February 23, 2012

毎年先発投手を放出するチームはいくらでもある。
ダメな選手はクビになるのが、プロとして、当たり前である。

(ただ、1年も怪我で休んで、足の屈伸どころか、プロレベルの運動能力そのものが失われつつある控え捕手が、「マトモにこなせるはずもない守備位置、それも、やったことすらないポジションを、あたかもこなせるかのように見せかける見世物」を公衆の面前でやり、さらに開幕で本来の守備位置のプレーヤーを押しのけてまでしてポジションを横取りする、そういう選手に日本円で20億もの給料を払う野球チームが、地球上のどこかに存在するとも聞く。
だが、それ空想だろ? と他人から嘲笑されて当り前の、そんなわけのわからない話が、現実のプロの野球チームで実行されつつあるはずはない。だからマトモに論じる気にすらならない。いくら地球が広いからといって、そんな草野球以下の話が、現実であるはずはない)


だが、チームの優秀な3本柱のうちの一人を毎年のように放出し続けて、先発投手陣を故意に弱体化し続ける野球チームが、どこにあるだろう?


あるんだな、これが。

シアトル・マリナーズ。

ジャロッド・ウオッシュバーン
ブランドン・モロー
クリフ・リー
ダグ・フィスター
マイケル・ピネダ(放出順)

この数年に放出された5人の先発投手が、これだ。この5人を仮に先発ローテーションとみたてて、2012年の予想ローテーションと比べてみるといい。

2012年予想ローテーション
ヘルナンデス
バルガス
ミルウッド、岩隈、ベバン、ノエシ、ファーブッシュのうち、3人


(ウオッシュバーンが今投げると仮定するには年齢的な問題があるにしても)2つのローテーションのどちらが優秀か。比べて考える必要すら、ない。
最初に挙げた5人なら、かなりの数のイニングを投げ抜いてくれる。フィスターとピネダの給料が、彼らの能力に対して抜群に安くて済むから、あとはヘルナンデスを売り払った金で、気のきいた打者を揃えてくるだけだ。(それが本来の「再建」というものだ)
逆に言えば、フィスターやピネダのようなコストパフォーマンスのいい若くて安いローテーション投手をやすやすと放出する馬鹿なチームなど、シアトルの他には無い。


ジャロッド・ウオッシュバーン
2009年7月31日 デトロイトと交換トレード
交換相手:Luke French、Mauricio Robles
フレンチは結局使い物にならずに、その後FAになった。2012年1月ミネソタと契約。ロブレスは、2011年にシアトルのAAAで、WHIP1.853。まるで使い物になりそうにない。

ブランドン・モロー
2009年12月23日 トロントと交換トレード
交換相手:Brandon League、Johermyn Chavez
モローは移籍先での活躍が認められ、このほどトロントと3年21Mで契約長した。契約は2014年まで。2015年はチームオプション。
ブランドン・リーグはたしかに現クローザーだが、先発投手とブルペン投手の交換がフィフティ・フィフティのトレードだなんて馬鹿げた話は、メジャーではありえないので、そういう馬鹿げた話に耳を貸す必要などない。チャベスは2Aで打率.216。まるで使い物にならない。

クリフ・リー(+現金)
マーク・ロウ
2010年7月9日 テキサスと交換トレード
交換相手:Justin Smoak、Blake Beavan、Josh Lueke、Matthew Lawson
このトレードについて、選手だけが交換されたように見せかけたいのか何か知らないが、「クリフ・リーとスモークのトレードはWIN-WIN」とか、意味のわからないことを大言壮語したがるアホウをよく見かけるが、このトレードでシアトルはテキサスに現金を支払ってもいる。
クリフ・リークラスの先発投手を放出するというのに、放出する側がキャッシュをつけるなんざ、馬鹿のやることだ。
サイ・ヤング賞クラスの先発投手と、守備能力がなく低めの変化球に致命的弱点のある扇風機の、どこをどう比べると、同じ価値だとか考えられるのか、ミドリムシレベルの脳で考えることは、やはり想像を超えている。
ジョシュ・ルークも投手としては使い者にならなかった。だがそれでも2011年11月27日にタンパベイのキャッチャーJohn Jasoとトレードできた。使えない選手を処理できただけマシといえる。
というのも、ズレンシックは、失敗トレードの連続でチームにドンドンたまっていく「使えない選手を放置する癖」があるからだ。
FAになってミネソタと契約したルーク・フレンチや、同じくFAになってヤンキースと契約したデイビッド・アーズマのように、ズレンシックは自分が犯したトレードの失敗でチーム内でくすぶったまま残留している選手を処分せずい放置しておくものだから、彼らを多くのケースでむざむざフリーエージェントにさせてしまい、結局、ズレンシックの失敗トレードの数々の大半は、後処理を何も施さないまま放置されて、チームにまったく何のメリットも残らない。
こういう馬鹿げたトレード後の残骸処理を、ズレンシックは非常によくやる。なのに、逆にフィギンズは、干しておけばいいだけのことなのに(売れるものなら、とっくに売れている)、いまさら1番起用だなんて、いったいこのオッサン、何がしたいのか。意味がわからない。
だが、使えないジョシュ・ルークでジョン・ジェイソが獲得できたからといって、これまで取り柄が何も無いキャッチャーの起用に使い果たしてきた無駄な時間は戻ってはこない。ロブ・ジョンソンをサンディエゴに追いやっておいて、無能コーチ ロジャー・ハンセンのお気に入りキャッチャー、アダム・ムーアを重用して時間をムダにしたように、ムーアだの、ジメネスだの、アルフォンゾだの、わけのわからないキャッチャーばかり使って負け続けた無意味な時間は、結局誰ひとりとしてマトモなキャッチャーを育てなかった。で、ムーアも結局お払い箱。
くだらないにも程がある。

ダグ・フィスター
デビッド・ポーリー
2011年7月30日 デトロイトと交換トレード
交換相手:Charlie Furbush、Casper Wells、Chance Ruffin、Francisco Martine
チャーリー・ファーブッシュは2011年、3勝7敗 ERA6.62。この防御率ではメジャーでマトモに投げられるレベルではない。ブルペン投手としてすら使い物にならない。チャンス・ラフィンが2011年に投げたのは、たったの14.0イニングだが、ERA3.86と、まぁまぁ。スカウティングされれば終わりのキャスパー・ウェルズは、さらに謎の病気持ちであることまで判明。マトモにシーズン通して使えるレベルにない。

マイケル・ピネダ
Jose Campos
2012年1月23日 ヤンキースと交換トレード
交換相手:Jesus Montero、Hector Noesi
ヘスス・モンテーロは、下記の資料でわかるように、ヤンキースにとっては「やっかい者」で、トレードの駒にして処分したがっていた。そしてモンテーロのキャッチャーとしての仕事になど、メジャーの誰も期待してないことも、資料から明らか。
他方、ピネダには、球種の少なさや配球の単調さなど課題もあったが、伸びしろは十分あった。下記の記事で挙げたように、他球団のGMですら、ピネダをトレードの駒にしたズレンシックの異常な行為に「驚いた」と語っているように、このクラスのピッチャー、つまり実力があるのにまだ給料の安い若いローテ投手を放出するなど、普通ありえない。だがズレンシックは、フィスターに続いてピネダを放出し、ありえないトレードを2度も続けて自分のチームのローテーションを弱体化させているのである。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2012年1月20日、ESPNの主筆ジェイソン・スタークが、MLBにおけるピネダ放出を疑問視する声、ズレンシックのトレード手法の「狭量さ」に対する他チームGMの不快感、モンテーロの慢心ぶりへの関係者の不快感を記事にした。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2012年1月29日、 「ヘスス・モンテーロが将来ヤンキースのキャッチャーになると思ったことは、まったくない」 ヤンキースにとってモンテーロが最初からトレードの駒にすぎなかったことを示すボストン新監督ボビー・バレンタインのコメント。

モンテーロは、キャッチャーとは名ばかりであり、実際の守備ポジションはせいぜいDH兼1塁手といったところでしかない。だから、ジャスティン・スモークとモンテーロは、チームにおける機能がかぶっている。
同じタイプの選手をチームに2人ずつ置く悪癖が、なぜこのGMはいつまでたっても治らないのだろう?

この「同じ役割の選手がチームに2人存在する」というダブり現象は、言わずと知れた無能GMズレンシックの、いつもの「選手をダブって確保する癖」だ。
ショートに既にジャック・ウィルソンがいるのにブレンダン・ライアンを獲ってきたり、ケン・グリフィー・ジュニアマイク・スウィニーの2人のDHを併用してロスター枠をムダにしてしまい、その結果ブルペン投手が足りなくなったり、アダム・ケネディ、ラッセル・ブラニヤン、スモークなどファーストを守る選手ばかり集めてしまって、にっちもさっちもいかなくなって結局手放したり、とにかく「ズレンシックのダブり癖」による失敗は毎年恒例の行事。
たぶん、ズレンシック本人がこの悪癖に気づくことは、永遠にない。



この数シーズン、この無能ジェネラル・マネージャーがやってきたことは、細かい部分を捨象して考えてみるとわかることだが、「結果を残し、将来性も約束された貴重なローテーション投手を即座に安くタタキ売って、かわりに、若い選手、特に守備の苦手な、まだ実績も将来性も約束されているわけではない打撃系の野手を獲ってくること」、たったそれだけでしかない。

ズレンシックのこうした行動は、オークランドをつまらない球団にしたビリー・ビーンと、まるでかわり映えしない。
貿易にたとえれば、「良い国内製品(将来性のある投手)を安値で輸出ばかりして、たいしたことのない外国製品(将来壊れるかもしれない将来性未知数の扇風機型野手)を輸入ばかりしてきた」わけだ。MLBのGMの仕事は、貿易を行って黒字をチームに貯めこんでいくことだが、こんなことばかりしていれば、そりゃ貿易黒字が溜まるわけがない。

シアトル・マリナーズというチームは、「バッティングは(イチロー除いて)最低レベルだが、投手は最高」と言われ続けてきたわけだが、ズレンシックがやってきたことは、そのチームの財産である先発投手を毎年競売にかけてタタキ売ってきた結果にすぎない。
そのタタキ売りの結果が「投手力は毎年のように下がり続けているのに、投手の犠牲と引き換えに作り上げようとした打撃は、メジャーでも歴史的にドン底レベルの貧打のまま」なわけだから、躊躇なく、ズレンシックは無能だと、言わせてもらう。

ズレンシックがローテーション投手を、交渉相手に足元を見られながら競売にかけて安く売り飛ばし、そのトレード対価として相手に売りつけられた野手(あるいは投手)は、シアトルのロスターに、こんなにもたくさんいる。どうせ大半の選手はモノにならない。最初に挙げた先発投手陣がチームに揃っていたほうが、どれだけチームの先行きに期待がもてたことか。
1B スモーク
DH モンテーロ
OF ウェルズ
P ベバンノエシリーグファーブッシュラフィン


イチローに3番適性があるかどうかなんてわけのわからない議論を、論じる気はさらさらない。3番適性があるとかないとか、そういうスジ違いの論議を始める以前に、メジャーの歴史でも歴代屈指のリードオフマンの打順を弄らざるを得なくなるような貧打のチームを作っておいて、イチローに3番強要などありえない、ということをまず確認しておかなければ話は何も始まらない。


バベシの時代からずっとそうだが、このチームはスジの通らないことを、あまりにもやり過ぎる。


ハッキリ言っておこう。

無能なズレンシックよ。そして腰ぎんちゃくの小判鮫エリック・ウェッジよ。
これまで積み重ねてきたおまえたちの失敗の尻拭いをイチローにさせようとしてるようにしか見えないぜ、おまえら。
どうにもならなくなって不良債権化したフィギンズを、いまさら売れるモノに仕立てあげたいのか何か知らないが、スジの通らないことばかりやりやがって、イチローの3000本安打の偉業を邪魔するんじゃねぇ。


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