July 17, 2017
この2つの図は、左が「球種とコース」、右が「打撃結果」になっている。もちろん同じゲームでのデータであり、誰にでも入手できる。
資料:https://baseballsavant.mlb.com/
投手は誰かくらい、わかる人にはすぐにわかる(笑)
だから書かない。
そんなどうでもいいことより、大事なことは、「たったこれだけの単純なデータからさえ、野球の面白さが伝わること」だ。
バッター側チームが、この投手を攻略するためにどういう戦略をもってゲームに臨んだか、その戦略はどのくらい成功したか。反面で、このピッチャーがバッターをうちとるためにどういう組み立てをしているか、このピッチャーがそもそもどういう理由からこれだけの数の球種を使うのか、その狙いはどのくらい成功しているか、などなど。
言葉でグダグダ説明しなくとも、この図に十分すぎるくらい表れている。
だが、データ野球がさかんな昨今だからこそ、このことは強く言っておきたい。
「データさえ見れば現実がわかる」のではない。そういうおかしなことが言いたいのではない。「自分の眼が見たこと」「自分が直感したこと」の裏づけや確信を得るための手段として、こういう便利なものがある、ということだ。データだけ見ればスポーツがわかるなら、誰も苦労しない。
もしこの2つの図から、この投手が打たれるとしたら、「このコース」、あるいは「この球種」、あるいは「このカウント」などといえる「ゾーン」が見えてきたなら、絶対おもしろいと思うから、この投手の次回の登板を「いままでと違った視点から」じっくり見てみることをぜひおすすめしたい。(笑)この投手が「ゾーン」に落ちるときの特徴に気づくかもしれない。
「野球の魅力」って何だろう。あらためて考えたら簡単じゃない。今までやってきたことが無にならないためにも、初心にかえるべきなんだろう。夏だし(笑)夏って、やっぱり不思議なくらい野球が似合う。
— damejima (@damejima) 2017年7月12日