October 14, 2011

ALCS Game 5 は、デトロイトの監督ジム・リーランドが、点をとられてばかりいる「劇場型クローザー」ホセ・バルベルデを使わないことを試合前に宣言していたゲームだったが、けして調子のよくない「雨男」ジャスティン・バーランダーが、100球を大幅に越え133球も投げて、7回1/3を粘り抜き、さらに残りの1回2/3イニングを、宣言どおりバルベルデではなくフィル・コークに投げさせて試合を締めるという「苦肉の策」を使い、やっとの思いでシリーズ2勝目を手にした。
Texas Rangers at Detroit Tigers - October 13, 2011 | MLB.com Classic
"It had been a battle all day."
---Justin Verlander
'Baseball' lives up to its name as Justin Verlander, Tigers beat Rangers in ALCS Game 5 - Joe Lemire - SI.com


このゲームの6回裏の攻撃で、デトロイト打線は珍しい記録を達成した。「連続した4人の打者による『ナチュラル・サイクル』」だ。
ライアン・レイバーン シングル
ミゲル・カブレラ ダブル
ビクター・マルチネス トリプル
デルモン・ヤング ホームラン(2ラン)

これは知らなかったのだが、サイクルヒットの中でも、「シングル、ダブル、トリプル、ホームラン」という順序、つまり「より長打になる順序で打ったサイクルヒット」のことを、「ナチュラル・サイクル(hit for the natural cycle)」というらしい。これまで1,319試合あったポストシーズンのゲームで『ナチュラル・サイクル』が達成されるのは史上初。
(注:4人の打者によって達成されたサイクルヒットのことを「ナチュラル・サイクル」と呼ぶのではないので注意。また「サイクルヒット」という言葉は和製英語であり、英語ではHitting for the cycleとなる)

これまでのMLBの歴史で、「ナチュラル・サイクル」の達成者は、両リーグ7人ずつの、計14人。(日本では1950年の藤村富美男さんが最初で、合計5人)
Hitting for the Cycle Records by Baseball Almanac

2000年代に入って以降、「ナチュラル・サイクル」を達成している打者は3人いるようだが、そのひとりが、モントリオール・エクスポズ在籍時代のブラッド・ウィルカーソン。2003年6月23日ピッツバーグ戦で達成した。
SI.com - Baseball - Wilkerson hits for natural cycle in Expos' win - Tuesday June 24, 2003 06:44 PM
2003年当時のウィルカーソンは、メジャーデビュー2年目の2002年にいきなり20ホームランを打った翌年で、スラッガーとしての将来を期待され、エクスポズのクリンアップを打つようになっていた。
Brad Wilkerson Statistics and History - Baseball-Reference.com
ウィルカーソンの「ナチュラル・サイクル」が達成されたゲームのエクスポズは、4番が、2007年2008年とシアトルでDHとしてプレーしたホセ・ビドロ、先発は大家友和投手。


後にウィルカーソンは、エリック・ベダード獲得のためにセンターのドラフト1位選手、アダム・ジョーンズを放出したことで新たな外野手を必要としていたシアトルに2008年にFA移籍した。ライトを守るウィルカーソン加入でセンターに回ったイチローは、センターでもゴールドグラブを獲得した。




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