March 23, 2013

国際大会を経験するとか、海外でプレーするとか、野球の国際化についてファン同士が語るのを見かけるわけだが、なにやらお互いの「ものさし」の違いが漠然としたまま話していることが多い。
なので、国際化のステップをもっと具体的に示して「ものさし」を見えやすくするために、段階を細分化し、順序をつけてみる。身勝手におおまかに分けただけだが、段階はかなりの数ある。
このステップの可視化という作業は、いろんなことを一気に見えやすくしてくれる。

野球の海外経験における簡易グレード表
© 2013 damejima

0)海外の野球のゲームをテレビや動画で観戦する
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1)ボールが変わる
2)国内での外国チームとのゲーム経験
3)国内での外国人アンパイアのゲーム経験
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4)海外の球場でのゲーム経験
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5)海外で継続的に生活する
6)海外の野球チームに所属する
7)海外チームのレギュラーになる
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8)MLBチームとマイナー契約
9)MLBチームとメジャー契約
10)MLBチームのロスター入り
11)MLBチームのレギュラーになる
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12)MLBで3年以上連続してレギュラーを経験
13)MLBで3年以上活躍
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14)MLBで10年超の活躍
15)レジェンド化。または野球殿堂入り

この野球の海外経験における簡易グレード表は、同時に、「野球選手のキャリア設計図」を示してもいる。つまり、「その選手がどれだけ国際化できたか」という「国際化グレード」は、同時に、その選手のピーク時のキャリアの高さにほぼ比例する、ということだ。
この図の特徴は、選別基準を海外経験のみに特化したことで、その選手が投手か野手か、プレースタイルの違い、体格の違い、優勝経験の有無など、雑多な差異が捨象される
そんな雑多な細部などにとらわれず、それぞれの選手の海外でのキャリアだけを上の図に照らせば、かえって、過去に、どの選手が、どのレベルのキャリアグレードに到達していたかが、ひとめでわかる。(また同時に、野球の場合、「オリンピックやWBCがゴールではない」ことも、非常によくわかる)
やっているのは誰しも同じ「野球」というスポーツではあるが、キャリアのグレードをひとつでも上に押し上げるためには、ステップアップごとに毎回違う、新たな情報、新たな経験値が必要とされる
もし、新たな情報や経験を身につけて、自分を変えることができなければ、そこでその選手のキャリアのピークは終わる

どうだ。わかりやすいだろう。


この身勝手に分類した図を見ると、2013WBCの「国内の監督コーチ選手だけで構成された日本代表チーム」に関して次のことがわかる。
2013WBC日本代表チームは、海外の球場で行われるという意味での「国際試合」を、わずか1試合しか経験していない。決勝ラウンドは、上の図でいう「グレード4」なわけだが、1次ラウンド、2次ラウンドはアンパイアと対戦相手は外国人だが、国内の球場、国内のファンに応援されての試合だから、上の図でいう「グレード3」なのだ。

そして彼らはその「初めて海外でやる国際試合」で負けた。

非常にもったいない。なぜなら、技術上の実力を発揮できないまま、負けているからだ。(日本の工業製品が、技術は世界最高なのに、海外で販売戦略で負けているのと似ている)
では、なぜ技術上の実力を発揮することなく負けるのか。野球におけるステップアップとは、イコール、技術の高さが海外で認められることだ、と自分勝手に思いこんでしまう人が多いわけだが、そうではない。
2013WBC日本代表は、相手チームや球審の分析に失敗し、相手チームの日本チームに対する分析にしてやられ、ゲーム中の戦略修正スピードがあまりにも遅く、最後は、間違ったギャンブル戦術を採用したことからもわかるように、チーム全体が経験したことのないアメリカの球場のもつ独特の雰囲気に「のまれた」。だから負けた。技術の上手い下手は、この際、関係ない。
もっと圧縮した言い方をするなら、明らかに、情報不足、経験不足、そして、ゲーム中の修正の遅さが原因だ。

(ことわっておくが、日本を代表して戦ってくれた監督コーチ選手スタッフの多大な苦労をねぎらい、彼らをリスペクトする気持ちに変わりはない。だが、だからといって、WBC解説をつとめた野球評論家やマスメディアのライターまでも含めた日本国内の野球関係者の、海外経験の不足、その割にビッグマウスで厚顔無恥な不遜な態度、情報不足と海外経験の不足を補ってくれるスタッフを用意しないまま本番に臨む慢心ぶりなど、あらゆる「マーケティング不足」を指摘しないわけにはいかない。指摘しないで放置すれば、日本野球は進歩していかないし、国際化もしない)


2013WBC日本代表の主要ゲームのスコア

001 100 030 ブラジル 逆転勝ち(福岡)
000 000 003 キューバ 負け(福岡)
000 000 0211 台湾   逆転勝ち(東京)
151 311 4   オランダ コールド勝ち(東京)
080 000 02× オランダ 勝ち(東京)
000 000 010 プエルトリコ 負け(サンフランシスコ)

2013WBCのゲームスコアを並べてみれば、誰の眼にも一目瞭然とわかることがある。「日本の得点イニングの遅さ」だ。
苦戦した台湾戦、負けたキューバ戦、プエルトリコ戦に特徴的に表れているが、2013WBC日本代表は、「序盤にリードを許して、後がない切羽詰まった状態になったままゲーム終盤を迎えてケツに火がつくまで、球審の判定傾向を把握できず、相手バッテリーの配球傾向をつかまえられず、不用意なバッティングを繰り返した結果、十二分な得点を得られないゲームを繰り返した」。非常に単純な話だ。

苦戦したブラジル戦、台湾戦になんとか勝てたのは、遅れに遅れたとはいえ、ゲーム終盤にかろうじて把握や修正が間に合ったからだ。
というか、もっと正確に言えば、慣れない外国人球審の判定や、外国人バッテリーの配球パターンや球種をなんとか把握できていた野手の打順に、偶然逆転チャンスが回ってきたからだ。(例えば井端選手は、球審のゾーンをかなりきわどいところまで見抜いていた)

逆に、プエルトリコ戦で負けたのは、監督コーチを含め、日本チームの大半が、相手チームの分析も自分たちのプレーの修正もできないまま8回を迎え、誰もやるはずのないギャンブルプレーに走って、自らの手で最後のチャンスを潰し、外国で行われる初めての国際試合の慣れないスピーディーなゲームテンポや、慣れないアメリカの空気にのみこまれたまま、ゲームが終わってしまったからだ。



例のダブルスチールについてだが、
書きたくもないが、いちおう書く。

あんなものは単なる「苦しまぎれのギャンブル」だ。戦術でもなんでもない。
テキサスの監督ロン・ワシントンは「自分なら絶対にやらない」とコメントしていたが、ワールドシリーズでいつも迷采配を連発して失笑をかっている彼に指摘されるまでもなく、「負けたら終わりのゲームの8回、2点差で負けていて、おまけに、キャッチャーが世界で指折りの強肩捕手ヤディア・モリーナだというのに、普段から一緒にプレーしてもいない寄せ集めの代表メンバーで、成功するかどうかわからないダブルスチールに挑戦する」なんてギャンブルは、そもそもあの失敗の許されない場面でトライすべき戦術ではない。当り前の話だ。

往生際の悪いデータ分析担当のWBC戦略コーチの橋上秀樹とやらが、「100%走れた」だのなんだのとメディアにコメントしているわけだが、くだらないにも程がある
「焦りまくった人間のやるギャンブルプレー」に、「100%」なんて、あるわけがない。倒産寸前の会社が、本業と関係ない不動産投資やゴルフ場経営に手を出して失敗するようなものだ。そういうことをする人間に限って、倒産した直後に「あれは100%成功するはずだった。間違いなく本業を立て直せた」なんてタラレバ言いたがるのと、少しも変わらない。
そもそも橋上は、投手フアン・カルロス・ロメロの手を離れた球がキャッチャーに届くのに1.8秒かかるだのなんだの、もっともらしく意味の無い言葉を盛っているわけだが、では、「プエルトリコ側のキャッチャーの強肩」「日本側のランナーの足の遅さ」「ダブルスチール時に特有の、1塁走者のスタートの遅れ」については、計算に入れてなくてもいい、とでもいうのか。笑わせるな、といいたい。
三盗は100%だったはず、と、橋上は言うが、たとえ三盗が成功していたとしても、2点差なのだから、モリーナはセカンドに送球して同点のランナーを刺し、アウトカウントを増やしてくる。そして次打者は、アウトコースのスライダーで簡単に空振り三振させられるのが濃厚な阿部なのだ。2アウトになって、犠牲フライでは得点できない状況をまねいて、何がダブルスチールだ。

さらに橋上とやらは、負けた後に「ツーシームが内角ではなく外に来たのがデータと違った。外に制球すれば長打はないという、球場の特性を考えたリードだと思う」などという、わかった風なコメントまでしている。
そんなこと、負けた試合の後で偉そうに語る暇があるのなら、なぜゲーム中の、それも早いイニングにそれに気づいて、チーム内に情報を発信して、打線を修正しなかったのか。チーム内で発言力が低いのなら、試合後に選手批判になるような無駄グチたたかず、黙ったままでいたほうが、よほど人間としてマシだ。

プエルトリコ戦は、観戦していた素人ですら、大半が「日本チームの打者が、アウトコースのボール球に手を出し続けて空振り三振していること」に気づいている。
もちろん、プエルトリコ側も試合中に気づいていた
私は98、00年の日米野球で日本に行ったことがある。その時にも感じたことだが、日本の打者はパワーはないかもしれないが本当に粘り強い。日本の一流選手は選球眼がいいうえに、厳しい球はファウルで粘る能力も備えている。だから、日本の打者は徹底的に打席で粘って、投手の球数を増やす策に出ると思っていた。
実際は違った。初回から、日本の打線は積極的に打ちにきてくれた。おかげで、我々の先発投手はリズムをつかみ、五回(途中)までほとんど安打も許さず投げられた。これも仮定の話だが、日本の打線が一丸となって、もっと打席で粘っていたら、我々は投手の継投を考えざるを得なかっただろう。そうなれば劣勢に立たされたはず。それが、予想とは全く逆の展開になった。これも勝敗のカギになったと思う」
プエルトリコ代表打撃コーチ カルロス・デルガド
出典:プエルトリコ代表打撃コーチが侍ジャパンをボロカス(上) (日刊ゲンダイ) - Yahoo!ニュース


ゲーム終盤に追い詰められて、苦しまぎれのギャンブル策で無駄にアウトカウントを増やすより先に、なぜもっと早いイニングに「打者の大半がアウトコースのボール球の変化球に手を出して空振り三振し続けていること」に気づいて、打者にバッティングの修正を求めなかったのか。橋上の言っていることのほとんどがタラレバに過ぎない。
議論すべきなのは、目先の問題としては、後のなくなった8回に出た2人のランナーをどうすれば確実に(最低でもひとりは)ホームに帰すことができたかであって、どうすればダブルスチールが可能だったか、なんて枝葉末節の話じゃない。
それに、そもそもダブルスチールだけが得点する方法だったわけじゃない。プエルトリコの打撃コーチのコメントに迎合するのではなく言うが、もし阿部が大振りしてマグレでもホームランを打ってくれれば、逆転まであった。彼の場合の「4番」は、それが仕事だ。


プエルトリコ戦の根本的な課題は、早いイニングからハッキリしていた。日本の打者が「キャッチャー、ヤディア・モリーナの決める配球を、どう掴まえるか」という問題だ。
日本ではいまだに「MLBでは投手がサインを決める。キャッチャーはただの壁」という「古臭い俗説」だけが正しいと思い込んでいる人が大勢いるかもしれないが、プエルトリコ先発マリオ・サンチアゴは「モリーナのサイン通り投げた」と明言している。
日本の打線を最初から最後まで翻弄し続けたのは、プエルトリコの投手陣ではなく、「ヤディア・モリーナ」だ

だが、結論からいって、(自称元メジャーリーガー桑田も含めて)日本国内のドメスティックな野球人は結局、ヤディア・モリーナを知らなかった。おそらく彼が守備の賞であるFielding Bible賞を5回受賞していることどころか、Fielding Bible賞そのものを知らないことだろう。(もちろん、決勝でドミニカと対戦しても、ロビンソン・カノーも誰も、「知らないまま」負けて終わっただろう)
盗塁阻止で最も高い評価を得ているのはヤディア・モリーナだが、Fielding Bibleにおける彼の評価は「Earned Runs Savedでの評価はイマイチだが、Stolen Basesで最高評価を得ている」キャッチャー、つまり盗塁阻止を評価されているキャッチャーである。
出典:Damejima's HARDBALL:2009年12月26日、Fielding Bibleが2008年までの過去6年間、および過去3年間について「メジャー最低」と酷評した「城島の守備」。盗塁阻止は「並」で、Earned Runs Savedは「メジャー最低」。

プエルトリコは、スイッチヒッターを上位打線にズラリと並べ、キャッチャーがチームを牽引するという、まるでキャッチャー出身の分析大好き監督マイク・ソーシア率いるロサンゼルス・エンジェルスをコピーしたかのようなチーム構成だったわけだから、ソーシアがイチローを研究し尽くして向かってくるのと同じように、プエルトリコが日本を分析していないわけがないわけだが、マイク・ソーシアにも、エンゼルスにも、触れた人間はいなかった。


WBCの解説をした桑田真澄は、試合中こんなことを言った。耳を疑うようなレベルの話だ。ヤディア・モリーナさえ知らずに、この自称MLB経験者は、よくMLBがどうのこうの語れるものだ。(下記のツイッター上のコメントを、もうちょっと正確を期して書いておくと「こういうキャッチャーいるんですね。はじめてみました」と言った)

こういうキャッチャーって、どういう意味だ(失笑) まさか「MLBのキャッチャーは壁だ」なんて、素人みたいに間違った俗説を正しいと思い込んでいたんじゃないだろうな。
ヤディア・モリーナの「MLBでの格」やプレー内容すらわからない、知らないくせに、よく元メジャーリーガー気取りで物事を語れるものだ。
この人、自分はモリーナの凄さの意味をまるで知らなかったクセに、試合後になると、阿部とモリーナを比較して「両者の差が出た試合でした」なんて知ったかぶり発言までしている。
しょせん箔をつけるために行っただけのMLBで、1シーズンどころか、2007年にたったの21イニング投げただけでお払い箱になったマイナーレベルのセットアッパーだったくせに、よくも、まぁ、いけしゃあしゃあと言えるものだ。(当時桑田はナ・リーグ所属だったわけだが、同リーグのヤディア・モリーナのセントルイスとのゲームは、2007年8月のたった1試合しか経験してない)
Masumi Kuwata 2007 Pitching Gamelogs - Baseball-Reference.com

過去に桑田は、2012年の開幕を日本で迎えたシアトルが巨人とオープン戦をやったとき、解説者としてMLBで岩隈の調子が良くないことの一因として、MLBのキャッチャーの構えの下手さをあげつらっていたらしいが、まぁ、それについても笑うしかない。
伝統的にキャッチャーの指導が下手で、しかもピッチャーにストレートに頼りきった単調なピッチングばかりさせたがるシアトルを元ネタにして、MLB全体のキャッチャー、それもトップレベルを含めた全体を一緒くたに喋れるほど、桑田のMLBでのキャッチャー経験は多くない。
経験不足の「自称」メジャーリーガーだからこそ、2013WBCで「モリーナの本当の姿」を初めて見て驚いたのだ。よく恥ずかしげもなく、としか言いようがない。


プエルトリコは伝統的に名キャッチャーを輩出してきた国だ。そんなことは、MLBファンならかなりの割合の人間が知っている。同じプエルトリコの名手イヴァン・ロドリゲスが、かなり長い間ゴールドグラブ賞を独占し続け、MLBキャッチャー界のトップを独走してきたわけだが、その後継者が、ヤディア・モリーナだ。


なぜ橋上の「100%ダブルスチール成功予定でした赤っ恥発言」と、桑田の「モリーナはじめて見ました赤っ恥発言」を並べてとりあげるかといえば、「100%」橋上、「モリーナ知りませんでした思い出づくり」桑田、そして「モリーナのゲームでダブルスチールのサインを出すほどの世間知らず」山本浩二のような、「井の中の蛙のドメスティック野球人」が、ヤディア・モリーナのゲーム支配力について何も知らずに、2013WBCで、監督をやり、コーチづらをし、解説者をやっていた、ということを指摘するためだ。
かつてNBAのジェイソン・キッドイチローについて語ったように、球技においてはキープレーヤーがゲームを作る。ヤディア・モリーナは、プエルトリコ代表でも、MLBのセントルイス・カージナルスでも、ゲームを支配するキーパーソンであることは、いうまでもない。
参考記事:Damejima's HARDBALL:2011年6月12日、NBAで初優勝したダラス・マーヴェリックスのジェイソン・キッドが言う『イチローの支配力』という言葉の面白さ。「ランナーとして1塁に立つだけで、ゲームを支配できる」、そういうプレーヤー。
結局のところ日本国内の野球しか経験したことがないドメスティック野球人は、モリーナの存在の意味に気づくこともなく、むしろ橋上の「100%成功した発言」でわかるように、モリーナを軽視すらしてプエルトリコ戦を戦った。
こんな程度の情報レベルで、勝てるわけがない。


最後に球審のストライクゾーンの把握の遅れについて書こう。

2013WBC日本代表チームが球審のゾーンをどれだけ把握するのが遅れていたかについては、既に多少ブログ記事を書いた。それにしても日本チームは、偉そうに戦略コーチなんてものを名乗る橋上なんていう分析担当者まで用意しておきながら、なぜあれほど球審のストライクゾーンの把握が遅いのか。

Damejima's HARDBALL:2013年3月3日、WBCファースト・ラウンドにみる「MLB球審のストライクゾーン」とゲーム内容との関係 (2)ゲーム編

Damejima's HARDBALL:2013年3月8日、Fastball Count、あるいは日米の野球文化の違いからみた、WBCにおける阿部捕手、相川捕手と、田中将投手との相性問題。

ブラジル戦、中国戦の2人のMLB球審、Chris GuccioneとGerry Davisは、「試合中に判定傾向が変化していかないタイプの、堅実なアンパイア」だから、ちょっと事前に調べておきさえすれば、試合当日のゾーンがどんなものになりそうか、あらかじめ把握しておくことができたはずだ。
また、たとえ事前に把握できていないとしても、球審側が「ゾーンを試合途中で変えたりしないタイプ」なのだから、ゲーム中にゾーンを把握して、ゲーム中にバッティング修正が可能だった。

だが、プエルトリコ戦は違う。
プエルトリコ戦のBill Millerは、「球審として、試合途中で判定がブレる可能性のあるアンパイア」だったために、非常にやりにくい面があった。

だが、「判定がブレる」からといって、日本代表がプエルトリコ戦の球審Bill Millerについて「つかみどころのないゾーンで判定する、やっかいなアンパイアだ」ということ自体を把握しないままゲームをやっていていい、ということにはならない。
日本チームはBill Millerが、Chris GuccioneやGerry Davisと同じタイプのアンパイアか、それとも違うタイプか、そもそもどういうタイプのアンパイアなのか、ほとんど把握していなかったように見える。
日本チームは、日本の福岡や東京でのゲームと同じように、いつもと同じ「手探り状態でゲームを開始」し、「迷いながらゲームをすすめ」て、結局プエルトリコ戦では、ブラジル戦、台湾戦と違って、ゾーンについて何もつかめないまま負けた。


最後に余談。能見投手の2ラン被弾
阿部捕手と能見投手のバッテリーについて、「スプリット(日本風にいうとフォーク)の使い方が上手い」と一度書いたのだが、プエルトリコ戦で能見投手は勝負どころでチェンジアップを投げていて、スプリットを使っていない。そのチェンジアップが浮いて、2ランを打たれた。
これはどういうわけなのか。ど真ん中のコース低めにスプリットを投げておけば、空振り三振させることができた、と思う。もったいない。
Damejima's HARDBALL:2013年3月8日、Fastball Count、あるいは日米の野球文化の違いからみた、WBCにおける阿部捕手、相川捕手と、田中将投手との相性問題。


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