July 30, 2016
走塁死で有名になれる選手なんてものは、そうはいない。そういう意味では、セントルイスのコルテン・ウォンには一風変わった才能があるかもしれない(笑)
2013年10月27日 ブッシュ・スタジアム
ワールドシリーズ Game 4
スコア:BOS 4-2 STL 9回裏2死1塁
走者:代走コルテン・ウォン 打者:カルロス・ベルトラン
投手:上原浩司
October 27, 2013 World Series Game 4, Red Sox at Cardinals | Baseball-Reference.com
2点差を追うセントルイスは9回裏1死から代打アラン・クレイグのライト前ヒットで、代走にコルテン・ウォンが起用される。打席はシリーズ打率.300のカルロス・ベルトラン。カウント1-1で、ボストンのクローザー上原がファーストに素早い牽制球、1塁手マイク・ナポリが走者ウォンにタッチして、ゲームセット。
牽制死でのゲームセットはワールドシリーズ史上初。この日の敗戦から3連敗したセントルイスはワールドシリーズ制覇を逃すことになった。
2014年5月26日 ブッシュ・スタジアム
スコア:NYY 1-1 STL 2回裏1死2塁
走者:コルテン・ウォン 打者:マット・アダムス
キャッチャー:ブライアン・マッキャン
May 26, 2014 New York Yankees at St. Louis Cardinals Play by Play and Box Score | Baseball-Reference.com
1点差を追うセントルイス。コルテン・ウォンのタイムリー・ツーベースで同点に追いついた。打者がマット・アダムスにかわって、1死2塁。ここでコルテン・ウォンがサードへの盗塁を試みる。サードにはこの年引退したデレク・ジーターがカバーに入った。
タイミングはぎりぎりセーフ。ところが、走者ウォンが1メートル以上もオーバーランしてしまい、アウトに。
2死走者なしとなって、ここでマット・アダムスにレフト前ヒットが飛び出す。もし盗塁死がなければ、1死1、3塁になった場面。同点に追いついたばかりの1死2塁で、サードへ無理に盗塁する必然性はない。
2014年9月16日 ブッシュ・スタジアム
スコア:MIL 0-2 STL 2回裏
走者:コルテン・ウォン 打者:マット・カーペンター
キャッチャー:ジョナサン・ルクロイ
September 16, 2014 Milwaukee Brewers at St. Louis Cardinals Play by Play and Box Score | Baseball-Reference.com
先頭のコルテン・ウォンがヒットで出たが、2つアウトが重なって、2死1塁。ウォンはカーペンターの打席で盗塁を試みるが、セカンドベースの1メートル手前でアウト。
2016年7月29日 マーリンズ・パーク
スコア:STL 3-1 MIA 4回表
走者:コルテン・ウォン 打者:グレッグ・ガルシア
レフト:イチロー
July 29, 2016 St. Louis Cardinals at Miami Marlins Play by Play and Box Score | Baseball-Reference.com
2016年ナ・リーグのワイルドカードを争っている2チームの直接対決。4回表、セントルイスはコルテン・ウォンのスリーベースで無死3塁と、絶好のチャンス。
1死となって、1番ガルシアのレフトフライは、この日マッティングリーの粋なはからい(笑)で3番スタメン出場、3000安打まであと2本と迫っているイチローのもとへ。
けして浅くないフライだったが、イチローは91.6マイル(時速約147.4キロ)、距離238フィート(=72.542メートル)のロケットスローをキャッチャーにストライクで返す。キャッチャーのJ.T>リアルミュートが走者ウォンに素早くタッチし、アウト。
http://m.mlb.com/video/topic/73955164/v985113283/stlmia-ichiro-nabs-wong-at-home-on-916mph-throw/?c_id=mlb
こうして眺めてみたとき、今日のコルテン・ウォンを「俊足の」と形容していいものかどうなのか、考えてしまう(笑)
彼はおそらく、足は速いのだ。
だが、野球というゲームにおける「走塁のうまさ」とは、やはり「足の速さそのもの」ではない。結局のところ、コルテン・ウォンは足は速いが、走塁は下手なのだ。
2013年10月27日 ブッシュ・スタジアム
ワールドシリーズ Game 4
スコア:BOS 4-2 STL 9回裏2死1塁
走者:代走コルテン・ウォン 打者:カルロス・ベルトラン
投手:上原浩司
October 27, 2013 World Series Game 4, Red Sox at Cardinals | Baseball-Reference.com
2点差を追うセントルイスは9回裏1死から代打アラン・クレイグのライト前ヒットで、代走にコルテン・ウォンが起用される。打席はシリーズ打率.300のカルロス・ベルトラン。カウント1-1で、ボストンのクローザー上原がファーストに素早い牽制球、1塁手マイク・ナポリが走者ウォンにタッチして、ゲームセット。
牽制死でのゲームセットはワールドシリーズ史上初。この日の敗戦から3連敗したセントルイスはワールドシリーズ制覇を逃すことになった。
2014年5月26日 ブッシュ・スタジアム
スコア:NYY 1-1 STL 2回裏1死2塁
走者:コルテン・ウォン 打者:マット・アダムス
キャッチャー:ブライアン・マッキャン
May 26, 2014 New York Yankees at St. Louis Cardinals Play by Play and Box Score | Baseball-Reference.com
1点差を追うセントルイス。コルテン・ウォンのタイムリー・ツーベースで同点に追いついた。打者がマット・アダムスにかわって、1死2塁。ここでコルテン・ウォンがサードへの盗塁を試みる。サードにはこの年引退したデレク・ジーターがカバーに入った。
タイミングはぎりぎりセーフ。ところが、走者ウォンが1メートル以上もオーバーランしてしまい、アウトに。
2死走者なしとなって、ここでマット・アダムスにレフト前ヒットが飛び出す。もし盗塁死がなければ、1死1、3塁になった場面。同点に追いついたばかりの1死2塁で、サードへ無理に盗塁する必然性はない。
2014年9月16日 ブッシュ・スタジアム
スコア:MIL 0-2 STL 2回裏
走者:コルテン・ウォン 打者:マット・カーペンター
キャッチャー:ジョナサン・ルクロイ
September 16, 2014 Milwaukee Brewers at St. Louis Cardinals Play by Play and Box Score | Baseball-Reference.com
先頭のコルテン・ウォンがヒットで出たが、2つアウトが重なって、2死1塁。ウォンはカーペンターの打席で盗塁を試みるが、セカンドベースの1メートル手前でアウト。
2016年7月29日 マーリンズ・パーク
スコア:STL 3-1 MIA 4回表
走者:コルテン・ウォン 打者:グレッグ・ガルシア
レフト:イチロー
July 29, 2016 St. Louis Cardinals at Miami Marlins Play by Play and Box Score | Baseball-Reference.com
2016年ナ・リーグのワイルドカードを争っている2チームの直接対決。4回表、セントルイスはコルテン・ウォンのスリーベースで無死3塁と、絶好のチャンス。
1死となって、1番ガルシアのレフトフライは、この日マッティングリーの粋なはからい(笑)で3番スタメン出場、3000安打まであと2本と迫っているイチローのもとへ。
けして浅くないフライだったが、イチローは91.6マイル(時速約147.4キロ)、距離238フィート(=72.542メートル)のロケットスローをキャッチャーにストライクで返す。キャッチャーのJ.T>リアルミュートが走者ウォンに素早くタッチし、アウト。
http://m.mlb.com/video/topic/73955164/v985113283/stlmia-ichiro-nabs-wong-at-home-on-916mph-throw/?c_id=mlb
こうして眺めてみたとき、今日のコルテン・ウォンを「俊足の」と形容していいものかどうなのか、考えてしまう(笑)
彼はおそらく、足は速いのだ。
だが、野球というゲームにおける「走塁のうまさ」とは、やはり「足の速さそのもの」ではない。結局のところ、コルテン・ウォンは足は速いが、走塁は下手なのだ。