June 03, 2011

これは、ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年6月2日、「記録達成」を阻止したいのかとでも疑りたくなるような、今シーズンのイチローに対するアウトコースのストライクゾーン。(1)、の続きの記事。


BrooksBaseball.netは、ルールブック上のストライクゾーンと、実際のアンパイアの判定の「ズレ」について、非常に強いこだわりをもったデータを提供してくれているサイトだ。
今日のタンパベイのゲームでも、球審Ron Kulpaの正確無比な判定を、ゲームの進行に沿って、そこそこリアルタイムにデータ上にマッピングしてくれている。
Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Strikezone Map Tool

今日のゲーム全体の「左打者の判定」は、下のマップのようになっている。
クリックすると別窓が開いて、大きなマップがみられるので、よかったら見てみてもらいたい。四角い点がシアトルの投手、三角がタンパベイの投手。赤い点がストライク判定緑の点がボール判定だ。

どうだろう。

今日の判定は、赤い点が、実にきれいにゾーン内に収まって、なおかつ、緑の点がきれいにゾーンの外におさまっていることがわかると思う。
今日の球審Ron Kulpaが、かなり正確な判定をしていることがハッキリわかってもらえると思う。このブログでよくとりあげる、低めの大半をボール判定するタイプのSam Holbrookのマップなどと比べてもらってもいい。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月29日、4月8日にてこずったアンパイア Sam Holbrookにまたしても遭遇したジェイソン・バルガスの初勝利。

2011年6月2日 左打者への判定(Normalized Maps)ゲーム全体の判定マップ


さて問題にしたいのは、イチローのアウトコースの異常さだ。


まず1回裏、第1打席の5球目
イチローはカウント1-2から、タンパベイ先発の右投手James Shieldsの5球目のストレートを見逃して、三振に倒れている。その球は、下の画像でいうと、白い淡い線で描かれた仮想ストライクゾーンの左下にある、赤色で「5」と書かれた点だ。

この球、Gamedayの表記では、ゾーンからボールひとつくらいはずれているわけだが、後でこれがBrooksBaseballのデータ上ではどういう風に表記されているのかを見てみることで、BrooksBaseballというサイトのデータがいかに正確か、そして、ストライクとボールを見分けるイチローの選球眼がいかに正確かの、両方を感じとることができるはずだ。
(ちなみに下の「1回裏の判定マップ」で、マッピングされた点の数が「ゲーム全体の判定マップ」より少ないのは、初回イチローの打席までのデータであるため。後から画像ソフトで点を消したわけではない)

2011年6月2日 1回裏 イチロー 三振初回・イチロー
5球目を見逃し三振

1回裏時点での判定マップ
2011年6月2日 初回 イチローが三振した時点でのマップ


次に、4回裏、第3打席の初球
この球は、アウトコースのハーフハイトのストレート。ゾーン左側に「1」と書いてある赤い点がそうだ。
どうだろう。上の例と比べても、びっくりするほど、ゾーンからはずれているのがわかると思う。

2011年6月2日 4回裏 イチロー 5球目>4回裏・イチロー
ショートゴロ


上の2つの例を、こんどはBrooksBaseballの試合全体のデータで確認してみる。
細かいデータなので、図をクリックして、大きな図にしてから見たほうがいいと思う。もちろん赤い日本語の文字は、ブログ側で後からデータに書き入れたものだが、データそのものは一切いじっていない。

1番目のサンプルの、「初回・5球目」については、このコースをストライクとコールするアンパイアはいるものだ、ということは、もちろんわかっている。なにも、このコースをストライクコールされること自体に文句を言っているのではない。
問題にしているのはそういうことではなくて、「ゲーム全体の判定マップ」を見渡せばわかることだが、「ボール半分のわずかなズレでも正確に判定できるような、これほど優秀で正確なタイプのアンパイアが、なぜ、イチローの打席に限っては、あからさまに「ボール1個はずれたボール」を、ストライクとコールするのか?」ということだ。

マップを見てもらおう。

イチローへの投球を加筆強調したマップ
2011年6月2日 イチローの打席だけに現れるおかしな判定

BrooksBaseballのデータで見るかぎり、
シアトル、タンパベイ、どちらのチームの打者かを問わず、このゲームの左打者で、アウトコースのボール球をストライクと誤判定されたのは、イチローに対する初回・5球目と、4回・初球の、2球しかないのだ。

そして、4回のコールに関しては、どう考えても、このアンパイアは、「これほど明白にゾーンからはずれたストレート」を、ストライクコールするようなタイプではない。
加えて、この馬鹿みたいにはずれた明らかなボール球をストライクとコールする「アウトコースの判定が異常に広いアンパイア」は、さすがのMLBでも、ほとんどいない



以上、ここまで書いたことの信憑性を高める意味で、イチローの打席と比較する資料として、2回裏フィギンズの打席のアウトコース判定を挙げておく。
初球と4球目をよく見てもらいたい。ボール半分のわずかな違いしかない。非常にきわどい判定だが、球審は実に素晴らしい正確さで、初球のストライクはストライク、4球目のボールはボールとコールしている。いかにこの球審が目がいいアンパイアかが、これでわかる。
もし4球目がストライクコールなら、フィギンズは見逃し三振で、この打席5球目のタイムリーヒットは生まれていない。

2011年6月2日 2回裏 フィギンズの打席のアウトコース判定比較対象資料
2回裏フィギンズの打席の正確無比なアウトコース判定


改めて言うけれど、この球審Ron Kulpaは、もともと正確なジャッジのできるアンパイアだ。加えて、今日に限って言うなら、左打者のアウトコースを「ボール半分以下の正確な精度」で判定している。なかなかこんな優秀なアンパイア、Jeff Kellogじゃあるまいし、そうそういるものじゃない。

なのに、イチローの打席に限って、なぜああいうコールがされるのか。

おかしなアウトコース判定が、
今シーズン、あまりにも多すぎる。



資料;初回 イチローの打席までの全データ。
上の3つが補正後。下の3つが補正前。
証拠画像






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