June 21, 2012

なにか最近、広すぎるセーフコを狭く改修してパークファクターを変えよう、そうすればお寒いシアトル打線も長打が出まくって、勝てるようになる、などと、わけのわからない新興宗教もどきのキャンペーンを張っている馬鹿が日米双方にいるようだが、アリゾナ3連戦で死ぬほど失点しまくったことが、これら馬鹿な人間に回復不能の致命傷を与えてくれた(爆笑)

投手というものがよくわかっていない人がとても多いようだが、投手というのはとてもデリケートにできているものだ。
アリゾナでの失点の感覚は、大量失点というより、大量出血といったほうが、感覚的には近いだろう。
試合が終われば、また次頑張ればいいやと思える負けもあれば、そう思えない負けもある。悲惨な形で打たれ続けても、強力打線で取り返し続ければ、チームとしてはそれでいいし、優勝できる、などと空論を考える人は、投手のマインドがわかってない。


どうもシアトル地元紙あたりの無能な記者たちは、若手が打ちまくる現状を見て歓喜に湧いていたようだ。
これほどピッチャーが打たれまくる惨状を見ても、「先発投手を安売りして若いバッターをかき集めた今の現有戦力のままで、セーフコを狭くすると、どうなるか?」 なんてわかりきったことすら理解できないのだから、目の前で起きていることも理解できない程度の低い人間に、説明する言葉はいらない。罵倒して終わりで十分だ。


球場について、あるジェネラルマネージャーはこんなことを考えた。
点の入りにくい球場だからこそ、
打撃に金をかけて、長打を打てる打者を集めてこよう!
だが、集めたのは場所にそぐわない右打者ばかりで、2年と続けて機能しなかった。やがてチームはシーズンに100回ほど負けるようになった。ダメなキャッチャーは逃げ帰った。


別のマネージャーは、こんなことを思いついた。
そうだ。
点の入りにくい球場だからこそ、
守備に金をかけて、守備のいい選手だけを集めよう!
だが、その結果、投手はリーグナンバーワンになれたが、打線は完全に死んだ。チームはシーズンに100回ほど負けるようになり、金も尽きてきた。


そこで、マネージャーとその取り巻きは、また考えた。
点の入りにくい球場だからこそ、
良い先発投手を放出しても、どうせそれほど点はとられない。
打撃のいい若手をトレードで集めよう!
だが結果、投手も打線も死に、ついでに守備も死んで、
チームはシーズンに100回ほど負けるようになった。


そこで取り巻きはは、また考えた。
点の入りにくい球場がいけない。
球場を狭くすれば、打撃はいいはずの若手が大活躍して勝てる。ベテランは放り出そう
だが、アリゾナで投手は死んで、打線も打ち負け、守備も死んで、チームは何を目的にしているのか、わからなくなった。

かわいそうな人たち。
まるでカート・ヴォネガットの書くエッセイのような話だが
実話である。



ちょっと「コスト」というものについて書く。

評価の高い選手は、値段が高い。
当たり前の話だ。
だが、価値より割高な価格で買ってばかりいては、予算がいくらあっても足りない。また予算配分も大事で、投手と打者、組織全体に行き渡らせないといけない。

だが、買っただけで人間というパーツは働くようにできているか?

答えは「ノー」だ。
評価が高くプライドもある選手たちを「上手に働かせる」には、「気持ちよく働かせるための技術」がいる。それが、コストというものを無駄にしないコツなのは、経営者の常識だ。


評価の高いドラフト候補は、高い。
これも当たり前の話だ。
だが、割高な価格で買ってばかりいては、予算がいくらあっても足りないし、予算が投手と打者、組織全体に行き渡らない。

だが、買っただけで人間という花の種は、開花するようにできているか?

答えはもちろん「ノー」。
いくら高い評価のある選手たちであっても、「上手に成長させる」には、「育てる技術」がいる。それが、コストというものを無駄にしないコツなのは、経営者の常識だ。



ドラフト1位と契約できてもないのに、既にドラフト予算が赤字で、うっかりすると来年と再来年のドラフト1位指名権を失うかもしれないというシアトル・マリナーズだが、このチームにないもの、欠けているものは、以下に並べた2者択一のうちの、どちらだろう?
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2012年6月21日、Baseball Americaの2012ドラフト資料でわかった、「MLBで買い物が最も下手な球団」、シアトル・マリナーズ。やがて来るペナルティも考えず、ドラフトで30球団最高の大散財。


「買いもの上手」
「安売りしては、高い買い物に走る」

「育て上手のプロの農家」
「買った苗をただ枯らすだけの素人の家庭菜園」

「割高な選手を買わないようにするやりくり上手のセンス」
「割高な代理人から選手を買ってばかりいる買い物センス」

「働かせ上手」
「無能な上司」

「選手を気持ちよくプレーさせる技術」
「気持ちよくプレーできなくさせるパワハラ」

「極端すぎない、ゆとりある戦略」
「コンセプト過剰の極端な机上の空論」

「野球のことがよくわかっている、盛り上げ上手」
「野球のことがよくわかってもいないのに、口を出さずにいられない地元メディア、ブロガーなどの取り巻き」

「イベントを収益につなげる技術」
「イベントを無駄にする陰気さ」


イチローにとりついたままの不幸は、加齢からくる衰えなんかでは、けしてない。(そんなものをブログ主はまるで信じてなどいない)むしろ、上で挙げた2者択一の後者に満たされた場所に存在するリラックスできない、堅苦して、陰気な環境のほうだ。とても西海岸とは思えない、西ヨーロッパの場末のような暗さ。


このチームに欠けている最大のもの、それは
経営者としての常識だ。


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