June 24, 2012
これはイチロー第3打席のタイムリーのときのバッティングフォームだ。四球のランナー、しかも2アウト2塁でのタイムリーだから、よけいに価値がある。(クリック→別窓で大きな画像)
スイングが始まり、バットにボールが当たって、フォロースルーに至るまで、頭の位置、踏み出した右足のつま先の方向、微動だにしていない。打った瞬間のアオダモでできた日本製バット特有の強いしなりが、画像からよくわかる。いかに真芯でとらえているかがよくわかるし、糸を引くように外野へ弾き返されていく打球の軌跡が、写真からでも想像してもらえるのではないかと思う。
見た目に綺麗なフォームだからヒットが打てるとは限らないが、こういうクリーンヒットのときのフォームは、例外なく、綺麗なものだ。
不思議なものだ。
Seattle Mariners at San Diego Padres - June 23, 2012 | MLB.com Gameday
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フォームといえば、マイケル・ソーンダースのソロホームランのフォームも素晴らしい。
腕のたたみ方をみてほしい。
打ったのはインコース高めの、やや抜け気味のスライダー。
もともとインコース低めの落ちる変化球に弱点があることは自他ともに認めざるをえなかったわけだが、長い両腕をあらかじめたたんでおいてからスイングにかかっているから、見た目窮屈そうに見えても、きちんとミートできるし、バットに十分な力を伝えることに成功している。
以前のソーンダースなら、インコースが来て、慌てながら事後的に腕をたたみつつスイングしていたから、バットの軌道はまるで自分の思うようならなかった。というか、あれは腕をたたんで打っているのではなくて、ただ腕を体にくっつけてカラダを回転させているだけだった。
いやぁ。進歩したものだ。
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