August 30, 2010

ボルチモアが4安打完封で、同地区のシアトルですら一度もやったことがない「エンゼルスの敵地スイープ」を達成した。ボルチモアは積年の課題である「攻守のアンバランスさ」に解決の糸口を見いだしつつあるのかもしれない。

昨日の第2戦は、ここまで2勝13敗だった大戦犯ケビン・ミルウッドが8回を無失点に抑えて勝ってしまったわけだが、今日の第3戦では、去年リーグでワーストの17敗(10勝)もしておいて、今年も防御率はかろうじて3点台ながら7勝13敗と冴えない成績だったジェレミー・ガスリーが8回1/3を投げきってしまうのだから、「ショーウォルターのオーガスト・マジック」はとどまるところを知らない。
Baltimore Orioles at Los Angeles Angels - August 29, 2010 | MLB.com Wrap

このボルチモアの8月の快進撃の原動力はハッキリしている。「投手陣の再生」だ
先発投手として使われたが、イマイチで、その後テキサスからケビン・ミルウッドが来たことでセットアッパーに回されてしまっていた「ルパン」上原ですら、クローザーに転用してセーブさせてしまうのだから、「ショーウォルターのオーガスト・マジック」の投手陣に対する効き目は凄まじい。

ボルチモアの月別ERA
4月 4.62 12位(5勝18敗)
5月 4.68 12位(10勝18敗)
6月 5.72 14位(9勝17敗)
7月 5.60 13位(8勝19敗)
8月 3.57 3位(16勝11敗)

これまで常にリーグ最下位あたりに低迷していたボルチモアのチームERA(防御率)だが、ここへきてリーグ3位に急浮上している。これだけみれば十分で、細かいデータなどいらない。いかに監督を変えて以降のボルチモアが「変われつつあること」がひと目でわかる。
ボルチモアがもともと持っているチームとしての欠陥は「打撃はいいが、投手があまりにもダメなこと」なのは、MLBファンなら誰もがわかりきってわけだが、その問題点である「チームバランスの悪さ、つまり、攻守のアンバランスさ」を、逃げずにきちんと矯正しようとしているらしいことが、ボルチモアのこの「劇的なチーム再生」につながりつつある。うらやましいかぎりだ。

ア・リーグ8月 チーム別ERA
2010 MLB Team Pitching Stats - Major League Baseball - ESPN

ア・リーグ8月 チーム別ERAベスト5
(8月29日現在)
オークランド 2.32
シアトル 3.49
ボルチモア 3.57
ミネソタ 3.65
タンパベイ 3.69
ボストン 3.81

8月のチームERAで、3点台以下を記録したのは6チームだが、そのうち、月間勝ち越しを達成しそうなのは、3位のボルチモア以下、6位ボストンまでの4チームで、どれも「打てるチーム」ばかり。それにひきかえ、1位のオークランドと2位のシアトルの「打てない2チーム」は、8月を負け越すか、勝ち負け同数くらいにとどまる。
なかでもミネソタは8月にたくさんの貯金をつくったが、これも、打撃が月間チーム打率が3割を越えるようなハイ・アベレージで、なおかつ、チーム防御率ア・リーグ4位と、ハイレベルで「チームの攻守のバランス」を達成しているからこそできる芸当。

ボルチモアがきちんと自分のチームの攻守のアンバランスさという弱点に向き合って解決をはかって、勝率を大きく改善しつつあるのに対して、シアトルがいつまでたっても「先発投手はまぁいいが、あとはまるでダメ」「守備重視の野球をするはずが、守備が下手で、しかも打てない選手がスタメンに居座り続ける」という「あまりにも酷いチームのアンバランスさ」に対して、きちんと打開する対策をほとんどとっていないのだから、当然の結果だ。






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