October 04, 2011
正直、3000本安打の記事の続きを書いている途中なので、そっちを優先して早くまとめたいのだが、ポストシーズンのゲームのメモも残しておかないと後々困ることになるので、しかたがない。
テキサス対タンパベイの、なにやら生温くて雑なALDS Game 3だ。
Texas Rangers at Tampa Bay Rays - October 3, 2011 | MLB.com Gameday
前の記事で、このポストシーズンは、ストレート系で押すピッチング、ストレート系を待つ打者が目立つ、と、書いた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年10月2日、ストレートで押すピッチャーと、ストレートを待つバッターと。ポストシーズン、ストレート勝負のゆくえ。
そういう意味では、テキサス対タンパベイのALDS Game 3は、ぬるいゲームでつまらない。
というのも、テキサス先発コルビー・ルイスが投球の60%弱、およそ3球に2球、4シームを投げていて、タンパベイ先発のデビッド・プライスの投げているのは、やはり60%程度2シームを投げている。
ストレート系が来る(特に初球)ことが、これほどハッキリわかりきっているゲームなのに、両チームとも狙いを絞るのに時間がかかり過ぎなのが、このゲームの6回までを非常につまらなくしている原因だ。
わかっていてもピッチャーのストレートがキレすぎていて、ヒットがまるで打てない、というのなら文句など言わない。だが、このゲームの両投手の出来はそれほどでもない。なのに、7回に至るまで点が入れられないのだから、凡戦としか言いようがない。
初球の真ん中のストレートを見逃して、難しい変化球に手を出すようなバッティングで無駄に凡退を繰り返して6回まで0-1と負けていたテキサスが、7回表に4点を入れることができた経緯はとても簡単だ。
7回先頭のエイドリアン・ベルトレが、デビッド・プライスの初球をシングルヒットにしたのだが、これが6回までテキサスが打てなかった「2シーム」だったから、タンパベイバッテリーはなにやら慌てたのである。
7回表 ベルトレ
シングル
どういうわけか知らないが、タンパベイバッテリーはかなり泡を食って、用心しだした。
もしかすると、バッテリーは、プライスの2シームだけでこのゲームを乗り切れると、甘く考えていたのかもしれないし、また、キャッチャーのジョン・ジェイソの経験不足が原因なのかもしれない。今日のGame 3、タンパベイの監督ジョン・マドンはベテランキャッチャーのケリー・ショパックではなく、若いジェイソを起用したからだ。
John Jaso Statistics and History - Baseball-Reference.com
ノーアウト1塁になって、次打者はマイク・ナポリ。
ここでプライスは、2シームを狙われはじめたのにビックリしたからなのか、あれほど多投し続けていた2シームを投げる勇気を失った。これが打たれた原因。指が慣れていない変化球を連投したせいか、コントロールも乱れて、ワイルドピッチも犯し、ランナーはセカンドへ。
そうこうするうちにチェンジアップとスライダーをカットされて投げる球がなくなり、しかたなく、おそるおそる2シームを投げたところ、マイク・ナポリに「待ってました」とばかりに強振され、逆転2ラン。
わかりやすい話だ。
7回表 ナポリ
逆転2ラン
結果からいえば、どういう理由でここまで時間がかかったのかわからないが、7回になってようやくテキサスは「2シームに狙いを絞った」わけで、タンパベイ側は、ベルトレに初球を打たれたことで慌てている間に4点をとられた。
見ている側からいうと、お互いの先発投手が初球から多投する球種をしっかり積極的に振っていかないのは非常につまらない。別に、このポストシーズンに執拗にストレートを狙い打ちしているヤンキースを見習えとは言わないが、もう少し、なんというか、頭を使った「狙いのハッキリしたゲーム」を「早いイニングから」やってもらいたいと思う。
テキサス対タンパベイの、なにやら生温くて雑なALDS Game 3だ。
Texas Rangers at Tampa Bay Rays - October 3, 2011 | MLB.com Gameday
前の記事で、このポストシーズンは、ストレート系で押すピッチング、ストレート系を待つ打者が目立つ、と、書いた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年10月2日、ストレートで押すピッチャーと、ストレートを待つバッターと。ポストシーズン、ストレート勝負のゆくえ。
そういう意味では、テキサス対タンパベイのALDS Game 3は、ぬるいゲームでつまらない。
というのも、テキサス先発コルビー・ルイスが投球の60%弱、およそ3球に2球、4シームを投げていて、タンパベイ先発のデビッド・プライスの投げているのは、やはり60%程度2シームを投げている。
ストレート系が来る(特に初球)ことが、これほどハッキリわかりきっているゲームなのに、両チームとも狙いを絞るのに時間がかかり過ぎなのが、このゲームの6回までを非常につまらなくしている原因だ。
わかっていてもピッチャーのストレートがキレすぎていて、ヒットがまるで打てない、というのなら文句など言わない。だが、このゲームの両投手の出来はそれほどでもない。なのに、7回に至るまで点が入れられないのだから、凡戦としか言いようがない。
初球の真ん中のストレートを見逃して、難しい変化球に手を出すようなバッティングで無駄に凡退を繰り返して6回まで0-1と負けていたテキサスが、7回表に4点を入れることができた経緯はとても簡単だ。
7回先頭のエイドリアン・ベルトレが、デビッド・プライスの初球をシングルヒットにしたのだが、これが6回までテキサスが打てなかった「2シーム」だったから、タンパベイバッテリーはなにやら慌てたのである。
7回表 ベルトレ
シングル
どういうわけか知らないが、タンパベイバッテリーはかなり泡を食って、用心しだした。
もしかすると、バッテリーは、プライスの2シームだけでこのゲームを乗り切れると、甘く考えていたのかもしれないし、また、キャッチャーのジョン・ジェイソの経験不足が原因なのかもしれない。今日のGame 3、タンパベイの監督ジョン・マドンはベテランキャッチャーのケリー・ショパックではなく、若いジェイソを起用したからだ。
John Jaso Statistics and History - Baseball-Reference.com
ノーアウト1塁になって、次打者はマイク・ナポリ。
ここでプライスは、2シームを狙われはじめたのにビックリしたからなのか、あれほど多投し続けていた2シームを投げる勇気を失った。これが打たれた原因。指が慣れていない変化球を連投したせいか、コントロールも乱れて、ワイルドピッチも犯し、ランナーはセカンドへ。
そうこうするうちにチェンジアップとスライダーをカットされて投げる球がなくなり、しかたなく、おそるおそる2シームを投げたところ、マイク・ナポリに「待ってました」とばかりに強振され、逆転2ラン。
わかりやすい話だ。
7回表 ナポリ
逆転2ラン
結果からいえば、どういう理由でここまで時間がかかったのかわからないが、7回になってようやくテキサスは「2シームに狙いを絞った」わけで、タンパベイ側は、ベルトレに初球を打たれたことで慌てている間に4点をとられた。
見ている側からいうと、お互いの先発投手が初球から多投する球種をしっかり積極的に振っていかないのは非常につまらない。別に、このポストシーズンに執拗にストレートを狙い打ちしているヤンキースを見習えとは言わないが、もう少し、なんというか、頭を使った「狙いのハッキリしたゲーム」を「早いイニングから」やってもらいたいと思う。