May 26, 2011

ミネソタ初戦で、今までまったく関心のなかった控えキャッチャーのクリス・ジメネスを初めてじっくり見てみたが、いったいあれは何だ?
怒りがこみあげてくる。
いったい誰が、あんなおかしなMLBらしくないテクニックを教えこんだのだ?
Seattle Mariners at Minnesota Twins - May 23, 2011 | MLB.com Classic


何がいけないって、
どんなクソボールでも、「常に」ミットを大きく動かしてストライクにみせかけようとするキャッチングだ。

マジ最悪
こういうのは技術が高いとか低いとか、そういう問題ですらない。メジャーのキャッチャーとして、ありえない。

たしかにMLBでも、きわどいボールの場合に、判定を有利にしようとミットをほんのわずか動かすキャッチャーは、いる。
だが、ジメネスのキャッチングの酷さはそういうレベルではない。度を越している
なんたって、誰が見てもボールどころか、ゾーンからはるか遠く離れた明白なボールですら、大きくミットを動かして、球審にアピールしようとしているのだ。ありえない。

いらぬことをするな。と、言いたい。

いまや知っての通り、MLBのアンパイアは(個々の技術はともかく)プライドが非常に高い。
キャッチャーが、日本のプロ野球でやるように「あからさまにミットを動かして捕球する」ことで、「アンパイアのコールを自分たちに有利に誘導しようとしている」と球審に思われれば、そのアンパイアはもう、ピッチャーに有利な判定などしてくれなくなる。当然の話だ。

実際、データを調べてみると、5月23日の球審Ed Rapuanoは、シアトルの投手の低めのボールに辛くなっていて、特にバッターが左の場合に、低目をほとんどストライクコールしていない。(この日のミネソタの左打者というと、当たっているトップバッターのディナルド・スパン、2本ホームランを打たれたジム・トーミがそれにあたる)

2011年5月23日 球審Ed Rapuanoの判定(補正後 左打者)左マップ内、三角形のマーキングがシアトルの投手。
低めのストライクがほとんどボールとコールされている。
出展:Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Strikezone Map Tool

2011年5月23日 ミネソタ初戦 3回裏 スパン 四球5月23日 3回裏
スパン 四球

2球目、3球目と続けて投じたアウトコース低めの釣りっぽいストレートがボール判定。フルカウントからの7球目、インコースをえぐる絶好のカットボールもボール判定。

控えキャッチャーのクリス・ジメネスになんの関心もなかったので、いままでたいして調べてもなかったのだが、5月23日のバルガス先発ゲームがあまりにも酷かったので、ちょっと調べてみて、呆れた。

ジメネスは2004年ドラフト19巡目(全体557番目)でクリーブランドの選手になり、それから5年目の2009年にようやくメジャーデビューしている。それから2010年10月にはFAになり、12月にシアトルと契約したわけだが、2009年デビュー時は外野手としての起用が中心のユーティリティとしてのデビューであって、メジャーでのキャッチャーとしてのキャリアがほとんどない。
これはもう、CERAがどうの、配球がどうのとか、そういうレベルじゃない。
Chris Gimenez Fielding Statistics and History - Baseball-Reference.com

CERA
2009年 4.18(45ゲーム中8ゲームがキャッチャー ライト7、レフト14)
2010年 4.54(28ゲーム中24ゲームがキャッチャー)
2011年 5.75(10ゲーム中9ゲーム)
通算   4.78


キャッチャーで先発したゲームほぼ全敗のジメネスとばかり組まされている、不幸なジェイソン・バルガス
負 4-6 ベダード
負 3-8 バルガス
負 0-7 ヘルナンデス
負 2-3 ベダード
負 1-9 バルガス
負 0-6 フィスター
勝 2-1 フィスター  ←オリーボと途中交代
勝 8-7 バルガス  ←オリーボ途中交代


ここ最近のジェイソン・バルガスのピッチングは、シアトルに来たばかりの頃のように、チェンジアップのキレと緩急だけに頼っているのではなくて、ストレート、チェンジアップ、カットボールの3つの球種を、相手に読まれないような意外性のある配球をし、しかも、きわどいコースにビシリ、ビシリと決めていくピッチングに変化している。
とりわけ最近のバルガスにとって重要なのは、低めにビシビシ決めていく「コントロールの良さ」だ。
これがたとえば「低目をまったくとらない、バルガスと相性の悪いアンパイア」にあたるとどうなってしまうか、については、再三再四書いてきた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月15日、Sam Holbrookの特殊なストライクゾーンに手こずったジェイソン・バルガス。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月29日、4月8日にてこずったアンパイア Sam Holbrookにまたしても遭遇したジェイソン・バルガスの初勝利。

微細なコントロールが命になってきたバルガスにしてみれば、ジメネスのような「キャッチングの酷さで、アンパイアを敵に回してしまうようなキャッチャー」と組むことは、まさに死活問題。かつてダメ捕手キロスと組まされていた不幸な時代が復活しかねない。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年5月20日、インターリーグで2年ぶりにシアトルの投手が打ったヒットで、2009年当時のジェイソン・バルガスの苦境を思い出す。

いったい誰がジメネスにあんな、まるでMLBらしくないキャッチングを教えこんだのだ。(まさか、シアトルのマイナーの、あの無能なバッテリー・コーディネーター、ロジャー・ハンセンか?)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年9月14日、過去に城島擁護者だったベンチコーチ、ロジャー・ハンセンが現在も続けている無意味な捕手トレーニング手法。マイナーコーチ時代から続けてきた「手抜きのスパルタ方式」でプロスペクトを壊し続けてきた責任を徹底批判する。


バルガスやフィスターがローテーション・ピッチャーとして大成しようとしている矢先に、ジメネスのような酷いキャッチャーと組ませるべきではない。
すぐさまこんな最悪のキャッチャーはマイナーに落とすべきだ。








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