July 17, 2013
Yasiel Puig Hot Zones - ESPN
data generated in 07/16/2013
これは6月にデビューしたドジャースの新星ヤシエル・プイグの、2013シーズン、全投手全球種のホットゾーンだ。これでは投手は投げるコースがない。いわゆるPlate Coverageはパーフェクトに近い。
資料:Miguel Cabrera’s Ridiculous Plate Coverage | FanGraphs Baseball
だが、そんな彼でも、ちょっと詳しく見ていくと、「特徴」はすぐに見つかる。彼が圧倒的に強いのは、「インコース」と「スピードボール」なのだ。
特にインコースの強さはずば抜けている。たとえ内側に少々食い込み過ぎた球でも、それを長打やヒットにできる能力が彼にはある。
2013シーズン長打
全投手・全球種のHotzone
さすがにアウトコース低めを長打にすることはできないらしい。アウトコースの得意なボルチモアのマニー・マチャドとはタイプがまったく異なる。
2013シーズン打率
全投手・スピードボールのHotzone
この選手は、速球に本当に強い。速球に関しては、選球眼もある。これでは、ピッチャーはたとえ低めに速球を集めたつもりでも、やられてしまう。
どうしてもストレートを投げたければ、高めの釣り球でも投げるしかないのだろうが、コントロールをミスるだけでやられる怖さがあるから、なかなか投げにくい。「投げにくいなぁ、怖いなぁと、ビビりつつ置きにいった高めの釣り球」なんてものは、コントロール・ミスしやすいし、スピードがなくて垂れてストライクになった日には、目も当てられない。
最近10試合のデータがこちら。
急激にホットゾーンが減少したのがハッキリわかる。
最近10試合の打率
全投手・全球種のHotzone
あいかわらず打てているのは、「インコースのボール球」と「アウトロー」で、内と外の両極端なコースに分かれている。
「バッティングデータが揃ってきて、相手投手にもともと苦手意識のあったアウトローを攻められるようになってきて、なにくそ、関係ねぇぜとばかりに、そのアウトローを集中的に打ち返そうとしている間に、調子全体を落としつつあること」が、よくわかる
実は、7月のプイグは、54打数15安打で、二塁打3本、ホームラン1本と、普通の「いい打者」になり、さらにオールスターブレイク前の4試合に限ると、16打数4安打で、長打は1本も打てていない。
Yasiel Puig 2013 Batting Splits - Baseball-Reference.com
ボルチモアのマニー・マチャドは、プレートから離れて立って、アウトコースの球に踏み込むことで二塁打量産に成功したが、同じようにプレートから離れたスタンスで構えるヤシエル・プイグは、あえて踏み込まずに、どうやらそのままの位置でスイングすることでインコースを打ち、長打を量産したようだ。
少なくとも、プイグが長打に関して「インコースを狙い打ちしている」ということがわかった以上、ヤシエル・プイグが6月のような驚異的な長打量産ができなくなるのは、おそらく間違いないと思う。
data generated in 07/16/2013
これは6月にデビューしたドジャースの新星ヤシエル・プイグの、2013シーズン、全投手全球種のホットゾーンだ。これでは投手は投げるコースがない。いわゆるPlate Coverageはパーフェクトに近い。
資料:Miguel Cabrera’s Ridiculous Plate Coverage | FanGraphs Baseball
だが、そんな彼でも、ちょっと詳しく見ていくと、「特徴」はすぐに見つかる。彼が圧倒的に強いのは、「インコース」と「スピードボール」なのだ。
特にインコースの強さはずば抜けている。たとえ内側に少々食い込み過ぎた球でも、それを長打やヒットにできる能力が彼にはある。
1)長打のほとんどは、「インコース」が多く、「真ん中」も打てる。アウトコースの長打は少ない
2)得意球種はスピードボール。特に苦手だろうと推測できる球種は見当たらないが、外のボールになる変化球に多少苦手意識がある可能性はある
2013シーズン長打
全投手・全球種のHotzone
さすがにアウトコース低めを長打にすることはできないらしい。アウトコースの得意なボルチモアのマニー・マチャドとはタイプがまったく異なる。
2013シーズン打率
全投手・スピードボールのHotzone
この選手は、速球に本当に強い。速球に関しては、選球眼もある。これでは、ピッチャーはたとえ低めに速球を集めたつもりでも、やられてしまう。
どうしてもストレートを投げたければ、高めの釣り球でも投げるしかないのだろうが、コントロールをミスるだけでやられる怖さがあるから、なかなか投げにくい。「投げにくいなぁ、怖いなぁと、ビビりつつ置きにいった高めの釣り球」なんてものは、コントロール・ミスしやすいし、スピードがなくて垂れてストライクになった日には、目も当てられない。
最近10試合のデータがこちら。
急激にホットゾーンが減少したのがハッキリわかる。
最近10試合の打率
全投手・全球種のHotzone
あいかわらず打てているのは、「インコースのボール球」と「アウトロー」で、内と外の両極端なコースに分かれている。
「バッティングデータが揃ってきて、相手投手にもともと苦手意識のあったアウトローを攻められるようになってきて、なにくそ、関係ねぇぜとばかりに、そのアウトローを集中的に打ち返そうとしている間に、調子全体を落としつつあること」が、よくわかる
実は、7月のプイグは、54打数15安打で、二塁打3本、ホームラン1本と、普通の「いい打者」になり、さらにオールスターブレイク前の4試合に限ると、16打数4安打で、長打は1本も打てていない。
Yasiel Puig 2013 Batting Splits - Baseball-Reference.com
ボルチモアのマニー・マチャドは、プレートから離れて立って、アウトコースの球に踏み込むことで二塁打量産に成功したが、同じようにプレートから離れたスタンスで構えるヤシエル・プイグは、あえて踏み込まずに、どうやらそのままの位置でスイングすることでインコースを打ち、長打を量産したようだ。
少なくとも、プイグが長打に関して「インコースを狙い打ちしている」ということがわかった以上、ヤシエル・プイグが6月のような驚異的な長打量産ができなくなるのは、おそらく間違いないと思う。