May 23, 2012

5月21日にグレートアメリカン・ボールパークで行われたシンシナティ対アトランタ戦で、非常に珍しい、というか、途方もない「ファンの記録」が生まれた。
Atlanta Braves at Cincinnati Reds - May 21, 2012 | MLB.com Classic


4回裏に「3者連続ホームラン」が生まれたのだが、なんと、この3者連続ホームランの最初の2本のホームランのボールを、左中間にいた同じ大学生の男が「連続してキャッチ」したのだ。
誰もいないガラガラの外野スタンドならいざ知らず、周囲にファンがそれなりに密集した状態での達成なのだから、よくこんなことが出来たものだと感心してしまう。


ファンの立場からすれば、スタジアムでホームランボールをキャッチすることだけでも、めったにあることじゃないし、嬉しい出来事だ。
2度ホームランをキャッチした経験がある、というだけでも、日本のブログなどでも記事にして自慢している人もいるくらいの珍しいことであり、なかなかおいそれとできることじゃない。達成している人は、よほど運がいいと思う。

まして、それが1試合に2個なら、もうそれだけでニュースになってもいいくらいの出来事だ。

だが、この男性の場合、
2連続キャッチ」なのだから、これはもう凄まじい。

しかもそのホームラン自体も、「3者連続ホームラン」のうちの、最初の2本。しかも1本目のホームランは、シンシナティの投手Mike Leakeが放ったキャリア初本塁打なのだから、おそれいる。
いくら長いメジャーの歴史とはいえ、もうこんなことは2度と起こらないんじゃないだろうかと思えるし、他人事ながら、この人、一生分の運を使い切ってしまったのではないかと心配になる(笑)
Lucky Cincinnati Reds fan snags balls on back-to-back homers - ESPN


これがどのくらい凄い出来事か、ちょっと数字を挙げてみよう。

あるサイトが東京ドームを例に、「ファンがホームランボールをキャッチする確率」を計算している。
記事によると、ホームランボールをキャッチする確率は、東京ドームの場合で、約3836分の1(0.026%)程度で、たとえ毎試合ゲームに通っても、3836試合、約60年かかる、らしい(笑) 
ホームランボールをキャッチする確率は? [野球・メジャーリーグ] All About

オハイオ州シンシナティにあるグレートアメリカン・ボールパークの収容人員は42,059人だが、実質収容人員47,000人弱といわれる東京ドームと比べて少し少ないが、めんどくさいので、仮にグレートアメリカン・ボールパークと東京ドームの外野の収容人員は「ほぼ同じ」としておこう。

すると、ホームランボールを2個連続でキャッチするのに必要な年数は、いったい何年くらいだろうか。

仮にホームランボールを1個をキャッチするのに必要な試合数を、東京ドームと同じ「3836試合」とすると、MLBは日本のプロ野球より年間試合数が多いわけだから、3836÷162≒23.68年。毎日球場に通っても、ホームランボール1個キャッチするのに、「約24年」もかかる計算になる。

これが、ホームランボール「2個」のキャッチなら、どうなるか。
もし連続でキャッチできるかどうかを全く問わず、そして、たとえ「24年間に1回は、必ずキャッチできる」と仮定したとしても、2個キャッチするのには最長で24年×2、なんと「48年」もかかってしまう計算になる(笑)

もちろん、この「48年」という数字にしても、「どんなに時間がかかってもかまわないから、ホームランボールを2個キャッチする計算」でしかない。「2個を連続でキャッチする計算」ではないのだ。


問題の「2個連続でホームランボールをキャッチする計算」が果たして、24年×24年=576年になるかどうか、なんだか頭が混乱してきてよくわからなくなってきた(笑)
少なくとも言えるのは、2個続けてホームランボールをキャッチするなんて出来事は、おそらく300年とか、500年とかという単位でしか起こらない出来事だろうということだ。



ちなみに、MLBでの連続ホームラン記録は、「4者連続」で、これまでMLBの長い歴史の中でもわずか7回しか達成されていない。(そのうち、2度達成に加わった唯一のプレーヤーが、J.D.ドリュー。2006年にドジャースで、2007年にボストンで達成している)
List of Major League Baseball home run records - Wikipedia, the free encyclopedia
MLB4者連続ホームラン記録


日本での連続ホームランは、MLBよりひとり多い5者連続ホームランが日本記録で、1971年5月3日にあの東京スタジアムで達成された。(ロッテ対東映、10回表。ロッテ佐藤元彦投手から作道烝、大下剛史、大橋穣が3者連続ホームラン、代わった佐藤政夫投手から、張本勲、大杉勝男が連続ホームランで、5者連続を樹立)
なお、4者連続ホームランは、50年大洋(大沢清、藤井勇、平山菊二、門前真佐人)、76年阪神(中村勝、掛布、ラインバック、田淵)、83年西武(立花義家、スティーブ、田淵幸一、大田卓司)、86年ヤクルト(若松勉、レオン、ブロハード、広沢克巳)の4度達成されているらしい。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:東京スタジアム を含む記事

ハワイ移民150周年
No Ichiro, No watch.

Play Clean
日付表記はすべて
アメリカ現地時間です




Twitterボタン

アドレス短縮 http://bit.ly/
2020TOKYO
think different
 
  • 2014年10月31日、PARADE !
  • 2013年11月28日、『父親とベースボール』 (9)1920年代における古参の白人移民と新参の白人移民との間の軋轢 ヘンリー・フォード所有のThe Dearborn Independent紙によるレッドソックスオーナーHarry Frazeeへの攻撃の新解釈
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年6月1日、あまりにも不活性で地味な旧ヤンキースタジアム跡地利用。「スタジアム周辺の駐車場の採算悪化」は、駐車場の供給過剰と料金の高さの問題であり、観客動員の問題ではない。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年6月29日、『父親とベースボール』 (1)星一徹とケン・バーンズに学ぶ 『ベースボールにおける父親の重み』。
Categories
ブログ内検索 by Google
Google

livedoorブログ内検索
Thank you for visiting
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

free counters

by Month