January 15, 2013

今年の殿堂入り投票が「該当者なし」に終わったことについて、さまざまな意見が出されたわけだが、あの名作ドキュメンタリー "Baseball" はじめ、"Civil War" などアメリカ史全体を透視するドキュメンタリーを数多く作ってきたケン・バーンズが、下記のような、歯に衣着せぬ強烈なコメントを言い放ってくれたおかげで、ブログ主などにはもう付け加えることがない(笑) なまぬるい中途半端な意見に貸す耳など、最初からない。

those motherf---ers should suffer for a while.
「あのマザー・フ××カーども、当分苦しむといいぜ、ッたくな。」
Ken Burns on Clemens, Bonds and the Baseball Hall of Fame: 'Those Motherf---ers Should Suffer' - The Hollywood Reporter

最初にこの記事のタイトルを目にしたとき、まさかケン・バーンズほどの有名人が、インタビューでなりゆきで使ったと思われる、いわゆる「フォー・レター・ワード」が、公のメディアにそっくりそのまま記事になるわけもなかろうにと思って記事を読んでみたのだが、伏字にはなってはいるものの、実際そう発言している箇所があって、ちょっとビックリ(笑)
まぁ、ゴネゴネ遠回しで何を言いたいのかハッキリしない意見記事を書いたESPNのジェイソン・スタークより、ずっといい。なにより清々しい。


ただ、ケン・バーンズのような文化人のストレートな意見や、ステロイダーを否定する多くのファンの辛辣だが素直な意見、さらにはボンズへの投票をあえて回避することを決断した大多数の野球記者たちのシンプルな考え方を、必ずしも野球にたずさわる全ての人々が受け入れている、というわけではない。
このことはチラっとくらいは頭に入れておかないと、全体像を見間違えることになる。

なので、あえて自分の立場とは違う意見をわざと訳出してみることにした。題材は、ボルティモア・オリオールズの地元紙、ボルティモア・サンに寄せられたホール・オブ・フェイマー、ジム・パーマーのコメントだ。


最初にことわっておきたい。
ジム・パーマーの意見の主旨は「わかりにくい」。

わかりにくさの原因には、「ささいな原因」と「大きな原因」、
2つある。

「ささいな原因」は、ジム・パーマーの英語の言い回しのわかりにくさにある。話し言葉を書き言葉に写しただけの文章というものは大抵そうなるわけだが、下記に引用した記事では、「ジム・パーマー自身は、何のことを指して言っているのかがわかって語っているが、他人にはわかりにくい箇所」が、いくつもある。それは例えば、必要な指示語が文面上で省略されてしまっていることなどから起きる。
インタビューを掲載したボルチモア・サン側で足りない言葉を書き足して補ってはいるものの、明らかにフォローが足りていない。

次に、「大きな原因」だが、これはジム・パーマーの主張の根本に大きな矛盾が多数あること、そして数々の矛盾が解決されないまま主張が積み重ねられていること、にある。特に、MLBサイド、選手サイドにとって都合のいい主張が、観客からの視点や、アメリカ文化史全体からの視点に欠けたまま、積み重ねられている。
そうした「内輪ウケ」の主張手法は、なにもジム・パーマーだけの問題ではなく、ステロイド時代を通過してきた人たちの一部に非常に頻繁にみられる共通の欠陥でもあり、彼らの主張の脆弱性でもある。


ボンズやクレメンスなどのステロイダーの殿堂入りに関するジム・パーマーの主張の基本点を、思いっきりギュギュッと一気に圧縮していくと、それは次の1点に凝縮させることができる。
1994年のストライキの悪影響で大きく減少した観客動員数を回復させるためには、90年代後期に『ステロイド容認によるホームランの大量生産』が行われたことは、演出として非常に有効だったのであり、それは必要悪というものだ。誰にも否定などできない。

正直、ジム・パーマーは、この要点を細かい話題より先に主張して、まず自分の立場を明らかにしておいて、それから細部を話すべきだと思うわけだが、彼はそれを巧妙に避けて、相互に矛盾する各論を順繰りにしゃべり、各論それぞれが、あたかも矛盾無くつなぎ合わされているかのように見せることに終始しているように見える。
おそらく彼は、自分の主張の根本が今の時代にそぐわないこと、そんな主張を表だってすれば批判が集まること、くらいは理解して話しているのだろう、と想像する。正直、こずるいやり方と言わざるをえない。

ジム・パーマーのような立場から言わせると、「ステロイドでたくさんホームランを打ってくれたバリー・ボンズは、ストの悪影響で危機的状態にあったMLBを救ってくれた、むしろ『功労者』だ」、「ボンズのようにステロイド使用以前に、すでに殿堂入りにふさわしいだけの成績をおさめつつあった選手については、殿堂入りを検討して当然だ」、そして「ステロイド使用によって、はじめて殿堂入りにふさわしい成績をおさめることができたような選手は、最低な選手で、殿堂入りすべきではない」とでもいうことになる。
また、「最も悪いのは、『ストライキ』と、その後の『ステロイド時代容認』という、2つの大きな愚行を行った選手会である。ステロイド時代そのものは、当時としては必要悪だった。非難すべきでない」という話になる。
そしてさらに話は飛躍して、「ステロイダーが高い給料をとってくれたおかげで、結果的にMLBの給料全体が上がった」、「ステロイドをやってない選手だって、給料上昇の恩恵をこうむったのだから、ある種の共犯関係だ。責任がゼロなどと言わせない」とまでジム・パーマーは主張している。
このロジックをさらに進めれば、ジム・パーマーの主張は言外に「観客だって、あのステロイド時代を楽しんでたじゃないか。アンタたちだって共犯だ。責任が無いなんて言わせない」と言っているのと同じことになる。


いやはや。
これではステロイドの是非という問題をストライキの是非にすり替えただけだ。矛盾だらけの主張をするのも、たいがいにしてほしい。

多数の細かい点を指摘し続けてもいいが、そういう些細な指摘の前に、例えばこんなことを考えてもらいたい。
ジム・パーマーは、1994年のストライキを主導し、ステロイド時代を容認した選手会長Donald Fehrと選手会を常々批判したいと思ってきたと言っているわけだが、当のDonald Fehrならたぶん、こんな風に主張して、自分のやった観客無視のストライキと、ステロイド時代容認を、自己弁護することだろう。
1994年のやむをえないストライキの影響で大きく減少した観客動員数を回復させるためには、90年代後期に『ステロイドによるホームランの大量生産』を容認することは、非常に有効な演出だったのであり、それは必要悪というものだ。誰にも否定などできない。


わかるだろうか。
ジム・パーマーの主張したがっている選手会批判と、シーズン中の長期ストライキなどというファン無視の愚行をやらかしてファンから総スカンをくらったDonald Fehr、両者の思考スタイルの間には、実は、ほんのわずかな差しかないのである。
と、いうより、「観客の視点、観客からみたモラル」「アメリカ社会からの視点やモラル」、さらには広く「アメリカ史全体からの視点やモラル」が欠けている、という意味では、両者の主張は同根から生じたものなのだ。
ストライキやステロイドがファン、MLB史、アメリカ史に与えた失望や落胆の大きさを考えるならステロイド時代など絶対に容認すべきでない、というシンプルな発想は、両者ともに無い。


ジム・パーマーの主張のベースをチラっと読むと、あたかも首尾一貫しているように感じる「ちょっと考えるチカラの弱い人」もいるかもしれないが(笑)、誰がどうみてもツッコミどころ満載の話である。

ジム・パーマーの主張には、90年代のストライキがそうだったのと同じくらい、「ルール」という感覚が欠けている。
また、悪いことに、「野球殿堂が誰のために存在しているのか」という視点が忘れ去られている。野球殿堂は、別に「野球という共同組合」の功労者を内輪で顕彰するために存在しているような、せせこましい存在ではない。
「人民の、人民による、人民のための政治」と言ったのはリンカーンだが、アメリカ史の一部になるということの意味の大変さと責任の重さは、"Civil War" " Jazz" "Baseball" など、一連の作品でケン・バーンズが描いてみせたとおり、ステロイダーや機構に関わった者たちの安っぽい言い訳が通用するほど簡単なことではないはずだ。

「観客の期待を大きく裏切ったストライキは間違っているが、ステロイド時代は必要悪として許されるべきだ」とか、「ボンズはヒーローだからオッケーだが、サミー・ソーサはダメ」とか、細かい矛盾を突っ込んでいけば、本当にキリがないほど突っ込める。(ちなみにサミー・ソーサは、スト前年の1993年にチーム史上初めて30-30を達成している)
さらに言うなら、「殿堂入りは聖域に入ることを意味しない」というなら、なぜ「サミー・ソーサはダメ」なのか。ジム・パーマーはマーク・マグワイアには言及してないが、もし人から聞かれれば、「ボンズはOKだがマクガイアはダメ」とでも言うつもりか。「フレッド・マグリフが殿堂入りできないのは悲劇」と冷めた口調で語る割に、ステロイド時代のどまんなかでパーマーと同じボルチモアでプレーしていたラファエル・パルメイロについての評価がやたらと甘いのは、なぜか。「ステロイド無しに3000本安打を打ったクレイグ・ビジオが初年度に殿堂入りを果たせなかった」のは悲劇ではないのか。「ストの影響による観客減少をリカバリーするためのステロイド時代は容認して構わない」のなら、ストの影響など皆無の時代にステロイドを使用したアレックス・ロドリゲスやメルキー・カブレラ、あるいはステロイド疑惑が報じられたライアン・ブラウンなど、2000年代以降のステロイダーは全員が殿堂入りにふさわしくないのか。ボンズはOKで、Aロッドはダメだとしたら、その理由は何なのか。それともボンズの殿堂入りを容認させるためなら、アレックス・ロドリゲスでも誰でも殿堂入りさせるべきだとでも主張するのか。
そもそもステロイドをやる前に何本のホームランを打ち、ステロイドをやった後に何本のホームランを打っていれば、殿堂入りにふさわしいというのか。ステロイドをやってなかった選手にまで責任を押し付け、この選手はオッケー、この選手はダメとか、上から目線でダメ出しするジム・パーマーこそ、「聖域からモノを言っている」のではないのか。
ボンズがナイスガイ? だから何。知らんがな。


まぁ、細かいツッコミはともかく、
ジム・パーマーの主張には「基準」が無さすぎる。
「基準を含まない主張」なんてものは、いくら何を議論しても、議論の結果が「ルール」に成長することはありえない。

いま必要とされているのは、
こういうルールに欠けた議論ではない。
例えば、ランス・アームストロングは、ありとあらゆるドーピング手法を使って名誉を盗み続け、ファンには失望と落胆だけを与えたドーピング犯罪者であって、自転車業界の救世主でもなんでもない。

Jim Palmer says HOF results are 'a shot across the bow of the whole Steroid Era' - baltimoresun.com


On no one getting in, including players not suspected of steroid use:
ステロイドの使用を疑われていない選手も含め、誰も殿堂入りを果たせなかったことについて
“Obviously there are a lot of voters that didn’t vote or didn’t vote for them. … Just because you have a bunch of guys that are suspected of performance enhancing drugs doesn’t mean you vote for guys that don’t belong in the Hall of Fame.”
「投票そのものを避けた投票者、ステロイダーでない選手にも投票しなかった投票者がいるのは明らかではあるね・・・。ただそれはね、単に、PED使用が疑われる選手たちには票が集まらない、でも、だからといって、殿堂入りにふさわしくない選手に票が集まるかというと、そういうことは起こらない。ただそれだけのことだよ。」
ブログ注)Performance Enhancing Drug=運動能力強化薬物。「PED」と略される。


On judging players beyond their statistics:
成績以外による選手評価に関して
“I love it -- character, sportsmanship and integrity. Do you think any of those guys when they rounded the bases looking like Popeye thought about sportsmanship, because they just made the pitcher feel bad? I don’t think so. So I don’t know if that has to be the criteria.”
「僕は好きだね。性格。スポーツマンシップ。品位とか。(腕まくりして筋肉をみせつけるポーズがトレードマークの)ポパイみたいに(ホームランを打った後で、これみよがしに)グラウンドを一周して、ピッチャーを不愉快な気分にさせる選手が、スポーツマンシップに溢れてると思うかい? 僕は思わない。成績以外の評価が殿堂入りの基準となるべきかどうか、そこまではわからないけどね。」

On Bonds’ and Clemens’ chances in the future:
ボンズとクレメンスの将来の殿堂入りの可能性について
“I still think at some point, unless you are going to just talk about the morality and the fact that you had the choice between right and wrong and the way you chose if you’re Clemens or Bonds, ultimately those guys are Hall of Famers before starting whatever they did.”
「善か悪か、白黒ハッキリさせるとか、クレメンスとボンズのどちらかだけを選ぶとか、そういう目的だけでモラルや事実関係を語りたいならともかく、もしそうでないなら、考慮の余地はある、と思う。彼らは、何かやらかす前には(実績という面で)殿堂入りにふさわしい選手たちだった。」

On the money and culture of the Steroid Era:
「ステロイド時代」の金と文化について
“Guys have always been trying to get an edge. But I think the point I am trying to make is that the union, they encouraged this because it was all about revenue. I’m listening to all the psychobabble today about let’s not blame the players that didn’t use them and all that. The question to me all the time, [is] if you really wanted to do the right thing and not just make the most money, why then, if it’s only 10 percent or 15 percent [of players that are users] why didn’t the other 75 or 85 percent of the players that weren’t doing it, why didn’t they say something? And the reason is that they liked the system. These guys hit the home runs, they get the big contracts, you have arbitration, your salary will be compared to this. This culture of baseball, of more revenue, more home runs, more people in the stands, blah, blah, blah, nobody was putting the ABS brakes on this. You have the union supporting it. They knew what was going on.”
「選手は常に、人より優位な立場にいたいと考えるものだ。
僕がずっと主張したいと思ってきたことは、それが収益に関係するからという理由で、『選手会がステロイド時代を奨励してた』ということさ。PEDをやってない選手についてはもちろん、あらゆる選手について、選手を非難するのは止めようっていう意味のあらゆる種類のたわごとを聞かされ続けてきた。
つねづね疑問に思ってきたことがある。もし金を稼ぐだけじゃなく、より正しいことをしたい、と考えるのなら、なぜPEDをやってる選手が10%から15%の選手に過ぎないとして、残りのPEDをやっていない75%か85%の選手たちはどうしてそのことに対して何も言わなかったのか?
選手たちは結局このシステムが気に入っていた、というのがその理由さ。PEDをやってた選手は、ホームランを打ち、大きな契約を手にする、調停においては、そういったPEDをやってる選手たちとサラリーが比較される。それが野球の文化だ。より多くの収入、より多くのホームラン、そしてより多くのスタンドの観客、などなど。誰もそうした関係性にブレーキをかけてこなかったし、選手会はそれを支持してきた。彼らは何が起こっていたのかを知っていた。」

On the writers’ statement Wednesday:
水曜の記者たちの声明について。
“The guys that belong in the end are going to get in it. But to me it was a rather loud statement to the people that played in the Steroid Era, especially if you had enhancements or people felt that you did. ‘You know what? We’re not real happy with this. We’re not putting up with this, at least not for now.’ … This is a shot across the bow of the whole Steroid Era, when it was all about revenue, when it was all about making money. I’m not, just, because I am in the Hall of Fame, saying that being elected is the Holy Grail, but some writers feel that way.”
「末端に属する人というものは、より言葉を差し挟みたいと考えるものだが、私には、あれ(=今回の投票結果)は、ステロイド時代にプレーしていた選手、とりわけPEDをやっていた選手と、それを知っていた人たちに対する、かなり声高なメッセージのように聞こえた。
『いいか。我々は『ステロイド時代』に満足してたわけじゃないし、隠し通そうとなどと思ってもいなかった。少なくとも今は賛成などしない』 .これは、(リーグやチームの)収益と(選手が)金を稼ぐことがすべてだった「ステロイド時代」全体に停止を命じる威嚇射撃なんだろうね。私は、自分が殿堂入りしているからといって、殿堂入りが(あらゆる罪が許されない)聖域に足を踏み入れたことを意味するとは思ってないが、記者にはそう考えてる人がいるようだ。」

On whether he thinks Bonds and Clemens are worthy (and Sosa):
ボンズやクレメンス(ソーサ)が殿堂入りに値するかどうかについて
“I’m not happy guys didn’t get in. I would have had no problem because of the resume of Clemens and Bonds from a strict standpoint of what they did on the field before they [were suspected PED users]. I wouldn’t have had a problem at all. But Sammy Sosa?”
「彼らが殿堂入りしなかったら悲しいことだ。(PEDをやってたかどうかを裁定する以前に)なによりも、フィールドの上で何を達成したかということだけに限って評価する立場から彼らを眺めたなら、彼らの殿堂入りには何の問題もない。でも、サミー・ソーサはどうだろうね?」

On how the Steroid Era affected others:
「ステロイド時代」が与えた影響について
“The problem is for a guy like Fred McGriff, who never had any kind of accusations and had almost 500 home runs, or Dale Murphy, their numbers pale [in comparison] and people forget how good they were. That’s the tragedy. But again it’s the tragedy of a culture that [union chief] Donald Fehr perpetuated from 1991 on. It wasn’t like people didn’t know what was going on. It wasn’t like people didn’t encourage it. They did. Now some people will step out and say it wasn’t overtly done. But there are a lot of guys that I talked to that played in that era that say that wasn’t the case. Maybe this is just a statement of what really went on. You really can’t change it. But you can judge it and I think the Baseball Writers' [Association] of America have done that.”
「問題は、フレッド・マグリフ(通算ホームラン数493本)みたいな選手たちだね。マグリフはあらゆる種類の非難を受けたことがないし、500本近いホームランを打ってもいる。なのに、彼らの成績はいまや色褪せて、彼らがどのくらい素晴らしい選手だったかも忘れられている。悲しむべきことさ。デール・マーフィー(同398本)にしても同じだ。
だけど、それは(MLB選手会会長の)Donald Fehrが1991年以降ひきずってきた文化的な悲劇の再来なんだ。何が起こっていたか知らなかったとか、奨励したりしなかったとか、そういう問題じゃない。選手会は知ってたし、奨励もしてた。誰かが一歩踏み出して、公然と『スレロイド時代はいまだに終わってなんかいない』と言いだす人がいるかもしれない。だけど(他方では)、ステロイド時代にプレーしてた選手で、私が話したことのある人たちには、『事実無根だ』と話す人も大勢いるんだ。ステロイド時代に起きていたことについての証言は、ほんのわずかしかない。そして、それを曲げることは誰にもできない。だが(外部から)判断を下すことはできるし、僕の考えでは、全米野球記者協会協会は既にその作業を済ませていると思う。」
ブログ注)Donald Fehr:1986年から2009年までMLB選手会会長。2010年からNHLのエグゼクティブ・ディレクター。2007年にミッチェル報告書が出された当時、選手会会長だった。また1994年以降のMLBのストを主導した。


On Rafael Palmeiro, who lost 22 votes this year:
今年22票を失ったラファエル・パルメイロについて
“He’s a victim of circumstance. He went to the congressional hearing, pointed his finger and said he never did it. And then he tested positive. Now, you know what, maybe it was a tainted [B-12 injection], who knows?”
「彼は時代環境の犠牲者だ。彼は公聴会に出席し、他人を名指しで非難する一方で、PED使用を否定した。(そういう切迫した立場で、否定せざるをえない状況を経験させられて)それから陽性反応(という事実)が出たわけだ。たぶんそれは(B12ビタミンの注射かなにか)穢れた手法だったかもしれないけど、どうなんだろうね。」

On Bonds and other ‘cheaters’:
ボンズとその他のキャラクターについて
“Bonds isn’t going to get any more votes because he was a nice guy. Because he was a jerk. But he was a hell of a player. I’m not sure that should keep you out of the Hal of Fame. If it did, there’d be a lot of guys out. I pitched against [Hall of Fame spitballer] Gaylord Perry who left fingerprints on the ball. And the umpires just laughed. So everybody’s kind of worked the system to some degree, but I think this is more of a statement of what the writers think of the whole culture.”
「ボンズはナイスガイだし、あれ以上の票を得ようとまではしてない。彼は、馬鹿なことをしたにせよ、素晴らしいプレーヤーでもあった。彼をこれからも殿堂入りから遠ざけておくべきかどうかは、わからない。もしそういうことになったら、たくさんの選手がボンズと同じ目にあうんじゃないかな。僕は、指紋がボールに残るほどの(明白な)不正投球をしていた(有名なスピットボーラーなのに殿堂入りしている)ゲイロード・ペリーと対戦した経験があるけど、アンパイアはただ笑ってただけだったさ。(そのアンパイアたちと同じように)程度の差はあれ、誰もが一定のシステムのもとで働く。(今回の殿堂入り投票の結果は)記者たちが野球文化全体に配慮した結果のメッセージというほかない。」


On what he learned from Cal Ripken Sr.:
カル・リプケン・シニアから学んだこと
“He always said, ‘there are no such things as shortcuts.’ Well, the shortcuts caught up with guys. The tragic thing to me is that if you didn’t do it, but you played in that era, there’s somewhat of an indictment. And that goes back to what the players’ union wanted. They wanted this. So there you go.”
「彼はよく『簡単に言えるようなことなんて無いもんだ』って言ってたもんさ。それは誰についても言えることだよ。悲しむべきだと思うのは、たとえPEDに手を染めていなかったとしても、ステロイド時代にプレーしていたからといって、なにがしか非難されかねない、ってことだ。この問題は結局、『(90年代当時)選手会が何を望んだか』という点に遡ることになる。選手会が、ああいう時代を望んだのさ。だからそこに行きつくんだ。」


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