December 11, 2011

今年からブログ左上のデザインを変え、Play Cleanというアメリカで行われているスポーツキャンペーンに関するリンクを張るようにしている。「プレイ・クリーン」とは、年端の行かない高校生レベルにもステロイドが蔓延しているアメリカにおける反ドーピング・キャンペーンである。

というのも、明らかに、去年までアベレージヒッターだった選手が突然ホームランバッターになったりする最近のMLBは「変わった」と感じているからである。
「変わった」と思っているからこそ、ドーピングをした選手を批判したり無視するとかいうような直接的批判だけではなくて、オールスター投票の歪み、メープル・バットの問題、来年からMLBで始まるヒト成長ホルモン検出のための血液検査の話題、ホームランを必要以上に称揚するスタッツの問題点の指摘など、さまざまな角度から、「MLBのプレーの質を、2000年代の『イチロー時代』以前に戻そうとするかのような動きに関する指摘や牽制」、あるいは「必要以上にホームランを強調しよう、称揚しようとする考え方やスタッツに対する批判」を展開しているのである。
Do you want to make the shameful "Steroid Home Run Age" recurring? というメッセージはこのブログで作ったもので、「あの恥ずべき『ステロイド・ホームラン時代』に戻りたいのか?」という意味だ。

ライアン・ブラウン(ミルウォーキー・ブリュワーズ)ミルウォーキー・ブリュワーズはかつて現シアトルGMのズレンシックがスカウト部長、GM特別補佐として在籍していたチームで、ライアン・ブラウンもズレンシックの発掘した選手のひとり。もともとア・リーグ所属だったが、1998年のエクスパンジョンでナ・リーグに編入。2011年に編入以降初となる地区優勝を決めたが、もしドーピングが事実なら、ひさびさの優勝に泥が塗られたことになる。

今年のナ・リーグMVPを獲得したミルウォーキー・ブリュワーズのライアン・ブラウンPED(performance-enhancing drug)に関する陽性というニュースが飛び込んできた。この件に関する真偽はまだわからない。



USA Today
Ryan Braun tests positive for PED, says 'It's B.S.'

ESPN
Ryan Braun of Milwaukee Brewers tests positive for performance-enhancing drug - ESPN


PED、というとわかりにくい。要するに、「バリー・ボンズと同じような意味の、競技能力を向上させるドーピングをやった」ということだ。

ライアン・ブラウン本人は、いまのところこの件について、アメリカの全国紙USA TODAYのインタビューにこう答えている
"It's B.S."

B.S.というのは、"Bull S**t"(犬の****)という言葉。(後半の4文字の単語は、いわゆる4レターワードで、公の場所で子供を含めた他人の目に触れる場所で発言すべきことではない)。つまりライアン・ブラウンは、たいていのドーピング事件でそうであるように、今のところ「俺がドーピング? ありえねぇよ、くそったれが!」と言っているわけだ。

PED(performance-enhancing drug)というのは、あらゆるドーピングを指す広い意味の用語ではない。ほとんどの場合、狭義の筋肉増強剤や、ヒト成長ホルモンなどによるドーピングを指す。つまり、選手、アスリートの競技能力を、直接増強させる効果のある薬物を使って、競技結果をダイレクトに向上させる悪質なドーピンを指すのである。
Performance-enhancing drugs - Wikipedia, the free encyclopedia)
Although the phrase performance-enhancing drugs is typically used in reference to anabolic steroids or their precursors, world anti-doping organizations apply the term broadly.


このライアン・ブラウンの件に関する真偽が、クロであれ、シロであれ、このブログでのMLBのドーピングにまつわる批判は、これからもあらゆる面で続けていくつもりだ。


Play Clean
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