April 18, 2011

新人王の資格を持つマイケル・ピネダが粘投して、シアトルの連敗を止めた。正直、ヘルナンデスの状態が状態なだけに、現状のチームのエースは明らかにヘルナンデスではなく、このピネダだ。
Seattle Mariners at Kansas City Royals - April 17, 2011 | MLB.com Gameday

ヘルナンデスは去年、初めてサイ・ヤング賞に輝いたわけだが、このブログでは彼のサイ・ヤング賞獲得記事を書かなかった。と、いうのも、2010年のシーズン途中にずっと指名捕手にしてきたロブ・ジョンソンとバッテリーを組むことをやめたのを見て、ピッチングの組み立てに関するヘルナンデスの慢心を感じた、というのが、その理由だ。
ヘルナンデス自身のピッチングの組み立ては、去年からずっとそうだが、2ストライクとって追い込んでからの無駄な球数がちょっと多すぎる。


去年の惨憺たるシーズンの後、GMジャック・ズレンシックはファンに向けた手紙を書いた。
ファンはてっきり、ズレンシックが自分自身の意思で意味不明な超守備的なチーム編成をして大失敗したことへの謝罪でもするのかと思ったわけだが、実際にはそうではなく、ズレンシックが主張したのはなんと、「これだけの若い選手層が充実してきました。どうだ。」という、なんとも的はずれの馬鹿馬鹿しい自画自賛だった。
E-mail messages from Lincoln and Zduriencik to fans | Seattle Mariners blog - seattlepi.com
(日本語訳 他サイト)101敗のマリナーズ:責任者の謝罪の手紙:MikSの浅横日記:So-net blog


だが、この「自画自賛」は、実は自画自賛ですらなく、
正確には「他画自賛」だった。
ズレンシックが「手紙」の中でわざわざ自慢した「若い戦力」14人のリストをみてみるといい。

Dustin Ackley 2009年ドラフト
Justin Smoak クリフ・リーとトレード
Carlos Peguero 2005年(3A)
Nick Franklin 2009年ドラフト
Kyle Seager 2009年ドラフト
Johermyn Chavez 2009年12月ブランドン・モローとトレード
Greg Halman 2004年契約
Matt Mangini 2007年ドラフト(DL)
Michael Pineda 2007年契約
Blake Beavan クリフ・リーとのトレード(3A)
Dan Cortes 2009年7月ベタンコートとトレード(3A)
Mauricio Robles 2009年7月ウオッシュバーンとトレード(DL)
Maikel Cleto 2008年12月プッツなどとのトレードで獲得
    さらに2010年ブレンダン・ライアンとトレードで放出
Anthony Varvaro 2011年1月アトランタがクレーム


自慢気にズレンシックが挙げている14人の中には、実際にはズレンシックがGMとしてまったく関わってない選手が多数含まれている。
たとえば今日の先発で、大注目のドミニカン、マイケル・ピネダは、2005年にはもうシアトルと契約していたわけで、ズレンシックとはなんのかかわりもない。
こうしたズレンシックとかかわりのない選手をリストから削除してみると、こうなる。

Dustin Ackley 2009年ドラフト
Justin Smoak クリフ・リーとのトレード
Nick Franklin 2009年ドラフト
Kyle Seager 2009年ドラフト
Johermyn Chavez 2009年12月 ブランドン・モローとのトレード
Blake Beavan クリフ・リーとのトレード(3A)
Dan Cortes 2009年7月にベタンコートとトレード(3A)
Mauricio Robles 2009年7月にウオッシュバーンとトレード(DL)


最初のリストから、ズレンシックが関わっていない選手を除いてみると、14人が、半分の8人になったわけだが、実際には、この数はもっと減る。
というのは、たとえばダスティン・アックリー獲得は、ズレンシックの功績でもなんでもないからだ。シアトルはGM交代とは無関係に2009年ドラフトで全体2番目の指名権を持っていたのであって、たとえアヒルやニワトリがGMであろうと、この2009年ドラフトでアックリーを指名していたはずであって、GMが誰であろうと関係ない。
同じように、ジャスティン・スモーク獲得についても、名投手クリフ・リーとの交換という好条件を考えると、たとえ誰がGMであろうと一定レベル以上の選手をとってこれた楽なトレードだったわけで、ジャスティン・スモーク獲得もGMの実績でもなんでもない
加えて、2009年ドラフト組のNick FranklinやKyle Seagerといった選手たちは当然ながらすぐに戦力になるわけでもないし、また、トレードの下手なズレンシックが、いつ下手なトレードの駒にしてしまうかわからないのだから、GMの実績にカウントするほどの話ではない。


Johermyn Chavez 2009年12月 ブランドン・モローとのトレード
Blake Beavan クリフ・リーとのトレード(3A)
Dan Cortes 2009年7月にベタンコートとトレード(3A)
Mauricio Robles 2009年7月にウオッシュバーンとトレード(DL)


どうだろう。
14人のリストが結局たった4人しか残らない。
しかも、3Aが2人。DL入りが1人。その3人を除くと、たった1人しか残らない。
ブランドン・モローのトレードでは、移籍先のトロントでモローの先発投手としての開花に泣き、2009年ウオッシュバーン、2010年クリフ・リーのトレードでは、2年続けて先発投手陣の精神的支柱を自分から放出し、投手陣崩壊を自ら招いた。


こんな最悪の選手獲得実績で、「どうだ、若い戦力が充実してきただろう?」もなにもないものだ(笑)








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