May 28, 2013

つい先日のオークランド対クリーブランド戦で、クルーチーフ (日本でいうところの「責任審判」) としてインスタント・リプレイを見たのに誤審をやらかした上、正当な抗議をしたボブ・メルビンの退場処分までやらかして、全米のMLBファンとメディアに完全にダメ審判の烙印を押されたAngel Hernandez(1961年生まれ 51歳)が、5月24日ホワイトソックス対マイアミ戦の延長10回裏のサヨナラ判定で、またもや「試合結果そのものを左右するレベルの誤審」をやらかしてくれた。

エンジェル・ヘルナンデスの誤審 CHW×MIA 20130524

この誤審は、延長10回裏の1死満塁で、ホワイトソックスのアレックス・リオスが打った内野ゴロのダブルプレー判定で起きている。当然リオスがもし「セーフ」なら、サードランナーは生還できている。
つまり、Angel Hernandezの誤審がなければ、後攻のホワイトソックスはサヨナラ勝ちしていたのである。
ボブ・メルビンの退場といい、この誤審といい、酷いものだ。この角度で見て正確に判定できないのなら、彼自身にMLBから退場してもらったほうがいいかもしれない。


聞くところによると、日本でも約1っか月半くらい前の4月17日(日本時間)、巨人×阪神戦でもかなり酷い誤審があったらしい。
日本のプロ野球のアンパイアの動向には詳しくないし、プロ野球自体、専門外なわけだが、これは写真でみても、ハッキリ誤審とわかる。
一塁塁審のセ・リーグの牧田匡平というアンパイアは、例によってどうやらこれまでにも何度か誤審トラブルを起こしているらしく、コアなプロ野球の審判マニアの間ではとりあえず有名なアンパイアのひとりらしい。
画像でみた人間ですらイラっとするくらいだから、現場のスタジアムにいあわせたファンは、さぞかし血圧が上がったに違いない。困ったものだ。

2013年4月17日 巨人・阪神戦の牧田匡平審判による誤審

2013年4月17日 巨人・阪神戦の牧田匡平審判による誤審

2013年4月17日 巨人・阪神戦の牧田匡平審判による誤審


この牧田匡平という人はフロリダのハリー・ウェンデルステッド審判学校に留学したと、経歴にある。
この学校は、その名のとおり、MLBのアンパイアが作った学校だが、設立したのは、現在41歳の現役アンパイアHarry Wendelstedt 3世ではなく、彼の父親で、33年もの長きにわたってナ・リーグ審判をつとめ、去年2012年3月9日に73歳で亡くなられたHarry Wendelstedt, Jr.氏だ。
(ちなみにこの2人は、MLB唯一の「同時に審判をつとめた親子」でもある。Harry Wendelstedt, Former NL Umpire who "Lived for Baseball," Dead at 73 | Close Call Sports and the Umpire Ejection Fantasy League

現役審判の、息子Harry Wendelstedt 3世のエピソードで有名なのは、なんといってもミネソタ・ツインズ監督ロン・ガーデンハイアーとの確執だろう。
彼がこれまでに5回ほどガーデンハイアー(彼のチームのコーチや選手が同時に退場させられることもあった)を退場処分にしていることは、このブログでも2010年に書いたが、たしかにひとりのアンパイアが同じ監督を通算5回も退場処分にしているなんて話は、他にちょっと聞いたことがない。
Damejima's HARDBALL:2010年10月7日、ディヴィジョン・シリーズ第2戦で退場させられたミネソタの監督ロン・ガーデンハイアーと、球審Hunter Wendelstedtとの間にかねてからあった軋轢。

Harry Wendelstedt 3世の年度別退場コール数
4 (2005)
6 (2006)
4 (2007)
4 (2008)
5 (2009)
6 (2010)
8 (2011)
1 (2012)
UEFL Profile of MLB Umpire: Hunter Wendelstedt | Close Call Sports and the Umpire Ejection Fantasy League

2011年の被退場者
Close Call Sports and the Umpire Ejection Fantasy League: Hunter Wendelstedt
LAAジェレッド・ウィーバー投手 7月31日 正
LAA監督マイク・ソーシア 7月31日 正
ATL一塁手フレディ・フリーマン 8月8日 正
ATL監督フレディ・ゴンザレス 8月8日 誤
MIN三塁手ダニー・バレンシア 8月22日 正
MIN監督ロン・ガーデンハイアー 8月22日 正
COL監督ジム・トレーシー 8月26日 正
TB監督ジョー・マドン 9月16日 誤
(正=正しいコール 誤=誤審)

Harry Wendelstedt 3世の名誉のために言っておくと、いくらロン・ガーデンハイアーとの間に確執があるといっても、上のデータでわかるように、かつての彼の退場コールは数が多かったのは確かだが、退場コールの中身には問題がなかった。



Harry Wendelstedt 3世とガーデンハイアーの確執はともかくとして、Angel Hernandezといい、牧田匡平といい、どういう理由でそうなったのかはわからないが、このところアンパイアの明白な誤審(特に1塁での誤審)が、あとをたたない。

例えばAngel Hernandezがホワイトソックス戦のダブルプレーで誤審を犯したのと同じ5月24日のTEX×SEAでは、Jeff NelsonがHernandezと同じダブルプレー判定で誤審を犯している。
彼は一塁塁審として、2回裏に3-6-1のダブルプレーが成立したとしてアウトをコールしているのだが、このプレー、ショートからの送球をファーストでグラブに収めているのは、「1塁ベースを実際に踏んでいた一塁手ミッチ・モアランド」ではなく、なんとモアランドと交錯した「1塁ベースをまったく踏んでいないピッチャーのジャスティン・グリム」なのである。

おまけに、このJeff Nelsonの誤審で、シアトル監督エリック・ウェッジは抗議に行っているのが動画でもわかるが、この、かつて2011年に「まだカウントは3ボールなのに四球判定され、しかも、それに気づいていたのにもかかわらず、球審に抗議に行かなかった」このトンチンカンな監督は、ジェフ・ネルソンの犯した誤審に気がついたわけではなく、なんと「一塁手ミッチ・モアランドの足が離れた」という点について抗議しているというのだから、ほんと、どうしようもない。(資料参照:試合後の公式サイトの記事 Texas Rangers at Seattle Mariners - May 24, 2013 | MLB.com SEA Recap
Damejima's HARDBALL:2011年7月24日、みずから牙を抜いて相手にさしだしてチームに「負け犬メンタリティ」をたっぷり塗りこめた「負け犬指導者」エリック・ウェッジの「3ボール四球黙認事件」を批判する。





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