September 08, 2014

アメリカの人口分布

アメリカ国内のインターネットの普及度分布


上の図は、最初の図が「アメリカの人口分布」で、2つ目が「アメリカ国内の地域別インターネット普及度」だ。

なんとも見事に一致している。

MLBのようなプロスポーツが20世紀初頭にまず東海岸で発達し、徐々に西に普及を進めていった理由も、ひと目でわかる。アメリカという国の東西の環境の違いは、実はこの100年くらいの間、ほとんど変わっていないのだ。

人が多い場所、つまり、濃密な情報空間がある場所ほど、インターネットは普及する。


「そんなこと、わかりきってるだろ。いまさら何いってんのサ」と思うかもしれないが、ブログ主などはこうしてまざまざと視覚化されてみると、ちょっと考えさせられるものがある。

出典/図1:Infographics news: Mantras: Joe Lertola's maps
図2:以下のツイート



1980年代以降に「交通」という独特の概念を用いて人間の社会を語ろうと試みたのは、哲学者柄谷行人だが、当時の彼が語った「交通」が、今の「集積度の高い半導体のような機能をもつ巨大都市」や、「自分のスマートフォンの中に、自己と他人のコミュニケーション手段と、その結果であるメッセージやログをごっそり詰め込んだまま、毎日持ち歩いている都市住民たち」と、どの程度一致しているのかはともかく、少なくともいえるのは、インターネットの発達は、他のあらゆる商業要素と同じように、人口の集積とまったく切り離せない関係にあるということだ。

もっと平たくいえば、他のあらゆる商業要素と同じで、インターネットは商業原理にのっとって発達してきた、ということだ。ネットだけは例外、なんてことはない。

どこかの安易な発想でモノを語りたがるコンサルタントや大学教授さんが言うように、「田舎に都会ほどの情報量や店が豊富なわけではないが、今はネットがあるのだから、通販や、ネット上でのコミュニケーションを通じて、田舎に足りないものを補完して、都会に向けて情報発信すればよろしい。新しい時代の到来だ! イェイ!」などと、つい安易に思ってしまいがちだが、それは嘘だ。

現実世界では、「便利な場所はますます便利になり、不便な場所はますます不便になる」ように、とりあえずはできている。人間世界のエネルギーは、水の流れとは違って、常に「低いところから高いほうへ」流れ、田舎は、地理的条件とは無関係なはずのインターネット空間からすら、置き去りにされつつあるらしい。

都市住民にとってインターネットの価値は、いちいち他人に説明されなくたって、誰もが毎日の暮らしの中で理解している。
だが、では「老衰していく田舎にとって、インターネットが本当はどういう役割を果たすべきものなのか」という設問については、誰か本気で答えを出してくれているのだろうか。ちょっと心配になってしまう。



日本の場合、単純なたとえ話で申し訳ないが、(それがマクドナルド社自身の企業戦略として正解かどうかは別にして)都会のマクドナルドはコンセントだらけなのに、田舎のマクドナルドではコンセントが見つからない。このことに「田舎のネット環境の劣悪さ」が象徴されている気がしてならないのだが、どうだろう。

思うに、田舎はまず、充電フリー環境を充実させる意味で、まずは地元のマクドナルドに(もちろん地元のカフェでもいい)コンセントを果てしなく増設してもらう(あるいはコンセントを開放してもらう)ことから始めてみてはどうかと、真剣に思う。
人口を増やすなんてことは簡単には実現できない。だが、コンセントを増やすくらいのことは手軽に実現できる。

この「充電フリーの場所が常に身近にあること」は、フリーWifiなどと並んで、ネットの発達にとっては案外重要なことだ。もしブログ主が地方の市長かなにかだったら、コンセント大増設で増えるマクドナルドの電気代くらい、税金から補助してやるんだが(笑)

コンセントに、もっと自由を
by damejima





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