May 09, 2013

プログレッシブ・フィールドで行われていた2013年5月8日のオークランド対クリーブランド戦で、クルーチーフAngel Hernandezの酷い「誤審の誤審」が行われた。

Angel Hernandezには、心底落胆させられた。もうこの審判を持ち上げるようなことは二度としない。

理由は、説明などしなくとも、ビデオを見てもらえばわかる。(MLB.comのウェブサイトのビデオ編集担当者も、この判定が「誤審」であることはわかっていたため、手すりに跳ね返るシーンが繰り返し繰り返しレビューされている)

Baseball Video Highlights & Clips | OAK@CLE: Rosales' fly ball reviewed, ruled a double - Video | MLB.com: Multimedia

MLB Ejection 030: Angel Hernandez (1; Bob Melvin) | Close Call Sports and the Umpire Ejection Fantasy League



9回表、3-4と1点ビハインドで迎えたオークランドの8番バッター、アダム・ロサレスは、クリーブランドのクローザー、クリス・ぺレス(2012年5月に「なんでファンは見に来ないんだ」と発言して問題になったピッチャー)のストレートを強振。
打球は、左中間スタンドにスタンドインし、「ファンが落下するのを防止する金属製の手すりに当たって」から、跳ね返って外野のフィールドに落ちてきた。

だが、この打球は最初2塁打と判定され、オークランド監督ボブ・メルビンが抗議。インスタントリプレーによる判定(いわゆるビデオ判定)が行われることになり、審判団がビデオルームに消えた。
その間、メルビンは、よほど確信があったのだろう、(というか、ビデオを見れば、確信があって当たり前の打球の跳ね方だが)、落ち着いた様子で判定結果を待った。

だが、なんと、ビデオルームから戻ってきたクルーチーフ(日本でいう責任審判)のAngel Hernandezは、「自分の目で事実を見ている」にもかかわらず、二塁打を宣言したため、ボブ・メルビンが猛抗議。その結果、メルビンは退場になった。

ボブ・メルビンを退場させるエンジェル・ヘルナンデス(20130508)

もちろん、アダム・ロサレスの「9回2アウトからの起死回生の同点ホームラン」も「無かったこと」にさせられた。オークランドはこの後満塁にまで詰め寄ったが、あと1本が出ず敗れた。


この件は、「審判それぞれにストライクゾーンには癖があるから、最も大事なことは、判定傾向をコロコロ変えないことだ」とか、「審判も人間なのだから、間違うこともある」とか、そういう話は一切通用しない。

悪質なことに、これは単なる誤審ではない。度重なるアンパイアの誤審を修正し、判定精度を上げるために導入されたインスタントリプレーだというのに、Angel Hernandezは、その修正そのものを拒否してみせた。


なんのためのビデオ判定だ。これではインスタントリプレーが存在する意味自体がないがしろになる。MLB機構は、Angel Hernandezをなんらかの形で謝罪させるべきだ。

当ブログは今後、このアンパイアを持ち上げるような馬鹿な真似は、もう二度としない。

Umpires help Indians beat Athletics - SweetSpot Blog - ESPN

MLB says umpires made wrong call in game between Oakland Athletics, Cleveland Indians - ESPN

MLB admits Angel Hernandez blew call, ruling Adam Rosales’ home run a double  - NY Daily News


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