June 03, 2011

旅行好きの人はよく目にすると思う。

日本人旅行者が、やれ釣り銭を誤魔化されたの、ホテルがダブルブッキングだったの、ホテルの部屋の設備が故障していた、意味のわからない料金を払わされた、空港でトランクがどっかに行ってしまった、思っていたものと違うものを押し付けられた、そういう旅先でのトラブルの数々。
だが、そういう場面でしっかりクレームを言える人を、残念ながら、あまり見ない。
文句を言うのが恥ずかしい、あるいは、ガミガミ文句をいうとソフィスティケートされた人間でないと思われる、とでも思っているのだろうか? 意味がわからない。ダメなものは、はっきり「ダメ」「修理しろ」「やりなおせ」「これじゃない」「金返せ」と言っていいのだ。


ここに書くことは、「イチローの打席特有の、アウトコースの判定のおかしさ」について、だ。これは、今シーズンずっと思っていたことで、なにも今日初めて考えたのではない。

あらかじめ言っておきたいのだが、MLBのアンパイアには「右打者のゾーンにくらべると、左打者のゾーンは、アウトコース側にズレていて、アウトコースが広い」という、共通の判定基準がある。
この「左打者のアウトコースが広い」現象については、このブログでは、他のどんなメディアより、たくさんの記事を積み重ねて書いてきたつもりだし、MLB全体が共有している範囲での「左打者判定」なら、別に文句をつけるつもりはない。今までのシーズンのイチローの打席でも、「他のMLBの左打者にも共通の現象」なら、よくあった。
また、「同じゲームに出場しているシアトルの左打者にも共通してみられる判定のゆがみ」、あるいは「同じゲームに出場している相手チームの左打者にも共通してみられる判定のゆがみ」、つまり、単なる「そのアンパイア特有のクセや、贔屓の意識」という意味でなら、全世界の野球どこでもある話なので、そのことについても、文句を言ったことは一度もない。


だが、今シーズンのイチローのアウトコースの判定は、ちょっと酷いと、ブログ主は常々思って見ている。つまり、「両チームあわせて、イチローにだけ、厳しい判定が下されている」としか思えないシーンが、多々ありすぎる。


こういうことは、まぁ、誰もが体面を気にして、書かない。公言しない。
だがブログ主は今シーズンの2ヶ月弱のゲームを見てきて、今シーズンについてだけはひとこと言っておかなければならない、と思うようになり、あまり気は進まないが、重い腰を上げてみた。なんせ他に書く人がいないのだから、辛辣な書き方で知られる(笑)このブログで書くしかない(笑)
なんとか、誰にでもわかるようなレベルで書きとめられればいいが、と思う。

この話の真偽のほどは、それぞれの人の判断にまかせたい。同意する人もいるだろうし、同意しない人もいるだろう。
ブログ主はちなみに、今シーズンのイチローの打席については、ほぼ大半を見ている。あくまで今日挙げる例は、多々ありすぎる「おかしいと思うイチローのアウトコースの判定」のサンプルに過ぎない
まぁ、あれこれ言わなくても、シアトルのゲームを数多く見ている人なら、わかっていることだ、とも思っている。
Tampa Bay Rays at Seattle Mariners - June 2, 2011 | MLB.com Classic


まず今日の球審、Ron Kulpaについて。

最初にこれは確認しておきたい。
もし、もし今日の球審が、あまりにも極端なストライクゾーンの持ち主だったなら、むしろ、ブログ主はこんな記事は書かない。むしろ、正確な判定をする優秀な人だからこそ、書く気になった。

たとえんば、球審が、ゾーンが極端に狭いGerry Davis、逆に極端に広いJeff Nelson、ゾーンが非常に横長なMike Wintersなど、判定の特徴があらかじめわかっている人なら、「ああ、今日のゲームはゾーンが極端で、たぶん打者はアンパイアに振り回されることになるだろう」と、あらかじめわかる。(そういう意味では、ジェイソン・バルガスを悩ましているSam Holbrookだって、「ゾーンがかなり狭い」とわかっているのだから、それはそれで諦めがつく部分もある。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年11月8日、MLBのストライクゾーンの揺らぎ (4)特徴ある4人のアンパイアのストライクゾーンをグラフ化してみる(付録テンプレつき)
だが、今日の球審Ron Kulpaは、本来「非常にノーマルで、正確なタイプのアンパイア」のひとりだ。だからこそ、今日イチローのアウトコースの判定を問題にしたくなる。

Overall  2.08
Left    1.76
Right   -2.22
Top    1.9
Bottom  1.89

上の数字は、Ron Kulpaのストライクゾーンの数値だ。この数値が何を意味するのかは、ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年11月6日、MLBのストライクゾーンの揺らぎ (3)アンパイアの個人差をグラフ化してみる というブログ記事を参照してもらいたい。

上の数値を、図にしてみると、こんな感じになる。

Ron Kulpanoのストライクゾーン


ゾーン全体が、「やや三塁側、左打者のアウトコース側にやや寄っている」のがわかると思うが、このこと自体は、よくあることだ。
資料:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月29日、MLBのストライクゾーンの揺らぎ (2)2007年の調査における「ルールブックのストライクゾーン」と、「現実の判定から逆測定したストライクゾーン」の大きな落差。

前に書いたように、「左打者のゾーンがアウトコース側にずれている」のはMLBのアンパイア全体の傾向であって、特に問題にならない。
むしろRon Kulpaのストライクゾーンは、ルールブック上のストライクゾーンからの「ズレ」は、トータルにみて「小さい」部類に入り、かなり正確な判定をするタイプのアンパイアだと思う。


むしろ、正確な球審だからこそ、
判定の問題部分がわかりやすいのだ。






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