January 04, 2012

今まで考えてみたこともなかったが、インターネットには年齢は関係ない。ならば、このブログを、まだ分別のない子供が読むかもしれない。(ペアレント・コントロールで、このクチの悪いブログを親が読ませないかもしれないが)

だとしたら、子供たちの世の中に対するいらぬ誤解を避ける意味で、書いておかなければならない、気になることが、ひとつある。

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あなたはたぶん、虫歯になったことがあるだろう。
誰でも虫歯にはなる。

じゃ、虫歯を治療する方法は知っているだろうか?
そう。歯医者さんに行けばいい。それだけのこと。
(虫歯と発車しそうなバスを糸で結んでおくのも、
 ひとつの手だが、あまりすすめられない)



虫歯になったことがあるなら
次の話も理解できるはずだ。

「人間は虫歯になるものだ。」という話と、
「虫歯を、治せるか、治せないか」
「虫歯は、治すべきなのか、どうか」
「虫歯を治す方法は、あるのか、ないのか」
という話は、まるで違う話。


人間はたしかに虫歯になる。なるけれど、もし虫歯が痛ければ、治す方法はとっくにあるんだから、歯医者さんに行けばいい。
「人間は虫歯になるものだ」という言葉は、見た目は、みょうに立派だ。だけど実をいうと、中身はぜんぜん無いんだ。


オトナはよく、こういう「ヒトは虫歯になる」的な、「中身のぜんぜん無い決めつけ」から話をはじめたがる。そのことに、すこし注意を払うべきなんだ。



たとえばMLBで、ライアン・ブラウンのドーピング疑惑が明らかになったとき、FOXのローゼンタールさんは吐き捨てるように、こう書いた

「スポーツはクリーンには、ならない。」


そう。
もし虫歯の話が本当に理解できたなら
何が言いたいか、もうわかるはずだ。
(わからないなら、最初から読み返しなさい)

「スポーツは往々にしてクリーンではない」ということと、
「スポーツを、クリーンにできるか、できないか」
「スポーツを、クリーンにすべきか、どうか」
「スポーツをクリーンにする方法は、あるのか、ないのか」
という話は、同じじゃないんだ。


たぶん、ローゼンタールおじさんの心には、「ひどく悲しくて、取り除けない思い出」でも詰まってるんだろう。オジサン、時々ひどく口が悪いが、悪い人じゃない。たぶん、やりきれない気持ちを吐き出すための良い方法が他にみつからないだけなんだ。だからモノを書く仕事をして、気を紛らせている。


オトナは「人間は虫歯になるものだ」的なリクツで、みょうに雄弁になるときがある。子供はそれを、マトモにとっちゃいけない。

オトナがいくら「スポーツはクリーンじゃない」とか、自分のおかれた現実に絶望したフリをしてみせても、、たとえ「スポーツにはときどきクリーンじゃないときがある」としても、それでスポーツをクリーンにできる方法が無くなるわけじゃない。
そのことを、子供は間違えないで、覚えておいてほしいんだ。



ついでだから、言っとこう。
よくこんなことを言う、頭の悪い人がいる。

「野球は得点の多いほうが勝つスポーツだ」

うん。まぁ、そうだね。
で。だから、なに?


もうわかるだろ。

「野球は、たくさん点をとったほうが勝つスポーツだ」っていう話はみょうに立派だけど、実は現実の野球でどう勝つかっていう話とは、まるきり関係ないんだ。だから、そこから勝つためのゼッタイの方法なんて、導けたりしないんだ。



めんどくさくなるとオトナはよく、こういう「人間はいつか死ぬ」だの、「地球はどうした、こうした」だの、「電気が足りないから野球はやるな」だの、大げさなことを言う。そういうのを聞いても、子供は心を柔らかくして、一度やりすごすべきなんだ。

けしてオトナを真似て、絶望にとらわれちゃ、いけない。
虫歯があれば、治しておけばいいだけなんだ。



ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年12月10日、ライアン・ブラウン事件の衝撃で珍しく感情的で悲観的な記事を書いたFOXのローゼンタール。


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