July 2008

July 31, 2008

昨日の記事でこんなことを書いた。まさに今日の試合が、こういう試合の城島だ。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/474039.html
このダメ捕手を攻守で無理づかいすることで、攻守の選手起用、ロスター枠の活用、出場時間の確保や調子維持など、チームの選手マネジメントがどれほどおかしなことになっているか。DH、捕手、投手、打線、代打、代走、バント、打撃、守備、あらゆる部分に城島起用の悪影響が及び続ける。

レンジャーズ4連戦はまだ3試合目だが、拙攻が続くグダグダなこの3試合、終盤になって、フルカウントから四球で歩かせる場面を何度見たことか。併殺、タイムリー悪送球、四球連発、キャッチングミスと、城島にまつわるミス連発と、ひとり相撲の野球で、なんの意義もない負けるにも値しないゲームとなって、チームは昨日に続いて敗れた。
BOX SCORE

6回表 併殺打
ノーアウトから、このところのラッキーボーイDHラヘアが振り逃げで出塁。1死1塁となって城島だが、サードゴロ併殺。ラヘアのラッキーぶりを潰した疫病神は、ここから悪い流れを呼び込み続ける。
6回裏 タイムリー悪送球
2死1、3塁から1塁走者ボッグズがスチール、焦ったダメ捕手がセカンドにタイムリーエラーとなる悪送球。サードランナーが帰って同点、1塁走者もサードに。
8回裏 キャッチングのミスローズ退場
ピッチャーはローズ。フルカウントの連発で、3連続四球で、1死満塁。
特に、3人目の打者バードのフルカウントからの最後の球は、たいへんに際どいインコースの球だったが、城島のミットが流れて、球審の判定はボール。BS1で解説していた元西武の捕手・伊東氏も「城島のミットが流れましたね」と、捕球の巧拙によってストライクボールが分かれたことを明言した。
このあと代打に出てきたマイケル・ヤングにあっさり犠牲フライを打たれて、ヒットなしで4点目を奪われ、これが決勝点になってしまう。城島のキャッチングの下手さでボールに判定されたシアトルの投手ローズは、犠牲フライの間に球審に何事か暴言を吐いて、一発退場となって、ロウが緊急登板する事態。
9回表 無気力打撃
先頭打者はレンジャーズに3点目、4点目を献上した城島だったが、責任感はどこにも見られない。2つの空振りのあと2−2から、ボール球に手を出し、あっさり三振。とても1点を追っているチームの9回の先頭打者とは思えない打席での無気力ぶり。このイニング、イチローが内野安打で出塁し、ひとり気を吐くが、結局、代打ビドロが凡退して試合終了。



これで城島の併殺打は9。いよいよ城島の併殺打が四球の数を越える日のカウントダウンが始まった。前にも書いたが、打席数の少ない今年の城島の併殺打の率は、併殺打数が異様に多かった2007年シーズンより、はるかに高い。
それと、あまり触れられることのないデータだが、例年、城島というのは三振率の低い打者ではあるが、今年の三振率は異常。
無気力になっているのなら、即刻日本に返すべきだろう。

July 30, 2008

このシアトルというチームの再建はかなり長くかかることになるのかもしれない。再建のための手順や、思い切りの良さというものが、まったくフロント以下のマネジメントに備わってない。そんなことを思わせるグダグダな試合だった。

首位から25ゲーム離されたこのチームがこのごに及んで、今シーズンの戦犯であるベテランどもを、無理に試合に出してやって、彼らの調子を取り戻してやらなければならない理由がどこにあるというのだ。どこにもない。トレード期限までにトレード価値を上げてやる、とでもいうならいざしらず、トレード話もきちんとまとめてこれはしない。
新人育成のための経験値アップと、イチローの記録達成を楽しめば、今シーズンはそれでいいのである。いまさら無理に試合に勝たなければならない理由はどこにもない。

例えば城島問題の処理ひとつとってもそうだが、このダメ捕手を攻守で無理づかいすることで、攻守の選手起用、ロスター枠の活用、出場時間の確保や調子維持など、チームの選手マネジメントがどれほどおかしなことになっているか。DH、捕手、投手、打線、代打、代走、バント、打撃、守備、あらゆる部分に城島起用の悪影響が及び続ける。
シアトルというチームの最大の特徴のひとつは「不良債権の連発と、不良債権処理のための見切りの悪さ」だ。セクソンや城島などの戦犯不良債権の処分ひとつとっても、もう使えない、もう塩漬けにしていてもダメだ、とわかっても、いつまでも使おうとする。その一方で、サラリーの高い不良債権たちにかわる新人を忍耐強く使って育てあげていくということをしない。短くいえば、選手起用に1本スジが通ってない。


この日、捕手はバーク、先発はシルバ。イチローが日米3000本のヒットを打った試合だが、序盤から大量9失点した。それを下位打線からイチローまでの打順でコツコツと小刻みに返していって、新人ラヘアのソロホームランで1点差にまで追いついて、9回を迎えた。今日はDHのラヘアはこれでホームランはキャリア2本目。今後の成長に期待ができそうな大きな当たりで、この日ホームランを打った誰よりも遠くに飛ばし、ライトスタンド2階に放り込んだ。

ところが城島が代打に登場したことから、ゲームはおかしなことになる。

9回表ノーアウトからロペスがヒットして同点のランナーが出る。次打者は、この日ホームランのラヘア。誰しも期待していた。ところがだ。ここで、どういうわけか、代打城島だ。城島?今シーズンの戦犯2割打者が代打?ここからして、まったく理解できない。クレメントの怪我に乗じて城島を正捕手に戻せ、もっと使えとでも、フロントから圧力でもかかっているのか?

しかも、城島は初球から、できもしないバントの構えをする。2球目、送りバント失敗、あやうくキャッチャーフライになりかける。4球目は一転してヒッティングしてファウル、結局追い込まれて5球目でボールを膝の横にぶつけられ死球に終わるのだが、なんのためにノコノコと城島を出してきたのか。
歩けもしない城島の代走はなんと、NYYとのトレード話が流れたばかりの投手ウオッシュバーンで、ノーアウト1、2塁からカイロがバントで送り、たまたま次打者バークの幸運な内野安打。ウオッシュバーンを含む2者が生還して劣勢の試合を逆転した。
が、その裏、またもや謎の選手起用だ。クローザーは、モローでなく、プッツ。案の定、3本のヒットを集められ、サヨナラ負けである。

単なる起用ミス、とかいうレベルの話ではない。このところ、7月に入ってクレメントが怪我をするちょっと前に、先発投手と捕手の組み合わせが多少シャッフルされたあたりから気にはなっていたが、どうもこのチーム、雲行きがまたおかしくなってきた。
もうワイルドカードもありえないこのシーズンの残り2ヶ月に、何が最優先事項なのか、という単純なことが、このチームではフラフラとしだしている。クレメントが捕手として馴染んできて、ラヘアがバットで結果を出し、リードも頑張り、クローザー修行中のモローも使えている。

城島? プッツ? 冗談は止せ。戦犯不良債権への気づかいなど、このチームでは既にまったく無用だ。

July 28, 2008

城島オタクたちのわかるデータといえば、シーズン終了時の打率くらいだろうが、メジャーにはさまざまなスタッツがあり、また年々改良されたり、新たに開発されたりしている。
POの可能性もなく、オールスター明けのダルいこの時期、2年と半分過ぎた城島のスタッツをちょっと挙げてみる。ここのサイトのデータは、ただ年間データを挙げるのでなく、詳細なデイリースタッツもドットにして同じグラフに表示されていて、変化の中身がわかりやすいのがいい。

BB% 四球率
http://www.fangraphs.com/graphs.aspx?playerid=5811&position=C&page=3&type=full
結論は簡単だ。城島はまさにシアトルに来るべきではないタイプの野球選手だった。
こんな馬鹿プレーヤーが、なぜメジャーでもスタジアムのバカ広いセーフコに来る気になったのか。本当に不思議でならない。セーフコに全く向いていないこんなダメ打者との3年契約が、どれだけ非現実的なものかが四球率ですらわかる。

リードがダメで投手陣からの信頼は全くないだけでなく、広いセーフコでホームランが量産できるはずもないことが既に証明されているダメ捕手だが、せめてバットで人並みに出塁率を上げて、チームへの貢献度をいくらかでも上げていくには、盗塁するなり、バントするなり、四球を選ぶなり、ランナーを進める打撃を意識するなり、なにか自分なりの方法でチームに貢献するのがスジというものだ。
だが、それぞれ、足が遅くて盗塁は無理、バントできない・バントしたがらない、四球が選べない、ひっかけた内野ゴロが多く併殺打だらけと、この工夫も努力もしない選手を、3年も飼っておくチームメリットなど、どこにもみつからない。
「あまりにもセーフコに向いていない自称ホームランバッター」の嘘八百が、この四球率の3年連続のpoor確定にすら現れている。


OBP 出塁率
http://www.fangraphs.com/graphs.aspx?playerid=5811&position=C&page=8&type=full
SLG 長打率
http://www.fangraphs.com/graphs.aspx?playerid=5811&position=C&page=2&type=full
2年半のシーズンで、他のあらゆるデータにもみられる共通の特徴がここにある。
 城島の打撃スタッツは3年続けて下降の一途

 2008シーズンの打撃はpoorそのもの。クビになっておかしくない
 2007シーズン打撃データは見た目にはメジャーでは平均程度に収まって見えるが、実際にはシーズンの約3分の2にあたる部分で、長期にわたってダラダラと下降線をたどったままだった
 2006シーズンはメジャーの選手ではごく平均したもので、突出した部分はほとんどなく、しかも、短い好調期の数値がスランプと、長い停滞期を支えているだけ

RC27
http://www.fangraphs.com/graphs.aspx?playerid=5811&position=C&page=8&type=full
RC27がどんなデータかは、説明されているサイトも多いので、ここでは説明しない。城島の打撃の下降傾向がハッキリと示されている。2007年の打撃にしたところで、7月の7連敗、8月の9連敗を挟んで、ワイルドカードが絶望的になったあたりで帳尻をあわせているだけのことだ。
こうした長期低落傾向は、既に2007シーズンに気配があった。それでもなお、3年もの長期高額契約を、しかもあまりに不自然な時期に結んだのだから、大分県の教員採用試験並みのコネ契約は、これからの3年間、アメリカのサブプライム問題並みにチームに重くのしかかるだろう。

July 24, 2008

なんとも皮肉っぽい文章だ。
いつものように仮定法過去が何度も使われ、いつものように見た目ほどは、わかりやすくない。ただ、それを頭に入れて読まないと、リグルマンとライターのうわっつらしか見えない。

例えば、最後のBut nobody enjoysから始まるセンテンスだが、けして城島に同情的に書いているわけではない。
むしろ「ヒトが苦しむ姿をみせられても、それを見てファンが楽しいと思うかい?そんなわけないだろ?」「1週間程度の好調期すらないのなら、契約延長を返上したらどうなんだ?」というキツイ本音を、わざとダブルミーニングで読めるように書いている。
もちろん、冒頭の7月の連敗についての城島の責任についても軽いものだ、なんてことはライターは露ほども思ってなどいない。そこを読みこまないと、原文を読む意味がない。

それはリグルマンのコメント部分にしても同じだ。言外に「やけに城島の不調をクレメントのせいにしたがってるヤツがいるようだけど、何を勘違いしてる?クレメントが上がってくる前から、城島は不調だったろ?これからもクレメントでいくよ」と、歯に絹をきせぬ言葉づかいに直して読めば、どういう意図で言ってるかくらい、いくら馬鹿な城島オタでもわかるだろう。

両者とも、言いたいことは同じだ。
城島の不調へのイラだち、それと、いつまで不調でいるんだ、自分のことくらい自分でなんとかしろよ、プロだろ?と苦言を呈しているのである。

Mariners squander chances
http://seattlepi.nwsource.com/baseball/371987_mari24.html
Johjima wasn't the only reason the Mariners dropped a 6-3 heartbreaker to the Red Sox in 12 innings. But he was a significant factor in their fifth consecutive loss and 12th loss in 19 July games.
(中略)
"He has struggled," Riggleman said. "If I rationalized it by saying his playing time has suffered since Clement has come up, that would be part of it. But he was struggling before Clement was called up.

"He's got a lot of pride and he's agonizing over what's happening, but the fact is he's just struggled with the bat."
Johjima, in fact, is in the deepest funk of his career. A .299 career hitter in Japan and a .289 career hitter in the U.S., Johjima is down to .203 for the season after his hitless Wednesday.

It's not making it any easier for him to come to the ballpark each day.

"Baseball is my job, so I'm here every day," he said. "But I never thought of it as fun. When I'm doing well, I enjoy doing this job."

But nobody enjoys a constant bitter struggle, which is what Johjima is locked in now. He signed a three-year contract extension back in April, but he'd probably give that back for a week in which his old offensive game reasserted itself.


城島だけが、12イニングにも及んだレッドソックスとのゲームを、6−3で落とすという痛恨の敗北の原因ではない。だが7月の19ゲームで、5回目の連敗、そして12回目の負けを喫するに至ったについては、際立った原因となっている。(中略)

「城島はずっともがき続けてきてるよ」とリグルマンは言う。 「もし私がそれを、クレメントのメジャー昇格で城島のプレー時間が影響を受けた、そういう理屈づけで説明するなら、いくらか解説になると思うかもしれない。でもね、マイナーからクレメントが呼ばれる前からすでに、彼は苦しんでたんだよ。」
「彼はプライドが高いから突然の出来事に苦しんでる。でもね実際は、彼はバッティングについて四苦八苦してるだけなんだ。」

実際、城島はキャリアで最も深い落ち込みの中にある。城島は日本での通産打率.299、そしてメジャーでの通産打率.289の打者だが、水曜のノーヒットのあと、シーズン打率は.203にまで落ちている。

いまの彼は、毎日球場に来ることで気楽な気分にはなれないだろう。

「野球は僕の仕事。だから毎日球場にいる。」と彼は言う。「野球を楽しみと考えたことはないけど、プレーが順調なら、仕事でも楽しめるんだろうけどね。」

しかしだ。城島が今とらわれているような、終わることのない苦闘を楽める者などいない。城島は4月に3年の契約延長にサインしたが、もし1週間でも、昔のような攻撃的なゲームぶりを取り戻せるなら、契約延長を返上しさえするだろう。

ボストン3連戦はスイープされて終わった。戦犯はもちろん城島である。
BOX SCORE

延長11回裏、1死1、3塁で、不幸にも城島に打席が回ってきた。もちろん1死1、3塁が、内野ゴロ、犠牲フライ、スクイズと、ヒット以外でも点が入る確率がかなり高いシチュエーションであることは子供でもわかる。

結果。城島は、このサヨナラの場面で内野ゴロ、7月4度目の併殺。そしてこの馬鹿捕手、緊張が切れてしまい、その裏の12回表には単調なリードでボストンに3点も献上して、試合はいつものように壊れた。

呆れ果てるというよりは、笑う。すでに予言しておいたが、今シーズンの四球数10を、併殺打の数8が追い抜く日がまた一歩近づいた
それにしても、どこまで低能な選手なのだろう。オールスター後に先発した僅か2試合で3併殺打。。7月の打率は38打数2安打、打率.052だが、わずか38しか打数がないのに、4併殺(チームトップ)。
この9.5打席に1併殺打という率だが、これは485打数で22併殺打を打った2007シーズンの22打席に1併殺打という酷い数値を、はるかに上回っている。。
2008年7月20日、ホームセーフコの観客は2併殺打の城島にブーイングを浴びせた。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/453587.html
今シーズンの城島の四球数はいまだに10だが、そのうちに併殺数(いまのところは7)が四球数を追い抜くかもしれない。

いくらクレメントが昨日怪我をしたからといって、バークもいるのに、なぜ、このヘボ捕手を起用しなければいけないのか。コネのチカラか。任天堂か。のちほど、アメリカ現地の酷評記事も続々と出ることだろうから、この記事はあとで追加、書き換えていく予定。

それにしても、何度も言ったことだが、城島はシャレでなく、早く日本に帰れ。

July 23, 2008

城島オタの知ったかぶりに、今日は大いに笑わせてもらった。目の前で自説と違うことばかりが起きて、間違ったデマを流そうとしては失敗ばかりしているのに、いつも目を血走らせてありもしない作り話ばかりしているのだから笑うしかない。

まずは試合を見ていない人に、ちょっとした説明をしておこう。
先発はナックラーのディッキーで、捕手はクレメントだったが、2回の守備でバックネット際のフライを猛然と捕りにいったクレメントがネットで親指の爪を割ってしまい、3回から捕手が城島に変わった。だから、今日のボストン戦の失点は、クレメントが1、城島が3、なのである。(もちろん、城島はいつものようにノーヒット。打率がなかなか面白いことになってきた。そのうち打率2割を割ることだろう。)

そんな試合中盤の場面、狂える城島オタが披露してくれた笑える知ったかぶりは、こんな作り話だ。「ディッキーのリードは、城島がクレメントに優っている。なぜなら、クレメントはナックラーにストレートばかり投げさせたりする」。

この、何も見る気のない人々ときたら。目の前の事実すら追えないようだ。5回の表、城島が捕手の場面で試合を決定づける3点を失ったが、そのとき打たれた球種を記録しておく。

エルズベリー  チェンジアップ バントヒット 無死1塁
ペドロイア    ストレート   ヒット    無死1、3塁
ドリュー RBI ストレート   犠牲フライ  1死1塁
マニー  RBI ナックル    ヒット    1死1、2塁
ローウェル    チェンジアップ 2塁打    1死2、3塁
ユーキリス    敬遠  1死満塁  城島がパスボール
ラウリー RBI ストレート   犠牲フライ  2死1、2塁

このイニングの全球種を上げるのは控えるが、このイニング、城島がストレートを投げさせては簡単に犠牲フライを打たれてダラダラと失点し続けた現実は見ればわかるだろう。城島オタの妄想する「クレメントはディッキーにストレートを投げさせすぎる」という話など、単なるデマ、単なるデマカセであることなど、いうまでもない。ディッキーのコメントくらいは読めばいいのだ。
城島はいつもこうだ。四球などで相手のチャンスをダラダラと継続させ。失点しはじめると止まらない。相手のチャンスの連続性を断ち切る、ということをしない。だからビッグイニングを作られやすく、試合が壊れやすい。2007年から2008年春に何10回となく見てきた、典型的な城島の大量失点イニングのパターンだ。


また、「ナックルボールは城島のほうが捕るのがうまい」という馬鹿がいるが、これも笑い話、単なるデマカセだ。3点を失った5回表、記録には現れないが、城島がナックルをパスボールして相手のチャンスを広げている。クレメントはこんな馬鹿なパスボールはしていない。

詳細はこうだ。5回、すでに2失点した後の1死2、3塁で、シアトルベンチはユーキリスを敬遠したが、実は、最初から敬遠してはいない。普通に勝負していてボール先行、そこでナックルを城島が後逸したのだ。パスボールとして記録に残らなかったのは、サードランナーのマニー・ラミレスがホームに突入しなかったこととと、2、3塁だったことでボストンのセカンドランナーも進塁できなかった、それだけのことだ。ここでカウントは3-0、シアトルベンチはやむなくユーキリスを歩かせた。
そして、すっかりナックル捕球に自信を失った城島は、若いラウリーにストレートをやすやすと犠牲フライを打たれてしまう。

こういう細かい経緯は試合を見ていないとわからない部分だが、本来なら、サードランナーのマニーが生還して3点目を失い、さらに1死3塁のピンチが続いて、3点どころの失点ではすまなかったはずだ。パスボールから敬遠というのだから、チームの士気が下がらないわけがない。まったく気の抜けたプレーしかできない厄病神、城島である。


勝負どころでディッキーがナックルを投げたがらない理由の一端については、ディッキー自身が試合後のインタビューで語っているので、興味のある向きは、そちらのほうを原文で読むことをお勧めする。

M's finally score, still lose
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/07/ms_finally_score_still_lose.html
R.A. Dickey told us after the game that he challenged J.D. Drew with that first inning sinker, with the count full, because he did not want to risk walking him with a knuckleball and putting him on base for Manny Ramirez so early in the game.

追記
おっと、クレメントと城島についての、おかしなデマ話をもうひとつ、忘れていた。「打撃はクレメントより城島のほうが上」とかいうやつだ。詳しい数字を挙げるまでもない。6月中旬以降、捕手が競いあうようになって以来、ヒット、ホームランなど、クレメントのほうがずっと数字を残している。馬鹿なことを言うな、と言っておく。

July 22, 2008

クリーブランド第3戦で先発マスクをかぶった城島は、対クリーブランド戦で4つとなる2つもの併殺打を打ち、かつ、ノーヒット。城島1人で2イニング分の、6つものアウトを作り出しこの日も戦犯となった。
今シーズンの城島の四球数はいまだに10だが、そのうちに併殺数(いまのところは7)が四球数を追い抜くかもしれない。シーズンで四球より併殺打の多い、そんな馬鹿な打者など、見たことがない。シャレや煽りではなく、こんな選手は早く日本に帰るべきだ。
BOX SCORE

この日の打順で城島の前後を打ったビドロとカイロがそれぞれ3安打しただけに、まさに打線にとって城島は巨大なブレーキ、疫病神。特に7回のノーアウト1,2塁のセカンドゴロ併殺では、セーフコのホームの観客は城島にブーイングを浴びせた。観客も、もうこの選手がいらないということをよくわかってきているのである。
Mariners-Indians game thread
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/07/marinersindians_game_thread.html
After singles by Lopez and Vidro, Johjima hit into a DP that elicited some boos.

なお、城島がホームの観客からブーイングされるのなど、この試合が初めてではない。マクラーレン解任前の6月13日にディッキーが初先発した試合でも反撃ムードの3回の無死満塁でセカンドゴロ併殺に倒れ、大きなブーイングを浴びている。
数が多くなりすぎて面倒なので、このブログでももうあえてとりあげていないが、ホームゲームの試合中に何度もブーイングを浴びる、そういう選手になっていることは試合中継などを見てもらえばわかる。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/317738.html


ちなみに、この試合の先発はシルバだったが、シルバはもう城島とのコンビで8連敗だか喫して、その後、城島とはバッテリーを組んでいなかった。6月10日にはバークと、6月28日以降はクレメントとコンビを組んで多少はリズムを取り戻しつつあるところに、また疫病神城島とのコンビ。そして背中のハリを理由に4失点してマウンドを降りてしまった。

2008年6月10日、シルバは城島の悪影響から脱し本来の調子を取り戻す。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/294008.html
2008年6月28日、クレメント先発のこの日、シルバは7連敗を脱出した。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/385715.html

オールスター後のバッテリー構成は
ヘルナンデス バーク
バティスタ(本来はベダード) クレメント
シルバ 城島

この組み合わせはオールスター直前なら、こうなっていた。
ヘルナンデス クレメント
ベダード バーク
シルバ クレメント

ベダードが例によって登板をずらしたことの影響なのか、投手と捕手の組み合わせが若干シャッフルされている。
以前に、バークが投手が足りなくなった延長15回に投手として投げ、敗戦投手となった英雄的犠牲で、今後バークの起用が増えるという意味の予言をしておいたが、ヘルナンデスの登板試合のバーク先発がそれ(つまり報償)にあたるのか、それとも、このシャッフルがたまたまベダードの登板回避から来ているだけなのか、それは今後5試合以上くらいは様子を見ないとわからない。
2008年7月6日、城島はバークに対して2度目の失言をした。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/415222.html

それにしても、もしオールスター後に多少バッテリーの組み合わせをシャッフルするにしても、最初にも書いたとおり、クリーブランドの投手はこれまでに城島に4併殺打を打たせており、城島はいい「カモ」である。またシルバと城島の相性が最悪なのは、今シーズンのシルバの連敗記録を見れば誰でもわかる。

この試合に城島を起用したのは、攻守、両方の意味から大失敗で、今後はクリーブランド戦では、たとえDHでも使うべきではない。
城島の打撃は、もう相手投手が右とか左とか、そういうこととは全く無関係で、いるだけで無意味な打者を通り越し、有害な打者になっている。また、シルバも投手として城島相手に投げることの無意味さにおそらく気がついていることだろう。

July 18, 2008

下記の記事は、もともとビドロの成績があまりに酷いね、という記事なのだが、記事の中でついでながらとベイカーが挙げているのが、ビドロ以下の成績の城島。およそ250打席を打ったメジャーリーガーは、両リーグ通じてちょうど200人いる。

ESPNで調べてみよう。まずこれがメジャー全体の打率トップ。
http://sports.espn.go.com/mlb/stats/batting?sort=avg&split=0&league=mlb&season=2008&seasonType=2&type=reg&ageMin=17&ageMax=51&minpa=0&hand=a&pos=all&startDate=null&endDate=null

ここで、右上のMin Plate Appearancesという項目で250を選ぶと、画面がきりかわって、250打席以上を打った打者のトップが出る。この表の右上にある小さなBOT、つまり、ボトム(最下位)というリンクを押してみる。それがこれだ。
http://sports.espn.go.com/mlb/stats/batting?sort=avg&split=0&league=mlb&season=2008&seasonType=2&type=reg&ageMin=17&ageMax=51&minpa=250&hand=a&pos=all&startDate=null&endDate=null&qual=false&count=161

ちょうど200位に、城島の名前がある。
つまり、城島は普通程度に打席に立たせてもらえているメジャーリーガーの中で最低のバッター、ということだ。

AVE.213 OBP.257 SLG.292 OPS.548
これらの数字のほとんどが打席数250近辺以上を打っている打者の「最低の」数字だ。よくクビにならないものだ、と考えられないヒトは、野球など見ないほうがいいだろう。城島のメジャー挑戦は既に失敗に終わっている、と断定していい。

Protection racket?
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/07/protection_racket.html
By the way, catcher Kenji Johjima is the worst on that list at .549 compared to Vidro's .571. But both are beyond horrible.

July 16, 2008

アメリカのスポーツメディアで有名なESPNのJayson Starkが、2008シーズン上半期で最も活躍した選手、最もダメだった選手を発表した。前者にはMost Valuable Players、つまり最も価値あるベストプレーヤー、MVPという称号を与え、そして後者には、Least Valuable Players、つまり、最も価値がないワーストプレーヤー、LVPという称号を与えている。
LVP、ワーストプレーヤーに5人のプレーヤーを選んでいるのだが、3人ものシアトルの選手がノミネートされており、当然のことながら、コネで3年契約を獲得した城島もその5人の中に含まれている。
http://sports.espn.go.com/mlb/columns/story?columnist=stark_jayson&id=3483646
Sighs of relief for: Edgar Renteria, Jose Vidro, Kenji Johjima, Robinson Cano.

以前ESPNと同じくアメリカの有名スポーツメディアであるFOXのローゼンタールが、何度も城島について酷評する記事を書いていることは紹介したが、FOXに続いてESPNが城島を酷評したことで、アメリカでの城島の評価は「最低ランク」と確定した。
参考●ローゼンタールの記事→  

契約最終年が終わってもいないこんな選手に、どこをどうすると、メジャーの捕手では最高レベルの報酬に近い3年24Mなどという馬鹿げた契約をできるというのか。
ひさしぶりのワイルドカードによるポストシーズン進出がかかっていた2007年の、あの要所要所での酷い打撃、あの酷い守り。3年目のキャリアすら終わってもないという、ルーキーに毛のはえたような城島のメジャーのキャリア。
この程度の経歴しかない選手に、シーズン途中で突然、契約延長を発表するというシアトルのフロントの奇怪な行動。当時の現場の監督どころか、GMすら深くかかわらない場所で、城島サイドとフロントの人間が、コネだけで決めるという、密室での契約。

城島のメジャーキャリアは、こうして全米の笑い話と化した。


ワーストプレーヤー5人のうち3人をシアトルから選んだESPNが、城島に対する酷評を通じて暗にあざ笑っているのは、城島の契約延長を決めた人物たちであることなど言うまでもない。

July 15, 2008

今年のオールスターではイチローにホームラン競争に出て欲しいとの要望があったようだが、7月10日のオークランド戦で城島の尻拭いをさせられたのが原因でイチローは足の痛みを悪化させ、ファンの間で前々から期待感があったイチローのホームラン競争出場は幻となって消えてしまった。イチローの数々の大記録のかかった今年、まったく城島はどう責任をとるつもりなのか。


この試合は投手戦で、7回まで両軍とも無得点。8回の1死1、3塁で打席の回った城島の代打として、この日休養したイチローが打席に立った。スクイズ失敗の後、結果的には四球を選んで1死満塁になるのだが、後続は外野フライすら打てず、得点に結びつけることができなかった。その後シアトルは9回裏2アウトから同点ホームランを打たれ、延長の末、サヨナラ負けした。
よくある話?いや、断言しておく。全くもってそうではない。以下にこの日の馬鹿馬鹿しい経緯をもっと詳しく記録しておこう。

7回表ノーアウト1塁であまりにも打てない城島はバントを命じられたが、失敗してファーストファウルフライ。これが諸悪の始まりである。(もちろん接戦でなくともバント失敗でポップフライは失態である)

この選手の馬鹿さ加減、どういう言葉で表現したらいいか。
ちょうど1ヶ月前の6月11日トロント戦だが、ここでも城島は送りバントを失敗している。このとき城島は試合後なんと言ったか。「反省はしないといけないけど敗因にはならない」無反省にそう言ってのけたのである。それから1ヶ月。おそらくバント練習など全くせず、ただただ漫然と過ごしたのだろう。城島の怠惰なプレー姿勢は、この日の8回のくだらない代打とサヨナラ負けだけでなく、イチローの怪我の悪化を呼び込んでしまう。
バントは小さなプレーだから反省しなくてもいいとでも思っているのか。馬鹿なことを言うな。7月の城島の月間打率はオールスターまで22打数1安打、たったの.045しかないクセに大口を叩ける立場か。
6月11日の記事と城島コメントhttp://blog.livedoor.jp/damejima/archives/300521.html

さて試合に戻ろう。8回の1死1、2塁のチャンスで、6番城島に打席が回ってきた。次打者は打率.212のカイロ。ここでイチローが代打に送られたのだが、この代打、あまりにも奇妙すぎる。
ほんとうに久しぶりの休養日だったはずの3割打者イチローが、7月に1割すら打てない城島の尻拭いをさせられ、それもわざわざスクイズバントのために打席に立って、怪我を悪化させ、オールスターのホームラン競争を棒に振ったのである。

奇妙というからには理由がある。

まずイチローの代打起用だが、城島が一度打席に立ってからの代打スクイズである。こんな中途半端なことは日本でも滅多にみられない。初球がワイルドピッチで1死1、3塁になったせいで、それで急遽イチローが城島の1ボールのカウントを引き継いで打席に立ったのである。
この日イチローの名前は9:30にはDHとしてスタメン表に名前があったようだ。試合に出られないこともない状態だが、いちおう大事をとろう、という意味で変更になり、11:00にはスタメン表から消えていた。そういう大事な休養日だったのだが、城島の尻拭いのために引っ張り出されたのである。

結果からいうと1、3塁でベンチは、城島にタイムリーなど全く期待していなかった。期待したのはバントだが、バント成功すら城島には期待できないと判断したからこそ、イチローを代打起用した。イチローにも最初から決め打ちでバントを命じている。
城島にはバントすら無理というリグルマンの判断は、6月11日と、この試合の7回表の城島のバント失敗が元になっていることはいうまでもない。

この試合のあと、試合終盤に城島に代打が出されるケースは頻発しているが、まさに自業自得。バントを小さなプレーと小馬鹿にしている城島が自分の出場機会を失っていくのは自業自得だが、休養日のはずの先輩イチローに尻拭いまでさせ、怪我を悪化させてしまうとは、城島はどう責任をとるのか。

7月のイチローの月間打率は今年最高の.380である。普通に打ってもタイムリーなら大量点につながるし、犠牲フライはもちろん、内野ゴロでもイチローの足ならダブルプレーが防げて点になる可能性があるし、こういう緊迫した場面ではイチローの俊足で、相手内野手が打球処理を焦ってエラーすることも多々ある。
つまり言いたいのは、1死1、3塁でのベンチの選択肢がスクイズ決め打ち、などということは、イチローに限っては全くありえないということだ。イチローのプレーを見続けている人なら常識だろう。そもそもイチローにスクイズバントなど、滅多に見たことがない。プレーの選択肢が広い選手だから、わざわざ最初からアウトカウントを増やすと決まっている選択は馬鹿げているからだ。


この場面の城島の失態は単に打撃不振からではなく、小さなプレーを小馬鹿にして練習すらしない怠慢さにあるのだが、この失態を隠したいのか、この試合後、城島オタから果てしないほどの理不尽な言い訳が聞こえてきた。

まずは「イチローは城島の代打で出る前から足を痛めていただろう」というもの。
これについては以下のソースを参照してもらおう。イチローは城島の代打で足を痛めたことで、オールスターのホームラン競争を辞退したことが明言されている。これはイチローの通訳のケン・バロンが語った話であって、間違いない。

Ichiro turns down Home Run Derby
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/07/ichiro_turns_down_home_run_der.html
Yes, Ichiro was indeed offered a chance to participate in next week's Home Run Derby at the All-Star Game at Yankee Stadium. He was approached earlier this week by MLB officials and said he'd get back to them on it. An MLB source revealed this, so I asked Ichiro -- through his interpreter, Ken Barron -- what was up.

"Yes, I was asked,'' he confirmed to me earlier today. "But because of my hamstring, I decided not to participate.''

That would be the hamstring he felt tightness in this week. Which caused him not to start that series finale in Oakland, though he entered the game as a pinch-hitter for Kenji Johjima in the eighth.


次にこの試合の敗戦の責任は、代打を出された城島のあとマスクをかぶって9回裏に2本のホームランを打たれたバークだ、という中傷。いつもの責任逃れに終始するいつもの城島オタの戯言は、あえなくこの2日後の7月12日に、いつものように笑いものになって終わった。
7月12日ロイヤルズ戦、4-3でリードして迎えた9回裏、城島はデヘスースにサヨナラ2ランを打たれたのである。どちらの試合も投手はモロー、全く似た試合展開。要は急造クローザーのモローが打たれた、それだけの話なのだ。
実際に、7月10日のモローは試合後「カウントを悪くしてしまったのが一番よくない。そうなると相手も次に何が来るのかわかってしまう。(ホームランを打たれた球は)両方とも、ほぼど真ん中」と自分のミスを認めている。
Dickey's beauty spoiled by bullpen
http://seattle.mariners.mlb.com/news/gameday_recap.jsp?ymd=20080710&content_id=3108368&vkey=recap&fext=.jsp&c_id=sea
リグルマンも「この試合はホームランで負けたわけじゃない。チャンスが何回もあったのに、それを生かせなかったことがいけなかった。」と語っている。
リグルマンのいうチャンスを生かせない選手に7回、8回の城島が入っていないわけがない。リグルマンはあきらかに城島を打線のボトルネックと考えている。
http://seattlepi.nwsource.com/baseball/370367_mari11.html

また城島オタは「スクイズを失敗したイチローが悪いので、城島が悪いんじゃない」とまで言い出す始末だったが、この程度の戯言はとりあうまでもない。城島がまともにバントできるなら、そのまま城島がバントしておけばいいので、別にハムストリングのケアで休養しているイチローを使う理由はなにもない。


イチローがなぜホームラン競争に出るのをやめたか?
これでおわかりいただけただろう。城島のせいである。

July 14, 2008

セクソンが解雇された記事だが、セクソンのことは後日に回しておく。シアトル公式サイトのセクソン解雇記事で、リグルマンが6月29日に続いて今後の捕手の起用方法について触れた部分があるが、メディアでの報道ぶり、ブログでの解釈には、いろいろと問題があって、このときのリグルマンの発言がきちんと伝わっていないどころか、多少歪められてもいるので、それから触れてみる。
まずは、自分の目と解釈でじっくりと元ソースを読んでみてほしい。(以下は関係部分の抜粋)

Mariners release infielder Sexson
By Jim Street / MLB.com 07/10/2008 4:00 PM ET
http://seattle.mariners.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20080710&content_id=3107402&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea
Although catcher Kenji Johjima recently took ground balls at first base, there are no immediate plans to put him there in a game situation.

"That is not something I see happening in the near future, Riggleman said. "We want to take a good look at [Jeff] Clement behind the plate and if Joh starts coming on with the bat and forces himself into the lineup, I guess we would have to consider him over [at first base] some."



この文章、簡単なようでいて、筆者的にはけっこうニュアンスが難しい文章だと思っている。意図的に直訳気味にした訳を載せておく。この文章には、take a good look、would、forceなど、いくつか注意すべき表現がある。

●当ブログの解釈
キャッチャー城島は最近ファーストでゴロ捕球練習をしているが、ゲームシチュエーションによって彼を一塁に回すという緊急なプランはない。(筆者注:ここまではライターであるMLB.comのジム・ストリートの意見。次からがリグルマンの意図)

リグルマン「それは僕が近い将来起こりえると考えるハプニング的な何かとは違うな。我々は今後もクレメントを捕手としてじっくりと見守っていきたいと思っている。もしも城島のバットがいい結果を出し始めて先発ラインアップに割り込んでくるようなことがあるんだったら、(城島を1塁に入れることも)少しは考えなくてはならないかもしれないけどね(それはありえない)。」

マーサマーサとポール
ビートルズの1968年のMartha My Dearという曲がある。
ポール・マッカートニーが別れた女性のことを歌ったなどと、さまざまに解釈のある曲だが、直接には「マーサ」とは、当時ポールが飼っていた犬の名である。この曲の詞にちょうど、take a good lookという表現が2度、続けて使われている。
リグルマンがWe want to take a good look at Clement.という表現をとるとき、ただ「感情抜きに観察したい」とクールな意味で言っているわけではない。だから上に挙げた訳で「見守っていく」と好意的なニュアンスを強く加えて訳した。またtake a lookとtake a good lookは基本的に意味が違う。

次に、forces himselfという表現。城島の打撃復活で先発ラインアップに復帰する可能性についてリグルマンは、(Johjima) forces himself into the lineup.つまり、城島によるスタメン強奪(割り込み)と、「主語」をリグルマン自身でなく城島にしている。これはどうみても実に微妙な表現だ。

3つ目に、wouldという単語。野球のインタビューでしばしば使われることは、このブログでも一度説明したことがあるのでおわかりと思う。仮定法過去というやつで、学校で習ったはずだ。ありえないことを一度仮定して、それからモノを言うという裏返しな論法で、便利な英語表現だ。

まとめると、リグルマンは、「すぐに城島の打撃が調子を大きく取り戻すことはあまり期待できないと考えている」「では、もし城島の打撃が戻ったとしたら?それでもクレメントを捕手からはずすことはしない」「ありえないことだが、もし城島の打撃が戻ったら、その場合はかえって城島の一塁コンバートが再度プランにのぼってくる」そういう3つのニュアンスを同時に言ってのけているのであって、打撃が戻っても城島を正捕手に戻すことなど全く念頭にないこと、クレメントの1塁コンバートはまずないことの2点は当然、このインタビューから読み取れなければならないし、さらに言うなら、すでにわかっていたことだが、リグルマンが打撃不振だけで城島を干しているのではないことも明言したに等しい。

今後の城島の進路、というか退路について、なかなか重い発言であることがわかってもらえただろうか。

●MAJOR.JPは誤報というより、流言。
さて対比する意味で、このニュースについてのメディアの報道ぶりを笑っておこう。適当な翻訳で、しかも元ソースを歪めて流すことの多いので有名なMAJOR.JPだ。

城島の一塁起用はある? セクソン放出で監督が見解
http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=14731
リグルマン監督代行は、城島の一塁起用について「近い将来に見ることはないだろう」と明言。「我々は(期待の若手であるジェフ・)クレメントがキャッチャーを務めるところを見たいし、もしジョー(城島の愛称)が復調して打撃に集中できるようになれば、そのときは起用法を考えなくてはならなくなると思う」との見解を示した。
マリナーズは、オールスターまではホセ・ビドロとミゲル・カイロの両内野手をファーストで併用する予定。傘下の3Aタコマでプレーする若手有望株のブライアン・ラヘア一塁手も新たなレギュラー候補だが、あいにく足の故障から復帰したばかりで、しばらくはマイナーでの調整が必要な状況だ。


一読しておわかりだろう。あえて説明するまでもないのだが、MAJOR.JPのライターは「起用法」とお茶を濁した表現をあえてとることで、あたかも城島の打撃が復調してきたら、捕手起用の増加もありうるとリグルマンが発言したかのように、読み手側の読み違えを誘発する書きかたを故意にしている部分がある。おまけにリグルマンがforces himself into the lineupと、実に微妙なことを言った部分はわざとカットしている。
「そのときは起用法を考えなくてはならなくなると思う」という部分は、実際には「打撃復調がもしあるなら、一塁起用も考えなくてはならなくなると思う」程度には訳さないと、自分の歪んだ意図を晒して、恥を晒すことになる。

●某翻訳ブログの文章
リグルマン監督:  「近い将来には、そういうことは考えていない。我々は、今後も捕手としてのジェフ(クレメント)をじっくりと観察していきたいと思っているので、もしジョーに当たりが戻ってきて打線に入れざるを得なくなってきた場合は、(1塁に入れることも)少し考えなくてはならないかもしれない。」

これについても、後半の城島1塁コンバートについての表現が、あいまいなままに訳してしまっていることは、MAJOR.JPの例からもうおわかりいただけることと思う。


July 13, 2008

シアトルのマイナーがあるタコマの地元紙が、「城島問題」を語った。worst-kept secretというのは慣用句で、「公然の秘密」という意味だ。

この記事で最も重要なベースは、3人の捕手のうち、城島だけが「位置づけ」のよくわからない選手と名指しして、将来の禍根となるだろうと予言していることだ。

この文章は最初読むと、ところどころ意味が途切れたまま次のパラグラフに行っているように感じるだろう。それはそうだ。日本語でいう「行間の意味」というやつを多用して構成しているからだ。
たとえばHe also is clearly unhappy with his role today.という部分だが、「彼の側はいまの役割に不満かもしれないが、チームの側も役割の中途半端な城島の存在は不幸でしかたがないのだよ」という言外のニュアンスが、alsoという単語に故意に込められて使われている。

クレメントを正捕手にする(つまり城島を正捕手からはずす)と宣言したのが監督末期のマクラーレンで、必ずしもリグルマンになってからではないという認識との些細な時期的相違を除けば、基本認識はほぼこのブログとかわりない。

投手陣が前々から城島に投げたくないと感じていたこと、城島の3年契約は野球の現場で決まったのではなく、日本からダイレクトに決定がきたと明確に指摘していることなど、シアトルの野球関係者において「城島問題」の認識がほとんど統一的な意味で浸透していることが確定した。

What Do You Do With A Catcher Like Johjima?
http://blogs.thenewstribune.com/mariners/2008/07/09/what_do_you_do_with_a_catcher_like_johji

Burke is a solid backup who's out of options. He can't be sent to the minor leagues. Clement is the catcher of the future, according to the Mariners. And Johjima?

The worst-kept secret in baseball is that pitchers don?t like throwing to Joh, and this dates back years. When John McLaren managed, he tried to protect Johjima from criticism, but Jim Riggleman is in charge now.

And Johjima's time behind the plate has been cut severely.

Instead, Johjima , who signed a three-year extension in April , has done a little DHing and a little watching from the bench. Offering him the lucrative extension was not a baseball decision, but one that came directly from Japan.

Now Seattle has to figure out what to do about it. Joh is untradeable with three years on his deal. He also is clearly unhappy with his role today.

It?s an issue that's going to be troublesome the remainder of the season and probably beyond.


(一部略)バークはまぎれもなく堅実な控え選手で、マイナーに送ったりはできない。クレメントは、マリナーズにとって将来の捕手である。では、城島はどうだ?

チームにおける公然の秘密は、投手陣たちが城島に投げたがらないことだが、こうした事態はずっと前からあった。マクラーレンの監督時に彼は城島を批判から保護しようとしていたが、今は監督はリグルマンに変わった。

そして、城島が捕手を務める時間は厳しく制約されている。

4月に3年の契約延長にサインしたというのに、城島はDHをやったり、ベンチから試合を眺めたりしている。有利な契約延長を彼に提供したのは、野球の現場においての決定ではなく、直接日本からもたらされたものだった。

今シアトルはこのことについて何をしたらよいか、考えなければならない。 城島は日本サイド主導の3年契約でトレード不能だ。彼は明らかにいまの役割に不満ももっている。

この問題は、残りのシーズン、そしておそらくそれ以降も、厄介な問題になるだろう。

July 12, 2008

この数週間のシアトルはローテーションが安定してない。ベダードがいつ投げられるのかがハッキリしないことが一番の要因で、ヘルナンデスが怪我で一時戦列を離れたことなどもあってのことだが、そのローテの不安定さのおかげで、シアトルはディッキーを発掘することができた。
再建モードになる前のシアトルの球団体質を考えると、どんなに負けていても契約の長い選手を優先する傾向があって、その結果、新しい選手、有望な控え選手に出場機会が少なく、ズルズルと負けを繰り返してもスタメンをなかなかテコ入れしなかった。
そのことを思えば、クレメント、ディッキー、ブルームクイストなどの選手が出場機会を増やしたのは、城島、バティスタ、セクソンのおかげではある。皮肉なものだ。

今は再建モードの選手の見極めの時期。だから様子を見て、ダメとなれば容赦なく切られていくことだろう。城島はじめ、4月から6月に不調だった選手は、今後も不調なら首を洗って待っていたほうがいい。

先発は、前日がシルバで、この日はバティスタ。どうみても連敗しそうな並びではある。だが前日シルバが負けはしたが、クレメント相手に8イニングを2失点で投げきってみせて、少し安定感が出てきた。8イニング投げるなど、たぶんシアトルに来て初めてのことだろう。

この日のバティスタが2イニングで降板したのは故障のせいで、打たれたからではないのだが、緊急登板というものはだいたい次の投手の準備が間に合わずに、打たれやすい。だからこのところローテの谷間を埋めてくれていたローランドスミスが緊急に登板して、多少打たれたが、文句の言える筋合いではない。

むしろ、ローランドスミスが降板して、打線が逆転したあと、セットアッパーから新クローザーになりかかっているモローにかけて、オークランドをわずか1安打に抑えきって勝てたことは、チームにとってとても大きい意味がある。いくらヘルナンデスが勝ち続けても、チーム全体が浮上するには負けを減らさなければ話にならない。

このところ、ローテの谷間の日の先発捕手をつとめるクレメントだが、ブルペンからの信頼感は日に日に増してきているのは間違いない。
BOX SCORE

July 08, 2008

5回裏の城島の悪送球がゲームを壊し、チームは城島マスクで連敗した。どうしようもない男である。
BOX SCORE

3-0でリードしていて、先発のウオッシュバーンも好投、チャンスのつくれないオークランドがなんとかしようと初球にセフティバントしてきた。映像を見ればわかるが、これは投げても間に合わないバントだった。
なのに、城島が無理矢理にファーストに悪送球、それも打者走者がセカンドどころか、サードにまで達するような大暴投だ。ノーアウト3塁。そしていつものように、ピンチや自分のミスの後は脳内が真っ白になっている城島が次の打者に初球からストライクをとりにいって、あっさり2ラン。さらに脳内蒼白のまま、2ベース、タイムリーとたたみかけられて逆転され、試合はあっさり壊れてしまった。

この馬鹿馬鹿しい悪送球には、実は、その前のイニングに伏線がある。

初回セクソンのマグレの3ランの後、なかなかシアトルは追加点がとれなかった。5回表も1死ランナー1,2塁のチャンスがあって、城島に打席が回ってきた。

このシーン、夜のMLBハイライトやスポーツニュースなどで細切れのハイライト映像しか見ない人には、城島が単にポップフライを打ち上げて凡退しただけに見えるだろうが、そうではない。エンドランがかかっていたのだ。

エンドランのかかった場面で、あっさりレフトにポップフライを打つ城島のダメ打者ぶりもたいがい酷い。そして既にサードより先まで飛び出していたセカンドランナーのベルトレが、サードを踏み忘れて帰塁し、アピールアウト。だから記録上「ダブルプレー」になっているのである。ただのポップフライならダブルプレーにはならない。エンドランでライト方向に転がす技術すらない城島の打撃のダメっぷりは、試合のハイライトだけ見てるようではわからないのだ。

このダメ選手、気分の切り替えが絶望的に下手なのは旧知の事実。次のイニングに守備について、初球をセフティバントされたものだから、慌てまくった。前のイニングの自分のあまりに下手クソなバッティングのことでもボンヤリ考えてでもいたのだろう。
こんな伏線があって、ファーストに大暴投したのである。

城島なんぞに連続でマスクをかぶらせたりするものだから、結局連敗。ローテの組み方がこれからも5人の先発のうち2人を続けて城島に捕手をまかせたりしようものなら、こういう連敗シーン、逆転シーンがオールスター明けの後半戦も2試合ずつ続くことになる。

この試合、BSで解説していたのは城島の元の同僚の武田だが、5回裏の失点を、城島のミスを棚に上げ、しきりにウオッシュバーンのせいにしていたが、いくら身内の贔屓だけでもっている捕手とはいえ、贔屓の引き倒しも、本当にたいがいにしないと鼻で笑われるだけだ。

July 07, 2008

2008シーズン開幕直後の4月1日レンジャーズ戦で、城島はこんな往生際の悪いコメントをしている。
「僕の足が速くて、代えられなければ、J.J.と違う…(配球ができた)」(中略)僕なら、こうリードしていた、とまでは言わなかったが、「それまでの4打席を見ているので、(マスクを)かぶりたかった」。城島は、そう正直に言って、唇をかむ。
http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=11348

状況がわからないと、このコメントの馬鹿さ加減はわからないだろう。
8回裏を迎え、シアトルは1-3で負けていた。だがマイケル・ヤングのエラー、城島のヒットで逆転のチャンスが棚ボタ式に生まれて、足の遅い城島に代走がでた。その後、イチローの俊足に処理を焦ったセカンド・キンスラーの送球ミス、ワイルドピッチでシアトルが勝ち越し。9回表、当然ながらクローザーJJプッツが登場するが、ここで誤算。逆転2ランを浴びてしまい、そのままチームは敗れた。
城島が言っているのは、「あそこで俺に代走を出したりしなければ」そして「バークでなく、俺が最終回にプッツをリードしていれば勝てた」と、タラレバを言って、同僚バークのリードを試合直後にけなしたのである。やんわり、かつ、あからさまにけなすあたり、本当に男らしくない、いやらしいネチネチとしたやり方である。
http://mlb.yahoo.co.jp/score/?gid=2008040207

この男、本当に選手同士のマナーをわかっていない。
というか、いわぬが花という言葉があるが、この男、なんでも言わずにはいられないのだ。言葉も存在も、心底から軽い男よ、としかいいようがない。

代走を送らなければ逆転がない、そう判断される場面で、チームが城島に代走を送るのは当然の戦術だ。まして開幕したばかりというのに、試合直後にチームメートのプレーについて、アレコレ批判がましいことを言うのは、アメリカのプロスポーツではあまりにも非常識。
城島を引っ込めたのはたまたまどうしようもない流れなのに、マスクを突然かぶったバークの結果がどうであれ、「次の試合では抑えたい」程度に、9回の出来事には触れずにおくのがチームメイトの礼儀というものだ。9回にはグラウンドに立っていない選手がとやかくいえる立場にはない。悔しければ、9回もまかせてもらえる捕手になっていればいいだけのことだ。

このとき再逆転のホームランを打った選手の名前をあまり誰も覚えていないだろう。ジョシュ・ハミルトン。そう。今年のオールスターにイチローを上回る得票で選出された、あのハミルトンである。クレメントは2005年のドラフト1位だが、ハミルトンは1999年のドラフト1位。
その後のハルミトンの絶好調ぶりは開幕時点では予測されていなかったし、今年のプッツの不調ぶりも同様だから、開幕わずか3戦目で、先を読めもしない城島が「俺がリードしていれば抑えられた」などと発言するのは、後になってみれば、縁の下からチームを支え続けているバークに対する暴言としかいいようがない。

このバーク、城島の3年契約のときに、こう発言している。「ジョーはリーグでも有数のエリート捕手。この契約はジョーと家族、そしてチームのために大きい」。自分が控えとしてどれだけ貢献しているかとか、試合に出たいとか、そういう願望丸出しでコメントなどしたりはしない。これがプロという見本のようなコメントである。
http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=12209

こうしたバークの堅実さを知っているからこそ、投手陣が「バークに投げたい」と思うわけで、ウオッシュバーンもかつてこんな風にバークの仕事ぶりを誉めた。
Winning pitcher Jarrod Washburn said Burke, a much-traveled, little-used catcher until landing in Seattle last year, is one of his favorites.

"I love Burkie," Washburn said. "He busted his butt for a long time to get here. Now that he's here, he works hard. And when he gets a chance, he usually makes something happen."

http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/203802.html

「投手」バーク

そして、今日。
バークは投手が足りなくなった延長戦で、リグルマンのコメントから察するに志願したのだろう、なんと投手として最終回を投げ、敗戦投手になった。ベンチにはモローとローズ残っていたが、彼らを投げさせられない事情があったための緊急措置だが、この件についてリグルマンは「ブルームクイストやベルトレら何人かの選手が自分のところに来て、『俺も投げられる』と言ってくれた。その申し出こそが、チームに対する本当の献身。けがの危険もあるのにそう言ってくれるのは、彼らがチームメートのことを考えている証だ」と語った。
http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=14591

リグルマンのいう「何人かの選手」には、もちろん投手出身のイチローも含まれる。
Catcher Burke pitches; Mariners lose anyway
http://seattlepi.nwsource.com/baseball/369829_mari07.html
One by one, they came up to Mariners manager Jim Riggleman in the dugout.
"Skip, I can pitch if you need me to."
Willie Bloomquist. Adrian Beltre. Ichiro Suzuki. Even R.A. Dickey, who had thrown 105 pitches less than 24 hours earlier.


Tigers clip M's after Seattle sends backup catcher Burke to mound in 15th
http://sports.espn.go.com/mlb/recap?gameId=280706112
Once Ichiro Suzuki heard that backup catcher Jamie Burke was about to take the mound, he hustled over to manager Jim Riggleman and volunteered his services.


当然のことながら、マウンドに立ち、滅多にないこの非常事態に耐えたバークに、リグルマンが感謝していないわけがない。

打たれるのはわかっている場面である。いわば、負けに行くようなものだ。だからこそ、逆に、打たれた結果ではなく、志願してきた選手の献身の精神の高さを誉める。よくも悪くも、まさにアメリカ的な場面である。

このことについて城島がなんとコメントしているか。
「『これが大リーグ。思い出になる試合だった』と感心する一方で、『けがが怖いという理由でイチローさんに投げさせないのに、なんでバークなの?』と笑顔で突っ込みを入れていた。」
http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=14589

バークはたしかに城島同様に、足は遅い。だが、かつての投手経験を生かして、この日の汚れ役を引き受けたバークがある意味の大きな仕事をしたことは、監督だけでなく、投手陣も含め、チームメイトがけなすはずもない。今後、おそらくベダードとバークのコンビ再結成について、クレームをつける者はいなくなるだろう。

周囲とのこういう信頼感がバークにとっての大きな財産になっていることは、そして城島がなぜ周囲から信頼がないのか、城島などには永遠にわからない。
この九州の馬鹿の、空気の読めなさ。なぜバークよくやった、くらいのことを言ってすませておけないのか。これで、このクチだけは軽い男、バークに対して今シーズン2度目の失態なのだが、たぶん、その意味はわかってないだろう。

クレメント、2ホーマーの活躍

クレメントにとっては大きい意味のある試合だった。
2本のホームランは、今期この試合の前まで7勝1敗のLHPガララーガからのもの。この試合を終えたあともガララーガのERAは3.27。この好投手から2本打てたことは大きい。
BOX SCORE
ガララーガのスタッツ

城島のホームラン数を追い抜くのは時間の問題だろう」と予言しておいたのは、「2008年6月29日、クレメント先発で今シーズン初のスイープ達成。」という記事だが、たったの1週間で、クレメントは城島のホームラン数を追い抜いた。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/386510.html

この試合、クレメントは捕手としてディッキーとのコンビにメドがついたのも大きい。59ストライク46ボールと、相手先発のガララーガ同様にボールの多すぎる内容で、けしていい調子というわけではないが、この日勝ち星はつかなかったものの粘りをみせ、6イニング2失点とQS(=クオリティ・スタート)を果たした。これで、クレメントとディッキーのバッテリーでも問題なくゲームが作れることが証明された。
クレメントが打撃と守備ともに、試合に慣れてきた証拠だろう。

リグルマンとディッキーのコメント
Clement's two homers lift Mariners
http://seattle.mariners.mlb.com/news/gameday_recap.jsp?ymd=20080705&content_id=3071558&vkey=recap&fext=.jsp&c_id=sea
リグルマン
"His history tells you that he's hit the ball out of the ballpark everywhere he's has played," interim manager Jim Riggleman said. "And you figure eventually he's going to hit some out of the ballpark here."
「彼はプレーした球場すべてでホームランを打ってきた、そういう経歴の持ち主だろ」とリグルマンは言う。「だから、セーフコでもやがてはスタンドに放り込むようになるからアテにしていいよ」
ディッキー
He also got some defensive help in the fifth inning that would prove crucial later on. With runners on first and second with one out and Detroit ahead 2-0, Placido Polanco dumped a single into left field. With lead runner Dane Sardinha trying to score from second, Raul Ibanez unleashed an accurate throw to Clement, who blocked Sardinha off home plate with his left leg while holding onto the ball and applying the tag.

"It was a big out at a big time, and against that kind of lineup, you really can't give in and so every pitch is a pitch that you want to try to make fine, especially when you're behind," Dickey said. "Ibanez made a wonderful throw and Jeff blocked the plate textbook ... and it was the play of the game for me."

「(5回にレフトからの返球で走者をホームでアウトにしたことについて)イバニエスのスローイングは素晴らしかったし、ジェフは模範的なブロックをしてくれたね。僕にとっては、あれがこの試合のベストプレーだったよ。」


ちなみに、マクラーレンが監督を解任された6月19日以降の、先発投手と先発捕手の関係は以下の通り。これを見る限り、ヘルナンデスが戦列を離れたこともあり、デトロイト戦からは、リグルマンがやや投手と捕手の組み合わせを変えたかもしれない。
当初はクレメント(ベダード、ヘルナンデス、シルバ、バティスタ)城島(ウオッシュバーン、ディッキー)という感じにみられたが、ヘルナンデスが怪我をして、バティスタをローテからはずして、クレメント(ヘルナンデス、シルバ、ディッキー)城島(ウオッシュバーン、ローランドスミス)バーク(ベダード)という感じかもしれないが、こればっかりは5試合以上の経過を見てみないとわからない。


マクラーレン解任以降、デトロイト戦までの捕手別の勝ち負けは、クレメント6勝2敗、城島3勝4敗、バーク1勝
チームの貯金に貢献しているのは城島以外の、2人のキャッチャーである。こんな内容なのは去年からわかっていたことだが、この内容でキッチャー3人制が嫌なら、城島はさっさと荷物をまとめて日本に帰れ。

マクラーレン解任以降の捕手別勝ち負け
クレメント

左から、日付、先発捕手、相手チーム、スコア、先発投手
=クレメント =城島 =バーク
19日 マクラーレン解任
20日  ATL 10-2 ベダード(○ローランドスミス)
21日  ATL 4-5 ●ウオッシュバーン
22日  ATL 3-8 ●シルバ
       リグルマン、城島にクレメント起用を通達
23日  NYM 5-2 ○ヘルナンデス
24日  NYM 11-0 ○ディッキー
25日  NYM 2-8 ●バティスタ
26日 
27日  SD 5-2 ○ウオッシュバーン
28日  SD 4-2 ○シルバ
      シルバ先発試合のマスク、クレメントに
29日  SD 9-2 ○ベダード 
30日  TOR 0-2 ●ディッキー 
1日  TOR 7-6 ローランドスミス(○モロー)
      バティスタ、ローテからはずされる背中の痛み
2日  TOR 4-2 ○ウオッシュバーン  
3日  DET 4-8 ●シルバ
4日  DET 4-1 ○ベダード
     ベダード先発試合のマスク、バークに(?)
5日  DET 3-2 ○ディッキー
      ディッキー先発試合のマスク、クレメントに(?)
6日  DET 1-2 ローランドスミス(●バーク)
      ローランドスミス先発試合のマスク、城島に(?)

結局のところ、ベダードはシーズン当初から望んでいたバークとのコンビを復活させたようだ。復活させたからには勝たないと周囲からとやかく言われて困るのはベダード本人なわけだが、ちゃんと勝ってみせるあたりが、この人のプロとしてのしたたかさである。

勝てばいいんだろう?なら勝てる捕手にしてくれ。と、ベダード。
そう。勝てばよろしい。今後とも苦労人のバークを相手に投げることだろう。
BOX SCORE

なによりも捕手がマウンドに来てぐちゃぐちゃと言うのを嫌うベダードは、シーズン早くから城島を拒否してきた。このことは「城島問題」という、チーム低迷の根を、最も早く、最も刺激的に指摘してみせた。ベダードはある意味で「城島問題」の発見者であり、チームが上向きになるきっかけを作ったともいえる。
よくも悪くもお騒がせ者のベダード問題についての時系列はこんな感じなので、あらためてまとめておく。
ベダード関連の記事を時系列でまとめて読む

2008年5月8日、ベダードはバークを選んだ。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/203782.html
2008年5月21日、ベダードとウオッシュバーンは専属捕手にバーク指名と報道された
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/203847.html
Bedard-Burke combo over
ベダードとバークのコンビは終了とマクラーレン

http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/06/bedardburke_combo_over.html
Oh yeah, of course, the headline of this blog post. Anyway, as a follow-up, someone asked whether the Erik Bedard-Jamie Burke battery is still intact.

"We don't have any combinations any more, OK?'' McLaren said. "Combinations are done.''
2008年7月4日、ベダードはバークとのコンビを復活させた。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/414751.html

July 02, 2008

サヨナラヒットを打ったブルームクイストは試合後、とても上機嫌に「このところ2塁打を打ってなかったからね。欲しかったんだ」と彼なりのジョークを飛ばしたが、この日は下位打線があきらなかったことが、結果的にゲームを面白くした。
クレメント2安打。ベタンコートの2アウトからのタイムリーを呼び込む。だいぶメジャーに慣れてきた。城島の打率を追い抜くのは時間の問題だろう。

例によってベダードが登板を回避してしまったローテの谷間、シアトルは途中まで2-6と負けていた。城島が正捕手の時代ならチーム全体の雰囲気がとても悪く、いつもこのままあっさりと負けていた。
ベルトレのありえないようなボール打ちのホームラン、盗塁すら決めたセクソンのソロ、ホームランはいつもにぎにぎしいが、これで大砲主義に戻るわけにはいかない。これまで控えに甘んじてきた選手たちの活躍がなければ、今日のサヨナラもない。チーム一丸の勝利で、勝った選手がグラウンドに飛び出してくるなど、いつぶりの光景だろう。
今日のボックススコア

と、こんな、メディアが書くようなことをいつまでもタラタラと書いてもしかたない。

ローテの谷間になってしまった日だが、4回と6回の失点はもちろんロペスのエラーが大きいが、バッテリーの組み立てが急に単調になったせいもある。特に6回はピンチを迎えて、ストレートばかり連投したことは今後のクレメントの改善点だが、そんなことより、クレメントはローランドスミスに対して、シルバ同様、46ストライク16ボールと、非常に多くのストライクを多投させたことは注目だ。どうせメディアは結果だけしか報じないだろうから、あらためて注目しておく。

ローランドスミスは元々ストライクの多い系統の投手ではあるが、ここまでの比率で投げたことは一度もない。
最初の3回をあぶなげなく乗りきれたのも、打者を常に追いこんで勝負をかけ続ける姿勢が効いた。各打者とも、打たれる打たれないは別にして、最初の3球までに2ストライクに追い込み続け、それから勝負をかけた。
ローランドスミスのゲーム別スタッツ

これはシルバのケースと同じだ。シルバについては下記の記事で6月28日に指摘している。シルバのケースでも、87球のうちストライクが62と、4分の3を占めた。これほど積極的にストライクをとりに行った試合は、ここまでのシルバの18試合の登板でも初だった。
2008年6月28日、クレメント先発のこの日、シルバは7連敗を脱出した。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/385715.html

このことは結果的にクレメントのマスクの試合で、ピンチでの四球数の少なさにやがてつながっていくはずで、シーズン後の与四球スタッツが楽しみだ。


この先発投手のストライクの多さは、同じクレメント先発で、ローテの谷間っぽい6月18日フロリダ戦と比較してみると、クレメントの進歩がもっとよくわかる。
マーリンズ戦では、どの投手についてもストライクとボールが半々くらいの数になって、弱腰になって打たれ続けた。まるで、ピンチのときにアウトローを要求し続けて四球を連発して大敗する、典型的な城島マスクの試合のようなゲームだった。
この点をクレメントがすぐに修正してきたことが、7連敗をしていたシルバを勝たせ、ローテの谷間のこの日の最初の3イニングの好投につながった。
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2008_06_18_flomlb_seamlb_1&mode=wrap

城島とクレメントの大きな違い。そのひとつがこの柔軟性だ。
城島はいたずらに頭が固く、態度もかたくなで、いかに自分のスタイルが間違っていようとも、修正せず、また修正しようとしても修正できないまま、何ヶ月も過ぎてシーズンを壊してしまう。



July 01, 2008

よく、クリーブランドの若い正捕手のカート・スズキなどと比べると城島がマシだとか、勘違いした発言をする人間がいるようだが、攻守ともにカート・スズキのほうがはるかに上だ。シアトルが3人登録している捕手の中でさえ、城島のデータがトップになっている数値はほとんどない。

城島のCERAは、メジャーすべての規定イニング到達捕手であいかわらず最悪の数字。西地区上位常連チームの正捕手たちと比べても、CERA捕手防御率が1.30程度も悪い。
こんな守れない、打てない捕手がいつまでも正捕手にしがみついていたのだから、ポストシーズンなど、夢のまた夢。クレメントに正捕手を譲るのが当然。
http://sports.espn.go.com/mlb/stats/fielding?groupId=7&season=2008&seasonType=2&split=78&sortColumn=catcherERA
また城島の盗塁阻止率もあいかわらず最悪。
シアトルですら最低だ。
クレメント CERA 3.77 CS%.200 盗塁阻止数 1
バーク   CERA 4.31 CS%.500 盗塁阻止数 7 
城島    CERA 4.68 CS%.195 盗塁阻止数 8

●西地区のライバルチームの正捕手
Suzuki, OAK CERA 3.36 CS%.357 盗塁阻止数 20
Mathis, LAA CERA 3.26 CS%.311 盗塁阻止数 14



また打撃面でも城島はあいかわらず最悪。200打席を越えた捕手では、アメリカンリーグで最悪のOPS。シアトルの捕手の中ですら出塁率は最低。

城島と同程度か、打率の低い捕手も、ボストンのバリテックなど、いるように見える。だが彼らは城島と比べて、出塁率、長打率、OPSなど、詳しくみていけば誰もが城島を大きく上回る。
これは城島が、四球が選べない早撃ち一辺倒の打者である一方で、ホームランなど長打が打てない出塁率の低さ、長打力の無さ、からくる。打率しか見ない日本のプロ野球ファンあがりの城島オタは、わずかに1ヶ月に1本しか打たないホームランで興奮しているのだからお笑いだ。

http://sports.espn.go.com/mlb/stats/fielding?groupId=7&season=2008&seasonType=2&split=78&sortColumn=catcherCaughtStealingPct
クレメント  打率.176 OBP.287 SLG.324 OPS.612
城島     打率.233 OBP.274 SLG.321 OPS.595
バーク    打率.204 OBP.278 SLG.286 OPS.563

●西地区のライバルチームの正捕手
Suzuki, OAK 打率.284 OBP.344 SLG.369 OPS.713
Mathis, LAA 打率.214 OBP.300 SLG.359 OPS.659

ハワイ移民150周年
No Ichiro, No watch.

Play Clean
日付表記はすべて
アメリカ現地時間です




Twitterボタン

アドレス短縮 http://bit.ly/
2020TOKYO
think different
 
  • 2014年10月31日、PARADE !
  • 2013年11月28日、『父親とベースボール』 (9)1920年代における古参の白人移民と新参の白人移民との間の軋轢 ヘンリー・フォード所有のThe Dearborn Independent紙によるレッドソックスオーナーHarry Frazeeへの攻撃の新解釈
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年6月1日、あまりにも不活性で地味な旧ヤンキースタジアム跡地利用。「スタジアム周辺の駐車場の採算悪化」は、駐車場の供給過剰と料金の高さの問題であり、観客動員の問題ではない。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年6月29日、『父親とベースボール』 (1)星一徹とケン・バーンズに学ぶ 『ベースボールにおける父親の重み』。



Categories
ブログ内検索 by Google
Google

livedoorブログ内検索
Thank you for visiting
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

free counters

by Month