June 2009

June 30, 2009

シアトルのファンや、メディアの出来損ないライターの中には
「裏口入学のコネ捕手城島が先発すると、得点力が上がり、ロブ・ジョンソンやバークなどが先発だと、得点力が下がる」などと、
なんの根拠もない自分勝手な思い込み、くだらない先入観丸出しの虚言を世間に垂れ流して日々満足している馬鹿が沢山いる。


事実は正反対だ。

「コネ捕手城島がスタメンにいないほうが、シアトルの得点力は高い」のである。言い方を変えれば、「城島先発ゲームは、得点が少なく、失点がむやみと多い」のである。



そして勘違いしてもらっては困る。
ロブ・ジョンソンの先発ゲームは「失点の少なさが得点の少なさを補っている」のではない。
「ロブ・ジョンソンの先発ゲームは基本的に、得点が多く、かつ、失点が極度に少ない」のである。。また、たとえ得点の少ない期間にぶつかっても、失点の少なさで負け数を最初にとどめている。



今シーズンはダメ捕手がベンチにいる時期、いない時期がハッキリしているために、なにかと比較に便利なシーズンだ。
城島のいる時期、いない時期、それぞれの得点力をストリークデータで比べてみる。(以下、太字の色つきは、ロブ・ジョンソン(赤色)城島(青色)、それぞれの正捕手出場時期にピッタリあてはまるデータ。標準の太さの色つき部分は、それに準じるデータ)

ロブ・ジョンソンの先発出場期のコア(赤色)
(A1)4月16日〜4月29日 13ゲーム
(A2)5月26日〜6月25日 26ゲーム


城島の先発出場期のコア(青色)
(B)5月1日〜5月25日 24ゲーム



(A1)ロブ・ジョンソンの先発出場期の第1コア
4月16日〜4月29日 13ゲーム

2009-04-16〜2009-04-29
6勝7敗 勝率.462 得点47 失点57

この期間の得点47は、今シーズンの得点数としては中の下くらいの数値。だがもちろん、下には下が、もっともっとある。

13ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-21 2009-05-04 7-6 .538 61 62
2009-06-11 2009-06-25 8-5 .615 60 51
2009-04-22 2009-05-05 6-7 .462 59 67
2009-06-14 2009-06-28 9-4 .692 58 48
2009-04-19 2009-05-03 7-6 .538 58 64

13ゲームでの得点数 ワースト
ほぼ全て城島の先発出場コア
2009-05-12 2009-05-24 5-8 .385 39 56
2009-05-13 2009-05-25 5-8 .385 39 55
2009-05-04 2009-05-17 3-10 .231 39 75
2009-05-10 2009-05-23 5-8 .385 39 55

2009-05-14 2009-05-26 5-8 .385 37 53


最悪の数値なのは言うまでもない。
特に酷いのは5月4日から5月17日。39得点に対して、75失点、勝率がたったの.231しかない。4試合に1試合も勝てない勝率である。1ゲームあたり3点と低い得点力の一方で、失点平均5.8と、異常な失点数が続いたことがよくわかる。


(A2)ロブ・ジョンソンの先発出場期のコア
5月26日〜6月25日 26ゲーム

2009-05-26 2009-06-25
16勝10敗 勝率.615 得点109 失点84


26ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-06 2009-05-04 15-11 .577 116 107
2009-04-07 2009-05-05 14-12 .538 112 113
2009-05-26 2009-06-25 16-10 .615 109 84
2009-05-27 2009-06-26 16-10 .615 108 88
2009-04-08 2009-05-06 14-12 .538 108 116

ロブ・ジョンソンの(A2)期間がそっくりそのまま、26ゲームでの得点ランキング3位に入った。
他の1位2位5位のデータでは、得点も100を越えたが失点も100を越えているため、勝率が6割を超えているデータはない。
しかし5月26日から6月25日までの26ゲームでは、得点109に対して失点を84に抑えているため、チームは高勝率に導かれた。ロブ・ジョンソンのコア出場時期A2では「得点の多さと失点の少なさが両立している」ことがわかる。


26ゲームでの得点数 ワースト
2009-05-20 2009-06-18 14-12 .538 85 80
2009-05-12 2009-06-09 12-14 .462 85 94
2009-04-29 2009-05-26 8-18 .308 84 137
2009-05-02 2009-05-29 9-17 .346 84 127
2009-05-05 2009-06-01 9-17 .346 81 124

城島の出場ゲームストリークが最長で24ゲームしかないために、2試合多い26ゲームのストリークデータには、「城島の出場時期だけにピッタリあてはまるデータが出てこない」のは当然。
それでも4月29日から5月26日のデータが、城島の先発時期の前後に1日を足しただけで、かなり該当する。この時期に、シアトルが借金を10作った。勝率も最低レベル。



(B)城島の先発出場期のコア
5月1日〜5月25日 24ゲーム
2009-05-01 2009-05-25 8勝16敗 勝率.333 得点78 失点127

24ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-07 2009-05-03 14-10 .583 105 100
2009-04-08 2009-05-04 14-10 .583 105 100
2009-04-06 2009-05-02 14-10 .583 103 94
2009-04-09 2009-05-05 14-10 .583 102 101
2009-04-10 2009-05-06 13-11 .542 101 110
2009-05-29 2009-06-25 15-9  .625 100 79

5月29日から6月25日の24ゲームでは、100得点を達成する一方で、失点を79に抑えこむのに成功したために、15勝9敗と、7つもの貯金を作ることに成功した。
100得点以上の24ゲームストリークでこれほどの貯金を作ったのは、このロブ・ジョンソンのストリークだけ。
得点力は十分確保されつつ、失点を未然に防いだ成果だ。

24ゲームでの得点数 ワースト
2009-05-01 2009-05-25 8-16 .333 78 127
2009-05-07 2009-06-01 9-15 .375 78 108
2009-05-19 2009-06-14 12-12 .500 78 79
2009-05-03 2009-05-27 8-16 .333 77 122
2009-05-04 2009-05-29 8-16 .333 74 117


5月19日から6月14日の24ゲームはロブ・ジョンソンのコア期間にかかっているわけだが、ここで勝率.500をキープできていることに注目。得点こそ少なかったものの、失点を極度に抑えることで勝率を.500にもっていけたのは、明らかにロブ・ジョンソンの力。
かたや、城島の先発マスクの24ゲームストリークにモロにかぶる5月1日から5月25日の24ゲームでは、わずか78得点しかできない一方で、最悪の127もの失点を記録。借金を8つも作った。






裏口入学のコネ捕手城島がドジャース戦でインコースを引っ張る「あまりにみっともないバッティングフォーム」を夜中に見た。
Seattle vs. LA Dodgers - June 28, 2009 | MLB.com: Gameday

もし誰か3箇所骨折したとして、それが1ヶ月満たずに全部くっついて、しかも激しい運動?(笑)はい、くっつきました、直りました、ゲームに出られます?(笑)

下手なブラフもたいがいにしろ。


もちろんプロともなればバッティングフォームにはそれぞれ個性があるものだ。だが、体重移動すらできないコンディションのクセに、上半身をひねるだけで、あたかもバットを普通に強振できるぞと見せかけるしかない「お笑いバッティング」は個性とは言わない。

こんな嘘臭いプレーヤーがゲームに無理矢理出て 年間8Mもかすめとって、かたやバークはDFA、かたやクレメントは3Aで腐らせたまま、ときた。



あんな2008年より酷いバッティングで何も感じない野球ファンがいるとしたら、そういう野球を見る目のないお馬鹿さんは掲示板になど書き込みをしないほうがいいし、あれで「2008年からまったく向上もせず、打てないCERA5点のダメ捕手」を持ち上げる提灯記事を書ける有能なライターがいたら、ぜひ目の前でせせら笑ってやりたいものだ。

今シーズンのコネ捕手の打率は、打席数も少ないことだし、あっという間に2割ラインに落ちることだろう。こんなダメ選手、無理にゲームに使うのはどうみても間違っているが、とりあえず打席で毎日毎日恥を書き続けてもらおう。


今の時点で城島のバッティングスタッツは2008年と全く同じ。メジャーLVPに輝いた極寒の2008シーズンが偶然ではなかったことは、とっくにわかっていたことだが、数字的にもハッキリした。
まったく変わらないコネ捕手城島の
2008年と2009年の打撃スタッツ

2008シーズン終了時
打率.227 OBP.277 SLG.332 OPS.609
2009シーズン 6月28日時点
打率.229 OBP.253 SLG.354 OPS.607


2007年
なにせ、このダメ打者、ポストシーズン進出がなくなった後の9月の消化試合で必ず毎年のように帳尻をあわせてくるわけだが、出塁率など、ちょっと数字を掘り下げるだけで、この2007年ですら酷い中身だということはわかったはずだ。四球をほとんど選ばず、たいした意味のある長打もなく、併殺だらけなのだから、当たり前のことだ。
打撃低迷がハッキリしだしたのはこの2007年に始まっているのだが、当時はいくら言っても、帳尻後の打率に誤魔化されるためか、それがわからない馬鹿が多い。
とにかく2007年は城島の異常な併殺打の数々でランナーは死に続けたし、走者のいる時の最悪な打撃でランナーをとことん無駄にし続けた。ホームランのほとんども、ゲームの大勢と関係ない場面。
7月 月間打率.191
開幕から8月18日まで
得点圏打率     .219
ランナーズオン打率 .222


シーズン終了時 打率.287
OBP.322 SLG.433 OPS.755

参考 2009年6月29日の同じ打率の好打者
Ben Zobrist TAM .287 .404 .622 1.026
Jermaine Dye CHW .287 .355 .566 .921


2008年
城島の併殺打でホームでブーイングが起きる、なんていうシーンもあったのが、この年。言うまでもなく、シーズン通して大半の月の打率が2割程度しかなく、9月にまたもやズル賢く帳尻してみせたものの、帳尻してすらシーズン打率は.227。実際、8月終了時で打率はなんと.208しかなかった。
4月 月間打率.182
6月 月間打率.232
7月 月間打率.130
8月 月間打率.200
8月終了時点 打率.208


シーズン終了時 .227(←9月に帳尻してすら、これ)
OBP.277 SLG.332 OPS.609


2009年
6月28日時点での数字は、まったく2008年と同じになった。そしてこれから、もっともっと下がるだろう。2割を切るのも時間の問題とみる。あれだけバラバラなフォームでバットを振り回してメジャーのボールについていけるなら、そこらの高校生でもメジャーリーガーになれる。

6月28日時点 打率.229
OBP.253 SLG.354 OPS.607







June 28, 2009

今日のゲームは規定出場イニング数には届いていないが、十分なゲーム数をこなしつつ、MLBのCERAトップを維持し続けるロブ・ジョンソンと(出場ゲームが一桁のような選手除く)、MLB規定イニング到達者でCERAトップの名捕手ラッセル・マーティンの(たぶん初めての)顔会わせのゲームということになった。

試合終了後のCERA
ロブ・ジョンソン   SEA 2.78(39ゲーム 316.1イニング)
ラッセル・マーティン LAD 3.45(63ゲーム 550イニング)
MLB Baseball Fielding Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN

結果として、シアトルがナ・リーグ西地区トップのLADに圧勝。ヘルナンデスが気持ちよく変化球をゆったりと投げたゲームだった。
これでヘルナンデスのERAは2.54で、ア・リーグ4位。このままワカマツが先発ローテにあわせてキャッチャーを変える方針でいってくれれば、彼は充実したシーズンになりそうだ。
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN

これでシアトルはSBOコネ捕手城島の食いつぶした貯金を取り戻して、貯金2に戻った。
Seattle vs. LA Dodgers - June 27, 2009 | MLB.com: Gameday


ヘルナンデスが9三振。アーズマが2三振。

最終回のアーズマは多少力みがあったせいか、ランナー2人を出した。
LAD打線にしてみれば、ヘルナンデスのストレートを待っていたのにさんざん変化球を空振りさせられ凡退し続けた後に、ストレート中心に組み立ててくるアーズマが出てきたわけだから、「ああ、やっとストレート系をバットに当てることができる」と、非常にホッとした気持ちだったのではないか。
アーズマ自身のストレートにキレがなかったわけではないが、たまたまそんなゲーム展開でストレートに飢えたLAD打線の前に出てきたアーズマは、多少不運ではあった。
アーズマのストレートを打ったほうがずっと打てそうな気がする、そんなふうにLAD打線に思わせるほど、今日のヘルナンデスの変化球はキレキレだった。


ヘルナンデスは8回自責点0。もちろんQSだ。これでヘルナンデスは城島がDL入りしたおかげで、7連続QSを達成した。

ヘルナンデスの全登板ゲームログ

4月6日  6回自責点1  城島 QS
4月11日 5回自責点5  城島
4月17日 6回自責点3  ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0  ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0  バーク QS
5月4日  6回自責点6  城島
5月9日  4回自責点5  城島
5月14日 7回自責点0  ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島
5月24日 8回自責点1  ジョンソン QS 10三振
5月30日 6回2/3自責点0  ジョンソン QS
6月5日  7回自責点1    ジョンソン QS 10三振
6月10日 7回自責点1    バーク QS
6月16日 9回自責点0    バーク QS
6月21日 7回1/3自責点0 バーク QS
6月27日 8回自責点0    ジョンソン QS 9三振

ヘルナンデスの捕手別勝ち負け・防御率
ロブ・ジョンソン
4勝0敗 49回2/3自責点5 ERA 0.91
バーク 3勝0敗 31回1/3自責点1 ERA 0.29

城島  1勝3敗 26回2/3自責点23   ERA 7.76


ゲームはヘルナンデスとロブ・ジョンソンの鉄壁バッテリーで楽勝だったわけで、ゲームの勝ち負けよりよほど楽しみだったのは、ヘルナンデスの打席。いつぞや、あのサンタナから満塁ホームランを打ったのを思い出す。
今日は8回表にランナー2人を置いて打席が回ってきた。当たっているグティエレスがこの日2本目のダブルで、打席には1死でセデーニョ。ここでLADのトーリ監督は初球を普通に投げさせたが、キャッチャーを立ち上がらせ2球目から敬遠した。わざわざ貧打のセデーニョを敬遠するくらいだから、よほどヘルナンデスに代打を出してもらいたかったのかもしれないが、もちろんシアトルサイドはヘルナンデスの打撃がいいことを知っているだけに、普通に打席に送った。
ヘルナンデスは、8回裏のピッチングがあったせいか(おそらくベンチから指示があったのだと思うが)一度もバットを振ることなく三振したが、それはそれとして、ごく普通にバッティングしていたらセデーニョよりはタイムリーの確率が高かったのではないか、下手をするとホームランまで打ってしまうのではないかと思わせるほど、ヘルナンデスのスイングはシャープだった。


今日のゲームとは関係ないが、どうもベダードはワカマツと今後について話をしているのではないか。まぁ、釣り仲間でもあることだし。
"He(=ベダード) said he felt as good as he has in a long time," Mariners manager Don Wakamatsu said.
Mariners Blog | Game thread, June 27, Mariners vs. Dodgers (with Bedard update) | Seattle Times Newspaper






June 27, 2009

あまりにも腹のたつコメントをゲーム後に裏口入学のコネ捕手が出すので、新たにダメ捕手用に造語を作った。必要ならダメ捕手の名前の前につけて、城島の代名詞として「SBO」とでも、形容詞として「SBOコネ捕手」でもなんでも好きに使うといい。
SBO =「S初球 Bボールが O多い ので、僕は配球ができなくて、夜、ひとりでは怖くてトイレに行けない。僕のような偉大なキャッチャーには、初球が自由自在にストライクにできる投手をあてがいたまえ、ワカマツ。」
SBO:
Syokyu Ball ga Ooi node.
This sentense means "Almost of the first pitch went ball tonight, it is not possible to lead, and I cannot go to the rest room alone at night. In a great catcher like me, Wakamatsu, unite the pitcher who can pitch strike freely at first one."



シアトルがこの貯金2をどれだけの苦労をして積み上げたか。
わかっているのか。この裏口入学のコネ捕手
例えばバークおまえのようなダメ捕手のDL期間に、最初はどこの馬の骨ともわからない2Aのダメ捕手2号キロスに先を越されても黙々と練習をし、そのダメ捕手2号がダメだとわかってやっとマトモにゲームに出られるようになってチームを支え続けたバークが、どれだけの苦労と努力をもとになけなしのチャンスをつかんだか
そして、ダメ捕手DL明けといれかわりに彼バークがDFAになり、どんな気分でダメ捕手が自分やロブ・ジョンソンの積み上げた貯金を食いつぶすのを見ているか

「初球がボールが多いので」?
知るか。甘えたことを言っている場合か。ボケ。


「1死満塁でダブルプレー」がこんなプレーヤーの再登場にはお似合いだ。
バルガス炎上。5回途中降板、5失点。
コーコラン炎上。2失点。
ホームラン打たれまくり。

Seattle vs. LA Dodgers - June 26, 2009 | MLB.com: Gameday



甘えるのもたいがいにしとけ、と、言いたいことは山ほどあるが、まずムカムカする気分を抑えつつ、2点ハッキリさせとかなければならない。
まず球審の判定についてだ。


この前のカードのパドレス戦シリーズでも、だ。3戦ともマスクはロブ・ジョンソンだったが、シアトルがどれだけアンパイアの判定に泣かされたか。
このブログでも何度も書いている。「球審が低目のストレートをとってくれない」と。加えて、イチローの満塁でタイムリーとなるはずだったダブルのファウル判定、イチローのヒットでホームに帰ってきたランナーに捕手が触ってないように見えるアウト判定など、数々の判定に泣かされた。
それでも、だ。ロブ・ジョンソンは「低目をとってくれないので」などと泣き言を言わなかった。シアトルがカードを勝ち越して終わるためにプレーヤー全員が頑張った。
2009年6月24日、低めのストレートのボール判定に悩まされながらも、ロブ・ジョンソンはクロスゲームを逃げ切り、6月の「1点差ゲーム」を7勝2敗とした。


次に投手のコントロールについて。

ゲームを毎日見ている人ならわかると思うが、城島がDLしている間の数々のゲームの中で、シアトルの投手が制球が悪くボールからばかり入るゲーム、イニング、打席など、これまでいくらでもあった。
それどころか、要所で最初の2球が2ボールナッシングになることもザラにあったし、せっかくの0-2からフルカウントになってしまうシチュエーションもザラにあった。

それが野球というものだ。
泣き言を並べたいなら引退することだ。


それでも、だ。
ロブ・ジョンソンやバークが、インタビューで自軍の投手のコントロールについてケチをつけたことなど聞いたことがない。


コネ捕手、甘えるのもたいがいにしろ。
(そして、バルガスにケチばかりつけつつ、コネ捕手を甘やかしてばかりいるワカマツも、残念なことにゲーム後にストライクゾーンが狭いと泣き言をいうバルガスもだが)



さて、今日のゲーム後、アメリカで報道されているのかどうか知らないが、日本のスポーツ新聞の電子版には、城島のこんな馬鹿げた言い訳が一斉に掲載された。

先発バルガスが初回から制球に苦しみ、配球が後手に回った。「ボール先行でインサイドが使いにくくなった。厳しいところを突いてもバッターは振らない。悪循環というか…
城島1カ月ぶり復帰…惨敗に笑顔なし(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース


おいおい。九州の田舎者のオッサン。
も、たいがいにしとけ。

それにプロなら「初球がボール」が「四球」でなく、「長打」を打たれた言い訳にできるのか。
「ボールが先行した」ことが「あわてふためいて、ぬるいストライクを置きにいって、四球より酷い長打にされて負けた」言い訳にできるのか。
「一度ホームランを打たれているバッターに、ボールが先行したら四球で歩かせることも考えもせずに、毎度毎度ストライクを置きにいって、しかも3度も繰り返しホームランされた」ことの言い訳にできるのか。


どこまで自分に甘いんだ。馬鹿捕手。


今日の長打とタイムリーの場面を画像で抜き出しとく。
「ボールが先行で、インコース」がどうたらこうたら、ぬるい言い訳も聞いてあきれる。初回の3ランからして、嘘ときてる。

2009年6月28日 2回ブレイク 2塁打.jpg2回ブレイク 2塁打
初球から3球続けてボール
しかし、打たれたのは
フルカウント後

ちなみに投げた6球全部4シーム


2009年6月28日 2回エシアー 3ラン.jpg2回エシアー 3ラン
初球ストライク
ホームランを打たれたのは1-1
平行カウント


2009年6月28日 4回ブレイク ソロ4回ブレイク ソロホーマー
初球はボール

ホームランを打たれたのは1-1
平行カウント後で
しかも、2球目、3球目と
同じコースに同じ球種、
チェンジアップ連投


2009年6月28日 5回ケンプ トリプル5回ケンプ トリプル
打たれたのは初球
しかも明らかにストライク


2009年6月28日 5回カーショウ タイムリー5回投手のカーショウ
タイムリー
投手にタイムリー、
しかも打たれたのは
チェンジアップ

打たれたのは0-2と
追い込んで3球目。
しかも明らかにストライク


2009年6月28日 6回エシアー 2ラン6回エシアー 2ラン
初球ボール
打たれたのは2球目のストライク
同じ球種、同じコース

2009年6月28日 8回エシアー ソロ8回エシアー ソロ
初球から3球続けてボール
打たれたのは3-1からの5球目




さて、まだまだ言い足りないが、こんなことをしていては次のゲームが始まってしまう。

ワカマツについて急いで触れておく。


裏口入学のコネ捕手を好投手バルガスにあてがうとは。ワカマツはやはり、他のことはさておき、こと「キロス問題」、そしてそれに関連する「バルガスのゲームプランうんぬん」の一件については、バルガスの主張の意味がわかってなかった。

何度も書いてきたように、バルガスのピッチングにとってのキーポイントのひとつは「チェンジアップ」であることは、ワカマツとバルガスの両者が認めている。
「城島のコピー捕手」キロスはそんなことすらわからずにゲームでバルガスをリードしようとして、結局DFAになった。
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(1)
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(2)
2009年6月16日、バークはヘルナンデス完封ゲームでついに「プチ城島問題」を抱えるキロスに実力で引導を渡した。(「キロス問題」まとめつき)
2009年6月20日、7回QSで3勝目のバルガスは、6月14日キロス批判と対照的にロブ・ジョンソンの「ゲームメイクの上手さ」を称え、チームは5割復帰を果たした。(1)
2009年6月20日、7回QSで3勝目のバルガスは、6月14日キロス批判と対照的にロブ・ジョンソンの「ゲームメイクの上手さ」を称え、チームは5割復帰を果たした。(2)


バルガスは今日5回途中まで投げたが、チェンジアップは全部で6球。全球見てみよう。
今日のドジャース打線は最初からチェンジアップを打ちにきていて、最初はとらえられなかったが、とうとう4回の「連投」でつかまり、5回には「投手になら大丈夫だろうと投げてタイムリー」されていることがわかる。

初回0球
2回2球(レフトフライ、ボール)
3回1球(センターフライ)
4回2球(ブレイクへ2球連続 見送りストライク後、ホームラン
5回2球(投手カーショウにタイムリー、ファウル)

全部で6球しかないのに、ボールになった1球を除いて、全ての球に打者が手を出してきている。つまり、今日のドジャースの打者にとって、バルガスのチェンジアップは「狙い球のひとつ」だった。ここが肝心。
そして、2回と3回にはチェンジアップでアウトにとれた。それでコネ捕手に心の緩みができたのだろう、4回には、なんとこのゲームで初めてチェンジアップを連投した。

その結果どうなったか。
ホームラン

そして懲りたのか、しばらくチェンジアップは封印していたが、5回のノーアウト3塁で、「投手だから、投げてみるか」と言わんばかりに、チェンジアップを投げた。

結果。
投手にタイムリー
完全に気の緩み。

下記のリンクのログを読んで、今日の馬鹿馬鹿しいバルガズのチェンジアップの扱いぶりと、ロブ・ジョンソンのゲームでのチェンジアップの扱いの違いを見るといい。
2009年6月20日、7回QSで3勝目のバルガスは、6月14日キロス批判と対照的にロブ・ジョンソンの「ゲームメイクの上手さ」を称え、チームは5割復帰を果たした。(2)


4回表、シアトルはイチロー、ブラニヤンが連打してチャンスをつくった。そこでイニングを終わらせたのは城島のいつものダブルプレー打
城島の併殺打の多さについては、2007年夏に一時期ア・リーグの併殺打数トップに立ったことがあるといえば十分だ。
ロブ・ジョンソンのことをけなすのに、よくいいのはCERAだけなどという馬鹿がいる。2007年以来の城島の酷いバッティングについては無視しておいて、馬鹿なことを言うものじゃない。せせら笑っておく。
2008年6月13日、1死満塁で併殺打の城島は地元観客から大ブーイングを受ける。
2008年7月23日、延長11回裏サヨナラの好機に城島はまさかの併殺打を打った。
2008年7月30日、城島の送球ミスで同点、キャッチングミスで逆転、あげく投手ローズはキレて退場した。
2009年2月25日、城島は素人相手にランナーズ・オン7打席で3つもの内野ゴロを打った。
2009年3月5日、WBC中国戦2回表無死1,2塁、予想どおりの併殺キングぶり。



心の底から言わせてもらおうか。
裏口入学のダメ捕手城島はメジャーにしがみついた馬鹿としかいいようがないダメ人間。このダメ捕手のフォロアーも、はっきり言っておく。おまえたちは、ただの知ったかぶりの馬鹿だ。






June 26, 2009

湿ってばかりだった打線が上位から下位までようやく火がついた。気持ちよく勝てた。これでとうとう貯金2。行ったり来たりの5割のラインをとうとう抜け出すときが来た。
San Diego vs. Seattle - June 25, 2009 | MLB.com: Gameday

今日3点タイムリーを打ったロブ・ジョンソンだが、打撃スタッツは見た目こそたいしたことないが、得点圏の打席の中身はほとんど全てにおいて城島を上回っている。
ロブ・ジョンソンの強みはチャンスで長打が打てること。得点圏でのスタッツは全てにおいてロブ・ジョンソンが城島を上回り、ロブ・ジョンソンが26打数で12打点を挙げているのに対して、城島はわずか6打点しかあげていない。

ジョンソン得点圏
26打数7安打 12打点
打率.259 2二塁打 2三塁打 5四球
出塁率.364 長打率.481


参考1)城島2009年得点圏
17打数5安打 6打点 1二塁打 1四球
打率.294 OBP.333 SLG.353
打数が少ないために打率で誤魔化されてはいけない。打てても単打で、長打率はロブ・ジョンソンに遠く及ばない。

参考2)城島2007年得点圏(8月18日まで)
105打数23安打 33打点
打率.219 OBP.265 SLG.371 OPS.636
シアトルが2位になった2007年だが、城島のバッティングは完全にチームのお荷物。優勝の行方、ポストシーズンの行方が決まる8月中旬まで、得点圏では打率が.219しかなく、出塁率、超打率とも酷い。


イチロー、先頭打者ホームランを含む4安打、スウィーニーが8回の満塁での2点タイムリーを含む4安打。肩痛を抱えながら頑張るベルトレが19本目の2塁打含む3安打。
今日の大量点の源泉は上位打線の爆発はもちろんだが、打撃の冴えなかった下位打線の頑張りが大きかった。ロブ・ジョンソンは初回の満塁で3点タイムリー。バレンティンがレフトのアッパーデッキに放り込む特大ソロ。セデーニョもスクイズバントで貢献。
今日の9得点のうち5得点を下位打線がたたき出したのだから、たいしたものだ。


9LOBとひとり元気がないのが、この日忌引から復帰したロペス。やはりゲーム勘が失われているのだろう。悲しい出来事からの帰還だが、早く元気を出してもらいたい。
イチロー先頭打者ホームラン
スウィーニーの2点タイムリー
ロブジョンソンの3点タイムリーツーベース
セデーニョのスクイズ
バレンティンのソロホーマー


イチローはあと3塁打が出ればサイクルだったが、3塁打を残したケースではなかなかサイクルヒットは達成できないので、これはいたしかたない。今年サイクルヒットにリーチがかかるのは、これで2度目だったと思うが、今年はまだまだチャンスがあると思う。


なにより今日のゲームでうれしいのは、ひさしぶりにウオッシュバーンに勝ちがついたこと。何度も何度もQSしながらなかなかラン・サポートがなく、ブルペン投手に勝ちがついてしまったりしていたから、ウオッシュバーンもうれしいだろう。ウオッシュバーンはほんとうにロブ・ジョンソンと相性がいい。
パドレスは得点圏ランナーがいる打席が12回もあったが、ロブ・ジョンソンがいつものようにのらりくらいとかわしていき、終わってみれば、ウオッシュバーン、ロブジョンソンのバッテリーはパドレスに12回の得点圏の打席で一度も得点させなかった。

ただ、残念だったのは6回に浴びた2ラン。

なぜかというと、あの時点ですでにウオッシュバーンのERA防御率は3.00台まで下がっており、あと少しでERA2点台突入を達成できそうだったからだ。
規定投球回数に達している投手でも、2点台の投手というのは滅多にいるものじゃない。アメリカンリーグで、シアトルの同僚フェリックス・ヘルナンデスを含め、7人しかいない。
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN

彼自身の勝ち負けそのものは今日の勝ちで4勝5敗だが、防御率3.22は先発として非常に立派な成績。バーランダーや、シールズ、ソーンダースといった投手たちのERAを上まわる数値なのだから、たいしたものだ。
この数字で4勝5敗なのは、まったくもってウオッシュバーンのせいではない。

いいローテ投手獲得がどんどん難しくなるこのご時勢、彼をトレードなどしないで、長くシアトルの先発陣を支えてもらいたいと思う。城島やシルバはじめ、チーム財政を圧迫して成績もどうしようもない選手たちこそ、契約の関係でトレードできなければ、ロスター枠がもったいないのだからDLでもなんでもさせるべきだ。






June 25, 2009

終わってみれば、7安打3失点。7三振を奪い、2つのダブルプレー。見た目の数字の上では、まぁまぁなゲーム内容だ。

だがファウルし続けながら狙い球を待つパドレスのバッターの粘り強いバッティング、下位から上位につながる独特の打順構成、そしてアンパイアの微妙さ、ゲームをタフにするさまざまな条件のもとで、ロブ・ジョンソンと投手たちが珍しくゲームメイクにたいへん苦しんだ。
本当にタフなゲームだった。ひとつ勝つのも、本当に疲れる。

これで今月は1点差ゲーム7勝2敗2点差以上のゲームがほぼ5割しか勝てないから、シアトルの(城島が復帰するまでの)今の好調さを支えているのは、今日のような「1点差ゲームのきわどい勝利」なのである。

どんな苦しい勝ち方であっても、勝ちは勝ちだ。

1点差ゲームは必死になって拾っていかなければ、打力の乏しいシアトルの明日はない。なにはともあれ、虎の子の貯金を取り戻せて良かった。

だんだん日本同様に現地アメリカの気温も上がってきていている。投手陣の疲労が気になりはじめている。


1点差ゲーム(6月)
6月1日 BAL 1-0 ロブ・ジョンソン 勝
6月2日 BAL 3-2 ロブ・ジョンソン 勝
6月5日 MIN 1-2 ロブ・ジョンソン 負
6月6日 MIN 2-1 キロス 勝
6月17日 @SD 4-3 バーク 勝
6月18日 @SD 3-4 バーク 負
6月19日 ARI 4-3 ロブ・ジョンソン 勝
6月21日 ARI 3-2 バーク 勝
6月24日 SD  4-3 ロブ・ジョンソン 勝

ロブ・ジョンソン 4勝1敗
バーク      2勝1敗
キロス      1勝

San Diego vs. Seattle - June 24, 2009 | MLB.com: Gameday



あまりこんなことを言ってはいけないのだろうが、
ちょっとは言っておかないと、どうも気分が晴れない。


このパドレスとの3連戦になってからというもの、どうもアンパイアの判定が微妙だ。
特に、今日は先発モローが速球派なだけに、低めいっぱいの4シームを、特にランナーのいる切羽詰った場面でボール判定されてしまうと、経験の浅いモローのような投手はすぐに苦しくなって、気持ちが追い込まれてしまう。
これは今日、ロブ・ジョンソンがゲームメイクに苦しんだ原因のひとつだったと思うが、どうも昨日の球審といい、今日の球審といい、低め判定はなんだかとても渋いし、また、ランナーが出るとストライクゾーンが突然狭くなる傾向が初戦からあったように思えてならない。

モロー先発だと、どうしても投げる球種が少ない。まっすぐが組み立ての中心になって、単調になりやすい。そこへもってきて低めのきわどいところをボール判定されると、ボール先行のカウントになって、どうしてもストライクを置きにいきたくなる。

Randy Marsh氏。今日の球審であり、昨日の1塁の塁審である。
昨日は昨日で満塁でのイチローの一塁ラインぎわの当たりをファウル判定されてタイムリーが消えてしまい、今日は今日で、イチローのヒットで帰ってきたランナーをホームでアウト判定。
まぁ偶然だろう。そう思うことにしたい。


こういう話はどうしても、MLB公式サイトや新聞社などのサイトでは文字にしにくい話だろうし、気楽になんでも欠けるブログくらいは言いたい放題に言っておかないと、と思う部分がある。

明日はパドレス戦最終戦だが、LAD、BOS、NYYと強豪続きの遠征前に、気持ちのいいゲームを期待したい。
全力を尽くしたなら、勝っても負けても、文句は言わない。
明日のゲームでは公正な判定が続くことを祈りたい。


ちなみにパドレスの先頭バッターのグウィンという打者のことはあまり知らなかったのだが、打席での粘り強さには、ちょっと辟易するくらいの凄さがあった。素晴らしいリードオフマンである。
考えてみれば他チームから見たイチローは、グウィン以上にいやらしい、打ち取りにくいバッターなわけだが、なにせ毎日のようにイチローを見ているせいか、目がイチローには慣れてしまって、それが当たり前だと思いがちになっている。ファンとして反省せねばならない。






June 23, 2009

(1)では、バークを飛び越す形で2Aからメジャーに上がったキロス起用を起点に、キロスと息があわないというバルガスの主張、キロスの起用スタンスについての監督ワカマツの思惑、バークの頑張りとキロスのDFA、バルガスのロブ・ジョンソンへの期待など、6月20日のバルガス登板には複雑な要素がからみあっていたことを書いた。


6月20日のアリゾナ戦で勝ったゲームの後で、ロブ・ジョンソンがバルガスのチェンジアップについて言及しているのだが、これにはいろいろと伏線がある。


6月14日のコロラド戦大敗後、監督ワカマツは「バルガスのベストピッチはチェンジアップだと思うが、(今日のコロラド戦では)外角低めのカーブとシンカーで何度も痛い目にあっていた。彼本来のゲームプランからはずれていた」と厳しい評価をした。
要はワカマツはバルガスに、チェンジアップを混ぜバルガス本来の配球パターンに戻ることを求める意味での「ゲームプラン改善」を求めた。

バルガス側も、チェンジアップがピッチングの上で重要な得意球であることを認めはしたが、一方では
自分本来のゲームプランとは違う流れのサインを出す捕手キロスの要求どおりに投げたことを主張し、「クビを振らなかったのを深く後悔した」という婉曲な言い方で、暗に、というより、事実上はハッキリと、バルガスはキロスとバッテリーを組むのを嫌がった
バルガスにとってのチェンジアップが、ベダードにとってのカーブ同様に、ピッチングの組み立てに重要だという点で、ワカマツとバルガスの間に意見の相違点はない。
だが、バルガスは自分のゲームプランを理解せずにゲームに出てくるキロスを嫌いつつ、自分がワカマツの望む5月29日のLAA戦のような、自分らしいピッチングをするには、ロブ・ジョンソンのようなクレバーなキャッチャーが必要だと、主張したわけだ。
Rainy, fateful fifth costly for Mariners | Mariners.com: News
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(2)

この城島そっくりの単調なリードをする城島コピー捕手キロスについての問題は、さまざまな経緯を経て、バークがメジャーに残り、キロスがDFAされることで決着をみた。
2009年6月16日、バークはヘルナンデス完封ゲームでついに「プチ城島問題」を抱えるキロスに実力で引導を渡した。(「キロス問題」まとめつき)



さて、そんな背景にそんな複雑な絡みのあった土曜のアリゾナ戦のバルガスだったが、ひさびさにロブ・ジョンソンとバッテリーを組んで無事3勝目をあげた。
ワカマツが絶賛したこのゲーム後のインタビューでバルガスは、ロブ・ジョンソンとバッテリーを組んでゲームプランがとてもうまくいったとたいへんに喜んだ。またロブ・ジョンソンの側も、バルガスのことを以下のように語って褒めた。

Johnson gave high marks to Vargas' sinker and changeup."He made his changeup work and when you can do that," Johnson said, "your fastball is going to be more effective."
ジョンソンはバルガスのシンカーとチェンジアップを高く評価した。「彼はチェンジアップを有効に使ってた。そうすることで速球も、より効果的になるんだよね」とジョンソンは言う。
Vargas steps up in Mariners' victory | Mariners.com: News


バルガスとロブ・ジョンソンのバッテリーが「チェンジアップ」をどう使ったかについては、以下の数字をみてほしい。

イニングごとに投げたチェンジアップ数
(1〜7回 GameDayで球種の記録漏れが数球あり
 必ずしも正確ではない)
2 1 1 0 2 3 2

1回から3回まで
チェンジアップは1イニングで1球程度の少なさ。ただ、わずか1球ながら「得意球のチェンジアップもあるぞ」と打者にイメージづけることに成功した。
ゲーム全体でもいえるのだが、バルガスが打者をチェンジアップで打ち取ったケースは、全7イニングで1人しかいない。このようにバルガスとロブ・ジョンソンのバッテリーはチェンジアップを決め球にはしていない。
それは例えば、比べるなら、シルバと城島のバッテリーのように、アウトコース低めに、シルバの得意なシンカーを連投し続けてホームランを打たれるような、そんな馬鹿な真似はしていない、ということである。
カウントはほぼ全て「2球目」で使っている。
試合後ロブ・ジョンソンは「アリゾナ打線は(初球を必ず振ってくるアップトンのように)打ちたがりが揃っている」と言っていた。おそらく、早いカウントから打ってくるアリゾナの打者に変化球の存在をイメージづけするためには「早いカウントで変化球をみせておかないと効果がない」という意味で、「2球目にチェンジアップ」という選択をしたと考える。

4回
本当はこのイニングこそ、圧巻だったと思う。
このイニングに投げた球種は、なんと4シームのみ。わずかひとつの球種だけで、速球派というわけでもないバルガスが、アリゾナのクリンアップを3者凡退に打ち取っているのである。
まさにロブ・ジョンソンが「チェンジアップを有効に使えば、速球も、より効果的になる」と試合後に言っている、その通りの演出だ。
バルガスのストレートがそれほど剛速球なわけではないにもかかわらず、結局1球も変化球を使わず、「チェンジアップなど変化球がいつか来そうなイメージだけで」3人を切り取ってしまったのだから、さすがである。

5回から7回
1回から4回に比べ、チェンジアップを多用したのが、この5回から7回。4シームしか投げなかった4回と対照的。
1人の打者にチェンジアップを2球使ったケースが2度あり、そのうちの1度は2球続けている。
ただ、アップトンにだけは、ロブ・ジョンソンが「この打席は、前の2打席と違って、初球を見送ってくると思った」と試合後に語っているように、アップトンの打ちに出るカウントが変わってないのを読み間違え、初球をホームランされた。それ以外は、なにも心配のいらない素晴らしいピッチングをみせた。


要は「あるぞあるぞと思わせておいて、できるかぎりチェンジアップは使わず、イニングを食いながら、ゲームをしめくくった」ということだ。

素晴らしいゲームプランである。



"He got a lot of first-pitch outs," catcher Rob Johnson said. "This team likes to swing. They were putting the bat on the ball, but were hitting 'em right at our guys."Johnson gave high marks to Vargas' sinker and changeup."He made his changeup work and when you can do that," Johnson said, "your fastball is going to be more effective."
「彼は初球でアウトをたくさんとれた」とロブ・ジョンソンは言う。「このチームは打ちたがりだからね。彼らは当てに来たけど、打球は野手の正面をついていた」ジョンソンはバルガスのシンカーとチェンジアップを高く評価した。「彼はチェンジアップを有効に使ってた。そうすることで速球もより効果的になるんだよね」とジョンソンは言う。

The battery had praise for each other.
バッテリーはお互いを褒めあった。

"It's nice having Rob back there tonight," Vargas said. "He's caught the majority of my starts and we just really went over the game plan before and got a pretty good idea of what I could do."
「今夜ロブとバッテリーを組めて楽しかったよ」とバルガス。「彼は僕の先発ゲームの大部分でマスクをかぶってくれてるから、僕らは事前に本当にちょっちょっとゲームプランをおさらいしただけで、僕ができることの範囲でかなりいいゲームプランができちゃうんだ。」

The key was changing speeds and keeping the free-swinging D-backs off balance.
キーポイントは、速度の緩急、それと、振り回してくるアリゾナの打者たちの体勢を崩させることだった。






この日のスコアは4-3。ロブ・ジョンソン先発ゲームの常で、僅差でシアトルの勝ちにみえるが、実際には、投手陣の自責点は1点のみであることに注意されたし。1回の失点はロブ・ジョンソンのスローイングエラー、9回の失点はセカンドセデーニョのエラーがらみ。
バルガスはこれで3勝目。ゲーム後のインタビューで彼は6月14日の敗戦後に監督ワカマツが使った「ゲームプラン」という言葉を使いながら、ロブ・ジョンソンとバッテリーを組んだことで「ゲームプラン」どおり非常にうまくやれたことを喜んだ。
最近DL入りしてしまったベダードは規定投球回数が足りなくなり、ERAランキングから消えてしまったが、こんどはバルガスが規定に達すればア・リーグERAランキングに登場する日が来る可能性が出てきた。
Arizona vs. Seattle - June 20, 2009 | MLB.com: Gameday


この日のワカマツとバルガスのインタビューを読むには、5月29日LAA戦のバルガスの好投を頭にいれ、「プチ城島問題」である「キロス問題」の経緯もおさらいしつつ、6月14日のコロラド戦で負けた後のこの2人のインタビューを読んでおくと、なお一層面白い。
ワカマツがなぜいつも「アナハイムでのバルガス好投」を引き合いに出すのか、バルガスがなぜ「ゲームプラン」という言葉を使いロブ・ジョンソンを褒めちぎるのか、ロブ・ジョンソンがなぜ「バルガスの得意のチェンジアップ」について延々と説明するのかがわかるからだ。
2009年5月29日、ロブ・ジョンソン、バルガスを6回1/3QS、ホワイトを2試合連続ホールドに導いてLAA撃破、連勝を果たす。
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(2)
2009年6月16日、バークはヘルナンデス完封ゲームでついに「プチ城島問題」を抱えるキロスに実力で引導を渡した。(「キロス問題」まとめつき)


必読資料A 6月14日コロラド戦 敗戦後インタビュー
Rainy, fateful fifth costly for Mariners | Mariners.com: News
必読資料B 6月20日アリゾナ戦 勝利後インタビュー
Vargas steps up in Mariners' victory | Mariners.com: News


資料Aで監督ワカマツは、バルガスの6月14日敗戦についてこう言っている。"(一部略)since that game in Anaheim, he hasn't looked as crisp."「(5月29日の)アナハイム戦以来、ピリっとしない」。
他方、1週間後の資料Bで監督ワカマツは、好投したバルガスについて、"I thought Vargas threw a great game, as good, or close to, the game he threw in Anaheim," Wakamatsu said. "He looked sharp, he looked fresh."と、またもや5月29日LAA戦を引き合いに出しながら、「あのアナハイムのゲームと同じか、近いくらい素晴らしい出来」と、またしてもLAA戦にこだわりつつ、妙な褒め方をしている。

ワカマツは、よほど5月29日LAA戦のバルガスと比べて印象づけたいらしい。

資料Aでのワカマツ発言について、このブログではこう書かせてもらった。
「正直言って、かなりガッカリさせられた。たぶん、シアトル投手陣も、このワカマツ発言には相当がっかりしたのではないかと想像する。アナハイムでのLAA戦のキャッチャーは、もちろん我らがロブ・ジョンソンだ。バルガスだって言いたいのは「あのLAA戦とコロラド戦では、キャッチャーが違うじゃないですか?なんでそこがわからないの?」という部分が多々あるはず。『ロブ・ジョンソンなら、サインに首を振らなくても、十分QSさせてくれたぜ?』というわけだ。」



バルガスは6月に入って9日、14日と2連敗してしまったが、捕手はバークとキロスで、5月29日LAA戦のロブ・ジョンソンではない。
特に14日のキロスとバッテリーを組んで大敗したコロラド戦については、当事者ではないジム・ストリートでさえ「この敗戦にはバルガスがキロスとバッテリーを組んだことも要因」と公式サイトで明記するほどバッテリー間の息があわず、バルガス自身も珍しくキロスを名指ししてまで「息があわないこと」を主張した。
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(1)
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(2)

ところが6月14日の話(資料A)では、忌引でゲームを休んでいたロブ・ジョンソンの復帰がアリゾナ戦で予定されていたにもかかわらず、6月19日以降のバルガスの登板がロブ・ジョンソンが捕手の「土曜」ではなく、1日余分に休養を入れてキロスが捕手かもしれない「日曜」になるらしいことを、公式サイトのジム・ストリートが書いていた。

だが、それでは意味がない。わざわざバルガスが「息が合わない」と、チームメイトのキロスを名指しするリスクを冒してまで自己主張した意味がなくなる。表向きは「休養もいいかもね」などと言っていても、バルガスの休養についての話ぶりはどこか上の空だったのは、そのせいだ。

ワカマツがこだわる「5月29日LAA戦好投の再現」や、「バルガス流のチェンジアップ主体のゲームプランにのっとった試合運び」をバルガスに要求したければ、ワカマツはバルガスの登板をを日曜にズラすべきではないのである。
バルガス登板がロブ・ジョンソンが捕手の土曜で再度バルガスが投げてみてこそ、バルガスが捕手キロスに不満を漏らした意味も明確になり、5月29日LAA戦の好投の要因がどこにあったのかわかり、ジム・ストリートが公式サイトに「キロスとバッテリーを組んだことも敗因」とリスクを犯してまで書いた意味もある
日曜にバルガスがキロス相手に投げたのでは、バルガスのチームメイト批判を懲罰するペナルティにしかならなくなってしまう。
今回のアリゾナ戦でのバルガス登板には、いろいろな人がやや危ない橋を渡ってまで主張するだけの期待がこもっていた。


しかし、ワカマツはちゃんと動いてくれた。
6月19日にキロスをDFAにし、かつ、バルガスの登板を21日の日曜に延ばすことなく、6月20日のロブ・ジョンソンがマスクのゲームにもってきて、バルガスの好投を引き出したのである。


これで、バルガスが喜ばないわけはない。
バルガスとロブ・ジョンソンは周囲の期待に応えて、初回こそ失点したが、その後の17人を連続で凡退させる偉業をやってのけた。


このブログも、資料Aでのワカマツ発言について「正直ガッカリした」と書いたことは撤回しようと思う。
この記事の後編(2)では、ロブ・ジョンソンがコントロールした「バルガスのチェンジアップ主体のゲームプラン」の一端に触れてみる。






June 22, 2009

ひさびさにホームに帰ってきたシアトルだが、27,319人の観客の前でなかなか波乱に溢れたゲームを見せた。ある意味、シアトルらしいといえば、らしい(苦笑)
0-3、明らかに負けゲームという感じで迎えた8回裏。ブラニヤンのソロ、代打グリフィーJr.の2ラン。そしてロブ・ジョンソンの決勝のレフト線スリーベース。8回裏までエンジンがかからない打線というのも、かかりの悪すぎるエンジンだが、勝たないよりはいい。
グリフィーは代打で出てきて初球を放り込んでしまうのだからさすが役者だが、おいしいところをもっていくばかりでなく、普段の打率はもう少しなんとかしてはもらいたい。
Arizona vs. Seattle - June 19, 2009 | MLB.com: Gameday


それにしてもウオッシュバーンはよくよくツキがない。もともとRS(Run Support)のない投手として有名ではあるが、バティスタなどに勝ち星をさらわれてしまった。
3回表、無死1、2塁からバントされて、ウオッシュバーンの送球が打者走者の背中に当たってしまい、転々とする間に1点。さらに2.3塁で内野ゴロの間に1点。
3球目のカットボールがど真ん中にいってしまい、モンテーロにホームランされた4回表の1点以外は、とられた気がしないことだろう。

実際ゲームを見ていた人はわかると思うが、3回あたりのウオッシュバーンは顔がイライラしていて、目が三角になっていた。打者走者の守備妨害ではないかと球審に詰め寄りそうになって、監督ワカマツが無言でウオッシュバーンのユニフォームをわしづかみにひっつかんで、引きずるように押し戻さなければならないくらい興奮していた。
そして、そのくらい高ぶって興奮している投手をなだめすかすのも、ロブ・ジョンソンのいいところ。
5回から7回は、違う人のようにピッチングが変わり、3イニング続けて三者凡退、3三振を奪うのだから、投手は水物である。

とにかくいえるのは、
城島のような投手よりも興奮しがちな捕手など、捕手に向いていないということだ。

4月9日  8回自責点0 ジョンソン QS 完封勝ち 
4月15日 6回自責点2 城島(4回自責点0 怪我による交代)→ジョンソン(2回自責点2) QS 勝ち
4月21日 7回自責点2 ジョンソン QS 勝ち
4月26日 5回1/3自責点6 バーク 負け
5月2日  7回自責点1 ジョンソン QS
5月7日  7回自責点1 ジョンソン QS 負け
5月13日 6回自責点4    城島
5月18日 5回自責点6    城島 負け
5月26日 6回自責点0 ジョンソン QS
6月1日  7回自責点1 ジョンソン QS
6月6日  6回自責点1 キロス QS
6月12日 6回自責点4  ジョンソン
6月19日 7回自責点2 ジョンソン QS
Jarrod Washburn Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

ジョンソン 57回自責点13 ERA 2.05
バーク   5回1/3自責点6  ERA 10.13
城島    15回自責点10 ERA 6.00
キロス   6回自責点1 ERA 1.50


ポップフライを深追いしたベタンコートと激突したチャベスだが、その後の検査で十字靱帯断裂など重傷が判明。今シーズン絶望となってしまった。レフトをグリフィーにまかせられるわけではないし、岩村同様、たいへん心配である。来期以降の選手生命にもかかわるだけに、なんとか彼本来のプレーができる走力が戻るといいのだが。

ただ不幸中の幸いというか、ロペスの代役で出てきたウッドワードがなかなかいい攻守をみせた。
シアトルは一度ロスターを決めてしまうとなかなか変えないという悪癖があるために城島やセクソンといったチームの不良債権をいつまでも先発させて、最下位になってもそれをやめない。
怪我だらけのスタメンを喜ぶわけではないが、怪我もひとつのチーム改造の機会とポジティブに考えるのは悪いことではないはず。
若い選手にもチャンスを与え輝きを放つように育てるのが、再建チーム本来の仕事でもあるし、ダメな選手はどんどん落としていくべきだ。






「裏口入学のコネ捕手城島のコピー捕手」キロスがDFAになって、「プチ城島問題」である「キロス問題」が解決を見た。
バークは、とうとうキロスとの競争に打ち勝って、第三の捕手としての位置を確保したようだ。この37歳のプレーヤーの感動ストーリーについてはアメリカの地元などでは結構触れられているが、日本ではほとんど触れられていない。煮ても焼いても食えないダメ捕手に関わっているばかりでは、せっかくの好素材も活かせない。もったいないことだ。
A journeyman catcher in twilight of his career, Burke has a day to remember - Sports - The Olympian - Olympia, Washington
6月7日記事でも言ったように、再コールアップしてホームランを打ったときのバークのバットスイングのシャープさ、走塁の切れのよさは、とてもかつての鈍足ぶりではないし、マイナーでくすぶってやる気をなくした選手のものではなかった。
心から彼におめでとうといいたい。よほどマイナーで心してトレーニングに励んでいたことだろう。
Seattle vs. San Diego - June 16, 2009 | MLB.com: Gameday

この間のキロスとバーク起用の逆転劇にまつわる複雑な展開を軽くまとめておく。


「キロス問題」決着までの経緯

第1期 城島骨折直後
(正)ロブ・ジョンソン (控)キロス
 
5月25日 城島骨折。ロブ・ジョンソンが正捕手に
5月26日 キロス、2Aからコールアップ
5月31日 キロスがアウェイLAA第3戦に初先発、負け。
       アウェイでのLAAスイープを逃す


第2期 ロブ・ジョンソン不在でバーク、キロスの混在
(実際にはほぼ(正)バーク (控)キロス)
6月7日 ロブ・ジョンソン左足の軽い怪我で休養
      バーク、3Aから再コールアップ(スターク投手DFA)
6月7日 バーク、通算3本目のHR ベダード5勝目
6月9日 バーク先発
6月10日 バーク先発 ヘルナンデス6勝目
6月11日 地元紙シアトル・タイムズ
      「コロラド遠征でバーク、マイナー落ち」と推定記事
6月12日 ロブ・ジョンソン怪我から1日だけ復帰。
      すぐに忌引休養
6月13日 バーク先発
6月14日 デーゲーム、キロス先発。
      バルガス、キロスとのバッテリーに不満漏らす
6月16日・17日・18日 パドレス3連戦で、バーク3連続先発

第3期 ロブ・ジョンソン復帰とキロスDFA
(正)ロブ・ジョンソン (控)バーク

6月19日 ロブ・ジョンソン忌引から復帰。キロスDFA(戦力外)
6月20日 ロブ・ジョンソン先発。
      バルガス「勝利はロブ・ジョンソンのおかげ」 
6月21日 デーゲーム、バーク先発。ひさびさの貯金1



今になって振り返ると、バークとキロス、どちらがロスターに残れるか、についての分かれ目はたいへんにシーソーゲーム的展開だったと思うし、また同時に、ロブ・ジョンソンと城島のどちらをとるか、シアトルはどうやって勝つチームに脱皮していくのか、という問題に直接つながっている重要な問題だった。


第1の分岐点は、5月25日城島骨折の直後、正捕手についたロブ・ジョンソンのバックアップに、4月に4ゲームに先発(2勝2敗)した3Aのバークでなく、2Aのキロスを抜擢したことだ。
バークを呼ばなかった理由は定かではない。だが少なくとも、5月末の時点では、首脳陣はバークよりキロスを優先していたわけだ。
このブログとしては、キロス優先の理由は「打撃」だろうとしか考えられない。
4月の出場4ゲームで13打数1安打だったバークの打撃より、キロスのバッティング面に期待したのではなかろうか。実際、キロスはメジャー先発4ゲームで14打数4安打、出場全ゲームでヒットを打った。
だがこのブログで再三指摘しように、キロスの投手を引っ張っていく能力については全くクビを傾げざるを得ないもので、まるで「城島のコピー捕手」のような単調さだった。後になってキロスのリード面の問題をバルガスが明確に指摘したのは、その表れである。
関連記事
2009年5月31日、通算CERA5.51のキロスは6回裏以降「城島そっくり」の大炎上ぶりで、LAAスイープを逃した。
2009年6月6日、キロスの単調なリードを予測する。


第2の分岐点は、ロブ・ジョンソンの怪我と忌引。
ロブ・ジョンソンが怪我で休んだ数ゲームも、忌引で休んだ数ゲームも、どちらもナイターはバーク、デーゲームはキロスがマスクをかぶっている。
だから、後になって見れば、最初からバークが第3の捕手扱いで、バークとキロスの間には競争はなかったという見る人もいるかもしれない。
だが、チームの首脳陣にはじめはキロス優先の空気があったことは、城島骨折後にバークを呼んでないことからも、事実だ。
6月22日現在、シアトルタイムズの6月11日記事の「インターリーグのコロラド遠征では、バークをマイナーに落とすのではないか」という部分は綺麗に削除されてしまい、いまは残っていない。まぁ、おそらく、記事の誤りを認めて削除したのだろうが、コロラド遠征直前まで、首脳陣の中にバークは第4の捕手でいいじゃないか、という空気があったからこそ、この記事は書かれたのだと考える。
削除前 こちら
削除後 Mariners | Russell Branyan's mammoth homer lifts Mariners back to .500 mark | Seattle Times Newspaper
もし、このコロラド遠征に際してロブ・ジョンソンの身内のご不幸がなければ、この3戦の先発捕手はロブ・ジョンソンが最初の2試合マスクで、3戦目がキロスかバークだったわけだが、そうなったときに、バークが選ばれていたかどうか。
6月9日のゲームの内容などは、バークのリード面の内容もけして良くはなかった。コロラド遠征の第2戦でバークが先発からといって、キロスより優先されたという記事を書くわけにはいかなかったし、この時点はキロスに第3の捕手を奪われる可能性は消えてはなかった。
2009年6月7日、苦労人バークはホームランでベダードに5勝目をプレゼントした。(2007年ポストシーズン行きが懸かった夏の、城島のあまりに悲惨な打撃成績つき)
2009年6月10日、ヘルナンデス7回QSで6勝目、バーク2007年の感じをやや取り戻す。
2009年6月9日、バークは不可解にも4月29日LAA戦以上の単調なゲームを再現した。
2009年6月11日、オルソンの神経質なピッチングを通じて、城島の「コーナーをつきたがる配球の欠陥」を考える。
2009年6月11日、城島DLからわずか2週間、4カード連続勝ち越しでついに勝率5割、2位に浮上した。(城島DL後の全成績・捕手別データつき)
2009年6月14日、城島・セクソンがゴーストとして復活したシアトルは、コロラドでスイープされた。

第3の分岐点は、パドレス3連戦。
この3連戦ではロブ・ジョンソンがいないこともさることながら、ただでさえ得点力が低いシアトルにとって、インターリーグで投手が打席に入らなければならなくなることで、さらに得点力がなくなることが大問題だった。
多少の失点には目をつむって打撃のまぁまぁなキロスに捕手をまかせるのか、それとも投手との関係のいいバークをとるか。首脳陣は最終決断を迫られた。
ここでシアトルが選択したのが、バークだった。
多少捕手のバッティングが良かろうが、ゲームに負けては何もならない。まさにリーズナブルな選択である。
この時点で、ロブ・ジョンソンが復帰して以降はキロスが落とされることが確実になった。実際サンディエゴの3連戦ではバークは11打数ノーヒットに終わったが、チームは2勝1敗とカードを勝ち越して、ホームに帰ることができた。
チームは打てる人が打てば、それでいいのである。



こうして「プチ城島問題」である「キロス問題」には約1ヶ月で解答が出された。「捕手に何を求めるのか」。それが明確になったのが「プチ城島問題」の成果である。

シアトルというチームが何を選手に求めるべきなのか。どういう勝ち方を目指すべきなのか。それが、この「プチ城島問題」に明確に表れている。

シアトルは当初バークでなくキロスを最初選んでしまい、せっかくの記念すべきアウェイでのLAAスイープという偉業を逃してしまうことになった。
だが、今後はグダグダとした迷いはいらない。
マウアーのようなスーパーキャッチャーでもない限り、マグレのバッティングに目を奪われる必要など全くないことが、これで首脳陣もわかったことだろう。

バークに逆転ホームランを食らう形でキロスはDFAになるわけだが、それは「ダメ捕手に打撃でのわずかな貢献を求めて失点に目をつむる選択」がチームにとって大きな誤りだったことを首脳陣が認めたことでもある。
もちろんその判断は今後のダメ捕手城島にも間違いなく及ぶはずだ。

ただ、もし仮にこの「キロス問題」が、「城島問題」を考える上で首脳陣が故意に作った「実験」だったとすれば、結果は「城島不要」と出たわけで、この「実験」そのものはなかなか優れた出来栄えではあった。
だが、それを試合で実行することはない。頭の中で考え、ゲームを見ていればわかるはずの、まったく不要な「実験」である。キロスを2Aから抜擢することで失った数ゲームがもったいなさすぎた。

June 18, 2009

打撃はいいが、捕手としての能力について長年疑問符がつけられ続けていたヤンキースのポサダについて、ニューヨークタイムズがCERAデータを元にストレートな疑問符を投じた。
論調の基礎になっているのは「投手の成績はキャッチャーによって決まってしまう部分がある。それはゲームの結果にも影響する」という、このブログではおなじみのというか、当たり前の話。単細胞な城島オタクはともかく、知ったかぶりのメジャー通の言うような「メジャーではキャッチャーは壁」などという紋切り型のデタラメは、USメディアでは通用しない子供の戯言であることが示された。
記事ではバーネット投手が具体例をあげながら、キャッチャーによって変わる投球内容についての証言も行っている。
Analysis - Yankees’ Pitching Problems May Be Linked to Catching - NYTimes.com

翻訳はとりあえず以下を参照。
「捕手失格」DH埋まり…ポサダ問題でヒデキピンチ! - 夕刊フジ
(ただし、上記の夕刊フジの記事は多少問題がある。夕刊フジが大半を引用しているニューヨークタイムズの元記事と照らしつつ、注意して読むべきだ。
夕刊フジは記者が主観で「ポサダはもともとキャッチングに問題があった」などと書いた直後にNYタイムズの記事の翻訳を切れ目なしに並べて書いているが、これだと、あたかもNYタイムズの記事が「ポサダのキャッチング」を批判したように読めてしまう。
だが、原文を読めばわかることだが、これは夕刊フジ記者の主観による書き足しであって、NYタイムズの記事は「ポサダのCERAがあまりにも悪い原因はキャッチングにある」などとは書いていない。
むしろNYタイムズは移籍してきたバーネット投手が「ストレートを投げるようなカウントで、カーブを投げて様子をみる」などと話した例をあげて、配球の話をしている。
夕刊フジでは、このバーネットの「配球」についての証言部分が省かれてしまっている。)



元記事を読む前にCERAの数値の意味をおさらいして、またヤンキースの蚊抱える「ポサダ問題」と、シアトルの「城島問題」の類似性や、ポサダのキャリアスタッツなどについて触れてみる。


5点台のCERAの捕手というのは、例えばポストシーズン争いたけなわの2007年7月中旬の例でいうと、WSNのシュナイダー、TBのナバーロ、TEXのレアードと、わずか3人しかいない。これら3チームともこの時点でそれぞれの地区の最下位だったことからわかるように、5点台のCERAは捕手としてまったくダメ。異常に強力な打線でも持たないかぎり、5点台の正捕手をもつチームは地区最下位あたりをさまようことになる。
シアトルでいうなら、城島はキャリア4.86と、毎年5点前後の酷い数字を残すダメ捕手だが、2009年6月16日時点で5.57と酷い数値のキロスは捕手としてはとっくに失格。デーゲームで使う意味すらなくなっている。
CERA 5点を大きく越えるようなキャッチャーはチームにクビにされたくなければ、CLEのビクター・マルチネス(打率.340 CERA 6.10)ではないが、人並み以上の打撃成績で酷い守備面をフォローしければならない。人並みの打撃成績なら、チームとして使う意味はまったくない。

逆に3点台は優秀なキャッチャーの勲章だ。
3点台の捕手は、キャリア3.78のラッセル・マーティンのように、打撃はたいしたことはないがキャッチャーとして優れた数字を残す名捕手タイプということになることがほとんどだ。キャリアCERA 3.91で、加えて打撃も素晴らしいジョー・マウアーのような攻守に優れたスーパースターは、規格外、別格なのだ。、
ロブ・ジョンソンはメジャートップの成績で、2009年6月16日時点での2.73という数字は、毎年1人でるかでないかの驚異的な数字。名捕手への道を歩む能力を十分に感じさせている。



さてポサダだが、今年のCERA6.31はあまりにも酷い。これではゲームにならないし、投手陣から不満が出るのはわかる。
もちろん今年5月最初の12ゲームで88失点した城島のように、1試合平均7失点8失点するような最低のキャッチャーは、NYYで進退が議論されるポサダ以下で、議論にすら値しない。ゲームに出る資格がそもそもないし、メジャーに存在する意味もない。
ただポサダのキャリアCERAは4.44で、キャリア4.86の城島よりかなりマシの及第点クラスだから、ポサダの不調が今年1年だけなのかどうか、判断が難しい。だが37歳という年齢でキャリア終盤の彼について、来年以降の成績改善にニューヨーク市民が期待しているわけではなさそうである。
ポサダのキャリアスタッツ
Jorge Posada Stats, News, Photos - New York Yankees - ESPN

一方、控え捕手のセルベリ、モリーナ、キャッシュらが受けたときのCERAは平均3.81で、6.31のポサダと1ゲームあたり2.5点もの差がある。ヤンキースの3捕手それぞれのCERAを取り出すと、4.18、3.66、3.49と多少の幅はあるが、それでも4点前後の好データの範囲に全員が収まっている。
これはちょうどシアトルで2点台のロブ・ジョンソンや、それに準じる数値のバークと、数値の酷い城島キロスの間に2点以上の差があるのと似ている。
カテゴリー:2009投手ERA「2点の差」

NYタイムズの記事では、バーネットの登板ゲームで、ポサダのマスクのときだけ被打率が.330と跳ね上がっていることを指摘しているが、このことについて、バーネット自身も現場の投手として、アーズマが証言したのと同じように、「捕手が違うと投球内容が変わってくる」という意味のことを、例をあげながら証言しているのが興味深い。
2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。

シアトルの例で言うと、このブログでも、ロウの登板ゲームでの同じ32球の内容について、ロブ・ジョンソン城島の配球の違いについて触れたことがある。
2009年5月12日、切れた城島は先発全員安打を食らい、予想通りゲームをぶち壊した。(ロブ・ジョンソン・城島の32球の配球比較つき)


当然のことながら、「メジャーでは配球は全て投手が決め、キャッチャーは壁でしかない」などというのは、ただの迷信でしかない。

捕手によって、配球は変わる。
ニューヨークタイムズの指摘を待つまでもない。


One unsettling fact for the Yankees is the difference when Jorge Posada catches. With Posada behind the plate, the Yankees' pitchers have a 6.31 E.R.A. The combined E.R.A. with Francisco Cervelli, Jose Molina and Kevin Cash is 3.81.

Posada has caught four starts by Chien-Ming Wang, whose job status is now evaluated on a game-by-game basis. Even removing those starts, the staff's E.R.A. with Posada is still high, at 5.47.

Posada, 37, has handled many exceptional pitchers in his career. Although some, like Randy Johnson and Mike Mussina, have preferred other catchers, Posada does not have to apologize for his résumé. Posada takes his job seriously and is an emotional engine of the team.

Yet Burnett, in particular, seems to struggle with him. In Burnett's four starts pitching to Posada, opponents have batted .330. In nine starts with the other catchers, the average is .223.

When he lost a six-run lead in Boston in April, Burnett questioned the pitch selection, though he blamed himself, not Posada. Asked Sunday about the difference in pitching to the rookie Cervelli, Burnett gave a careful but revealing answer.

“I think it's just a matter of ― I don't know if it's the catcher ― but we threw curveballs in fastball counts, we had them looking for something and they had no idea what was coming, I don't think,” Burnett said. “That's huge.”







June 16, 2009

さて、(2)では、「バルガスのキロスのサイン通りで打たれました発言」を荒っぽいが訳してみようと思うのだが、このインタビュー、どういうわけか、いろいろとややこしい。
できるだけ複雑にはしたくないのだが、どうしても疑問点、矛盾点、背景を指摘しつつ読んでもらわないと、面白くないし、バルガスの真意や、こんな記事をわざわざ書いたジム・ストリートの真意、さらには一番問題な「今、投手陣たちが捕手に抱いている感情」が理解できなくなる部分が多い。「城島問題」によるチーム崩壊の場合に、この手の感情を首脳陣が理解できなかったことが崩壊の基礎になっただけに、軽率な対応はできないと思わないと、後で痛い目をみると思う。
ブログ側からの指摘部分、付け加えた部分が多いが、色分けして、できるだけ読みやすくはしてみた。ご容赦願いたい。

とにかく、バルガスは1投手として、言い訳じみた、ちょっと情けない部分もないではない自己主張ではあるが、はからずも監督ワカマツに重い宿題をハッキリとつきつけることになってしまった。
Rainy, fateful fifth costly for Mariners | Mariners.com: News


Manager Don Wakamatsu said Vargas "from the start wasn't in a groove, and I think he went away from his game plan quite a bit. What I mean by that is that I thought his changeup was his best pitch, and he got hurt a couple of times on breaking balls and sinkers down and away. Giving up 14 hits and three walks to this club is not going to lead to winning."
監督ワカマツはバルガスについてこう語った。「最初からあまり好調ではなかったし、彼(本来)のゲームプランからどんどんそれていってしまったと思う。というのはね、僕は彼のベストピッチはチェンジアップだと思ってたんだが、(コロラド第3戦での)彼は外角低めのカーブとシンカーで何度も痛い目にあっていた(=同じコースの似た球筋の球種を、連打されていた)。ヒット14本とフォアボールを3つもコロラドに与えてちゃ、勝ちにはつながらないよ。」

ブログ注
あまり人前で話すような言い方ではない。監督ワカマツのバルガスに対するイライラぶりがかなりダイレクトに伝わってくる。彼はバルガスの何にイライラしているのか、まずそこが問題だ。
ワカマツの話の流れではあたかも「バルガスが14本ヒットを打たれた」ようになっている。だが実際には、2本少ない12本である。
なぜこんな間違いをしたのかわからないが、次のセンテンスでライターのジム・ストリートがわざわざ「12本」と本数を書き換えてまで訂正しているところを見るかぎり、意図はわからないが、ワカマツが「14本」と発言したのはどうも間違いないようだ。監督ワカマツが頭に血が上って敗戦をバルガスに押し付ける発言をした、と受け取られてもいたしかたないとしか思えない。
またワカマツは「バルガスが外角低めの変化球ばかり打たれた」ことを批判しているが、後の文章でバルガスは「キロスのリードどおりに投げた」と、弁解というか、反論というか、主張している。(笑)
だが、これもシアトルでよく初回などのピンチではロブ・ジョンソンがベンチを見ている。これが守備位置についてのサイン出しならともかく、配球のサインもあるとしたら、バルガスのコロラド戦でどのくらいベンチからサインが出たのか、それによって話も違ってくる。キロスが新人なだけにベンチがかなりサインを出したということがないともいえない。
また監督の発言の中でヒットの本数を間違えたことをジム・ストリートが故意に直さずに書いたのは、明らかに「バルガスが指摘したかった捕手キロスの問題」を故意にクローズアップするためである。



Vargas (2-2) surrendered 12 of the hits and admitted after the game that he should have thrown more changeups.
バルガス(2勝2敗)はヒットのうち12本を喫し、試合後には「もっとチェンジアップを投げるべきだった」と認めた。

ブログ注
このブログでは既に「チェンジアップ押し付け」問題というカテゴリーを用意し、既に数本の記事を書いている。どうも今シーズンは「チェンジアップ」が、長打の被弾や、投手と捕手の配球面の揉め事など、なにかとトラブルの原因になっているような気がしてならない。ただ、残念なことに、それが根本的にはどこから指示が出ているかなど、今はまだ詳しいことは何もわかっていない。



"The changeup has been a good pitch for me, and I should have been smarter than that and shake to it," Vargas said. "I probably could have gotten out of that [fifth] inning."
「チェンジアップは僕の得意球だ。僕はもっと強い気持ちで臨むべきだったし、サインに首を振るべきだった。」とバルガスは言う。「(もしチェンジアップを混ぜた自分の得意パターンの配球をしてたら大量失点の5回の)あのイニングはもしかするとうまく切り抜けられたのかもしれない。」

ブログ注
昔ディッキーがトリー・ハンターに長打を打たれて、まったく同じ発言をしている。「ハンターは僕の得意球のナックルに手を焼いてた。ストレート投げて打たれたけど、やっぱり得意球なげときゃよかった」
よくロブ・ジョンソンの記事で書くことだが、ロブ・ジョンソンは打者のインコースを勇気をもって使いつつ、組み立てるのが上手い。つまり「逃げばかりではない」。また、ベダードのカーブなど、投手の得意球も把握し、計算に入れて組み立てるから、投手はサインどおり投げてもQSできる安心感があるだろう。

対して裏口入学のコネ捕手城島は、ランナーが出ると、投手が誰であろうと、得意にしている球種が何であろうと、アウトコース低めにスライダー系を投げさせようとしたり、アウトコースのギリギリにストレートを投げさせようとする。つまり「ひたすら逃げる。でも打たれる。四球の山を築く。投手の自尊心が傷つく」。この差が大きい。キロスも同じだ。
どうなのだろう。バルガスが本当に言いたいのは、捕手に従うかどうかという単細胞な瑣末な問題ではないような気がしてならない。結局は捕手とベンチがどう投手のアイデンティティを大事にするか、という問題でもあるのだが、これがワカマツ監督に伝わっているかどうかは、よくわからない。残念なことだ。
得意球のチェンジアップさえ投げさせておけばバルガスのプライドは満たされる、とかいう単純なものでもない。
ちなみに細かいことだがsmartという単語の訳に迷って、打球が強いことをsmartというのにならった。正直これでいいかどうかはわからないが、大意に影響はない。ただ「頭がいい」と訳しただけでは通じにくいと思っただけのこと。



The fact he was pitching to rookie catcher Guillermo Quiroz also was a factor.
彼が新人キャッチャーのキロス相手に登板したことも、(今日のバルガス登板失敗の)要因となった。

ブログ注
日本のスポーツ新聞などでもそうだが、記事の中で、「記者の主観」と「選手の実際の発言」を織り交ぜて、全体をひとつのストーリーにまとめることは多々ある。この文なども、「打たれたのは、捕手キロス相手に投げたことに要因がある」と「バルガスが言っている」と、わざと書きそえることもできたはずだ。だが、ライターのストリートは、そうは書いていない。当然のことながら、ライター側にある種の「バルガス発言への同意」のようなものがあると考えなければならない。



"We haven't worked all that much together," Vargas said. "When you get into a pattern of shaking, shaking, shaking, it slows the game down. I tried to execute the pitches I was throwing."
「僕らはまだ一緒にたくさんバッテリーを組んできたわけじゃない。」とバルガスは言う。「サインを拒否しまくるパターンになっちゃうと、ゲームはダラけてしまう。僕は投げるとき、(キャッチャーのキロスから指示されたコース・球種を)指示どおりにしようとしてたんだ。」

ブログ注
さて問題の箇所だ。バルガスはどうやら「サインを拒否しまくりたくなるほど、サインがあわなかったようだが、我慢した」らしい。我慢など意味がないのだから、しなければいいのだが、バルガスは我慢した。
次回登板に向けてバルガスの意図はどこにあるのか。さまざまにとれる。「次回誰が捕手であっても、サインには首を振らせてもらうよ」という意思表明ともとれるし、もっと突っ込んで言えば、「もうキロスを捕手には投げたくない」という強い拒絶感ともとれる。
もちろん2008年のウオッシュバーンがそうだったように、投手が「特定の捕手のサインどおり投げて打たれて後悔した」と発言したところで、その後、捕手を指定してまで登板させてもらえるかどうかは未知数である。意思の強いベダードは城島相手にはほぼ登板しなくていいことになったが、人のいいウオッシュバーンはそうはいかず敗戦を繰り返した。
こういうチームメイトについての批判めいた発言はあまりアメリカのプロスポーツでは公然とされないことが多いものだ。だが、今回、こうして公然と発言したからには、例えば「テンポよくキャッチャーのサインどおりに投げたつもりが、ボコボコに打たれまくって、監督にあれこれ批判されるくらいなら、自分の思った通りに投げさせてくれ」、または「なにも納得いかないサインしか出せないヘボなキャッチャーに指図されてまで登板など、したくない」などという強い意思が多少なりともバルガス側にあるのは確かだろう。
それにしてもわからないのは、シアトルがメジャー球団なのに、どうしてこうも「投手に気持ちよく投げさせようとできないのか」、ということだ。まぁ、城島なんかを3年契約してしまう球団だから、しょうがないか。



The way the rotation is currently set up going forward, Vargas' next start will come next Sunday, giving him an extra day's rest.
ローテーションは今は先延ばしされつつある。バルガスの次の登板は、彼に1日休養を与え、(予定されていた土曜ではなく)次の日曜になる模様。

ブログ注
ここも問題の箇所だ。バルガスの次回登板が6月21日の日曜ということになれば、球を受ける捕手はデーゲームなので「控え捕手」になる。今週末にロブ・ジョンソンが正捕手に復帰してくる予定だから、控え捕手として日曜にバルガスの球を受けるのは、「バーク」なのか、「キロス」か。
もしキロスがまたバルガスの捕手を勤めることになれば、当然、バルガスはふてくされる。
監督ワカマツがそれでもバルガスに「城島のコピー捕手」であるキロスを押し付けるのか。それともバークで実験して「様子を見る」のか。たぶんバークになるとは思うが、それだと、そもそもコロラド戦を前に「バークをマイナーに落として捕手は3人体制にしない」と思っていた首脳陣の思惑をバルガスが壊す結果になる。問題はそこにもある。監督ワカマツのイライラである。
この監督、どうも「実戦で実験ばかりしている」ような気がするのは、気のせいなのか?ゲームで試さないで、ゲームの前に頭を使うわけにはいかないのだろうか。



"Vargas is a guy who didn't throw at all last year [because of injury] and it might be a good idea to back him up," Wakamatsu said. "We'll see. But really, since that game in Anaheim, he hasn't looked as crisp."
Wakamatsu was referring to his outing against the Angels on May 29, when Vargas allowed two runs over 6 1/3 innings. "Our job is to figure out what's different about that game in Anaheim, where he was as good as you can get," the manager said.

バルガスは(怪我のために)去年全く投げてないからね、(バルガスの体力面に配慮して休養を与えるのは)彼をバックアップするにはいいアイデアかもしれないね。」とワカマツ。「様子は見てみるよ。でも、ほんと、彼はアナハイムでのゲーム以来、しゃきっとしてないな。」
ワカマツが引き合いにだしたのは、5月29日の(ロブ・ジョンソンがキャッチャーを務めた)対エンジェルス戦の登板。バルガスは6回1/3を投げ、2失点だった。
「我々(監督やコーチ)の仕事は、彼が(ロブ・ジョンソンとバッテリーを組んで)かなりいい感じだったアナハイムのゲームが(今日キロスとのコンビで失敗したゲームと)どう違うのかを明らかにすることだ。」

ブログ注
この部分でのワカマツ発言には、正直言って、かなりガッカリさせられた。たぶん、シアトル投手陣も、このワカマツ発言には相当がっかりしたのではないかと想像する。
アナハイムでのLAA戦のキャッチャーは、もちろん我らがロブ・ジョンソンだ。バルガスだって言いたいのは「あのLAA戦とコロラド戦では、キャッチャーが違うじゃないですか?なんでそこがわからないの?」という部分が多々あるはず。
「ロブ・ジョンソンなら、サインに首を振らなくても、十分QSさせてくれたぜ?」というわけだ。

どうも
もしかすると監督ワカマツは、アナハイムで、あの強豪LAA相手にQSしたバルガスと、コロラドでボコボコにされたバルガスの違いが、どこにあるか気がついていない(もしくは半信半疑な)ような気がする。
それは、チームがなぜ勝っているか、また、負けているか、要因factorを把握していない、という意味になる。ジム・ストリートが文中でfactorという単語を使ったのは、そういう意図が隠れていると見た。

だから、以前の記事で書いたように、キロスをコロラドに連れていこうとしたりするのだろうか。せっかくの捕手出身監督だというのに、こんなものなのだろうか。
Mariners | Russell Branyan's mammoth homer lifts Mariners back to .500 mark | Seattle Times Newspaper

バルガスは「テンポ重視で、自分の投げたい球でない球ばかり要求してくるキャッチャーのキロスのサインを、我慢我慢で、キロスの言う通り投げてみたら、ボッコボコに打たれました」と、ちょっと肩を怒らせ気味に話した以上、「監督、キャッチャーの違いなんですよ、キャッチャーの!」と言いたい部分があるわけだ。
もちろん、ライターのジム・ストリートだって、この記事を書くにあたって、バルガスに多少はシンパシーを持って書いているからこそ、「バルガスの登板失敗の要因には、キャッチャーのキロスもある」と書いているわけだ。

「監督・・。なんでわからないの?おれたち投手陣は、やっぱ捕手によって全然代わってしまうことはわかってるんですよ?陰では、みんな言ってるんですぜ?」監督ワカマツがこんなふうに言われてないといいが、さて、どうだろう。


昨日のゲーム終了後、キロスが「城島コピーのような単調すぎるキャッチャー」であることを指摘しつつ、シアトルの首脳陣が「コロラドに連れていく控え捕手をどうやらバークではなくキロスにしようとしていた」ことなどについて記事を書いて、後は所要でブログを放置していた。

翌日になって公式サイトのある記事を見て、いつもの通り「やはり自分の思った通りだったな」と、ほくそ笑んだ。
公式サイトによれば、コロラド第3戦のバッテリーについて監督ワカマツは「アウトコース低めの変化球ばかりを痛打されていること」を批判し、また、投げて負け投手になったバルガスは「捕手キロスのサインどおりに投げて後悔している」と自分を責める形で、捕手のリード内容を批判した主旨の記事が掲載されているのを、今日になって知ったのである。
Rainy, fateful fifth costly for Mariners | Mariners.com: News
注:粗訳は、2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(2)に掲載

このブログの「時系列にそって読む『城島問題』」というタイムライン記事を理解してもらっている人は、シアトルというチームでこの種の記事がでてくる意味は、もう説明しなくてもわかるはずなので、ここから先、読み飛ばしてもらってかまわない。

シアトル投手陣から「捕手のサイン通り投げたことを後悔した」というたぐいの発言が出るのは今回が初めてではない。
むしろ、「またか」という感じだ。
2008年以前から実は存在していた「城島問題」がようやく表沙汰になったのは2008シーズンだが、この年の「城島問題」のブレイク直前に、しかも、ウオッシュバーンディッキー、2人の投手から連続して今回のバルガスとソックリの発言が、発言が飛び出して、その後の「城島問題」の騒ぎにつながっている。

2008年4月15日、ウオッシュバーンは「城島のサイン通り投げた後悔」をクチにした。
2008年4月19日、新人投手ディッキーすら後悔をクチにした。

今回バルガスがキロスのリードについて語った記事で、すでにこのブログで何度も「キロスは城島と同じタイプ、城島のコピー捕手」と語ってきたことが事実として裏付けられた。
2009年5月31日、通算CERA5.51のキロスは6回裏以降「城島そっくり」の大炎上ぶりで、LAAスイープを逃した。
2009年6月6日、キロスの単調なリードを予測する。
2009年6月14日、城島・セクソンがゴーストとして復活したシアトルは、コロラドでスイープされた。


さて、問題のバルガス発言だが、
この記事は実際、かなりややこしいので、何度かに分けて記事にする。


まず、バルガス発言をきちんと読むためには、地元紙シアトルポストによる、下記の記事を必ず読んでおいてもらいたい。
Mariners manager Don Wakamatsu indicated before Thursday's game that one of his three catchers ― likely Jamie Burke ― would be sent back to the minors, while a pitcher would be called up.
Mariners | Russell Branyan's mammoth homer lifts Mariners back to .500 mark | Seattle Times Newspaper
次カードのコロラド遠征にあたってシアトルは捕手3人の帯同はせず、ジェイミー・バークがマイナーに落ち、ピッチャーを1人上げてくる模様だ、と、記事は推定している。つまり、バークをマイナーに戻し、しばらくはロブ・ジョンソンとキロス、2人捕手体制で行く、という意味だ。
この「キロスとバークの選択では、首脳陣はキロスを優先していたらしい」というポイントはたいへん重要なので、必ず頭に入れておいてもらいたい。
(もちろん、記者ベーカーの推測記事なのだから、「キロス優先」という話自体が間違っている可能性もないわけではない。だが書いたのが、シアトルマリナーズに深いコネクションを持つので有名で、ジャーナリストタイプの記者ベーカーであり、彼が具体的な取材ソースもなしに書くはずはない。必ずチーム内の誰かは、ベーカーに「キロスを連れて行く」旨の発言をしたのは間違いない)

しかし、ロブ・ジョンソンの配偶者の家族に不幸があった関係で、ロブ・ジョンソンはコロラド遠征を途中で欠場することがわかり、連れていくのは、結局バークも含めて3人の捕手になった。

ちなみに、城島骨折DL後、コロラド遠征直前の捕手3人のCERAは、ロブ・ジョンソンとバークが約2点前後で、キロスひとりが4.33と大きく離されている。
ロブ・ジョンソン
5勝3敗 73回自責点15 CERA 1.85 QS7回
バーク
2勝1敗 26回自責点6 CERA 2.08 QS1回
キロス
2勝1敗 27回自責点13 CERA 4.33 QS1回


2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(2)
に続く。






June 15, 2009

よくよくシアトルはついてない。
まさか城島とセクソンがゴーストとしてチームに復活するとは思わなかった。


ようやく多少アウトラインができつつあったかにみえたモロい「シアトルの守り勝つ野球の形」は、海岸に作った砂の塔が高波にスイープされるかのように、自分からあっさり手放してしまった。
第3戦の9回表最終バッターになったベタンコートが初球をあっさりダブルプレーになったように、このチームのプレーヤーは「すぐに気が抜けてしまう安物のコーラ」のような「炭酸プレーヤー」が多すぎる。
Seattle vs. Colorado - June 14, 2009 | MLB.com: Gameday


謎解きを先に言えば、キロスは、平凡な打撃だけが売り物の大味な「城島型のコピー捕手」であり、またグリフィーは「四球と、たまに打つマグレのヒットしか期待できないセクソンのコピーのような、クリンアップのバッター」である。城島とキロス、セクソンとグリフィーのデータを比べてみるとわかる。
大量に失点しつつ、打線としては沈黙する、かつての最下位マリナーズの典型的ゲーム運びが、残念ながら、ロブ・ジョンソンのいないところで密かに復活ののろしをあげているのである。
イチロー、ブラニヤン、先発の3本柱とロブ・ジョンソン、このあたりを中心にいくらか上昇の気配をみせた中で、「城島・セクソンのゴースト」が先発ラインアップにこっそりと種をまかれ、葉を出し、復活しようとしている。インターリーグの見通しは暗い。



頼みのロブ・ジョンソンは、ようやく復帰で当然期待したが、配偶者のご家族の交通事故死とかで1ゲームだけで残念ながら再度メンバーからはずれてしまった。(このあたりもやや因縁めいている)コロラド第2戦では、ロペスの2ランで3-3に追いついた流れをロウのエラーとフィルダーズチョイスで潰してしまった。なにせ気分屋が多いシアトルはこれですっかりやる気を無くしてしまい、第3戦を待たずにほぼスイープが決定してしまった。これでも第2戦でミスしまくったロウはデータ上だけは自責点0なのだから、本当に始末が悪い。
第3戦は、ある意味、現状では「城島のコピー捕手」である単調な組み立ての捕手キロスが、これも単調なピッチングの投手バルガスと組んだ最悪のバッテリー。コロラドのデーゲーム・ラインアップにいいように打たれて7失点し、またもや借金を3つにしてしまった。
2009年6月6日、キロスの単調なリードを予測する。
2009年6月9日、バークは不可解にも4月29日LAA戦以上の単調なゲームを再現した。



シアトルは、3連勝できないチームだ。
だから借金をひとつ減らすのに、1カード3ゲームかかる。3つ減らすには、3カード9ゲームもかかり、時間にして約2週間が必要だ。もちろん、借金を減らした後で負けてもいけない。
そのことを考えれば、コロラドで1勝だけでもしておけばまったく違うわけだから、第3戦の先発捕手はキロスではなく、なぜバークを続けて捕手に使わないのか。
前のカードの終了時に地元紙シアトルタイムズのベーカーの推定記事として、「コロラド遠征ではバークを帯同しない(つまり意味としては、ロブ・ジョンソン、キロスだけを帯同させる)」という指摘があったが、なぜそんなことをするのか、まったく意味がわからないと思っていた。
デーゲームは控え捕手で、とか悠長な言っている場合ではない。キャリアCERA5点台のキロスと、城島DL後CERA2点台のバークとの対比なら、まったくバークのほうがマシだろうに。(実際にはロブ・ジョンソンの義理の母の事故の件がチーム側にわかっていたせいなのか、バークはコロラドに行ったわけだが)
ジャーナリストタイプのスポーツ記者ベーカーだから、推定するからには何か取材ソースがあってのことだろう。チーム首脳陣に「バークよりキロスのほうがマシ」などという判断があるとしたら、その判断には首を傾げざるを得ない。
2009年6月11日、城島DLからわずか2週間、4カード連続勝ち越しでついに勝率5割、2位に浮上した。(城島DL後の全成績・捕手別データつき)


キロス、というキャッチャーについてはこれまでも何度か触れている。
キャリアCERAが5点台中盤とディフェンス面ではとっくに失格プレーヤーで、だからこそ、あちこちの球団を転々としているプレーヤーであり、、よほどオフェンス面がよくないことには使えないのが特徴であることがだんだんわかってきた。
キロスは「出たら、人並み以上に打ってくれるのでなければ使う意味がない捕手」、別の言い方をすれば、、「打撃は他の捕手に比べて少しだけマシな程度であって、大量失点は覚悟しないといけない欠陥のある捕手」であって、NYYのポサダやコネ捕手城島と同じ、雑で大味なタイプなのである。
Guillermo Quiroz Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009年5月31日、通算CERA5.51のキロスは6回裏以降「城島そっくり」の大炎上ぶりで、LAAスイープを逃した。
2009年6月6日、キロスの単調なリードを予測する。



最近よく、メジャー最低貧打のシアトル打線の改善策として、「打撃の多少マシな城島に早く復帰してもらいたい」などと、馬鹿馬鹿しい意見を見るが、とんでもない話だ。
現状キロスは、数字上明らかに、既に「城島のコピー捕手」なわけで、ただでさえ得点力のないシアトルはこんな捕手がチームに2人もいたら大量失点の連続で、いとも簡単に崩壊してしまう。
もしかして、そのへんのキャッチャーの能力の良し悪しの判断についてそもそもチームの首脳陣がわかってないとしたら、それはヤバすぎる。裏口入学のコネ捕手城島は、「投手のリード、ゲームの組み立てに強引に介入して混乱を招きやすクセに、コミュニケーション能力のないために対立とイライラを投手に与え続ける異常なキャッチャー」であって、メジャー他球団の普通の意味のキャッチャーではない。
今日のゲームでもわかるように、大きくリードを許したゲームで、城島本人、または、「城島コピー捕手」が1ゲームに1本や2本のシングルを打とうが、打たまいが、チームは負ける。
そんな.280や.250で7点も8点も失う捕手など使うより、失点そのものを減らさないと意味がない。
城島も、「城島のコピー捕手」キロスも、シアトルでは起用する意味がない。


城島・キロス比較(2009年シーズンデータ)
城島とキロスなら、打率のいいキロスを使うほうがずっとマシ。
キロス
打率.286 CERA 5.00
城島
打率.259 CERA 4.89


どうもワカマツは監督としての経験不足のせいなのかどうか、選手起用はまだまだゆるいように感じるし、インターリーグへの対処もどうかと思う。

例えばイチローの前の8、9番打者が走者として出れば、イチロー、ブラニヤンが走者を帰す「裏クリンアップ」になるという特殊事情にあるのは、今年に限らずシアトルの打線では毎年起きる現象で、シアトルの常識だ。9番に昔ならベタンコートを入れていたのは、そういう意味だ。
だが、ワカマツは、9番は一番打てない選手とかいう常識にとらわれているのか、インターリーグの打順9番に投手を置き続けている。

またライト側はスコアボードがあってホームランにはなりにくいクアーズ・フィールドで、ワカマツはレフトをグリフィーに守らせ、また捕手キロスに左バッターのアウトコースを攻め、右バッターのインコースを攻めさせたりするのは、まったくもって見当違いだと思う。
ここは明らかに、ライトのイチローの堅守を信頼して、ライトに打たせるような配球にすべきなのに、それをしないのはなぜなのか。

もちろん、四球を選ぶ能力しかないグリフィーが明らかに「打率は低いが四球だけ選ぶセクソンのコピーになっている」ことは明らかなのに、5番で起用しつづけていることも意味不明。6番か7番で十分だろう。


チーム首脳やプレーヤーがゲームをどう見て、選手をどう評価するのかという「モノを見る目」のあやふやさ、間違い、目指すものの不一致が、城島、キロス、グリフィー以下のプレーヤーのダメな成績を容認し、チームをぬるま湯にして、築きかけていた「守り勝つ野球」をあっさり手放す一因になっている。
キロスというプレーヤー自体は、どうでもいい。
問題なのは、今後、ロブ・ジョンソンの偉業ともいえる2点台のERAを否定するような意味の行動(例えば、あまりに打てないからといって、正捕手城島、控え捕手をキロスにするようなこと)があれば、このチームは間違いなく最下位行きだ。

まったくこのチーム、どれだけ野球や合理的なモノの見方をわからない人がやっているチームだろうと思うことは多い。「ダメなものをスッパリ切る」、そのくらいの簡単な合理性が、メジャーの球団にしてはあまりにもできない。マリナーズという球団はあまりにも合理性が無さ過ぎて、まるでメジャーっぽくない。


城島DL以降の捕手成績比較(1)
(コロラド遠征前)
ロブ・ジョンソン
5勝3敗 73回自責点15 CERA 1.85 QS7回
バーク
2勝1敗 26回自責点6 CERA 2.08 QS1回
キロス
2勝1敗 27回自責点13 CERA 4.39 QS1回

城島DL以降の捕手成績比較(2)
(コロラド遠征後)
ロブ・ジョンソン
5勝4敗 79回自責点19 CERA 2.16 QS7回
バーク
2勝2敗 35回自責点9 CERA 2.31 QS1回
キロス
2勝2敗 36回自責点20 CERA 5.00 QS1回



バルガスの登板 捕手別比較
ロブ・ジョンソン
5/29 LAA 5-2 WIN
2009年5月29日、ロブ・ジョンソン、バルガスを6回1/3QS、ホワイトを2試合連続ホールドに導いてLAA撃破、連勝を果たす。
6/3 BAL 3-2 WIN
2009年6月3日、ロブ・ジョンソン強肩披露、6回2死2、3塁、9回無死1塁でランナーを刺し、サヨナラ勝ちに導く。(バルガスの捕手別ERA付き)

バーク
6/9 BAL 3-1 LOSE
2009年6月9日、バークは不可解にも4月29日LAA戦以上の単調なゲームを再現した。

キロス
6/14 COL 7-1 LOSE
2009年6月14日、城島・セクソンがゴーストとして復活したシアトルは、コロラドでスイープされた。






June 12, 2009

2連勝で勝率5割、地区2位
イチローの2塁打&3塁打・2得点、ラッセル・ブラニヤンの14号ソロ・犠牲フライなどをはじめ、打線が上から下までなかなか活発に機能した。先発オルソンがなんとか5回を初回のスコットの2ランだけにおさえこんで、内容のいい勝ち。イチローのファインプレーも見れて、満足できるゲームだった。アーズマが11セーブ。
Seattle vs. Baltimore - June 11, 2009 | MLB.com: Gameday
関連ビデオ
イチローのファインプレー
イチローのスタンダップ・トリプル
ラッセル・ブラニヤンの特大アーチ

ア・リーグRC27ランキング
(全打者、規定打席到達)
1 Kevin Youkilis BOS 11.14
2 Russell Branyan SEA 9.54
3 Justin Morneau MIN 9.25
4 Mark Teixeira NYY 9.07
5 Jason Bay     BOS 8.56
6 Victor Martinez CLE 8.33
7 Torii Hunter     LAA 8.31
8 Adam Jones     BAL 8.21
9 Carl Crawford TAM 7.63
10 Ichiro Suzuki SEA 7.62
MLB Baseball Batting Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN



これでシアトルは4カード連続しての勝ち越し達成。城島が骨折して2週間というハイスピードで、とうとう勝率5割に復帰を果たすことができた。苦手なアウェイゲームでの連勝だけに、めでたい。近くロブ・ジョンソンも復帰するだろうし、6月のゲームはますます楽しみだ。
シアトルの6月のゲームスケジュール
(左下にもリンクあり)


ちなみに、地元紙によると、次カードのコロラド遠征では捕手3人の帯同はせず、ジェイミー・バークがマイナーに落ち、ピッチャーを1人上げてくる模様。くわしくは下記のリンク。
Mariners manager Don Wakamatsu indicated before Thursday's game that one of his three catchers ― likely Jamie Burke ― would be sent back to the minors, while a pitcher would be called up.
Mariners | Russell Branyan's mammoth homer lifts Mariners back to .500 mark | Seattle Times Newspaper


城島DL後の全ゲーム
14ゲーム 9勝5敗
May 26 @OAK L 4-3 ロブ・ジョンソン QS 4
May 27 @OAK W 6-1 ロブ・ジョンソン QS 1
May 29 @LAA W 5-2 ロブ・ジョンソン QS 2
May 30 @LAA W 4-3 ロブ・ジョンソン QS 2
May 31 @LAA L 9-8 キロス 9
Jun 1  BAL L 1-0 ロブ・ジョンソン QS 1
Jun 2  BAL W 8-2 ロブ・ジョンソン QS 2
Jun 3  BAL W 3-2 ロブ・ジョンソン   2
Jun 5  MIN L 2-1 ロブ・ジョンソン QS 1
Jun 6  MIN W 2-1 キロス QS 1
Jun 7  MIN W 4-2 バーク 2
Jun 9  @BAL L 3-1 バーク 3
Jun 10 @BAL W 4-1 バーク QS 1
Jun 11 @BAL W 6-3 キロス 2


ロブ・ジョンソン、バーク、キロスの比較
いうまでもなく、ロブ・ジョンソンのデータがきわだっている。とにかく先発投手をもたせる能力が素晴らしい。
いうなれば彼は「捕手のイニング・イーター」である。


ロブ・ジョンソン
5勝3敗 73回自責点15 CERA 1.85 QS7回
バーク
2勝1敗 26回自責点6 CERA 2.08 QS1回
キロス
2勝1敗 27回自責点13 CERA 4.33 QS1回






ボルチモア遠征第3戦が雨で中断していた時間を利用して、アーズマの「サンデー・フェリックス」発言の意味を、今日のオルソンのピッチングをサンプルに考えてみた。(現在は3ベースを打ったイチローが生還したところ)
まずは重要なアーズマの「サンデー・フェリックス」発言をあらかじめ読んでおいてもらおう。
Steve Kelley | Mariners need more of Sunday's Felix Hernandez | Seattle Times Newspaper

(原文)
"He was going right after guys," said closer David Aardsma, who picked up his sixth save with a scoreless ninth. "I think in his last couple of outings he was trying to pitch around guys a little bit more. Trying to throw stuff on the corners. (後略)"
(粗訳)
「彼(=5月24日のヘルナンデス)は打者をうまく打ちとっていたねぇ」と、9回を無得点に抑え、6つ目ののセーブを得たクローザー、デイビッド・アーズマはいう。「僕が思うに、最近数試合の登板の彼はね、もっとギリギリに投げよう、投げようとしていた。球種をコーナーに集めようとも試みていた。
2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。

正確な話は原文を読んでもらうとして、アーズマの話のポイントは、城島が捕手をつとめたヘルナンデスのゲームが3登板つづけて連敗していた当時の「ピッチングの窮屈さ」をハッキリ指摘しつつ、それと好対照のゲームとして、5月24日のゲームでロブ・ジョンソンが捕手をつとめたヘルナンデスが実にのびのびとピッチングできていたことを対比してみせたことにある。
2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。


ここで、今日のオルソンの2回の四球の場面を見てもらおう。

この時点でスコアは0-2。1回裏にはやくも1番のロバーツと並んで打たせてはいけない好打者4番DHスコットにアウトコースぎりぎりの球を2ランされている。
下に挙げた画像は2回先頭打者のキャッチャーのゾーンの打席。ゾーンは打率.205の打者で、まったく怖い打者ではない。にもかかわらず、ノーアウトで四球で歩かせてしまい、次打者にシングルを打たれ、ノーアウト1,2塁のピンチを招いてしまう。
このときのピッチャーオルソンの立ち上がりの「ひとりよがりぶり」は、下の画像の配球を見ればわかるはずだ。「ひとりよがり」と断定的にコメントする理由は、今日のゲームデイで3回までの打者への全投球をよく見て確かめてほしい。

最初の40球が20ボール20ストライクだったように、これではボールが多すぎる。
「ボールが多すぎる」という場合、普通は「投手のコントロールが悪い」という意味になることが多いが、オルソンはそうではない。ここが重要なポイントだ。むしろ、彼はコントロールはいい。制球がいいのに、ボールが多いのだ。
(先日の松坂の登板などでも、5イニングで8三振くらい奪っているにもかかわらず、5失点でKOされたりしている。ここらへんの話は機会があれば書いてみるつもり)
その後、データでみると2回のストライクが増えていくが、それはボール球をたくさんファウルされたためにストライクとカウントされているためで、オルソンが多くのストライクを投げたわけではない。
Seattle vs. Baltimore - June 11, 2009 | MLB.com: Gameday

2009年6月11日 2回裏 ゾーン四球2回裏 先頭打者ゾーン
四球



この画像からわかるように、球はどれもこれもストライクゾーンの4隅を狙っている。オルソンという投手は「ものすごくコーナーをつきたがる投手」なのだ。ここも城島のリードのダメさ加減を考える上で重要なポイントのひとつだ。
また、このオルソン、このあいだの貧打で負けたゲームで「僕は今日の投球について何も恥じることはない」とコメントしているように、なかなか負けん気の強い性格の投手でもあるようだ。この強気な癖にピンチには弱い性格面も、なかなか城島に通じるものがある。

彼のような、球威はないがコントロールでかわしていく投手にしてみれば先頭のゾーンへのフォアボールは「アンパイアがストライクをとらないのがいけない。僕の球はコーナーをきちんとついているのだし、問題はない」とでも思うかもしれない。
しかし、打率2割の8番キャッチャーへの配球にしてはちょっと狙いが窮屈すぎて、かえって四球にしてしまっている。


これこそ、アーズマが指摘する「窮屈なピッチング」の典型的パターンであり、まさに城島がキャッチャーをつとめるゲームの大きな欠陥のひとつでもあると、当ブログでは指摘しておく。

「コーナーをついているから間違ってない」というのは、野球では必ずしも正しくなどない。ピッチャーの仕事は「アウトをとること」であり、「コーナーをつくかどうか」は方法論であって、それ自身は目的ではない。
それなのに、打率2割の先頭の8番バッターにここまでの「窮屈なピッチング」をして、フォアボールにしてしまうような、シチュエーションにあわない神経質な投球は、投手、特に先発投手にとって、必須のものではない。

現に、1回にスコットに打たれた2ランも、アウトコースいっぱいの球である。
いくらゾーンぎりぎりに球を投げようと、「ランナーが出たらアウトコースにストレート系が来る」とか、「カウントが悪くなれば、コーナーいっぱいにストレート系が来る」とか、打者側がわかってしまえば、優秀なスラッガーには長打されてしまうのである。
前述のゾーンを歩かせた場面は、たとえキャッチャーがキロスでなく城島でも、ほとんど同じような配球をすると考える。

こういう、「コーナーをついたのにホームラン」とか、「コーナーをついているのに四球」とか、そういうおかしな甘えは美学でもなんでもない。プロのベースボールには必要ない。

そういうのは日本の九州の田舎ででもやってもらえばいい。

2009年6月11日 1回 スコット2ラン1回 スコットの2ラン

アウトコースの4シーム。流し打ちのホームランボール。腕を伸ばして打てる、打者にとって絶好のコース。

2009年6月11日 7回裏マーケイキス ダブル7回裏 マーケイキス
ダブル


投手はオルソンではなく、ジャクバスカス。スコットの2ランと同じアウトコースいっぱいの球。流し打たれてツーベース。2、3塁のピンチ。






June 11, 2009

さぁ、明日ふたたび勝率5割にトライである。
勝てば、4カード続けての勝ち越しにもなる。大事なゲームがやってきた。シアトルのファンは必ず見るべきだろう。


今日は両チームのセカンドベースマン、ホセ・ロペスとブライアン・ロバーツのバット対決となった。ロペスの2ホーマーで、このところラン・サポート(RS , run support)に恵まれなかったヘルナンデスにやっと勝ちがついた。
ゲームのターニングポイントになったのは、2-0とリードしていたシアトルが1点返された5回裏。今日3安打のロバーツのタイムリーで1点を返された後、さらに2死1塁からマーケイキスに2塁打を打たれた。
1塁ランナーロバーツが生還し同点かと思われたが、しかし、ここでイチローがライトの奥の奥からホームへ、ノーバウンドの大返球。3塁を回りかけるランナーのブライアン・ロバーツをサードベースに釘付けにした。
このイニングでの失点がイチローの「肩」で1点で済んだことが、ロペスのホームランと並んで、このゲームの勝利を決定づけた。


バークは昨日の反省でもしたのか、うってかわって打者にインコースのボールもしっかりと見せつつ、低めの変化球を振らせていた。ことに、6番のルーク・スコットを2三振と仕事をさせなかったのが効いている。明日もゲームがあるが、明日のゲームで、ボルチモアのもうひとりの打線のキーマンであるブライアン・ロバーツをしっかりと抑えることができたら言うことはない。
昨日の記事で「単調すぎる」と評したバークだったが、今日はしっかりと投手を支えるテンションがあり、ホワイト、アーズマも安定そのもので、まったく危なげないゲーム終盤だった。
Seattle vs. Baltimore - June 10, 2009 | MLB.com: Gameday


ヘルナンデスは7回自責点1で、QS達成。ERAがとうとう3.06と、3点を切る直前にまできた。素晴らしい出来である。ヘルナンデスはこれで6勝3敗。3敗のゲームの捕手は全て城島である。
ヘルナンデスの全登板ゲームログ
Felix Hernandez Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


今日のゲームでヘルナンデスはERAを3.06として、ア・リーグERAランキング7位。ERA3.07で8位の同僚のウオッシュバーンをわずかに抜いた。なおベダードは2.47で4位。
3人ともア・リーグERAランキング ベスト10をキープ。マーベラスな素晴らしい先発投手陣である。
ア・リーグ 投手ERAランキング
(左側下にもリンクあり)
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN


ア・リーグ投手ERAランキング
2009年6月10日ゲーム終了時

2009年6月10日ゲーム終了時 ア・リーグ投手ERAランキング


ヘルナンデスの捕手別勝ち負け・防御率
ロブ・ジョンソン 3勝0敗
         41回2/3 自責点 ERA 1.09

バーク     2勝0敗 ERA 0.64
城島       1勝3敗 ERA 7.76


4月6日  6回自責点1  城島 QS
4月11日 5回自責点5  城島
4月17日 6回自責点3  ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0  ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0  バーク QS
5月4日  6回自責点6  城島
5月9日  4回自責点5  城島
5月14日 7回自責点0  ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島
5月24日 8回自責点1  ジョンソン QS 10三振
5月30日 6回2/3自責点0  ジョンソン QS
6月5日  7回自責点1    ジョンソン QS 10三振
6月10日 7回自責点1    バーク QS



June 10, 2009

いったいどうしたと言うんだろう。
このゲームに勝てば5割、という重要な遠征初戦なはずだが。なぜこんなにプレーヤーのテンションが低いのか。エラーとダブルプレーだらけの弱いシアトルに戻りたいのだろうか。
もちろん、勝って5割に復帰してもらいたかった。それは当然だが、負けてもいいから、こういうダラダラしたゲームでなく、きちんと戦う姿勢をみせてほしい。どんなゲームでも粘り強く戦うLAAはこんな消極的なゲーム運びでは追い越せない。
Seattle vs. Baltimore - June 9, 2009 | MLB.com: Gameday

正直、すごく退屈なゲームだった。
負けたから?それもなくはないが、むしろ「単調すぎる」からだ。

攻撃も単調。バッテリーも単調。
なぜこのチームのプレーヤーたちはこんなに簡単にテンションが落ちてしまうのだろう。一昨日のようにホームラン攻勢で勝ったりすると、ついつい元の偏差値の低すぎる野球に戻ってしまうのだろうか。バントしなくてもいいとわかると、とたんに気が緩んでしまうのか。とてもとてもクロスゲームの戦い方じゃない。

ロブ・ジョンソンのゲームにみられる独特のテンションの高さ、小気味いいテンポ、打者と戦う姿勢が、今日のバッテリーには感じられなかった。バークは2007年に応援していただけに残念だ。
こうは言っても、失点3だからもちろん、7点や8点平気で失う城島マスクのゲームよりは全然マシで、投手陣はよくやっているとは思う。だが、それでも6回までの「さんざん逃げ回って、結局、打たれる」内容がけしてよくないことは指摘せざるを得ない。
6回バルガスが変えられてしまう直前のスコットに対する攻めが象徴している。外の球ばかり使っているが、これでなんとかなるものではない。


それでも3失点で踏ん張った投手陣に比べたら、打線は酷いの一言。イチローはさすがの2安打だが、中軸打者はいつものようにポップフライ、ダブルプレー、三振の山、山、山。結局ほとんど仕事ができていない。DHグリフィーの打撃の酷さはもうたいがいにしてくれ、と、言いたくなる。もちろん実現はしないだろうが、こんな打線の現状だからこそクレメントにDHのチャンスを与えてやればいいのに、と思う。せめてグリフィーの打順を、不調のオルティスのように5番(できれば6番)にしないとゲームにならない。


今日のバッテリーはバルガス+バーク。失点は3だから結果はそこそこなわけだが、中身がひどく単調だった。ピッチングがいわゆる「アウトコースへの球の出し入れ」のみに終始してしまっている。この内容では、どうしても打者は目が慣れてしまう。球種には多少変化をつけるにしても、コースは打者にバレているわけだから、長くはもたない。バルガスは5回2/3自責点3で、QSできなかった。
4シーム、チェンジアップ、スライダー。バルガスの球種は限られている。この投球内容ならボルチモアのバッターはある程度、打席で来る球種とコースの両方が予想がついていたはず。
あとは、いつ芯でとらえるか、勝負はそれだけでしかなかったと思う。

何か4月26日にウオッシュバーンの登板ゲームに先発したときのバークのリプレイを見ているかのようだ。バークはおとといのベダードとのバッテリーも、2007シーズンほどしっくりいっている感じではなかった。
2009年4月26日、ウオッシュバーンが潰されたLAA戦、謎の馬鹿リードを解き明かす。



このバルガス、5月29日、ロブ・ジョンソンをキャッチャーに、あのLAAを相手に6回1/3を投げQSして勝っている。あのときは、10日たって投げた今日とは別人のように、冴えもキレもあった。

比べてみてもらおう。

まずは5月29日のバルガスとロブ・ジョンソンのバッテリーの「インコース攻めから生まれた2つのダブルプレー」だ。
2009年5月29日、ロブ・ジョンソン、バルガスを6回1/3QS、ホワイトを2試合連続ホールドに導いてLAA撃破、連勝を果たす。

2009年5月29日 3回裏LAAフィギンズ ダブルプレー3回裏LAAフィギンズの
ダブルプレー


初球インハイのストレート
2球目インローのチェンジアップ

インコース上下に攻めた後、
3球目外のストレートをひっかけさせた

2009年5月29日 6回裏LAAアブレイユ ダブルプレー6回裏 LAAアブレイユの
ダブルプレー


初球、2球目と
インコースをえぐっておいて
3球目の外のストレートで
ダブルプレー

7回裏1、3塁でナポリをうちとった攻めとよく似ている。



そしてこちらが、今日のバルガス。


なにか一見、ボルチモアの打者に「ボール球ばかりを巧打されているのであって、バッテリーのせいではない」ように見えるかもしれないが、そうではなく、配球の大半がアウトコース中心の出し入れなため、打者が常に外寄りの球を待ち構えていたから、ストライクからボールになる変化球でも打たれてしまっているのである。


2009年6月9日 1回ロバーツ ダブル1回ロバーツ ダブル

外低め、ボール気味のスライダー

2009年6月9日 5回ウイータース シングル5回ウイータース シングル

ワンバウンドになりそうなチェンジアップ

2009年6月9日 5回アンディーノ シングル5回アンディーノ シングル

外のチェンジアップ

2009年6月9日 6回ハフ シングル6回ハフ シングル

外のボールになるスライダー
ゾーンからは外れているのだが、外の球を待ち受けていた感じ

2009年6月9日 6回スコット シングル6回スコット シングル

外のボール気味の4シーム
打たれたボール1球だけをとりだして見るなら、アウトローいっぱいをついた「いい球」に見えるが、打者への攻め全体がこれだけアウトコースに偏っていると、たとえどんなにいい球でも待ち構えられて、こうしてヒットされてしまう。
それがプロというものだ。




June 09, 2009

城島が骨折してスタメンにいないおかげで、5月26日以降7勝4敗と好調のシアトルはこんな記録を達成することができた。2009年ア・リーグの最小失点記録(現地6月7日現在)である。5ゲームでの最小失点8は、かつてのセイバーの総本山オークランドと並んで、第1位10ゲームで25失点も、リーグ第2位の記録。
さすがロブ・ジョンソンである。キロスとバークも頑張った。

まぁそれはいいとして、その8失点の5ゲームが3勝2敗なのはいただけない。総得点14はあまりにも少なすぎる。第1位タイで、あまり得点力がないオークランドの、そのまた半分しかない。
ロブ・ジョンソンの全出場ゲームログ
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
城島の全出場ゲームログ
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


2009 ア・リーグ 最小失点記録 ベスト5
5ゲーム

(チーム名 開始日・終了日 勝敗 総得点 総失点の順)
OAK 2009-06-03  2009-06-07 5-0 33 8
SEA 2009-06-01  2009-06-06 3-2 14 8
OAK 2009-06-02  2009-06-06 5-0 35 8
TBR 2009-05-30  2009-06-04 4-1 25 9
DET 2009-05-05  2009-05-10 4-1 19 9
SEA 2009-06-02  2009-06-07 4-1 18 9
LAA 2009-05-07  2009-05-12 4-1 18 9
CHW 2009-05-22  2009-05-26 4-1 30 9

10ゲーム
CHW 2009-05-22  2009-06-01 8-2 60 23
SEA 2009-05-27  2009-06-07 7-3 41 25
DET 2009-05-15  2009-05-25 8-2 68 26
TOR 2009-05-09  2009-05-19 7-3 42 26
SEA 2009-05-26  2009-06-06 6-4 40 27



まぁ、参考までに、最多失点を記録した時期もあげておく。いわずとしれたコネ捕手さんの復帰後ゲームばかりがズラリと並んでいる。
それはそうだろう。5月1日に復帰してきてからの失点はこうなのだから。
7 7 6 9 11 9 7 6 4 5 2 10 6
最初の2ゲームなどは勝ちゲームだが、それでも7失点して8−7のクロスゲームになってしまっている。

2009 シアトル 最多失点記録 ベスト5
5ゲーム

SEA 2009-05-05 2009-05-09 0-5 10 39
SEA 2009-05-08 2009-05-13 1-4 17 36
SEA 2009-05-04 2009-05-08 0-5  9 36
SEA 2009-05-06 2009-05-10 1-4 13 35
SEA 2009-05-07 2009-05-12 1-4 13 33

10ゲーム
SEA 2009-05-03 2009-05-13 2-8 34 68
SEA 2009-04-29 2009-05-09 2-8 36 68
SEA 2009-05-02 2009-05-12 2-8 31 65
SEA 2009-05-01 2009-05-10 3-7 38 65
SEA 2009-05-04 2009-05-14 1-9 28 64



June 08, 2009

ミネソタとのシリーズが2勝1敗と勝ち越して終わった。
労の多いゲームばかりだったが、これでついに借金1までこぎつけた。
3人の違う捕手が受けるという、ちょっと変わったシリーズだったが、やはりゲームのスムーズさ、ランナーが出た後の不安の少なさという点で、ロブ・ジョンソン先発のメリットの大きさを再認識した。
Minnesota vs. Seattle - June 7, 2009 | MLB.com: Gameday
ベダードはQSこそできなかったものの、これで5勝目。今日のベダードがQSできなかった原因のひとつは、球審のジャッジ。あまりにもバラついたジャッジにバッテリーがなかなか対応できず、球数が増えた。
カーブを得意にするベダードにとって、ベース上を横切る球、低めに決まる球は生命線なのだが、この日のゲームの球審は明らかにメジャーらしからぬ高すぎるストライクゾーンで、ベースを横切る変化球、低めに対して異常に辛く、失点イニングでも四球を連発「させられて」しまった。

チームERAは3.74というハイスコアのままで、ア・リーグNo.1をキープ。チーム打撃の貧しい現状を考慮すれば、高い防御率をキープするのはいまや必須なのはわかりきっているが、そのために必要な人材、特に必要な捕手が誰なのか、いらない捕手が誰なのか、もはや言葉にするまでもない。城島以外の3人が捕手を勤めるというこの珍しいシリーズで、城島など、もう、このチームに全く必要ないことはアメリカのファンやメディアにも十分理解できたことだろう。


ロブ・ジョンソンは5日のナイターで打球が足に当たってずいぶん痛がっていたが、いちおう大事をとって、このあとのボルチモアの遠征も少しゲームを休むらしい。そのためにマイナーから、2007シーズンに控え捕手として好成績を収めていたバークがひさびさにコールアップされてきた。ここからの数ゲームはキロス、バークという予定外の捕手2人で回すことになるのか?


今日のシリーズについてミネソタ側では、現在ア・リーグの防御率ランキングベスト10に入っているシアトルの3人の主力SP(先発投手)と連戦する「得点はかなり困難なシリーズになる」とわかっていた。
シアトルの先発投手陣を牽引してきた最近のロブ・ジョンソンの驚異的な仕事ぶり、シアトルの先発のレベルの高さは、既に他チームにも情報として浸透したのである。実際ミネソタはこの3ゲームでわずか4点しか取れなかった。
Coming into this series with the Mariners, the Twins knew it might be a difficult task to score runs. Facing the trio of Seattle's hottest starters -- Felix Hernandez, Jarrod Washburn and Erik Bedard -- the club knew it would take a strong offensive effort to come out with victories.
Slowey struggles as Twins drop finale | twinsbaseball.com: News

ミネソタ側記事では「シアトルは得点圏に17回もランナーを進めて一度も得点してない」のに、そんなチームに負けたと嘆くのだけれども、彼らだって「24回も得点圏にランナーを進めておいて、2度しか得点してない」のだから、お互い様である。
今日のゲームについてたまたまホームランが出たか出ないかの「両軍の偶然の差」が今日のゲームの勝敗を決めた、などと書いているヘボなライターをたくさん見たが、それは大間違いだ。



まずはシアトルのこのデータを見てもらいたい。
Sortable Team Stats | Mariners.com: Stats

シアトルの防御率はたしかにア・リーグ1位だが、ではランナーを出していないかというと、OBA(被出塁率)や、WHIP(=Walks plus Hits per Innings Pitched、イニングあたりの与四球+被安打の率)では、他チームとそれほど変わりばえしない。というか、そんなデータを見るより、ゲームを毎日見ているファンなら、もう、うんざりするほど毎回ランナーが出ていることは誰でも知っている(苦笑)。
むしろ防御率を保つのに大きな効果が出ているのは、被長打率や被ホームラン数。
特に被長打率は、トップのチームとボトムのチームでは1割ほども差のある偏差の大きい数値だが、シアトルは他チームより、かなり数値がいい。
長打が少ないから、例えばたとえシングルヒットを2本続けて(または四球の後にシングルとか)打たれても、焦らずに守りさえすれば失点せずにすますことができる。投手陣の能力があるからである。逆に言えば、シアトルの失点はエラーがらみなことも少なくない。

ライトとセンターの肩や守備の良さはランナーを3塁に進ませないために、かなり重要だ。ランナー1塁の場面からイチローの前に転がるライト前ヒットでランナー1、3塁になるのを防げた、というのは典型的なケースで、見えないファインプレーである。
また「ダブルプレー成功」もシアトルではゲームでの必須ファクターだ。ダブルプレーをとれるロブ・ジョンソンのリードの存在はかなり大きい。またダブルプレーでの内野のミスは許されないのは当然で、二遊間の確実な守備はシアトルの失点減少に絶対に欠かせない。1塁手のブラニヤンのキャッチングは信頼性がある。


要は、「ランナーを出されはする。だが、長打を徹底して抑え込みながら、結果的に0点で抑える」そういうチームカラーが定着しつつある、ということ。もちろん、このカラーを作ったのは裏口入学のコネ捕手さんでないことは言うまでもない。このチームカラーの維持のためには、キャッチャーは誰でもいいわけがない。
コネ捕手さんの特徴は「一度ランナーが出ると極端にリードが単調になり、ズルズル、ズルズル連打され、四球を出し、大量得点される。大敗が決まった後は、大振りスイングでホームランを狙い、ドンデン返しだけを狙って、雑なゲームをする」という、全く別のカラーだ。2009年の、この緻密なチームカラーとは無関係だ。



もうひとつ、ホームランということに関して。

今日のゲームで自称シアトルファンを気取りの人ですら「なになに、バーク、2安打? 1本はホームラン?・・マグレだろう・・・」などとビックリしている人がいるようだが、ホームランはともかく、バークのバッティング自体を侮るのは全くもって見当違いもいいところ。
彼が控え捕手をつとめた2007シーズンは、OPS1.000なんていう好調な4月から始まって、シーズン43ゲームという少ないゲーム数ではあるが、月間まともにゲームに出るのは数試合という厳しい環境の中で、とうとう3割打ったままシーズンを終えている。
もともとバークは捕手としてはそれなりにいい打撃センスの持ち主なのだ。

Jamie Burke Career Statistics | Mariners.com: Stats
今日のゲームでも本当はむしろホームランより、その打席の、ホームランの前に空振りしたスイングのシャープさ、あるいはホームランを打ったときの1塁へのランニングの速さを見ておくべきだ。
どうやら彼はマイナーで何もせずに漫然と過ごしていたわけではなさそう。スイングがかなりシャープになっているし、なにより、あれほど鈍足だった彼のランニングがかなり改善されている。正直、驚かされた。あまり多くのチャンスはないかもしれないが、苦労人バークの今後に期待したい。
「城島問題」を語る上でも、いつもバークの2007年のことも書き加えなければと思っていたが、今まできちんと触れていない。書き加えていかないと、彼に対して失礼になってしまう。今後の課題としたい。

2007年バーク 月別打撃
4月 14打数5安打
5月 14打数4安打
6月 21打数10安打
7月 20打数4安打
8月 19打数4安打
9月 25打数7安打
シーズン 113打数34安打7四球 2塁打8本 12打点
AVG.301 SLG.398 OBP.363 OPS.761

バーク 2007年全出場ゲームログ
Jamie Burke Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


この2007シーズンの正捕手城島のシーズン打率だが、見た目.287ということになっている。この「妙な」数字のせいか、「シーズン通してそこそこの高打率を残した、チームにバットでも貢献した」と、2007年の城島の打撃の酷さを勘違いしている、データに暗いお馬鹿さんがいる。
だが、実はこの久々のポストシーズン進出の可能性もあったほど調子がよかった2007年のシアトルにとって、城島のバットの貢献はシーズン開始後ほんの2ヶ月間くらいでしかない。
6月後半から7月、8月前半にかけての連続した2ヶ月の打撃の中身は、それはそれはお粗末で酷いものだった。なにせ、この2ヶ月もの長期に渡って続いた特大級スランプの間、打率はわずか.198しかないのである。
併殺打数がア・リーグで3位だかになったのも、このシーズン。どれだけのランナー、得点圏ランナーが城島のせいで無駄になったことか。地区優勝やポストシーズン進出がかかった勝負どころの夏、城島は打線の邪魔者でしかなかった。
城島のシーズン打率.287などという嘘くさい数字は、ポストシーズンに行けないことが確定してからの消化ゲームの中で稼いで帳尻あわせしただけなのである。

この2007年夏の城島の酷い打撃成績はただのスランプではないことは、2008年のシーズン打率で証明されている。

勘違いしてはいけない。

2007年というシーズンはシアトルにとって「城島がチームを牽引したシーズン」などではなく、「チームのポストシーズン行きを、城島(やセクソンなどの不良債権たち)が足をひっぱった」、そういうシーズンなのである。
このシーズンに「攻守両面で城島に足をひっぱられ続けた経験を持つ」投手陣たちが、信頼など置くわけがない。城島の3年契約で最も唖然としたのは、おそらく彼らだろう。
ブログ主も2008年の春、このコネ捕手が「自分がチームリーダーとしてチームを引っ張っていく」などと、とんでもない勘違い発言したのを見て唖然としたのを、よく覚えている。

2007年城島 月別打撃
   打率 OBP  SLG OPS
4月 .327 .375 .558 .933
5月 .310 .327 .500 .827
6月 .268 .326 .378 .704
6月後半 38打数7安打 打率.184
7月 .191 .217 .326 .543 月間89打数17安打
8月 .375 .402 .568 .970
8月前半 40打数9安打 打率.225
9月 .257 .300 .284 .584

城島 2007年全出場ゲームログ
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN



2007年 城島とバーク
打撃・CERA比較(2007年開幕から8/18まで)

このシーズンの城島とバークの各種の成績の間に、2009シーズンの城島とロブ・ジョンソンほどの大差がつかないのは、バークがロブ・ジョンソンのように連続出場する機会になかなか恵まれなかったため、ということもある。切れ切れにでなく、まとまった出場機会を与えられていたら、バークもロブ・ジョンソンの「先発ERA2点の差」ほどではなくとも、もっと城島との差を開くことができただろう。
     OPS  RC27   CERA
城島   .746  4.12   4.88
バーク  .801  5.34   3.65
チーム  .758  4.94   4.61


2007年城島
シチュエーション別打撃成績(8/18まで)

ランナーなし  195打数62安打 7打点(HR7本)
あり      171打数38安打  39打点 打率.222
1塁      66打数15安打
        打率.227 OBP.301 OPS.710(9併殺)
2塁      42打数10安打 9打点 打率.238
3塁      8打数0安打
1,2塁     30打数6安打 6打点(3併殺)打率.200 OPS.594
1,3塁     11打数3安打 3打点(2併殺)
2,3塁     5打数1安打 4打点 
満塁      9打数3安打 11打点(4併殺 HR2)

2007年城島
ランナーズ・オン打撃(8/18まで)

RC27            4.12
ランナーズオン打率     .222(ほぼスタメン最下位)
ランナーズオンOBP     .280
(スタメン最下位 他に2割台はロペスのみ)
ランナーズオン併殺     18併殺
(スタメンダントツワースト、アリーグワースト3位タイ)
得点圏併殺         9併殺
(満塁4回 1・2塁3回 1・3塁2回)
3塁走者(無死、1死)時   6併殺
BB/PA(打席あたり四球率) .031(スタメン最下位)
                     
2007年城島
ランナー1塁での打撃成績(8/18まで)

ランナー1塁で打席に入ると、約6.5打数に1回、15%は併殺打
66打数15安打5四球
打率 .227
OBP .301
OPS .710
9併殺

2007年城島
得点圏 打撃成績(8/18まで)

105打数23安打 3HR 33打点 5四球
9併殺(満塁×4 1・2塁×3 1・3塁×2)
打率 .219
OBP .265
SLG .371
OPS .636



June 07, 2009

土曜というのにデーゲームでロブ・ジョンソンでなくキロスというので、すっかり気が抜けている。記事も気が抜けたまま書く。今日はかなり適当。まぁ、ゲームを見ながらタラタラ書く。

このキロスという捕手は初めてゲームを見たとき以来、どうも単調さばかりが目についてしかたがない。マウンドのウオッシュバーンとサインがあわずに、もう3度くらいマウンドに行っている。今日はウオッシュバーンはQSできそうにない。

2009年5月31日、通算CERA5.51のキロスは6回裏以降「城島そっくり」の大炎上ぶりで、LAAスイープを逃した。

このあいだ大炎上したゲームで書いたことは、「ランナーを出した直後の初球にストレートでストライクをとりにいったところを連続的に狙われ続けているのに、何を狙われてヒットされ続けているのか気がつかない」という点。

今日はその点は入り(はいり)の球種をバラつかせるようになって多少はマシにはなったが、それでもストライクで入りたがる部分は強い。
2回のハリスのシングル
3回のカシーヤのシングル
4回のクリーディのシングル
どれも、イニング初球や、ランナーが出た直後の初球、四球後の初球、そういうキリのいい場面に、必ずといっていいほどストライクを投げ込んでくることはバッター側がわかっている。そこを狙い打たれている。

要は、もしバッター側に立って言うなら、キロスがキャッチャーのときには「とにも、かくにも、早いカウントで打て。で、ランナーが出たらアウトコースのストレート系1本」と、もし自分が監督なら、そう言う。、

例えば、3回の満塁でのモーノーの初球だが、彼はボールになるスライダーを空振りしてくれたのだが、明らかに初球を狙っていた。スイングのタイミングも、スライダーというよりカッターでも振るようなタイミングでスイングしてくる。やはり、こういう部分はメジャーのスカウティングは早いね。明らかなクセは見逃してくれない。
たまたまモーノーは打ち取られてくれたが、モーノーの狙いはかなり初球、しかもストレート系に集中していた。ボールになるスライダーではなく、もし高めか、内側のストレートだったら大きいのを打たれていたと思う。

とか、書いている間に、レドモンドにタイムリーを打たれた。これだからな。

いくつか特徴をあげれば
・カウントが悪くなると、ストレート系を真ん中に投げさせる
・イニングの初球、ランナーが出た後の初球はストライク
・ランナーが出たらアウトロー一辺倒
こんなところか。前回も書いたが、城島そっくりな部分が多い。

5回先頭には珍しくスプリッターから入った。さすがにイニングに入る球を変えてきたのである。だが、まぁ、ストライクから入るクセはあるようだ。
強打者マウアーは結局インコースのスライダーで仕留めた。城島のゲームを見ているとわかるが、左対左の対戦で、インコースにえぐるスライダーを投げ込むようなことはまず少ない。投げるならアウトローだ。この点では、キロスはまだ城島よりはマシなようだ。
だが、インコースにえぐるスライダーなんていうマネも、ランナーがいないからできるだけのことで、キロスに、ランナーズ・オンで、この芸当ができるとは到底思えない。

おお。イチロー、さすがのタイムリー。同点である。
クロスゲームでの2アウトからのRBIだから、非常に価値がある。

7回表は前の打席でストレート系を狙っているのが明らかなモーノーからの打順。案の定、2球目真ん中高めをセンターの一番深いところまでもってきた。アウトにはなったが、コースといい、調子落ちしてきていないモーノーならスタンドインだったろう。あぶない球だった。いまの得点力のないシアトルでは1点でも失点はきつい。
モーノーにストレート系を大飛球打たれて、ヒヤリとしたのだろう、さすがに次のカダイヤーには変化球ばかり投げている。で、スプリッターをすくいあげられてシングル。世話がない。

なんとか96球で6回が終わった。なんとかQSというわけだ。やれやれ。

シアトルの投手陣というのは、概してストレート系を投げたい投手が揃っている。だからこそ、真っ直ぐ系の球をどう使うか、打者に狙われないですますか、は、シアトルの捕手に求められる重要な課題のひとつだ。
城島を見ていると何年たっても、そこらへんの課題がきちんと整理されたり、相手チームのスカウティングを乗り越えられたりしてない。いつまでたっても同じミスをしては打たれ、投手とギクシャクし、同じことの繰り返しを見せられて、うんざりする。

おやおや・・GameDayこわれやがった。

またもやロペスのエラーからピンチだが、マウアーが討ち取られてくれた。彼をうちとれているひとつの理由は、ストライクから入らないことのような気がする。
イチローなどを攻めるときのオークランドなども、たまにこの「わざと2つボール投げておいてから勝負する」なんてことをやる。打率のいい打者は打つことを優先してくるから、けっこう効くわけだ。

モーノーからの8回。全球スライダー。これは素晴らしい。彼は変化球にいまタイミングあってないからね。ストレートを捨てて勝負したね。ベンチで誰かメモでもとってんな。

9回2アウトからパスボール。内野安打で1,3塁。いかんですな。こういうの。

やれやれ。何とか勝ったが、あの緊迫した時点でサインミスっぽいパスボールとはね。どうもサインが投手ときちんと確認できてないんじゃないか。そんな感じ。疲れるゲームだった。

ただまぁ、ゲーム後半に配球の単調さは多少改善されてたのが収穫。
Minnesota vs. Seattle - June 6, 2009 | MLB.com: Gameday



June 06, 2009

非常に緊迫した締まったゲームだった。クロスゲームを台無しにしたのはもちろんレフトバレンティンのまずい守備だが、延長に突入した時点でレフトを守備のいいチャベスにかえる工夫をしないこと、そして9回裏に8番セデーニョへの代打ではなく9番グティエレスへ代打を出したこと、しかも打てるとも思えないグリフィー、とか、監督ワカマツのこの日の采配には首をかしげるという話はわかる。
"It's a play that I have to make," Balentien said. "I have no excuse to not make that play."
http://seattletimes.nwsource.com/html/mariners/2009307428_mari06.html
グティエレスのスーパーキャッチはもちろん、8回、9回、10回と、ロブ・ジョンソンと内外野の好プレー連続グッジョブで、なんとかもちこんだ延長戦である。もったないことをした。

ロブ・ジョンソンの今日のプレーは公式サイトのリプレイに2つ上がっている。ロブ・ジョンソンの好プレーがMLB公式のサイトに上がるのは、6月3日のボルチモア戦の2つに続くもの。このところ、リード以外の面での好プレーが際立っている。
ロブ・ジョンソンのMLB公式サイトビデオ集
http://seattle.mariners.mlb.com/search/media.jsp?player_id=453531

先発ヘルナンデスは、ロブ・ジョンソンを捕手に7回自責点1でQS。これで今シーズンのQSは7個目。ロブ・ジョンソンをキャッチャーにしたケースのERAはとうとう1.09まできた。そのうち1点台を切るのも目前である。
Felix Hernandez Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

2009年6月5日 ア・リーグERAランキング2009年6月5日
ア・リーグERAランキング
ヘルナンデスは10位

ロブ・ジョンソンは6月、すでに4ゲームで3つ目のQS。

QSは達成できたヘルナンデスだが、しかしこのところのピッチングには「攻め」の姿勢があまり感じられないときが多い。
初球や2球目に投げるシュート回転で外に逃げる球がことごとくボールになってしまうのがよくない。GameDayで見るといちおう4シームという表示にはなっているが、実際には、外にかなりシュート回転して逃げるカットボールのような球が多い。そのため、どうしてもカウントをとりにいってシングルを打たれたり、カウントを悪くして四球を出したりして、ランナーを貯めたりもした。
だが、ピンチに強いのがロブ・ジョンソンのいいところ。後続にタイムリーを許さずに、延長戦にまでもつれる粘り強いゲーム運びをした。
かえすがえすも、もったいないゲームだった。
Minnesota vs. Seattle - June 5, 2009 | MLB.com: Gameday

8回表、本塁突入阻止。
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4896295
ランナーセカンドから、いつも強いスイングをするブライアン・ブッシャーの強烈な当たりはセカンド強襲内野安打。セカンド・ロペスが横にはじくのを見て、セカンドランナーのトルバートがホームをつくが、キャッチャーのロブ・ジョンソンがランナーを思い切り弾き飛ばすほどのホームブロッキングをみせてアウト。

9回表、二塁スチールを刺す。
2アウトからスパンが歩いて、バッターはただいま絶好調のマウアー。カウント1−1になって、ここで痺れを切らしたミネソタベンチが動いて、ランナーがセカンドに走る。ロブ・ジョンソンからのセカンド送球でアウト。マウアーにタイムリーを許さずチェンジ。

10回表、スクイズをウエスト。
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4896937
この回の先頭は前の打席でランナーが盗塁死したマウアーの再度の打席。レフトへの大きな当たりだったが、レフト・バレンティンが完全に目測を誤って2塁打になってしまう。この時点で9回表の盗塁死のプレーはある意味、無になってしまった。モーノー敬遠で、1,2塁。
5番クベルの当たりはセンターへの大飛球。グティエレスが背走しつつ、フェンスを越えるか越えないかの大飛球を超ファインプレーでキャッチ。
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4896903
素晴らしすぎるグティの守備。セカンドランナーはタッチアップで、1、3塁。5番トルバートのところで、またもやミネソタベンチが動いた。スクイズだ。
ここで、なんとシアトルバッテリーがウエスト、ランナーを三本間でタッチアウトにした。素晴らしいプレーの連続だった。

だが・・・。
ここでレフトへの飛球をバレンティンが最初前進して、後退するようなまずい守備でタイムリーエラー。彼は打球判断を今日2つ間違えた。


ヘルナンデスの捕手別勝ち負け
ロブ・ジョンソン 3勝0敗
41回2/3 自責点 ERA1.09

城島       1勝3敗 ERA7.43
バーク      1勝0敗 ERA0.00


4月6日  6回自責点1  城島 QS
4月11日 5回自責点5  城島
4月17日 6回自責点3  ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0  ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0  バーク QS
5月4日  6回自責点6  城島
5月9日  4回自責点5  城島
5月14日 7回自責点0  ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島
5月24日 8回自責点1  ジョンソン QS 10三振
5月30日 6回2/3自責点0  ジョンソン QS
6月5日  7回自責点1    ジョンソン QS 10三振



勝てばいい雰囲気が生まれる。
いい雰囲気の場所には誰しも居続けたいと思うし、
嫌な暗い場所ならトンズラしたくなる。

当然の話である。



アメリカ映画には家庭の父親同士とか親子で連れ立って釣りに行くシーンがある。ボルチモアからシアトルに移籍した当初から城島とバッテリーを組むのを嫌っていて、シアトルの惨状の原因が最初からわかっていた頭のいいベダードも釣りが好きなようで、オフにワカマツ監督やウオッシュバーン投手など、関係者と連れ立って釣りに行ったりしている。

そのベダード、インターリーグの遠征を前にトラウト釣りに行った。トラウトだから、彼はスプーンとかでなく、もしかすると
フライをやるのかもしれない。彼はいまア・リーグの防御率4位につけているが、連戦の疲れを癒すのと、これから始まる正念場に必要な英気を養いに行ったわけのだろう。
このオフの最中、ESPNシアトルの電話取材に応えた。メジャーリーガーもオフに釣りをしているのにかかってきた電話に答えなければならないのだから、なにかと大変だ。

インタビューのMP3ソース
http://icestream.bonnint.net/seattle/kiro/2009/06/p_Brock_and_Salk_20090604_2pm.mp3

このインタビューがなかなか必聴のものになった。来期のチーム残留について初めてコメントしたからだ。
"I love Seattle, can't complain," he said, answering a question. "The city, the stadium, the fans, new coaches . . . it's a lot of fun."

こんなラブリーなことを、とっつきにくいと思われがちだったベダードに言われ、根拠なくベダードに辛口だった地元メディアも浮き足だった(笑)
経営難で電子版だけになってしまったSPIは、今までのイメージと違う彼のコメントに驚きながら、「ベダードをチームに残そう」などと、手のひら返しぽい記事をいまさら書いている始末だ。
.seattlepi.com
Cheery quotes aside, Mariners should hang on to Bedard

そもそもこのライター、記事でベダードのことを「recalcitrant Bedard 気難し屋のベダード」と公然と書いているわけだが、正直ベダードが本当にどのくらい気難しい男なのかどうか、このライター自身が本人とよく交流もしないで何も根拠なく書いている(書いていた)ことがよくわかる。
それは日本のファンにしても同じで、ひと見知りしやすそうなベダードが「本当は」どういう人物なのか、よく知りもしないで「気難しい男」というレッテルを簡単に貼っておいて、「トレードしてしまえ」などと乱暴なクチをきいていたのは、ファンでありメディアだった面が多々ある。

ESPNシアトルのインタビューソースで聞くベダードの肉声は落ち着いた大人の低いトーンの声だ。雰囲気はリラックスしていて明るい。オフの最中という気楽さもあるかもしれないが、インタビュアーのジョークにもジョークで切り替えしたりして軽妙である。
質問には、いつも少し考えてから話し、さらにいいのはトレードなど、きわどい質問にもいやがらず、誠実に答えていることだ。



上のリンクのインタビュー内容は最初公式サイトのファンセンターで紹介されたようだが、日本の掲示板などでも紹介されているようだ。
だが大半の紹介はベダードが「条件が整えばシアトルが好きだし、残留したいねぇ」と言ったトレードがらみの部分だけで、他のなかなか味のある発言部分はほとんど紹介されていないのが、たいへんもったいない。

たとえば、彼の得意球であるカーブについてこんなふうなことを語っている。
「カーブは2種類あって、ハードなのと、そうでないのと。13くらいから投げてるからね。まぁ、得意球かな」
この間ベダードが勝ったゲームで、このブログでも、ベダードのカーブの扱いのうまいロブ・ジョンソンについて書いたわけだが、やはり当たりだった。ESPNシアトルのインタビューも、彼の得意球がカーブだということをわかっていて質問していて、そこらへんはさすがスポーツ専門局のESPNという感じだ。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/926388.html

2つめの話としては、ロブ・ジョンソンについて。
ベダードは移籍してから主に専属捕手制にしていて、誰がキャッチャーをやるかについては相当なこだわりがある。彼が城島には自分のキャッチャーをやらせないことをふまえてインタビュアーが「ロブ・ジョンソンだけど、どう?」みたいに質問をふると、短いのだが「ああ。彼ね。ハードにやってくれてるね」と、ありきたりな言い方ではあるが、いちおうきちんと褒めている。


このインタビューが今シーズンのシアトルにとってどういう意味をもつかは、言わなくてもわかるだろう。もちろん迫ってきたトレードシーズンにベダードを駒として使うかどうか、という話だ。
日本でもアメリカでも、「どうせベダードはシアトルからは出て行くにちがいない」と大半の人が思っていたわけだが、ベダード自身はどうもそんなふうには考えていないことがわかったわけだ。

このブログの立場からいうなら、
いま防御率リーグ4位の先発投手を放出など、ありえない。頭がおかしい。

というか、もともと、ベダードにせよ、ウオッシュバーンにせよ、「放出せよ論議」の根拠になっていたのは、「城島問題」がチームと投手陣を破滅に追いやった2008シーズンの成績を元に「こんなダメ投手たち、クビにせよ」という白痴的な論議である。
そんなのは自分の脳を使わない馬鹿のヨタ話なのだが、いまだにそんなことすらわからないで、ブログを書いたり記事を書いたりしているファンやプロのライターが、アメリカにも日本にいまだに大量にいた。

そこへ、このベダードのインタビューが出てきたわけだから、どう反応していいからわからずに対応しているファンやライターの馬鹿ぶりがあまりにオロオロしていて、とても笑える(笑)

今シーズンの彼らの高いアベレージを見れば、彼らがもともと「ダメ投手」なわけがない。
ダメなのは、投手陣をあやつれもしないのに正捕手におさまりかえっているコネ捕手なのは、とっくにわかりきっている。もしベダードやウオッシュバーンを意味無く放出したりすれば、後で後悔するだけでなく、投手陣の再建にまた大金がかかる。
この投手不足のご時勢、いい先発投手など、トレード市場にそうそう転がっているわけがない。そもそもベダードだって、どうみても能力があったシェリルやNo.1プロスペクトのアダム・ジョーンズを泣く泣くトレードの駒にして、ようやく獲得できた先発投手の軸だ。アダム・ジョーンズやイバニェスが大活躍の今、無意味に先発を放出すれば「二重の損失」になることくらい、いくら頭のよくないこのチームのオーナー筋でもわかるだろう。
(もっとも。お気に入りの城島の破滅的な成績とあまりの不人気を隠蔽するために。わざと「城島を正捕手として認めてない好投手たちをトレードしてしまう」ような気の狂った破滅的行為を犯すつもりなら別だが)



ウオッシュバーンも最近のインタビューでこんなことを言っている。
「左投手ばかり揃ったシアトルの先発投手のラインアップだけどね、これはこれで個性的でいいと思うんだよね。」
Arsenal of lefties gives Seattle an edge | Mariners.com: News

アメリカのインタビュー記事というのは、いわゆる社交辞令に満ちていることも多い。だが、ことウオッシュバーンについては、この2年以上読んできて思うのは、彼がいつも正直な、裏表のないコメントをするタイプの男であることだ。
だから、ウオッシュバーンも、ロブ・ジョンソンのリードでリーグナンバーワンの先発防御率になったシアトルの上向きの現状について、「楽しんでいるし、これからが楽しみだね」と言っているのはあながち社交辞令ではない。



まあ、ベダードとウオッシュバーンの話は、間単に言えば、投手陣の中に、城島がDLでいなくなってくれたおかげで、とても和気あいあいとして、団結した空気が生まれていて、その空気を、ちょっと人見知りしがちなベダードも、素直すぎるウオッシュバーンもたいへんに歓迎して、居心地良く感じているということだ。

当然のことだが、彼らをトレードの駒にして内野手やブルペンなどを強化するなど、絶対にやるべきではない。これからも何度も言うつもりだが、今の投手不足のご時勢に、ERA3点台の投手を3人そろえようと思ったら、いくらの金と歳月がかかると思うのだ?


ただ、ベダードは「シアトルに残りたい」とは言ったが無条件というわけではなさそうだ。彼の残留条件にはチームが上向きであることはもちろんだろうが、捕手にこだわりがあるベダードのことだから「自分が投げるときの捕手は城島でないこと」というのが入ることは間違いないと思っている。

リーグを代表する先発投手陣の彼らをキープしておくための意味でも、(打撃のいいクレメントがまだ膝が完全でないというのなら)2009年の投手陣のアイドルでもあるロブ・ジョンソンをきちんと正捕手にすべきである。



June 04, 2009

ロブ・ジョンソンが素晴らしい強肩を2度にわたってみせてピンチを2度しのぎ、サヨナラ勝ちに結びつけた。
イチローが27試合連続安打達成し、チームは2連勝。めでたい。イチローの愛犬「一弓」がご主人様の記録達成を見るためにスタジアムにやってくる日はまだまだ先のことになるが、来週から始まる遠征も楽しみだ。

http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4862585
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4861881

勝ち投手は、LAA第3戦でサヨナラを喫したアーズマ。疲労から2日の休養をもらったようだが、これで自信を取り戻してくれることだろう。
それにしても、逆転2ランを打っていながら、9回裏1死3塁でイチロー、ブラニヤンと、2人も続けて敬遠の後でベルトレ勝負とは、この打順はなかなか面白い。ベルトレも試合後のインタビューで苦笑いしていたようだ。
Baltimore vs. Seattle - June 3, 2009 | MLB.com: Gameday

最初の場面は6回。

ベルトレの逆転2ランで1点リードをもらいつつ、それなりに好投していたバルガスだったが、週間MVPをとったばかりの好調スコットにタイムリー・ツーベースを打たれて同点にされ、なおも2死2,3塁。
ここで投手が変わり、バルガスはあとアウト2つというところで惜しくもQSを逃したが、ERAは1.93。あのグレインキー並みの数字をキープしているが、この素晴らしい数字を作った捕手はやはりロブ・ジョンソンである。
この一打同点のピンチで、ロブ・ジョンソンがサードランナーのハフをピックオフで刺した。いわゆる矢のような送球というやつ。ロブ・ジョンソンの強肩が再逆転のピンチを救った。
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4862585

May 3 OAK W 8-7 2回1/3自責点0 ジョンソン(延長15回)
May 8 @MIN  L 11-0 1回1/3自責点0 城島
May 12 @TEX L 7-1 5回自責点1   ジョンソン
May 17 BOS  W 3-2 5回1/3自責点1  ジョンソン
May 22 SF   W 2-1 7回自責点1   ジョンソン QS
May 29 @LAA W 5-2 6回1/3自責点2 ジョンソン QS
Jun 3  BAL   W 3-2 5回自責点2   ジョンソン

ジョンソン 33回自責点7  ERA 1.91
城島    1回1/3自責点0 ERA 0.00
Jason Vargas Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


二度目の場面は同点で迎えた9回表。

クローザーのアーズマが先頭ハフにシングルを打たれ、無死1塁。ここで打席は巧打者モーラ。3−1の厳しいカウントになって、ランナーのハフがスタートを切る。エンドランだ。打者モーラはファウルで、フルカウント。
ここから1塁ランナーのハフは全球スタートを切る。このきつい展開の中で、6球目でバッターのモーラが三振、ロブ・ジョンソンがセカンドに送球し、走者ハフをゆとりをもって刺し、三振ゲッツーでピンチを切り抜けた。
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4861881


今日投げた投手たちは、ベダードやウオッシュバーンのようなERA3点台の安定感のある投手ではなく、9回のアーズマも、LAA戦サヨナラ負けの影響が残っているのか、多少球は上ずっていた。
それだけに、この2つのピンチをロブ・ジョンソンの肩で余計な失点無しに抑えたことは非常に大きく、9回裏のサヨナラ劇の裏の主役はロブ・ジョンソンだったといえる。



ただ、勘違いしてはならないことが、ひとつある。

それは「牽制死、盗塁阻止は、よくも悪くもやはり、たかがひとつのアウトにすぎない」ということだ。

今日のようなクロスゲームなら、ロブ・ジョンソンの2つのアウトは価値がある。たしかに、キャッチャーの肩がメンタル面の弱いシアトルのブルペン投手の気分を楽にして、ゲームを締まったものにしていく効果はある。だが、もしそのアウトがなくとも、投手は打者を抑えることができたかもしれないし、野手のファインプレーでチェンジにできたかもしれない。

そもそもシーズンで捕手の肩でとれるアウトなど、数はしれている。
そんなことのために先発投手に慣れないクイックモーションを強要して調子を狂わせるくらいなら、毎試合5失点しているダメ捕手の失点そのものを減らすために、クビにしたほうがずっと早い。




もしどのゲームでも5失点してしまうダメ捕手城島が、今日のゲームの先発捕手だったとしたら?

コネ捕手城島はロブ・ジョンソンと比べ、常に失点が2点以上多いダメ捕手である。今日のゲームの最終回は、同点ではなく、いつものランナーが出た後の単調リードで、2点以上負けていたはずだ。
2点以上リードされた終盤ともなれば、打撃面では、いくらワカマツがバントが好きでも、細かいバッティングやバントを打者に要求できっこない。これが城島が捕手に復帰した5月に突然シアトルの打撃が2008シーズンのような粗い馬鹿バッティングに戻ったメインの理由だ。
また投手起用でも、アーズマやケリーなど登板させられるわけがない。それどころか、登板するのは並以下のブルペンか敗戦処理投手になるから、2点リードされるどころか、終盤さらに失点し、もっと酷い惨敗スコアだった可能性は高い。
仮に1つや2つ牽制や盗塁阻止でアウトにした程度では、城島が先発するゲームの場合は惨敗ゲームにしかならない。勝てるわけがない。

肩の強さが本当の意味で活かせるのは、ロブ・ジョンソンがやっているようなクロスゲームだ。締まった展開でないと意味がない。グダグダな大量失点ゲームしかできいない城島の場合、肩などなんの意味もなさない。


また、この期に及んで打者としての城島に期待する野球音痴の馬鹿がいまだに存在するようだが、このダメ打者にして、どんなゲームでもヒトより2点失点するダメ捕手でもある城島を、打撃面での理由で先発で使うなど、とんでもない。ありえない。
ダメ打者城島の打撃がメジャーで長打を量産できる代物ではないことなど、この3年でとっくに証明された。
また、四球を選んだりシングルヒットを重ねることで、高いOBP(出塁率)でチームに貢献できるタイプでもないことくらい、とうの昔に、NPB時代に既に証明は済んでいる。
城島が盗塁を数多く刺したといわれる2007年、このダメ打者がシーズンにいくつ併殺打を打ったか?ア・リーグ最多クラスの20を越える大量の併殺打を打って、40以上のアウトを量産したのだ。30や40、盗塁を阻止したところで、帳尻すらあわない。それに他の捕手との差など、数える程度の差しかない。


控え捕手の出るゲームを除いた100ゲームで、「城島が毎試合絶対に2点ずつ打点を挙げられる。100本ホームランを打てる」とでもいうのならともかく、毎試合ヒトより2点ずつ多く失点するようなコネ捕手をゲームに出す必然性など、最初からどこにもない。
それどころか、このダメプレーヤーをゲームに出さないことでチームが「あらかじめ約束された失点」を大きく減らすことが、シーズンを「普通に」戦える第一歩だ。

この先、こんな捕手を正捕手に復帰させるようでは、万年最下位、永久Bクラスは確定してしまうのである。



June 03, 2009

ロブ・ジョンソンに微笑むベダード

イチローがHit Streak、連続試合安打記録で26試合の新記録を達成し、ゲームも圧勝。攻守ともに素晴らしいゲームだった。
Baltimore vs. Seattle - June 2, 2009 | MLB.com: Gameday
2番に好調ブラニヤンを入れてようやく打線変更したことが、カンフル剤として大きく効いた。長打が打てて選球眼もいいブラニヤンだが、貴重な戦力の彼がイチローのすぐ後ろに来たことで打線が妙に活性化し、ブラニヤンのホームランは彼の最近の実力からして当然だとしても、ベルトレが3安打するわ、グリフィーまでホームランを打つわで、今まで沈黙していた打線に予想を遥かに上回る刺激があったようだ。ビックリする。
捕手が城島からロブ・ジョンソンに変わったことで、シアトルが劇的に変わることは言うまでもないし、ゲームプランに大きな影響があることは既に何度か解説しているが、まったくチーム・ケミストリーというやつは、いい方向で化学変化を起こさせると、とんでもない爆発力を劇的に引き出すものだ。


このゲーム、ベダードとロブ・ジョンソンのバッテリーは自責点1で6回1/3を抑えた。
ロブ・ジョンソンとバッテリーを組んだときのベダードのERAは、なんと、とうとう2点台を切り、1点台に突入した。


ベダードの捕手別ERA
ジョンソン 50回2/3 自責点11 ERA 1.95
城島     10回   自責点5  ERA 4.50


登板日  登板回数・自責点 先発捕手
4月7日  5回自責点3    城島
4月12日 8回1/3自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月18日 6回自責点1    ジョンソン QS
4月24日 6回2/3 自責点2 ジョンソン QS
4月29日 5回自責点3    ジョンソン
5月5日  7回自責点1    ジョンソン QS
5月10日 4回2/3自責点2  ジョンソン
5月21日 5回自責点2    城島
5月27日 6回2/3自責点1  ジョンソン  QS
6月2日  6回1/3自責点1  ジョンソン  QS

これでベダードは防御率2.31となり、ア・リーグ3位という、素晴らしい成績である。もし1失点がなく、かつ、7回終わりまで抑えていれば、あのERA1.10の鬼才グレインキーを越えるのは無理としても、2位が可能だった。
クリンアップがあまりにも打てないことを理由に、こんな素晴らしい投手をトレード?馬鹿馬鹿しいにも程がある。
最も先にクビにすべきなのはコネ捕手城島だ。
Erik Bedard Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


ちなみに今、現在のア・リーグ防御率ベスト10に、シアトルの先発陣が3人も入っている。これが捕手の功績でなくて、何が功績だというのだ。
今日のロブ・ジョンソンは2塁打、四球と、2出塁して、打撃面でもチームの流れに乗っていた。
チームの不調の原因がこれで誰の目にもハッキリした。ゲームを作る能力が無く無能な裏口入学のコネ捕手城島が投手陣全体の能力を異常に引き下げていたこと、それと、城島を含め状況を考えもせず振り回すしか能のない無能な右打者中心のフリースインガー打線である。
1-0で負けた6月1日ボルチモア第1戦にしてもウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのバッテリーはちゃんとQSを達成している。悪いのは工夫のない打線であるのは明らかだった。

ア・リーグ投手 防御率ベスト10
3位 ベダード     2.31
8位 ウオッシュバーン 3.22
10位 ヘルナンデス   3.41

MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN

2009年6月2日現在 ア・リーグ防御率ベスト10



今日のリード面で圧巻だったのは、ベダードの効果的なカーブと、ズバリと投げ込むストレートの明瞭な使い分け。打者によって大きく使い方を変え、ボルチモアの打者に的を絞らせなかった。
特に圧巻の内容だった6回の3者凡退のシーンを挙げておく。

2009年6月2日 6回アダム・ジョーンズ 三振6回アダム・ジョーンズ

全球ストレート
 →三振


2009年6月2日 6回マーケイキス ショートゴロ6回マーケイキス

全球カーブ
 →ショートゴロ


2009年6月2日 6回ハフ 三振6回ハフ

高めのボールになるストレートのみでフルカウント
 →最後の1球だけが
  ベダード得意のカーブ
 →三振




June 02, 2009

イチローが連続試合安打しているおかげで、Streak(ストリーク)という単語に触れる機会が多くなった。
Streakはもともと「線」とかそんな意味だが、野球用語としては「連なったもの、連続」といった意味で、hitting streakといえば「連続安打」、winning streakまたはhot streakといえば「連勝」という意味になる。


今シーズンは城島が2度DL(故障者リスト入り)している。
おかげで「城島のいる時期」「いない時期」、2つの時期がハッキリしているために、城島がゲームにいる時期・いない時期のデータがハッキリ比較できる
今シーズン城島がプレーしているのは「4月開幕後の10日間・7ゲーム」と、「5月1日からの約25日間・18ゲーム」の2つ。
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


2009年4月・5月のシアトルの全ゲームから、最も勝った期間Winning Streaksと、最も負けた期間Losing Streaksを選びだし、城島のプレー時期と照らし合わせてみた。
データ採取期間はゲーム数によって、30、20、15と、3種類。(つまり30ゲームのデータの場合、全ゲームのうちから連続した最も勝率のいい30ゲーム、連続最も勝率のよくない30ゲームを選び出す、という意味)


結論は簡単だ。
「4月後半にロブ・ジョンソンが作った5つの貯金」を、「5月に復帰した城島が、たったの20日間で借金を作って食いつぶした」のである。


Losing streaks
(2009シーズン最も負けた期間)

2009全ゲームから最も負けた期間Losing streaksを選びだしてみる。選択するゲーム数は、30、20、15の3種類にしてみた。明らかに、「5月に入って以降、5月20日前後にかけての約20日間で作った借金」が「負けゲームのコア(=中心部分)」である。もちろん、城島復帰後、再DLまでの期間がLosing streaks 最も負けた期間であることは言うまでもない。
5月の城島の全先発出場ゲームの勝敗は、6勝12敗。このうちには、城島の送球ミスから延長戦にもつれて途中交代させられた3日のゲーム、ロブ・ジョンソン先発ゲームで途中出場した17日のゲーム、怪我をして2イニングしか出場していない25日のゲーム、なども含まれている。そういったゲームを除いてみると、800万ドルも貰っておいて4勝11敗というお粗末さだ。

(以下数字は
 ストリークの開始日・終了日、勝ち数-負け数 勝率)
30ゲーム
2009-04-25 2009-05-26 10-20 .333
2009-04-26 2009-05-27 10-20 .333
20ゲーム
2009-04-25 2009-05-16 6-14 .300
2009-04-26 2009-05-17 6-14 .300
2009-04-28 2009-05-18 6-14 .300
2009-04-28 2009-05-19 6-14 .300
2009-04-29 2009-05-20 6-14 .300
2009-05-01 2009-05-21 6-14 .300
2009-05-02 2009-05-22 6-14 .300
2009-05-03 2009-05-23 6-14 .300
2009-05-04 2009-05-24 6-14 .300
2009-05-05 2009-05-25 6-14 .300
2009-05-06 2009-05-26 6-14 .300
15ゲーム
2009-05-04 2009-05-19 3-12 .200
2009-04-26 2009-05-12 4-11 .267
2009-04-28 2009-05-13 4-11 .267
2009-04-28 2009-05-14 4-11 .267
2009-04-29 2009-05-15 4-11 .267
2009-05-01 2009-05-16 4-11 .267
2009-05-02 2009-05-17 4-11 .267
2009-05-03 2009-05-18 4-11 .267
2009-05-05 2009-05-20 4-11 .267
2009-05-06 2009-05-21 4-11 .267


Winning Streaks 2009
(シーズン最も勝った期間)

こんどは2009シーズンで最も勝っている時期Winning Streaksを探してみる。
データを見れば一目瞭然だが、5月以降のデータはひとつもない。つまり5月には一度もWinning Streaks上位に来る「勝ちの記録」がなく、4月中旬から後半にかけて作った貯金だけが現在の財産になっている、ということ
この4月後半のわずかな財産は、5月に入って城島が復帰してわずか20日間ほどで作った借金で、あっという間に食いつぶされた
30ゲーム
2009-04-08 2009-05-10 15-15 .500
2009-04-06 2009-05-08 15-15 .500
2009-04-09 2009-05-12 15-15 .500
20ゲーム
2009-04-09 2009-05-01 13-7 .650
2009-04-08 2009-04-29 12-8 .600
2009-04-07 2009-04-28 12-8 .600
2009-04-10 2009-05-02 12-8 .600
2009-04-06 2009-04-28 12-8 .600
2009-04-11 2009-05-03 12-8 .600
15ゲーム
2009-04-09 2009-04-25 11-4 .733
2009-04-10 2009-04-26 10-5 .667
2009-04-08 2009-04-24 10-5 .667
2009-04-07 2009-04-23 9-6 .600
2009-04-06 2009-04-22 9-6 .600
2009-04-11 2009-04-28 9-6 .600
2009-04-12 2009-04-28 9-6 .600



2008年もまさにハッキリ
「城島がいると負けた」「いないほうが勝てた」


2008月別ERA

Streakデータでみる2009シーズンは、城島がゲームに出た時期に負け、出ていない時期に勝ったことがハッキリしているわけだが、2008シーズンではどうだろうか。
ここでも結論は簡単かつ明確だ。
2008シーズンでも、結論は全く同じ。「城島がいないほうが勝てた」「城島がいると負けた」。
 →時系列にそって「城島問題」を読む。

30ゲームと20ゲーム、2つのデータを見てもらおう。
最も負けた時期は城島の正捕手の時期であり、最も勝った時期はクレメントがマイナーからメジャーに上がった以降の1ヶ月である。

最も負けた時期Losing streaksのコアは4月末から5月末にかけてだ。シーズン開始したばかりというのに17もの借金をつくり、早くもシーズンは実質的には終わった。
次に目立つLosing streaksは9月に入ってからの時期。ここでは12程度の借金をつくり、シーズン100敗することになった。どちらも城島が正捕手としてマスクをかぶった時期ばかりである。

一方、最も勝ったWinning Streaksは「6月中旬から7月中旬にかけて」なのが、データから明らかになった。
30ゲームのWinning Streaksでは、なんと勝率5割を超えた時期は全くない。20ゲームのデータでのみ、ようやく.550という、勝率5割を超えるデータが出てくる。つまり、20ゲームのデータで示した「6月下旬から7月中旬にかけての20数ゲーム」、ここだけが、シアトルがほんの一瞬勝率5割を超えた「2008年シアトルの短い夏」だったわけだ。
ジェフ・クレメントがマイナーからメジャーにあがってきたのが6月17日、そして膝を痛めてゲームから遠ざかるのが7月下旬であり、クレメントの出場時期は「2008年シアトルの短い夏」とピッタリと重なっている。(2008年8月は、城島が主に正捕手で、クレメントは膝の故障からDHがメイン。バークもそこそこのゲーム数でマスクをかぶっている)
Jeff Clement Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
Jamie Burke Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

Losing streaks 2008

30ゲーム
2008-04-24 2008-05-26 7-23 .233
2008-04-23 2008-05-25 7-23 .233
20ゲーム
2008-04-23 2008-05-13 4-16 .200
2008-09-01 2008-09-22 4-16 .200
2008-09-02 2008-09-23 4-16 .200
2008-09-03 2008-09-24 4-16 .200
2008-09-05 2008-09-25 4-16 .200
2008-09-06 2008-09-26 4-16 .200

Winning Streaks 2008
30ゲーム
2008-06-02 2008-07-05 14-16 .467
2008-06-03 2008-07-06 14-16 .467
2008-06-04 2008-07-07 14-16 .467
2008-06-06 2008-07-08 14-16 .467
2008-06-07 2008-07-09 14-16 .467
2008-06-08 2008-07-10 14-16 .467
2008-06-09 2008-07-11 14-16 .467
2008-06-11 2008-07-13 14-16 .467
2008-06-13 2008-07-18 14-16 .467
2008-06-14 2008-07-19 14-16 .467
2008-06-15 2008-07-20 14-16 .467
2008-06-16 2008-07-21 14-16 .467
2008-06-17 2008-07-22 14-16 .467
2008-06-23 2008-07-28 14-16 .467
2008-07-31 2008-09-01 14-16 .467
2008-08-03 2008-09-05 14-16 .467
20ゲーム
2008-04-08 2008-04-29 11-9 .550
2008-06-14 2008-07-05 11-9 .550
2008-06-15 2008-07-06 11-9 .550
2008-06-16 2008-07-07 11-9 .550
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2008-06-24 2008-07-18 11-9 .550
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2008-08-22 2008-09-13 11-9 .550



June 01, 2009

まだ試合は終わっていない(8回)のだが、現在臨時に控え捕手になったキロスという捕手の過去の成績を初めて眺めてみた。いろいろなチームを渡り歩きながら、結局、通算CERAでは5.51と、ちょっと酷い数字が残っている。
大きなピンチの場面を見るまでは、ソツなくこなしているようにみえるので「なぜ5.51なんだ?」と疑問がわくのだが、6回を見たとたんに「あぁ、だから5.51なんだな」と、過去のひどいCERAに納得がいく、そういうキャッチャーである。城島ソックリの大炎上ぶりだからだ。
キロスなどではなく、クレメントをなぜ捕手として上げてやらないのか。

まとめた結論を先にいうと、ピンチになると頭の中が真っ白になる城島のようなタイプの捕手であり、別人のようにリードがひどく単調になってしまう。だから正直、今後のキロスにはあまり期待していない。結局この捕手については第一印象だけを書いておく。
Guillermo Quiroz Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

5回までの「高低」の個性的な攻め
オルソンはなかなか好投していた。
オルソンはストレート・スピードがたった90マイルくらいしかなく、球が概して高い。球威があるタイプではない。
にもかかわらず、オルソン=キロスのバッテリーはその「高い球」をかえって武器にして、立ち上がりから「高低」に投げ分けることで打者をかわしていった。変化球も、曲がりの大きい球を使いたがる。「高低の落差」を見せたいからだ。
この「高低」をピッチングの組み立てのベースにする捕手というのは、ここ数年のシアトルの捕手にないタイプだけに、なかなか面白くゲームを見ていることができた。
ただ、課題は、分析力の異常に高いLAAの打線に、球筋を2巡目以降に見切られてどうなるか、という点だった。
それに調子のいいときのボールを受けるくらいは、どんな捕手にだってできる。問題はランナーを出した後の対処だ。

6回裏の単調さ
まぁ、理屈より、画像を見てもらったほうが早い。

初球にストレートでストライクをとりにいったところを、完全に狙い打ちされていることがわかるだろう。以前、LAAの打撃の特徴を「ゲーム中に投手の投球パターンを分析して対応してくるところ」と言ったはずだ。今日もゲーム中にソーシアがしきりにメモをとっていた。
だから打順が進んでも投手が同じ投球パターンの攻めを単調に繰り返すことは、LAA戦に限っては許されないのである。
裏口入学捕手城島が、LAA戦で常に失敗を繰り返すのも、この点であることは何度も言ってきたことだが、キロスの場合も城島と似ている面がある。

初球のストレートが狙い打ちされていることに、いつまでたっても気がつかない」ようではダメである。

投手がオルソンからバティスタに変わった直後の、長打力のあるリベラへの第1球を見てほしい。変わったバティスタにも、初球にストレートでストライクを投げさせている。
たまたまリベラが手を出さなかったからいいものの、これではいけないのである。

まだ1試合しかゲームを見ていないが、キロスの今後は必ずしも安心なものとはいえない。


2009年5月31日 6回 フィギンズ シングルフィギンズ シングル
初球打ち ストレート

2009年5月31日 6回 アブレイユ シングルアブレイユ シングル
初球打ち ストレート

2009年5月31日 6回 ゲレーロ 犠牲フライゲレーロ 犠牲フライ
初球打ち ストレート

2009年5月31日 6回 ハンター 2ランハンター 2ラン
初球打ち ストレート

ここで投手バティスタに交代

2009年5月31日 6回 リベラ 2ベースリベラ 2塁打
初球ストレート



ハワイ移民150周年
No Ichiro, No watch.

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