August 21, 2015

東京スタジアムのゴンドラシート今はなき東京スタジアムのゴンドラシート

参考記事:2012年3月30日、1958年ドジャース、ジャイアンツ西海岸移転に始まる「ボールパーク・ドミノ」 (5)番外編 元祖「安打製造機」 榎本喜八にとっての『故郷』、東京スタジアム。 | Damejima's HARDBALL


最初にあげた画像は、テネシー州ナッシュビルのファースト・テネシー・パークだ。音楽の街ナッシュビルにちなみギターの形をしたスコアボードがあることで有名だったハーシェル・グリア・スタジアムが老朽化したため新設された。
Best Minor League Baseball Stadiums To Catch A Game « CBS New York
score board of Herschel Greer Stadiumハーシェル・グリア・スタジアムのスコアボード



ハーシェル・グリア・スタジアムにしても、ファースト・テネシー・パークにしても、この美しさでメジャーの球場ではなく、トリプルAのスタジアムなのだから本当に参ってしまう。

こういう素晴らしいボールパークは、「新・国立競技場のザハ案」とか「パクリスト佐野研二郎の東京五輪エンブレム問題」とか、本当の意味でのデザインができない、わかってもいない「デザイン音痴なデザイナーたち」が作った、「勘違いだらけのスポーツデザインもどき」でキリキリ舞いさせられている我々日本人に、本当のスタジアム建築、本当のスポーツデザインとは、何かを、ピンポイントで教えてくれる。


「スタジアム建築」で、最も大事なこととは、何だ。
MLBのボールパークを見ればわかる。

スタジアム建築で最も大事なことは、
フィールドが素晴らしく美しく見えること」だ。

下に例として挙げたのはハーシェル・グリア・スタジアムの「外観」だ。びっくりするほど簡素で、うっかりするとアメリカの片田舎の小さなドラッグストアかスーパーマーケットと間違えかねない。
だが、中に入ったとたん、素晴らしい「野球の空気」が一瞬にしてあなたを包み込んでくれる。

これこそが「本当のスタジアム」だ。

Herschel Greer Stadiumの簡素な外観


スタジアム建築にとって大事なことは、「施設の外観」ではない。

フィールドこそがプレーの場であり、
人はフィールドでのプレーを見にやって来る。

ならば、
「内部のフィールドこそが最も美しく見える場所として作られている」のでなければ、それはスタジアムとは言えない
のである。


新・国立競技場のザハ案のメディア報道でわかることだが、「スタジアムの美の真髄」を理解できていない馬鹿モノたちは、建築家だけでなく、審査員やメディアも含めて、マトモなスタジアムを作った経験も、見たこともないくせに、「鳥瞰図」だけでスポーツのスタジアムをデザインし、議論した「つもり」になっている。本当に馬鹿馬鹿しいかぎりだ。

鳥瞰的にスタジアム全体を見て、外見がどれだけ個性的に見えるか」なんてことは、ほんと、どうでもいい。

クソくらえだ。

そういう「見てくれの個性にこだわる上っ面な安物のデザイン」は、ラブホテルでも、成金の別荘でもいいから、スポーツ以外の場所でやってもらいたい。


こんな簡単なことを気づかないまま来た日本の「スタジアム文化」は、いまだに発達途上だ。NPBの球場にしても、セントラルリーグを中心に、アメリカの80年代クッキーカッター時代の画一的な球場をコピーしただけの「人工芝ドーム球場」(東京ドーム、名古屋ドームなど)が点在している。
参考記事:2010年8月21日、ボルチモアのカムデンヤーズは、セーフコのお手本になった「新古典主義建築のボールパーク」。80年代のクッキーカッター・スタジアムさながらの問題を抱える「日本のスタジアム」。 | Damejima's HARDBALL

日本はそろそろ、「美しいフィールドを持った球場」を作ることの意義を真剣に考えるべきだ。




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