August 28, 2011

2011シーズン 選手入れ替えリスト

「ミスター・マンスリー・リサイクル」、選手入れ替えオタクのエリック・ウェッジが、今シーズンに選手を入れ替えたタイミングは、おおまかにいって、4度ある。

5月末前後
ソーンダース、ブラッドリーに見切りをつけ、ペゲーロ、マイク・ウィルソンを試しはじめた。
6月初旬
ルイス・ロドリゲス、マイク・ウィルソンに見切りをつけ、ホールマン、カープなどをコールアップ。その後アックリーをコールアップ。
7月中旬
決定的な17連敗によってポストシーズンを諦め、ペゲーロ、ホールマンに見切りをつけた
8月末
ポストシーズンを諦め最下位に沈んだことで例年通り血迷った無能GMズレンシックが先発投手2人、フィスター、ベダードを放出。ウェルズを起用しはじめ、一度使ってマイナーに落としていたカープ、シーガーを再コールアップ。
9月(予定)
いわゆる「セプテンバー・コールアップ」

資料:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年8月16日、1ヶ月で燃え尽きる線香花火に火をつけ続けているだけ。エリック・ウェッジのなんとも貧しい「独り花火大会」。

8月以降に4回目の選手入れ替えでエリック・ウェッジが使ってきたカープシーガーウェルズが予想通り賞味期限1か月の線香花火だった。
セプテンバー・コールアップではどうせまたペゲーロでも再コールアップしてきて、シアトルのわけのわからない「2011年エリック・ウェッジ線香花火大会」は、いつのまにか尻すぼみに終わってしまうのだろう(笑)
たった1ヶ月で火が消えてしまうのがわかっている安物の蚊取り線香みたいな選手でも、火が消えたところで、相手がスカウティングしないうちにマイナーに落として、しばらくしまいこんでおけば、相手チームが忘れた時期をみはからって再び取り出し、また火をつけてやれば、また1ヶ月くらいは十分燃える
こんなドアマットの取り換えというか、素人の焚火みたいな選手起用が、能力は無い癖にいつも上から目線のエリック・ウェッジのご立派な「育成」とやらなのだから、おそれいる(失笑)
話にならない。
マイク・カープ
Last 28 days 打率.310 (BABIP .388)
14 days .240 (.310)
7 days .148  (.231)

キャスパー・ウェルズ
Last 28 days 打率.288 (BABIP .382)
14 days .242 (.235)
7 days .188 (.182)


以下に数字だけからみた3人の打者の傾向をあげてみた。ネット上で誰でも入手できる簡単なデータからですら、多少なりともわかることはあるのだから、来シーズン、プロのスカウティングマンの手にかかればどうなるか、誰にでも予想がつくというものだ。

マイク・カープ
典型的なフライボールヒッターであり、なおかつ、典型的なローボールヒッターBABIPの異常に高い打者。スタッツを稼ぐのは、ほとんどがフライによる。ゴロはまったくノーチャンス。
フライボール・ピッチャーにとっては嫌なバッターである反面、グラウンドボール・ピッチャーにしてみれば、これほどダブルプレーをとりやすいバッターはいない。ランナーが1塁にいるケースでは、ゴロを打たせてダブルプレーに仕留めるのを狙うべき典型的なバッターだ。
だが、マリアーノ・リベラがよくやる手を使って、カットボール、あるいはインコースを詰まらせることでセカンドゴロを打たせてダブルプレーに仕留めよう、などとカッコつけると、それはカープの得意な球種とコースだから、むしろ墓穴を掘ることになる。結構な数の投手がこのパターンで失敗した。
ここは、むしろランナーを十分に牽制しておいて、盗塁される危険性も覚悟でチェンジアップやカーブを勇気をもって投げることで、ダブルプレーという最良の結果を手にすべき。もし、ゴロでなく、空振り三振に仕留めたい満塁のようなケースでは、外で追い込んでおいて、カープの得意コースであるインローに、苦手球種のカーブかチェンジアップを「ボールになるように」投げるのが最適。
ちなみに、ア・リーグ東地区の投手との相性がいいのは、カープの得意なカットボールを多用したがる投手が多いためではないか。
独特のカウント感覚を持っている。なんとなくだが、「投手の油断やスキの出るカウントでスイングする変則的な傾向」をもっていると思われる。「ここはスイングしてこない」と投手が考えがちなカウントで、不意打ちをくらわせるように強振してスタッツを稼ぐバッターだから、投手はカウントをとるための低めのスライダーを不用意に投げないことだ。
特にランナーがいるケースでは、待球せず、初球打ちでシングルヒットを打つ奇襲策でタイムリーを稼いできた。ランナーのいないケースでは、逆にボール先行カウントになるまで待つ傾向もあるため、必ずしも早打ちというわけではない。
初球打ちが異常に得意な反面で、早打ち打者の多いMLBにあって誰もがヒッティングカウントにしている0-1を苦手にしているのは非常に珍しい。投手側の計算としては、初球さえファウルを打たせることに成功したら、2球目を振ってこないカープが見逃すような変化球で追い込んでおけば、あとは投手の勝ちだろう。
カイル・シーガーと非常に対照的なバッティング傾向をもつため、この2人の打席が連続するスタメンでは、どちらかが打ち、どちらかが凡退する光景が非常によくみられる。

得意カウント 初球、2-0、1-1、3-1、3-2
特に初球打ち AVE.636 OBP.636 SLG.818 OPS1.455 BABIP.636
苦手カウント 0-1、1-2、2-2
得意球種 スライダー、カットボール
苦手球種 チェンジアップ
得意コース インロー(典型的なローボールヒッター)
苦手コース インハイ
苦手投手 グラウンドボール・ピッチャー
得意チーム NYY,BOS,TOR
Mike Carp Hot Zone | Seattle Mariners | Player Hot Zone | MLB Baseball | FOX Sports on MSN

打席例:2011年9月2日 オークランド戦 3回表
キャッチャーフライ
打ったのは、苦手のチェンジアップ。典型的なローボールヒッターで、インローのスライダーやカットボールは得意だが、チェンジアップは、いくらアウトローでも打てていない。

2011年9月2日 SEAvsOAK カープ キャッチャーフライ


キャスパー・ウェルズ
典型的ローボールヒッターインコースに苦手ポイントがいくつかあるのが、メジャーのバッターとしては致命的。P/PAは4.04なのに、BB/PAが去年より悪化していることからわかるように、基本的には3球目までに勝負が決着する典型的早打ち打者で、四球を選ぶタイプではない。
ヒッティング・カウントについては、典型なMLBのバッターで、早打ちタイプ。2球目、3球目に勝負をかけてくる。逆に、0-2、1-2、2-2、フルカウントと、2ストライクをとられると、どんなカウントであってもスタッツがガクンと下がる。
高めが苦手。速球に強いカイル・シーガーと違って、高めの早い球についていけなさそうだ。マイク・カープと違って、チェンジアップは得意。
投手は、インコース、高めが苦手なこと、早いカウントから打ってくること、きわどいコーナーの球でも器用に打てる打者だが同時にボール球でも振ってくる打者でもあること、などを頭に入れて対戦すればいい。
ウェルズの得意なカットボールを投げるなら苦手なのが明白なインコースに投げるべきだし、同じように、チェンジアップを投げたいならストライクでなく、ボールにすることで安全性が高まる。
ローボールヒッターのウェルズへのフィニッシュとして、苦手な高めにストレートで押して三振でもさせるか、ボールになる外の変化球を空振りか凡退させるか、迷うところだが、無理せず、低めの、それもボールになる変化球を投げて凡打させておけばすむ。

得意カウント 1-0、0-1、1-1、2-1(特に1-1)
苦手カウント 0-2、1-2、2-2、3-2
得意球種 チェンジアップ、カットボール
苦手球種 スライダー、カーブ、(8/27追記 シンカー
得意コース アウトロー、インロー
苦手コース 高め、インコース
得意チーム BOS,MIN,OAK.TEX
苦手チーム LAA,CLE
Casper Wells Hot Zone | Seattle Mariners | Player Hot Zone | MLB Baseball | FOX Sports on MSN


カイル・シーガー
典型的ストレート系ヒッター。
カープのようなローボールヒッターではないにもかかわらず、なぜかカープと並んでシアトルで最もフライアウト率が高い打者でもある。
いかんせん低めが苦手なのが、後々メジャーのプレーヤーとして致命的になっていくのは明らか。ハーフハイトの甘い球を仕留めるのは得意。スライダーへの苦手意識はたぶん相当なもの。
対戦する投手は、球が浮かないようにコントロールに気をつけつつ、低めの変化球で勝負すればいいだけ、ということが、そのうち対戦チーム全体に浸透するはず。
同地区のライバルとしてこれから数多く対戦しなければならないア・リーグ同地区のエンゼルス、テキサスには、既に低スタッツが既に残されている。同地区だけに、新人といえども既にある程度スカウティングされてしまった、とみなければならない。

得意カウント 初球、1-1、2-0、2-1、3-1、0-2、
苦手カウント 1-2、2-2
得意球種 カットボール、ストレート
苦手球種 スライダー
得意コース インロー、ハーフハイト、
苦手コース アウトロー、真ん中低め
苦手投手 しいて言えばフライボール・ピッチャー
苦手チーム LAA,TEX
Kyle Seager Hot Zone | Seattle Mariners | Player Hot Zone | MLB Baseball | FOX Sports on MSN


8月26日のホワイトソックス戦から、シーガーの4打席を抜き出してみた。全打席3球以内に決着しており、まさにスカウティングどおり。よほど追い込まれるのが嫌なのだろう。
Chicago White Sox at Seattle Mariners - August 26, 2011 | MLB.com Classic

2011年8月26日 カイル・シーガー 第1打席外低めのチェンジアップ
センターフライ

スカウティングどおり。

2011年8月26日 カイル・シーガー 第2打席真ん中のストレート
二塁打

ストレートの強いバッターに、ストレート3連投、しかもど真ん中では打たれて当然。

2011年8月26日 カイル・シーガー 第3打席真ん中低めのカーブ
センターフライ

スカウティングどおり。


2011年8月26日 カイル・シーガー 第4打席外低めにはずれるチェンジアップ
空振り三振

初球、2球目と、得意なはずのインコース、ハーフハイトの球を連続して見逃しているあたり、やはり、スライダーによほどの苦手意識があるのだろう。早いカウントでは得意なストレート系に絞って待っていることが、よくわかる。





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