October 01, 2013

イチローをシアトルから追い出すための空気を作り上げることに奔走した主な人物のうち、3人が、同じ2013年に相次いで事実上シアトル・マリナーズのもとを去る。このことがいったい何を意味するのかは、まだ何もわからない。
だが、これらの人物の異動が見えない糸で「近い将来に起きる、まだ見えない動き」に繋がっているのは、たぶん間違いないだろうと思っている。


ひとりは、このブログがおおっぴらに「野球音痴の無礼な老人」と呼んできたシアトル・タイムズのコラムニスト、スティーブ・ケリーだ。
シアトル・タイムズの定年が何歳なのかは知らないが、2013年2月、63歳でシアトルタイムズを退職している。最後のコラムは書かないと言っていたらしいが、実際には、ファンに対してこんな悪態をついている。
"The reader comments section, it's a free-for-all," Kelley says. "The level of discourse has become so inane and nasty. And it's not just at the Times, it's ESPN, everywhere - people, anonymous people, take shots at the story, writers, each other. Whatever you've achieved in that story gets drowned out by this chorus of idiots."
Seattle News and Events | Steve Kelley, Seattle Times Sports Columnist, Leaving 'to
どうやらこの人、自分が的外れなコラムばかり書いておいて、それを読んだ一般人から読者コメント欄を使って否定されたり、批判されまくったりすることによほど嫌気がさしていたらしい(笑)ザマーミロとしか、言いようがない。

ちなみに、この人のことは2010年に一度書いたことがあって、この人間の下種な人物像はイチロー追い出し騒動以前からわかっていた。興味があれば読んでみてもらいたい。いかにスティーブ・ケリーが「ケツの穴の小さい人物」か、イヤというほどわかる(笑)
資料記事:Damejima's HARDBALL:2010年9月20日、シアトル・タイムズのスティーブ・ケリーが、"The Tenth Innning"のケン・バーンズと共同監督のリン・ノビックが行った「イチローインタビュー」について当人に取材して書いた記事の、なんとも哀れすぎる中身とタイトル。

また、この人にはこんなユニークな(笑)コラムもある。
What should Mariners do with declining Ichiro? | Steve Kelley | The Seattle Times
このコラムがユニークなのは、記事内容ではなく、「公開された時間」だ。記事の冒頭あたりに
Originally published June 19, 2012 at 8:02 PM
とある。午後8時過ぎに公開されている。

実はこの日、マリナーズは、チェイス・フィールドで午後6時40分開始のゲームの真っ最中で、試合は結局3時間59分かかって午後23時39分に終わっている。
つまり、この野球音痴の俗物は、まだゲームの真っ最中の「午後8時」にシアトル・タイムズのサイトで、いきなり記事を公開しているわけだ。そして重要なことは、記事がアップされたとき、イチローは「2打数2安打」だったことだ(笑)
ケリーじいさんはおそらく、「この日に絶対公開してやる!」と心に決め、あらかじめ記事を書いておき、アップロードするのを手ぐすね引いて待っていたのだろう(笑)なんとも俗物らしいやり方だ(笑)
だが、おじいちゃんが、この日のゲームをまるで見ないで記事のアップロードだけしたために、イチローがヒットを第1打席から続けて2本も打ったことで、せっかく書いたとりとめのない記事の信憑性が無くなってしまい、赤っ恥をかくことになった(笑)残念(笑)


2人目は、シアトル・マリナーズのビートライター、ジェフ・ベイカーだ。新会社でスポーツに関する調査をする、という発表が、9月14日にあった。
ならばシーズン終了など待たず、ブログをスパッと閉鎖するのかと思いきや、9月末段階ではいまだに、ああでもないこうでもないと、貧しい内容のブログを細々書き続けているのだから、ほんと、わけがわからない。
たぶん、ホームランを180本以上も打ちながら目を覆いたくなる得失点差で借金生活という馬鹿野球を披露したシアトル・マリナーズの総括でもやるつもりなんだろうが、もう誰もベイカーにそんなこと期待してない。さっさと去れ。往生際の悪い男だ。
Geoff Baker moves to new enterprise, investigative role in sports | Mariners | The Seattle Times


3人目は、監督エリック・ウェッジ
最近のウェッジがどんな采配ぶりで、どんなことを言っているのか、興味が無いのでさっぱり知らなかったが(まぁ、資料など集めなくても、だいたい想像どおりだろうから、どうでもいい)、シーズン終了を目前にしてウェッジの側からチームを去るとかいう、わけのわからない話が耳に入ってきた。
当初の話では、ウェッジの希望する複数年契約をチームが承認してくれないので辞める、と報道されていた。

ウェッジの辞任理由を聞いて呆れかえったファンは、おそらくとても多かったことだろう。
そりゃそうだ。マリナーズが「再建」と自称するシーズンを、これまで何シーズン過ごしてきたのか、もう忘れるほどの年数が経ったが、スタジアムを狭くしてホームランを200本近くにまで増やしておきながら、一方でチームのシーズン三振数記録と1試合の観客動員数のチーム最低記録を更新するような「馬鹿野球」をやらかして、チームをシーズン90敗させた無能な監督が、あまつさえ「複数年契約を要求する」なんて話は、アタマがおかしいとしか批評しようがない。



そうした世間の辛辣な反応ぶりにウェッジが慌てたのか、それともシアトル・タイムズが慌てたのかは知らないが、「こんどマリナーズ番を外されることになった、ウェッジのお友達のご親切なベイカーさん」が、ウェッジから辞任の真の理由を聞きだしてきたとかいう「体裁」をとって、「ウェッジは、彼が望んだ複数年契約が実現しないから辞める」という既報を否定する記事をわざわざ書いた(笑)
Eric Wedge: I wouldn’t take five-year contract extension from Mariners | Mariners blog | Seattle Times

ベイカーが言うには、「ウェッジの語った辞任の真相」は、複数年契約が実現しなかったことが理由ではなく、「球団とウェッジの方針が違っていること」が原因であり、「ウェッジが本来望んでいるチーム編成の方針は、これこれだ」と、ベイカーはやけに熱心に書いている(笑)

「若手メイン」
「だが、ヴェテランもいて欲しい」
「全盛期の選手も複数年契約で欲しい」

なに、欲張ったこと、言ってんだっつうの(笑)
馬鹿も休み休み言えって。その、どこが「若手中心」なんだよ、ばーか(笑)都合いいことばっか言ってんじゃねぇっての(笑) 大物FA野手も獲ってこいってか? そんな選手、シアトルなんか行くわけねぇし、まかり間違って獲れたとしても、そんときにゃ「若手中心」になるわきゃねぇ。馬鹿かよ。


と、まぁ、言葉は汚いが簡単に言うと
そもそもこの記事、「これまで何年もかかって追求してきたが、これっぽっちも実現しなかったことを、いまだに将来にわたる目標ででもあるかのように書いている」だけなのだ。


軽く記事を読んでしまうと、「ベイカーがウェッジから聞いた、ウェッジのやりたいチーム方針」とか称するものがあって、「ウェッジは若手中心の方針でやっていきたい。なのに、チーム上層部が許してくれない。それはどうなんだ?」という話に聞こえる。

だが、よく読むと、ベイカーの書く「ウェッジのやりたい方針」というのは、とっくにこれまで数シーズンに渡って、GMジャック・ズレンシックと監督エリック・ウェッジの2人が現場で指揮し、スティーブ・ケリー、ジェフ・ベイカー、ラリー・ストーンなどシアトル・タイムズのライター陣が、メディアとして率先して民意を操作するかのような記事で後方支援してきた「2013年までに大失敗を繰り返してチーム方針そのもの」を意味しているのだから、笑うほかない(笑)


まぁ、ジェフ・ベイカーやラリー・ストーンといったシアトル・タイムズのビートライターたちが、過去にどんな記事を書いて、ジャック・ズレンシックとエリック・ウェッジが現在のようなできそこないの野球チームを作るのを支援してきたかを知っていれば、このロジックのループした記事を笑わずにいられないはずだ。

過去数年、彼らはオフシーズンになると、やれプリンス・フィルダーだの、アップトンだの、シアトルが獲れる可能性など100万%ないFA選手の獲得をネタにして、不毛なマスターベーション記事を書いてきた。
だが、フランチャイズプレーヤーのイチローを故意に追い出したシアトル、地元のコアな観客が見離しつつあるシアトル、金の無いシアトル、シーズン90敗してスタンドはガラガラでチーム史上最低観客数を更新したシアトル、選手のプライドより地元の能無し新聞記者のほうを大事にしてきたシアトル、生え抜き選手のほとんどを安売りしたシアトル、もしヒューストンが地区に編入されなかったらダントツ最下位だったシアトルと、契約してくれるような奇特な「全盛期の大物フリーエージェント」など、間違っても、誰ひとり、いるわけがない。
自分を大事にする権利を得たFA選手が、ヴェテラン選手を若い選手の「踏み台」にしたがるシアトル、選手を大事にしないシアトル、カネも人気も無いシアトル、ポストシーズンに出られる可能性のないシアトルと、契約するわけがないのである。


つまり、だ。
「若い選手中心でいきたい。だが、ヴェテランも必要で、できたら全盛期の大物選手を複数年契約で・・・・」なんていう、「欲の皮の突っ張ったクソガキみたいなヘリクツ」は、最初からそもそも「中身のない空論」なのだ。

そもそも、ウェッジが「全盛期にあるヴェテランが必要だ。ぜひ欲しい」なんていう分不相応な主張をするのは、今に始まった話ではない。それはズレンシックやウェッジと、彼らを支持してきたシアトル・タイムズのアホウな記者どもが、これまで主張し続けてきたことのひとつであって、しかも、それが実現する可能性が全くないことは、この数シーズンの惨状によって嫌というほどわかりきっているのである。(たとえばプリンス・フィルダーのような大物FA選手がシアトルと契約するわけがない)
上に挙げた記事は、そうした過去の「失敗に終わったことが明確な自分たちのこれまでの主張」を、それがあたかも「ウェッジが近未来に実現させようとしている、シアトル・マリナーズのための未来ビジョン」ででもあるかのように、ロジックをこねてみせて、その「ウェッジの未来ビジョン」とやらをマリナーズが認めないからウェッジは辞任する、などと、話をこねくりまわしただけのことだ。


今のシアトルの現状で、「ウェッジのやりたい方針」とやらを採用して出来上がるチームなんてものは、「若手に、脇役になってくれるヴェテランと全盛期にあるヴェテランを上手に混ぜた、フレッシュで、なおかつ頼りにもなるチーム」になるわけがない。
できあがるのは、単に「大物FA選手など獲れっこない弱小チームが、しかたなく若手を大量に使いつつ、そこに、どうにか獲ってきた単年契約のヴェテランや、キャリア終盤のヴェテランを加えてシーズンを出発するが、いつのまにか若手が消えてヴェテラン中心になってしまい、そこに雑なプレーしかできない若手が添えられているだけの、わけのわからない、始末に負えないチームができあがる」という不幸な顛末へのプロセスでしかない。

当然、この「エリック・ウェッジ的 大失敗プロセス」は、「若手メインでやろうとして失敗」、「そこにヴェテランを加えて、さらに失敗」、「有力なフリーエージェント選手の獲得にも失敗」という、何段階かの失敗プロセスを経ながら、泥沼の破局へ向けて失態が積み上がっていくことになる。


要するに、上で挙げたジェフ・ベイカーの記事に最初から中身などない。
なぜなら、「今あるシアトル・マリナーズ」は実は、もう既にコンセプト上は『ウェッジのやりたい方針どおりに作ったチーム』になっているからだ。
その「既にエリック・ウェッジ的につくられたチーム」が『とりかえしのつかない失敗作』になっている事実が既にあるにもかかわらず、上で紹介したベイカーの記事では、「監督ウェッジは、『シアトル・マリナーズがオレのチーム方針に沿ってチームを作ろうとしてない。だから辞めるしかない』と言っている」という主旨で記事を書いているのだから、「なに馬鹿なこといってんの」と言うしかない(笑)

ベイカーの記事に書かれた「ウェッジのやりたいチーム編成方針」とか称するものは、現実におし進めようとしてみれば、結局は、どこから手をつけても、どんな道をたどっても、いま、現実に目の前にある「単年契約のヴェテランを中心に、そこにめぼしい若手が添えられているだけの、2013シアトル・マリナーズ」にしか行き着かない。
あたかも「ウェッジの脳内には、将来実現する理想のビジョンがある」みたいな書き方をベイカーがした理由は、単にこれまで実現するはずのないビジョンを掲げて大失敗してきた自分たちの体面を保つためだけのためにジェフ・ベイカーが記事を書いている、それだけのことだ。
だから、記事の内容がまったく辻褄が合わないし、虫のいいことばかり書いている。

いつになったらシアトル・マリナーズの「再建」とやらが始まるのか、早く教えてもらいたいものだ(笑)


ちなみに、ちょっとだけヤンキースについても書く。
「若手中心と称してスタートし、単年契約のヴェテランをとっかえひっかえ踏み台として使っているだけの、ホームラン狙いで三振がやたらと多い、資金に余裕のない球団」が今のシアトル・マリナーズだとして、そんな支離滅裂で中心の無いシアトルと似たようなチーム方針を8月末以降にとりだして、勝率をいたずらに下げ、ポストシーズン進出を取り逃がすところまで行ったのが、2013年終盤のヤンキースであり、ジラルディだったという部分を忘れてはいけない。
このことはよほど肝に銘じておかないと、リベラだけでなく、やがてはジーターもいなくなるヤンキースが、近年マリナーズがやらかしてきたミスの大半を経験することによって、「第二のマリナーズ化」する羽目になる。
八百屋じゃないんだから、単純に若手をスタメンに並べて、チャンスだけ与えておけば、どんな才能の無い若手でも成長するだろう、などと思ったら、大間違いなのだ。


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