしか興味のないマリナーズファンからはシアトルは保守的な街というイメージを持たれているが(保守的な街だからこそ、かもしれないが)パンクに影響を受けたグランジやオルターナティブ系のアーティストを続々と輩出した街でもある。
(一度ロックファンであることでも有名なランディ・ジョンソンが日本にプライベートでレコード漁りに来ることを書いたが、彼はたぶんオーソドックスなハードロック〜メタル系のファンで、グランジ、オルターナティブ系はあまり聴かないんじゃないかと想像する。ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年1月5日、ランディ・ジョンソン引退を喜ぶ。 理由:この冬の間に西新宿で見られる確率アップ(笑)
シアトルのバンド、ニルヴァーナが、ロサンゼルスのガンズ・アンド・ローゼスと対立関係にあったことは有名だが、イチローグリフィー・ジュニアのダブル・ボブルヘッド・デーのゲームが行われたシンシナティとの第1戦のスタンドに、その元ガンズ・アンド・ローゼスのベーシストで、アクセル・ローズと対立してバンドを辞めたベーシスト、ダフ・マッケイガンがスタンドに現れインタビューを受けていた。
Baseball Video Highlights & Clips | CIN@SEA: Former Guns N Roses star praises Mariners - Video | MLB.com: Multimedia

ゲームはクリフ・リーが先発し、110球79ストライク、7三振の力投でシンシナティを完封して、シアトルがひさびさの連勝。
ストライクを集めて打者をうちとるクリフ・リーらしいピッチングで、三振のほとんどは高めにはずれるストレート系と、ワンバウンドするくらい低いカーブの2種類で、打者に空振りさせて三振させる強引さがとてもクリフ・リーらしい。
Cincinnati Reds at Seattle Mariners - June 18, 2010 | MLB.com Gameday

シアトル生まれのベーシスト ダフ・マッケイガンダフ・マッケイガン(Duff "Rose" McKagan)は、1964年シアトル生まれ。ロサンゼルスに移り、ロスで結成されたガンズ・アンド・ローゼスのオリジナルメンバーになり10数年活動したが、やがてアクセル・ローズとのどうにもならない対立などを経て、1998年に脱退した。
Duff McKagan - Wikipedia, the free encyclopedia
ダフ・マッケイガンはトレイシー・ガンズが脱退する前からのガンズ最初のベーシストであり、ガンズ・アンド・ローゼスの文字通りのオリジナルメンバー。
ガンズは、そもそもバンド名の由来ともなったオリジナルメンバーのトレイシー・ガンズ(g)とロブ・ガードナー(ds)が全米デビュー前にあっさり脱退し、かわりにスラッシュスティーブ・トレイシーが加入して以降に全米デビューして、アルバム『アペタイト・フォー・ディストラクション Appetite For Destruction』発売後50週目で全米1位になっている。



ダフは今はseattleweekly.comのレギュラーコラムニストでもあり、ハワイのサーファーなどがいう「地元民」という意味で「ローカル」になったわけだが、クリフ・リー先発の今日のゲームをスタンド観戦しているところに現れたインタビュアーの質問に答えて
I am a huge Mariners fan.
I hate the Lakers.

俺は熱烈なマリナーズファンだよ。(中略)
 レイカーズなんて大嫌いさ
なーんて意味深なことを言っている(笑)

シアトル生まれのベーシスト ダフ・マッケイガン意味深というのは、もちろん、ダフが長年在籍したガンズ・アンド・ローゼスがマリナーズにとってはライバルチームの本拠地であるロサンゼルスで結成されたバンドであること、ダフがアクセル・ローズと対立してガンズから脱退したこと、ロサンゼルスにあるレイカーズがつい先日ファイナルの第7戦でボストン・セルティックスを下して連覇を果たして、コービー・ブライアントがMVPに輝いたばかりであることなどなどをまとめてひっかけて
「ロサンゼルス? しらねーよ、そんなの。だいっきらいだ」
なんて言っているわけだ。

まぁスタジアムにわざわざ足を運ぶくらいだから、ダフはイチローとグリフィーのダブル・ボブルヘッド人形は大事に家に持ち帰ったに違いない。
ただ最近の彼のseattleweekly.comのコラムには映画評はあってもスポーツ記事はなく、最近彼が加入したバンド、ジェーンズ・アディクション Jane's Addictionの記事ばかりで埋めつくされている。まぁ、それはそれでご愛嬌ということで。
Seattle Music - Reverb - "Duff McKagan" Archives


そんな「ロサンゼルスという街」に複雑な感情をもつダフだが、彼がもうひとつやっているコラムが、なんとあのPlayboy誌(日本版ではない)の「金融関連コラム」だ。
Duffonomics - Duff McKagan - Playboy Money Article
ダフは、カート・コバーンと同様に高校中退だが、アルコールやドラッグ乱用、さらには膵臓破裂という大病も経験した後に更生して、シアトル大学に入学して金融を専門的に学んだという異色の「金融系ロック・ベーシスト」だからである(笑)
ウォールストリートジャーナル電子版を購読し、ブラックベリーで金融情報を常にチェックしながら、投資信託を買い、を買い、不動産も買い、ロサンゼルスやシアトル、ハワイなどに不動産を持ち、グーグルには早い段階から投資して、ヴィンテージギター市場にも投資するというのだから、「不思議なベーシスト」ではある(笑)
彼がいうには、「バンドを食い物にされたくないから、金融のことを勉強するんだ」、とのことである。


ダフ・マッケイガンは、ジェーンズ・アディクション以外に、ヴェルヴェット・リヴォルヴァー Velvet Revolverのベーシストでもある。
いってみれば「アクセル・ローズと喧嘩別れしたガンズのメンバーばかりで作ったバンド」であるヴェルヴェット・リヴォルヴァーなのだが、どういうものか知らないが、ガンズの曲もやれば、ガンズと対立していたニルヴァーナの曲もやる。ヴェルヴェット・リヴォルヴァーのお金関連のことをやっているのは、もちろん、ダフ・マッケイガンである。



「ガンズ・アンド・ローゼスは金儲けのためにロックをやっている」と常々批判していたカート・コバーンが、(読む可能性はゼロだろうが)ダフの金融コラムを読んだら、なんと言うだろうか。また彼がヴェルヴェット・リヴォルヴァーが演奏するニルヴァーナのカバー曲を聞いたら、いったい何と言うだろう。

だからこそ、今日セーフコでダフ・マッケイガンに聞いてみてほしかったのは
「レイカーズが嫌いはわかったけどね、いったいどのくらいの本気度で、レイカーズが嫌いなの?」
ということだ(笑)

ニルヴァーナ






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