June 07, 2020

武漢肺炎で10万人もの命が失われたアメリカでは、MLB機構と選手会との交渉がまとまらない。その一方では、ジョージ・フロイドさん事件が起きてBlack Lives Matterスローガンが都市を席巻している。


自分の基本は、「対立にエネルギーを無駄に費やすより、知恵で無駄なエネルギーをかけずに解決する」ということだ。
そういう意味でいうと、例えば、新冷戦といわれだしている中国とアメリカの対立にしても、こと中国に武漢肺炎の責任をとらせるという意味だけなら、(ここにはあえて書かないが)両者のメンツが立つ解決方法は「ある」。

また、MLB機構と選手会の対立の原因は単純に「カネの問題」だろうと思うから、正直にいえば、それは「深刻とは呼べない低レベルの問題」だと、自分などは思う。問題は、事態の複雑さではなくて、「議論のやりかた」であって、「カネを出せ」「元手がないのに出せるわけないだろ」などという「押し問答」にしてしまっては、解決の糸口がみつかるわけはない。
対立を解消できないものにさせてしまっているのは、交渉者のどちらもが肩にチカラが入りすぎているせいだ。論点の設定そのものが間違ってる。りきんでバットを振ってばかりいては、バットにボールが当たらなくなり、空振りばかり増える。MLB機構も選手会も、三振ばかりしていてはダメだ。


また、自分だけがそう思ったのかもしれないが、Black Lives Matter問題にしても、人種差別の問題としてとらえると、アメリカ史の根深い部分がどうのこうと、こむつかしい話になってしまう。

だが、はたして問題のとらえかたは、それだけしかないのか。自分などが思うには、それでは狭すぎる。というか、堅苦しい。


アメリカでいま、さまざまな問題が噴出し、そのどれもが解決に時間がかかっているのは、「アメリカが疲れている」、「解決のための柔軟なランディングのアイデアが不足している」せいで、特に前者の「疲れている」という点にあるんじゃないかと思う。

それはそうだろう。

何十万人もウイルス病の感染者が出て、10万人もの人が亡くなり、慣れないマスクをして、他人との距離に気をつかうような「アメリカ人の苦手な閉鎖的現状」がもう何ヶ月も続いているのである。いくらタフさを売り物にする国民性とはいえ、「疲れるのは当然」だ。


アメリカがいま受け入れるべきなのは、「ずっと人種差別してきたなどというような過度の反省を社会全体に求めるような、大袈裟なこと」ばかりではなく、もっと単純に「自分たちはどうやらちょっと疲れているらしい、という素直な自己認識」だと思う。

アメリカは、「自分たちが疲れていること」を、否定せず、「受け入れる」べきだ。

そうすることで脳をリフレッシュし、柔軟になった脳であらためて隣人と話し合うことが、自分の「2020年疲れたアメリカ」への提案である。


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