July 16, 2013
イチローの出ないオールスターにまるで興味がわかない。
たまには冷たいカフェオレでも飲みながら、古巣シアトルに戻ったラウル・イバニェスの凄い記録の話でも書こう。
1972年6月2日生まれのイバニェスは、今年41歳。前半戦で24本のホームランを打っている。凄まじい記録だ。
何度も書いているように、去年2012年のヤンキースがかろうじて地区優勝できたのは、Aロッド、グランダーソンがスタメンすら外されるほど全く打てなくなり、スウィッシャーも下降線、テシェイラは8月27日を最後にDL入りで9月は不在、怪我を押して頑張ってくれていた最後の頼みの綱のジーターすら欠場してしまうという非常事態の中、イバニェスとイチローの神がかり的なバッティングがあったからだ。
その功労者イバニェスと再契約せず手放して、では外野手は獲得しないのか、と思えば、LAAでくすぶっていたバーノン・ウェルズなんぞを獲得してきてしまうのが、ヤンキースGMブライアン・キャッシュマンという男なのだが、イバニェスが鬱憤を晴らすように打ちまくり始めたのは、2013年5月以降のことだ。
41歳のシーズン、前半戦だけで24本のホームランというのが、どのくらい凄い記録かは、以下の図を見るとわかる。
バリー・ボンズの名前がランキング内にチラホラある。だが、ステロイダーの記録をマトモに扱う必要を感じないから、こういう扱いにしてある。以下の記述では、バリー・ボンズという選手の記録は「無いもの」として記述していることを了解されたい。
39歳以上のシーズンホームラン歴代記録
data generated in 07/14/2013 via Batting Split Finder - Baseball-Reference.com(以下同じ)
39歳以上のメジャーリーガーで、最も多くのホームランを打ったのは、MLB記録755本をもつハンク・アーロンの「45本」だ。
アーロンは、最後に40本を打った「39歳」の1973年と、翌1974年の2シーズンは外野守備についているが、ミルウォーキー・ブリュワーズに移籍した1975年以降は、ほぼDHで、ホームラン数も20本以下に落ちている。だから、「39歳での40本」が、ホームラン・キングとしての彼の「最後の輝き」といえる。
さて、ラウル・イバニェスだ。
41歳の今年、前半戦だけで「24本」のホームランを打った。
守備負担のないDHだったエドガー・マルチネスが、キャリアの曲がり角である「39歳」以降に打った最多のホームラン数は、2003年40歳での「24本」だから、守備も曲がりなりにこなしつつ、同じホームラン数を打った41歳のイバニェスは、既にエドガー晩年を超えている。
Edgar Martinez Statistics and History - Baseball-Reference.com
ちなみにイバニェスは、ヤンキースでの2012年後半戦に、シアトルでの2013年前半を加えると、「32本」のホームランを打っている(図でのLast 365daysという項目がそれにあたる。シーズンをまたいだ数字だから参考記録ではある)。これはテッド・ウィリアムズやウィリー・メイズの晩年を超えた数になっている。
このランキングを、「40歳以上」、「41歳以上」と、さらに年齢を限定していくと、41歳で24本のホームランを打つことの意味がより鮮明になってくる。
40歳以上のシーズンホームラン歴代記録
41歳以上のシーズンホームラン歴代記録
数字を眺めた結果、41歳ラウル・イバニェスの2013シーズン後半の大目標が、次のような極めて具体的で、数少ないターゲットであることがわかってくる。今シーズンが彼の輝かしい勲章のひとつになることは、おそらく間違いない。
たまには冷たいカフェオレでも飲みながら、古巣シアトルに戻ったラウル・イバニェスの凄い記録の話でも書こう。
1972年6月2日生まれのイバニェスは、今年41歳。前半戦で24本のホームランを打っている。凄まじい記録だ。
何度も書いているように、去年2012年のヤンキースがかろうじて地区優勝できたのは、Aロッド、グランダーソンがスタメンすら外されるほど全く打てなくなり、スウィッシャーも下降線、テシェイラは8月27日を最後にDL入りで9月は不在、怪我を押して頑張ってくれていた最後の頼みの綱のジーターすら欠場してしまうという非常事態の中、イバニェスとイチローの神がかり的なバッティングがあったからだ。
その功労者イバニェスと再契約せず手放して、では外野手は獲得しないのか、と思えば、LAAでくすぶっていたバーノン・ウェルズなんぞを獲得してきてしまうのが、ヤンキースGMブライアン・キャッシュマンという男なのだが、イバニェスが鬱憤を晴らすように打ちまくり始めたのは、2013年5月以降のことだ。
41歳のシーズン、前半戦だけで24本のホームランというのが、どのくらい凄い記録かは、以下の図を見るとわかる。
バリー・ボンズの名前がランキング内にチラホラある。だが、ステロイダーの記録をマトモに扱う必要を感じないから、こういう扱いにしてある。以下の記述では、バリー・ボンズという選手の記録は「無いもの」として記述していることを了解されたい。
39歳以上のシーズンホームラン歴代記録
data generated in 07/14/2013 via Batting Split Finder - Baseball-Reference.com(以下同じ)
39歳以上のメジャーリーガーで、最も多くのホームランを打ったのは、MLB記録755本をもつハンク・アーロンの「45本」だ。
アーロンは、最後に40本を打った「39歳」の1973年と、翌1974年の2シーズンは外野守備についているが、ミルウォーキー・ブリュワーズに移籍した1975年以降は、ほぼDHで、ホームラン数も20本以下に落ちている。だから、「39歳での40本」が、ホームラン・キングとしての彼の「最後の輝き」といえる。
さて、ラウル・イバニェスだ。
41歳の今年、前半戦だけで「24本」のホームランを打った。
守備負担のないDHだったエドガー・マルチネスが、キャリアの曲がり角である「39歳」以降に打った最多のホームラン数は、2003年40歳での「24本」だから、守備も曲がりなりにこなしつつ、同じホームラン数を打った41歳のイバニェスは、既にエドガー晩年を超えている。
Edgar Martinez Statistics and History - Baseball-Reference.com
ちなみにイバニェスは、ヤンキースでの2012年後半戦に、シアトルでの2013年前半を加えると、「32本」のホームランを打っている(図でのLast 365daysという項目がそれにあたる。シーズンをまたいだ数字だから参考記録ではある)。これはテッド・ウィリアムズやウィリー・メイズの晩年を超えた数になっている。
このランキングを、「40歳以上」、「41歳以上」と、さらに年齢を限定していくと、41歳で24本のホームランを打つことの意味がより鮮明になってくる。
40歳以上のシーズンホームラン歴代記録
41歳以上のシーズンホームラン歴代記録
数字を眺めた結果、41歳ラウル・イバニェスの2013シーズン後半の大目標が、次のような極めて具体的で、数少ないターゲットであることがわかってくる。今シーズンが彼の輝かしい勲章のひとつになることは、おそらく間違いない。
ラウル・イバニェス 2013年 41歳 24本(前半戦終了時)
Raul Ibanez Statistics and History - Baseball-Reference.com
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Ted Williams 1960年 41歳 29本
Ted Williams Statistics and History - Baseball-Reference.com
Darrell Evans 1987年 40歳 34本
Darrell Evans Statistics and History - Baseball-Reference.com
Hank Aaron 1973年 39歳 40本
Hank Aaron Statistics and History - Baseball-Reference.com