July 30, 2010

昨日、こんな風に書いた。



同じ負けるにしても、まだ開花していない才能を育てる目的で負けるというのなら、未来のためと、我慢も理解もできるかもしれない。
だが、ダメとわかった選手になんの責任もとらせず、無駄にチャンスを与え続け、負け続けるだけなら、その負けは、単なる、無駄で、見苦しい

「吐き気のするような負け」

でしかない。

ファンは、ローランドスミスのような「見るに耐えない投手」「見苦しい選手」が見苦しいゲームをし続けるのを黙って見続けなければならない義務など無い。苦痛を我慢させられ続けるいわれもない。



で、今日になって思うのは、ファンにとって「見たくもないモノを見せ続けられて、吐き気がする」のなら、チームに所属し、現状打開にもがくイチローにとっては「何倍もの吐き気がするだろう」ということだ。
7月に入って突然訪れた不調の意味はそこにある気がする。言いたくても言えないことが溜まると人間は具合が悪くなると、かの吉田兼好も徒然草で言っている。「ものいわぬは、はらふくるるわざなり


どうせ誰も言わないだろうから、
このブログがハッキリ言ってスッキリさせておこう。

天才イチローをして、これほどの見苦しさの中で、「吐き気のするような無意味な負け」と無理に向き合わせながら、プレーレベルの維持を要求し、期待し続けるなどという行為は、才能の無駄遣いなのはもちろん、それを通りこして

「野球史上の犯罪」

ですらある。



天才イチローにこれほどの見苦しい無意味さを我慢しつづけさせる権利は、近い将来には財政上の理由かなにかで消えてなくなっているかもしれないようなメジャーの貧弱チームにはない。

と、いうか、
将来の野球史にとって、永久に名前が残り、その存在がメジャーと日本の野球に与えた影響や残した足跡の意味が永遠に語りつがれていくのは、シアトル・マリナーズでも、リンカーンでも、ズレンシックでも、ワカマツでも、アデアでも、ローランドスミスでも、フィギンズでも、任天堂でも、山内氏でも、ダメ捕手城島でもない。


「ほっておいても、やがて消えていくあなたがた」は、ほんとうに、なにか巨大な勘違いをしているのではないか。


選手、監督やGM、チームが、メジャーの歴史の片隅にでも名を残せる存在になりたいと願う、それはそれで、それぞれの人の勝手だ。どうぞ、好きなようにすればいい。

だが、そんな存在にいますぐ、今年なれるものなら、今日、いますぐ、やってみせてもらおう。

できるはずもない。


イチローが既に現役にして野球史に残る存在になれたのは、「結果」、つまり、残した数字の大きさからではなく、「プロセスの素晴らしさ」である。
ずっといろいろなマイナスにも耐えながら、ずっとブレずに、自分の能力向上と維持のための努力を続けてこれた、その努力の歳月の途方もない長さ、そして、結果を出すことを要求され続けるプロの世界に身を置いて、求められる以上の結果を出し続けてこれた、その年月の途方もない長さからである。
それらの「毎日すこしずつ積み重ねられたものが、あまりにも前人未到の高さ、誰も到達できないほどの遠さに到達している」からだ。

と、いうことくらい、「いくら現状が酷くても、手を打たず、ほっておくか、顔をしかめるくらいしか能が無い凡庸なマリナーズの人々」も、「手を打ったつもりでいるが、その実、効果が皆無で結果が出せていないことに深刻さを感じない凡庸なマリナーズの人々」も、いい加減に気づいたらどうか。


野球史に名を残すのは、(自分で言っていて耳が痛いが)「凡庸なクセに、今日やるべき小さなことを、それがさも当然のような顔をしてサボり続けきた人」「昨日の問題を、今日も明日も放置する人」ではない。

野球史に名を残すから偉いのでもなんでもない。
野球史に名を残すほど「長く」努力してきた、
野球史に名を残すほど「高く」結果を残し続けてこれた
そういうプレーヤーだからこそ
われわれは自然と視線を向けるのである。

そして、見ていたくなるプレーヤー、という程度を越えて
目が離せなくなるプレーヤー」、そういうレベルに
イチローは達している。

われわれは見ていたくなるどころか、この「目の離せないプレーヤー」の「今日してくれるかもしれない、見ていてスッとする何か」を見るために
スタジアムに通い、
テレビのスイッチを入れ、
ネットの回線を繋いでいるのである。


吐き気のするほど、無意味で、自堕落で、結果も努力の姿勢もアピールできないクセにプライドばかり高い選手とチームの漫然とした負けを見続ける義務など、われわれにはない。


そう。
マリナーズにとってイチローは必要かもしれないが、イチローファンにとって、もはやマリナーズは必要ない。







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