August 14, 2013



New York Yankees Logo日米通算4000本まであと「6本」と迫ったイチローだが、日本で「イチメーターさん」として知られているAmy Franzさんが、イチローの日米通算4000本安打達成を東海岸で応援しようと、ニューヨークにかけつけるにあたって、どうもチケット入手に手こずっているらしいことはツイートを垣間見てわかっていたのだが、どうやら、ヤンキースタジアムの外野席からゲーム開始時にBleacher CreaturesRoll Callをやっている"Bald" Vinnyこと、Vinny Milanoさんが、彼女のヘルプをかってでて、チケット入手に奔走しているらしい。

漢気ですな。
鳥肌たったわ。

Born Awesome, you. @baldvinny #FansHelpingFans

Bald Vinny インタビュー:Talking Baseball With Die-Hard Yankee Fan & Bleacher Creature Bald Vinny | Bleacher Report



エイミーさんがいつニューヨークで観戦する予定なのかは知らないけども、ヤンキースのスケジュールは、エンゼルス4連戦はホーム、その後のボストン3連戦はビジター、そのあとのトロント4連戦はホーム
シアトル時代のイチローはけっこう色んな記録をビジターで達成してた気もするけども(苦笑)、できればここはひとつ、ヤンキースタジアムでの記録達成でファンに気持ちよくオベーションされてほしいものだ(笑)


もちろん、イチローは今はシアトルではなくヤンキースのプレーヤーなのだから、エイミーさんとの交流よりも、まず第一義としては、ヤンキースファン全体と、ヤンキースのために日頃からいろいろと世話を焼いてくれているBleacher Creaturesとその団長である "Bald" Vinny への感謝を忘れずにパフォーマンスしてくれたら、それこそclassy、最高だと思う。(もちろん彼は義理堅い男なのだし、そんなことを外から言うまでもないが)

Ali Ramirez and his Cowbellなにせ、カウベルがトレードマークだったBleacher Creature創立者Ali Ramirez(左の写真)の代からヤンキースを見守ってきたBleacher Creaturesとの関係を深めるいい機会なのだ。これを逃がす手はない。
イチローの先日のグリフィーへのビデオレターは非常に多くのMLBファンから広く賞賛を集めた。プレーヤーは、成績を積み重ねたら、あとはclassyでタイムリーな行為を積み重ねることで、ひとつひとつレジェンドへの階段を上がっていくべきだ、と思う。また、そうした振る舞いは、ひとつの「古き良きヤンキースらしさ」でもある。

ヤンキースタジアム初めてのロールコールに脱帽して応えるイチロー
ヤンキース移籍後、ヤンキースタジアムで初めて受けた「ロールコール」に脱帽して応えるイチロー。(2012年7月27日ボストン戦 8番ライト 4打数1安打2得点)

bleacher""bleacher"

元の意味では、左のイラストのごとく単なる「外野席」という意味だ。だが、こと「ヤンキースタジアムの外野席」でいう "Bleacher Creature" は、直訳すると「外野席の生物」、もっと正確に書く「ヤンキースの試合を価格の安い外野席からしか観戦できないような階層の人たち」という社会のクラスターを示す意味が含まれており、話は単純にはいかない。
MLBにおいて「外野席」が「どういった経緯で誕生した」かという経緯は、以下の記事に既に書いたことでもあるが、とても短くまとめられる話ではない。
2014年3月29日、『父親とベースボール』 (11)「外野席の発明」 〜20世紀初頭の「新参の白人移民の急増」と「ホームラン賞賛時代」の始まり。 | Damejima's HARDBALL
「外野席の誕生」は、移民の国アメリカの歴史の構造そのものにまつわる話でもあり、少なくとも、ヤンキースタジアムの "Bleacher Creature" は、そうした「約100年前のボールパークで起きたこと」を現代に引き継いでいるのである。



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  • 2014年10月31日、PARADE !
  • 2013年11月28日、『父親とベースボール』 (9)1920年代における古参の白人移民と新参の白人移民との間の軋轢 ヘンリー・フォード所有のThe Dearborn Independent紙によるレッドソックスオーナーHarry Frazeeへの攻撃の新解釈
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年6月1日、あまりにも不活性で地味な旧ヤンキースタジアム跡地利用。「スタジアム周辺の駐車場の採算悪化」は、駐車場の供給過剰と料金の高さの問題であり、観客動員の問題ではない。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年6月29日、『父親とベースボール』 (1)星一徹とケン・バーンズに学ぶ 『ベースボールにおける父親の重み』。
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