October 18, 2014
2014ワールドシリーズの担当アンパイア7人が決まったらしい。
ソース:4 umps to work World Series for first time thanks to strong replay results - CBSSports.com
今年からインスタント・リプレイが大幅に拡大され、いくつかの例外を除いて、大多数のプレーがビデオ判定されるようになった。
参考記事:カテゴリー:Instant Replay, インスタント・リプレイ │ Damejima's HARDBALL
CBS Sportsによれば、今回がワールドシリーズ初体験となる4人のアンパイアは、「今シーズン、20人のアンパイアが10回以上もの判定変更を経験したが、判定が覆った回数が少ない4人のアンパイアがワールドシリーズに選ばれた」ということらしい。(チャレンジ=判定を不服とする監督の要請によるビデオ判定だが、きわどいとわかっている判定についてはアンパイア自身が自主的にビデオ判定を行なうこともある)
ちょっと7人のアンパイアのストライクゾーンの特徴を記しておこう。
(注:以下のアンパイアのストライクゾーンの個人差を示した図では、上下左右は「アンパイア視線で見た上下左右」になっている。また、赤色の線は「標準的なルールブック上のストライクゾーン」、青色の線は「そのアンパイアの個人的なストライクゾーン」を示す)
今回のワールドシリーズ担当アンパイアで最も特徴的なのは、ストライクゾーンの高いアンパイアが、Eric Cooper、Ted Barrett、Jeff Nelsonと、3人もいることだ。(さらにJeff Nelsonはストライクゾーンが広いことでも有名)
Eric Cooperの関連記事とストライクゾーン:2011年9月16日、ダグ・フィスター8回1失点で9勝目。デトロイト・タイガース、24年ぶり4回目の地区優勝(ア・リーグ中地区では初優勝)。おめでとうダグ・フィスター。 | Damejima's HARDBALL
Ted Barrettの関連記事とストライクゾーン:2011年10月6日、フィスター5回1失点の好投で、ALDS Game 5の勝ち投手に。デトロイトがヤンキースを破って、テキサスとのALCS進出! | Damejima's HARDBALL
Jeff Nelsonのストライクゾーン:
対照的に、Jeff Kellogg、Hunter Wendelstedtの2人のゾーンは、全体的に狭めで、ストライクが入りにくい。投手にとってはやっかいな、打者にとっては有利なアンパイアだが、2人の特徴は正反対だ。
2014ワールドシリーズのクルーチーフを務めるKelloggだが、ゾーンが極端に狭いことで有名なアンパイアの巨匠、Gerry Davisと並んで、彼はMLBの重鎮なだけあって、非常に安定した正確なコールをする。
それに対して、Wendelstedtはかつてのミネソタ監督ロン・ガーデンハイアーとの長年の確執や、退場させる人数の多さでわかるように、ときとしてコールが不安定になることで有名で、荒れたゲームになりやすい懸念もある。(もっとも、この2年くらいコールはかなり安定し、退場させる人数も激減してはいる)
Jeff Kelloggの関連記事とストライクゾーン:2010年10月12日、クリフ・リー、無四球完投!「アウトコース高めいっぱいのカーブ」を決め球に、11奪三振。テキサスがヤンキースとのリーグ・チャンピオンシップに進出。このゲームを正確なコールで素晴らしいゲームにした名アンパイアJeff Kellogg。 | Damejima's HARDBALL
Hunter Wendelstedtの関連記事とストライクゾーン:2010年10月7日、ディヴィジョン・シリーズ第2戦で退場させられたミネソタの監督ロン・ガーデンハイアーと、球審Hunter Wendelstedtとの間にかねてからあった軋轢。 | Damejima's HARDBALL
Jim Reynoldsは低めが異常に広く、Jerry Mealsは低めがほんの少し広いが、ほぼルールブックに近い。
Jim Reynolds:
Jerry Meals:
ここでジャイアンツのエース、マディソン・バムガーナーのアンパイア別の被打率をみてみる。
カンザスシティのエース、ジェームズ・シールズについてはどうだろう。
明らかに今回のアンパイアのメンツは、ジェームズ・シールズ有利とはいえる(笑)
たぶんシールズは、Hunter Wendelstedt か Jerry Mealsが球審だといいなと思っているに違いないし、バムガーナーは Jerry MealsやJeff Kelloggだけは止めてくれと思っているだろう(笑)
クルーチーフJeff Kelloggが球審を務めないわけはないが、このアンパイアのゲームではシールズもバムガーナーもコテンパンに打たれている。2人の相性が極端に分かれるのはJerry Mealsだが、このアンパイアがどのゲームで球審を務めるかが分かれ目のひとつになるかもしれない。
少なくとも、「エースピッチャーと7人の球審との相性」という極端な視点だけから見るなら(笑)、今年のワールドチャンピオンは「カンザスシティ・ロイヤルズ」かもしれない。
ソース:4 umps to work World Series for first time thanks to strong replay results - CBSSports.com
Jeff Kellogg クルー・チーフ
Ted Barrett
Jeff Nelson
Hunter Wendelstedt
Eric Cooper
Jim Reynolds
Jerry Meals
今年からインスタント・リプレイが大幅に拡大され、いくつかの例外を除いて、大多数のプレーがビデオ判定されるようになった。
参考記事:カテゴリー:Instant Replay, インスタント・リプレイ │ Damejima's HARDBALL
CBS Sportsによれば、今回がワールドシリーズ初体験となる4人のアンパイアは、「今シーズン、20人のアンパイアが10回以上もの判定変更を経験したが、判定が覆った回数が少ない4人のアンパイアがワールドシリーズに選ばれた」ということらしい。(チャレンジ=判定を不服とする監督の要請によるビデオ判定だが、きわどいとわかっている判定についてはアンパイア自身が自主的にビデオ判定を行なうこともある)
ちょっと7人のアンパイアのストライクゾーンの特徴を記しておこう。
(注:以下のアンパイアのストライクゾーンの個人差を示した図では、上下左右は「アンパイア視線で見た上下左右」になっている。また、赤色の線は「標準的なルールブック上のストライクゾーン」、青色の線は「そのアンパイアの個人的なストライクゾーン」を示す)
今回のワールドシリーズ担当アンパイアで最も特徴的なのは、ストライクゾーンの高いアンパイアが、Eric Cooper、Ted Barrett、Jeff Nelsonと、3人もいることだ。(さらにJeff Nelsonはストライクゾーンが広いことでも有名)
Eric Cooperの関連記事とストライクゾーン:2011年9月16日、ダグ・フィスター8回1失点で9勝目。デトロイト・タイガース、24年ぶり4回目の地区優勝(ア・リーグ中地区では初優勝)。おめでとうダグ・フィスター。 | Damejima's HARDBALL
Ted Barrettの関連記事とストライクゾーン:2011年10月6日、フィスター5回1失点の好投で、ALDS Game 5の勝ち投手に。デトロイトがヤンキースを破って、テキサスとのALCS進出! | Damejima's HARDBALL
Jeff Nelsonのストライクゾーン:
対照的に、Jeff Kellogg、Hunter Wendelstedtの2人のゾーンは、全体的に狭めで、ストライクが入りにくい。投手にとってはやっかいな、打者にとっては有利なアンパイアだが、2人の特徴は正反対だ。
2014ワールドシリーズのクルーチーフを務めるKelloggだが、ゾーンが極端に狭いことで有名なアンパイアの巨匠、Gerry Davisと並んで、彼はMLBの重鎮なだけあって、非常に安定した正確なコールをする。
それに対して、Wendelstedtはかつてのミネソタ監督ロン・ガーデンハイアーとの長年の確執や、退場させる人数の多さでわかるように、ときとしてコールが不安定になることで有名で、荒れたゲームになりやすい懸念もある。(もっとも、この2年くらいコールはかなり安定し、退場させる人数も激減してはいる)
Jeff Kelloggの関連記事とストライクゾーン:2010年10月12日、クリフ・リー、無四球完投!「アウトコース高めいっぱいのカーブ」を決め球に、11奪三振。テキサスがヤンキースとのリーグ・チャンピオンシップに進出。このゲームを正確なコールで素晴らしいゲームにした名アンパイアJeff Kellogg。 | Damejima's HARDBALL
Hunter Wendelstedtの関連記事とストライクゾーン:2010年10月7日、ディヴィジョン・シリーズ第2戦で退場させられたミネソタの監督ロン・ガーデンハイアーと、球審Hunter Wendelstedtとの間にかねてからあった軋轢。 | Damejima's HARDBALL
Jim Reynoldsは低めが異常に広く、Jerry Mealsは低めがほんの少し広いが、ほぼルールブックに近い。
Jim Reynolds:
Jerry Meals:
ここでジャイアンツのエース、マディソン・バムガーナーのアンパイア別の被打率をみてみる。
Jerry Meals .375
Jeff Kellogg .360
Ted Barrett .310
Jim Reynolds .293
Eric Cooper .292
Hunter Wendelstedt .245
Jeff Nelson 登板なし
Madison Bumgarner Career Pitching Splits | Baseball-Reference.com
カンザスシティのエース、ジェームズ・シールズについてはどうだろう。
Jeff Kellogg .316
Eric Cooper .301
Ted Barrett .265
Jeff Nelson .262
Jim Reynolds .255
Hunter Wendelstedt .204
Jerry Meals .192
James Shields Career Pitching Splits | Baseball-Reference.com
明らかに今回のアンパイアのメンツは、ジェームズ・シールズ有利とはいえる(笑)
たぶんシールズは、Hunter Wendelstedt か Jerry Mealsが球審だといいなと思っているに違いないし、バムガーナーは Jerry MealsやJeff Kelloggだけは止めてくれと思っているだろう(笑)
クルーチーフJeff Kelloggが球審を務めないわけはないが、このアンパイアのゲームではシールズもバムガーナーもコテンパンに打たれている。2人の相性が極端に分かれるのはJerry Mealsだが、このアンパイアがどのゲームで球審を務めるかが分かれ目のひとつになるかもしれない。
少なくとも、「エースピッチャーと7人の球審との相性」という極端な視点だけから見るなら(笑)、今年のワールドチャンピオンは「カンザスシティ・ロイヤルズ」かもしれない。