December 2009

December 27, 2009

2009年12月20日のこのブログで、2009年版Fielding Bibleのキャッチャー部門におけるDefensive Runs Savedランキングが記されたウェブ記事を紹介し、我らがロブ・ジョンソンが見事にメジャー1位に輝いたことを記事にした。
だが、この元記事のDefensive Runs Savedランキングで、コネ捕手城島が「プラス4」評価だったことについて、低レベルな読み替えを試みるとんでもない輩がいる。
Fielding Bibleに掲載された2008年までのデータを実際に読んでいる人がほとんどいないのをいいことに、「城島のメジャーにおける守備評価は、2009シーズンにFielding Bibleによる守備評価がプラス数値だったように、シアトル入団以来高く評価されていた」とか、真っ赤な嘘を並べだしたのである。

とんでもないメガトン級の勘違いである。

真実はこうだ。

Fielding Bibleによる2008年までの城島の守備評価は、
「過去3年でメジャー最低」
「過去6年でメジャー最低」
という、地に這いつくばるような最低評価
なのである。
MLB公式サイトやESPN、FOX、Baseball Reference、CBS、SI等のオープンなデータ、つまり、ウェブ上で世間に広く公開されている各種のスタッツや記録などと違い、Fielding Bibleのデータの詳細は書籍化されているクローズドなデータであるだけに、ここでその明細を書くわけにはいかないが、城島のメジャーにおける守備評価は「メジャー最低のキャッチャー」というものである。勘違いしないことだ。

ソース
Fielding Bible Volume 兇砲ける
Earned Runs Savedランキング
およびDefensive Runs Savedランキング

元記事
Catcher Pickoff Leaders : ACTA Sports(記事中に、2009年版Defensive Runs Savedのキャッチャー部門の数値あり
ブログ記事
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、セイバーメトリクスで始まった「捕手の守備評価の新基準」。ロブ・ジョンソン、Defensive Run Saved キャッチャー部門でメジャー1位の評価を受ける。


2006年〜2008年における
3年間通算Defensive Runs Savedランキング

メジャー最下位:城島

城島の守備を「NPB時代の昔ばなし、それもデータからではなく、ただの印象のみで語り続けようとする馬鹿」は、ファンのみならず、NPBしか知らない野球評論家、ライター、新聞記者にも、いまだに掃いて捨てるほどいる。
だがFielding BibleのDefensive Runs Savedにおける評価でいうと、コネ捕手城島は、2006年〜2008年の3年間通算、つまり、シアトル入団以来ずっと、メジャー最低数字を記録し、盗塁阻止を含めて守備を高く評価されたことなど、一度たりともない。各年度データにおいてもろくでもない数字しか残していない。
評論家、ライター、新聞記者、ファン。誰も彼も、Fielding Bibleの元データすら知らないで城島の守備を語っているのを見かけたら、これからは、せせら笑っておくといい。

城島の守備がこうしたメジャー最低評価を受けるに至った主原因はもちろん、Defensive Runs Savedを決定するために集められた基礎データ数値の低さにある。
そうしたデータ数値のひとつが
(1)Earned Runs Savedにおける「メジャー最低」評価であり、
(2)Stolen Bases、盗塁阻止の評価の低さである。


(1)Earned Runs Savedにおける
「メジャー最低キャッチャー」評価

Fielding BibleDefensive Runs Savedというデータは、Earned Runs Saved、Stolen Basesなどの各ジャンルのデータを集積し、ジャンルごとにプラスマイナスで数値化。最終的にすべてのプラスマイナスをトータルすることで表現されている。
The Fielding Bible Volume IIは、近年のMLBキャッチャーのAdjusted Earned Runs Savedの評価を検討する特集記事で、城島を「メジャー最低キャッチャー」と名指ししている
この指摘はもちろん、1シーズン単位、つまり単年の評価の低さについて言われているわけではない。
過去6年、および、過去3年の、2つの通年ランキングで「メジャー最低数値」だから、「城島は過去6年、および過去3年で、最も守備評価の低いキャッチャー」と名指ししているのである。

6年間、および3年間の
Adjusted Earned Runs Saved

(Fielding Bible Volume 兇2009年2月の発行なため、2008年までの数値となる)

2003年〜2008年までの6年間
最下位:城島

2006年〜2008年までの3年間
最下位:城島



(2)Stolen Bases(盗塁阻止)における
低評価

よく城島のことを称して「メジャーでは何も通用しなかったが、肩、つまり盗塁阻止だけはトップクラスだった」などと勘違いして、人前で得々と語ったりする人がいる。そういうアホウは、アマチュアのファンならばともかく、元野球選手の評論家や、スポーツライターなどにもいたりするが、ひとつひとつのプレーの価値を、ファクターでアジャストしながら集積し、数値化していくFielding Bibleでは、そんな表記もデータも、どこを探してもない。
むしろFielding BibleにおけるStolen Basesの3年間(2006〜2008)の評価において、城島の盗塁阻止に関する評価数値はほんとどゼロに近い。「可もなく不可もなく」という、どこにでもいるメジャーにおける中クラス程度の評価でしかない。

なぜこうした認識のズレ、勘違いが起きるか、というと、おそらくは「防げる盗塁など、いくら阻止しようと、高い評価には値しない」ということがわかっていないからだろう。釣りでたとえるなら「釣って当たり前の小魚をいくら数多く釣っても、トーナメントで優勝だの、ランキング入りだの とんでもない。勘違いするな」ということだ。

ちなみに、盗塁阻止で最も高い評価を得ているのはヤディア・モリーナだが、Fielding Bibleにおける彼の評価は「Earned Runs Savedでの評価はイマイチだが、Stolen Basesで最高評価を得ている」キャッチャー、つまり盗塁阻止を評価されているキャッチャーである。
その強肩で評価を高めているヤディア・モリーナが2009年キャッチャー部門のFielding Bible賞を受賞していることは、Fielding Bibleのキャッチャーの守備能力判定基準が盗塁阻止数値を過小評価したり、軽視しているわけでもなんでもないことを証明している。(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月31日、2009年Fielding Bible賞にみる「キャッチャーに必要な能力の新スタンダード」。ロブ・ジョンソン、キャッチャー部門9位にランクイン。)単に城島個人の盗塁阻止の平凡な中身が「高評価やランキングになど値しない」と指摘されているだけのことだ。

2006年から2008年までの3年間
Stolen Basesの評価

城島 プラス1(=メジャーでは「並」程度

2006年のStolen Basesの評価
城島 ゼロ(=人並み)

2007年のStolen Basesの評価
城島 わずかなプラス(=人並み)

2006年のStolen Basesの評価
城島 わずかなマイナス(=人並み)






December 24, 2009

来年は坂本龍馬ブームらしい。だから、それにあやかって、シアトルの主力投手3人による城島マスク拒否事件を、「城島拒否維新」と呼ぶことにした(笑)


「城島問題」2009シーズン版まとめ
(2009年12月24日版)

2シーズン連続・正捕手強制復帰から
骨折による城島離脱と、チームの快進撃
プレーヤー自身による「城島拒否維新」
ウオッシュバーン、強制トレードと、自殺的プレーオフ脱落
そして「城島退団」まで



2007年、ジェイミー・バークの頑張り
(工事中 under construction)

2008年夏、ジェフ・クレメントの輝き
ジェフ・クレメントは、「城島問題」などチームマネジメントの大失敗などで崩壊した2008年シアトルマリナーズにおいて、6月中旬のマクラーレンの「城島降格」英断(と、後継監督リグルマンによる「城島降格」路線継続)によって、チームの極度の不振から正捕手降格処分された裏口入学のコネ捕手城島にかわり、正捕手の座を得た。
クレメントは、暗いチームの近未来に明るい光明を与える活躍をもたらし、大連敗を繰り返していたチームの勝率も5割に持ち直させるなど、沈滞したチームを復活させる大きな原動力になった。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」

クレメント、2ホーマーの活躍

2008シーズン最も勝った時期 Winning Streakは
クレメントがマスクをかぶった6月から7月にかけてであることが判明

2009年4・5月、Streakデータは「城島がいないほうが勝てる」「城島がいると負ける」ことをハッキリと示した。

2008シーズン月別ERA
クレメントが正捕手を務めた6月・7月に大幅に改善
2008月別ERA

2008年終盤、ジェフ・クレメントの悲劇
ところが、クレメントが7月下旬に膝の故障で一時的に戦列を離れ、さらに怪我の手術が決定して長期離脱した後、チームは再び正捕手を城島に戻してしまう。そして城島は9月に12連敗などという、途方もない連敗を犯して、シーズン100敗という不名誉な記録を残した
2008年9月24日、12連敗を経て城島はシーズン100敗捕手となった。

2009年春以降のクレメント冷遇と理由なきトレード
クレメントはその後オフシーズンに行った怪我の手術から無事に復帰したにもかかわらず、2009開幕直前の3月29日に意味不明にマイナーに落とされたまま、メジャーには戻されなかった。マイナーでの彼は、冷や飯を食わされたままプレイさせられ続け、ホームランを連発したりもしたが、シアトルがいくら貧打に喘いでもメジャーに呼び戻されることなく、2009年7月29日には、出番の期待できないチームに無理矢理トレードされた。

2009シーズン開幕、
コネ捕手城島の「2年連続・正捕手強制復帰」

一方、先発マスク時のゲーム勝率が 「3割台後半」 という、とてつもなく酷い結果を残し、また、打撃面でも、全メジャープレーヤーの中で最も低い打撃成績を残し、全米スポーツメディアから「メジャー最低選手」の烙印を押された城島は、なぜかクビになることもなく、それどころか、ほとんどなんの責任もとることないまま、2009シーズン開幕ゲームでは、なんと正捕手の座に返り咲いた。
ESPNの選ぶ2008シーズンLVP(最も貢献しなかったプレーヤー)に城島
Year-end awards: MVPs and LVPs, Cy Youngs and Yuks ... - MLB - ESPN


2009年4月、ロブ・ジョンソンの大仕事による
奇跡の首位発進

2009シーズン控え捕手としてスタートを切ったロブ・ジョンソンは、4月開幕してすぐに肉離れで戦列を離れた裏口入学のコネ捕手城島にかわって正捕手をつとめたが、4月にCERA2.85というメジャートップの画期的な記録を打ち立てつつ、チームを首位で乗り切らせる大仕事をやり遂げた。
2009年4月、ロブ・ジョンソンは先発投手の防御率2.85で4月を乗り切った。
 →ロブ・ジョンソン関連記事リスト
 →カテゴリー:2009投手ERA「2点の差」


2009年、ロブ・ジョンソンの悲劇
(クレメントの悲劇、再び)

ところが、のちのち2009年4月以降7月までワイルドカード争いにとどまれるほどの大きな貢献をしてみせたロブ・ジョンソンも、最終的に、2008シーズンのジェフ・クレメントと全く同じ目に合うことになる。
5月に入って怪我から復帰した裏口入学のコネ捕手城島に、あっさり正捕手に居座られてしまうのである。


2009年5月城島復帰後の大連敗
「2年連続5月20敗」へ

2009年5月に城島がDLから復帰すると、エース・ヘルナンデスの3連敗に象徴されるように、チームは城島先発ゲームで大敗を続け、坂を転げ落ちるようにチーム勝率を下降させていった。
その結果、2008年にチームが創設以来初めて経験した悪夢の「5月・月間20敗」の危機が再び迫ってきた。2008シーズンの早すぎる終戦の最大の原因となった「5月・月間20敗」が再び現実化しようとしていた。
先発ゲーム6連敗など、悪夢の月間20敗に向かって突き進む城島だったが、ロブ・ジョンソンには依然として控え捕手の座しか与えられず、チームの地区順位は、4月にロブ・ジョンソンが得た首位の位置から簡単に転落。城島入団以来の定位置、最下位に向かって突き進んだ。
またこの5月時点でマイナーで打撃面で活躍中だったクレメントのメジャー昇格の声も、全く聞こえてこなかった。

2009年5月3日、延長13回城島のスローイングエラーから3失点を招いた。

2009年5月12日、切れた城島は先発全員安打を食らい、予想通りゲームをぶち壊した。(ロブ・ジョンソン・城島の32球の配球比較つき)

2009年5月13日、先発ウオッシュバーンで4失点。城島パスボール、最後は二盗されてのサヨナラ負けで、城島先発ゲーム6連敗。

2009年5月16日、四球がらみなどホームラン3発を浴び、城島先発で5月はすでに3勝7敗。

2009年5月18日、ロブ・ジョンソンの貯金で野球をやっているコネ捕手またもや敗戦で月間3勝8敗、他人の貯金を食い潰す。(ウオッシュバーンの捕手別ERA分析付き)

2009年5月19日、ロブ・ジョンソンの貯金で野球をやっているコネ捕手またもや14安打5盗塁され敗戦。5月3勝9敗。ヘルナンデスを自責点6でERA4点台に沈没させ、月間20敗に突き進んだ。(ヘルナンデスの捕手別ERA分析付き)

2009年5月23日、炸裂する「馬鹿捕手バレバレ配球」、2死から5点を失い大逆転負け。

2009年5月25日、800万ドルもらってOBPわずか.275の城島は2イニングで4失点して速攻負けゲーム、5月スタメン4勝12敗。

城島が4月の怪我から5月に復帰して以降、チーム防御率は4月の3.47から、5月29日には4.43へ急降下した。
そんなエース・ヘルナンデスを破壊しかねない城島による5月崩壊が続く中、今シーズンから新しくクローザーについたデイビッド・アーズマは、城島を拒否してロブ・ジョンソンとバッテリーを組んだヘルナンデスがチームに久々の勝利を挙げた、まさにその日、城島の「窮屈なリード」ぶりを初めて証言、チーム低迷の原因を直言した。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「サンデー・フェリックス」byアーズマ

2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。

Streak データがハッキリ証明
「城島がいると負ける」「城島がいないほうが勝てる」

当然の結果ではあるが、2009シーズン最も勝った時期Winning Streakはロブ・ジョンソンが正捕手だった「4月中旬から下旬」、最も負けた時期Losing Streakは城島がDLから復帰した「5月初めから、再度DL入りする20日過ぎ」までであることが判明した。
2009年4・5月、Streakデータは「城島がいないほうが勝てる」「城島がいると負ける」ことをハッキリと示した。


2009年5月末、城島骨折。
偶然の城島リタイアと、ロブ・ジョンソン正捕手復帰で
回避された2年連続チーム崩壊

5月初旬の城島復帰で再び連敗が始まり、5月末にはアウェイのLAA3連戦を残しており、「2年連続5月20敗」&「5月時点での2009シーズン終戦」は、ほぼ間違いないと思われた。(城島骨折までの5月は、5ゲーム残して8勝15敗)
だが、5月25日試合中の城島骨折によるDL入りによって、急激に状況が変わる。ロブ・ジョンソンが正捕手に復帰して、チーム勝率はV字回復。5月末には3連勝も達成。なんと、3連敗間違いなしと思われた5月末のアウェイLAA戦では、あわや敵地アナハイムでの初スイープ達成か、というところまでチーム状態は好転したのである。

2009年5月10日、ロブ・ジョンソンはミネソタに合計23LOBを食らわせて7連敗を防ぎ、2008年5月の悪夢再現をかろうじて防いだ。

2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。

2009年5月21日、ベダード登板ゲームでロブ・ジョンソンと、フルカウントだらけの城島では、先発投手に対するCERAに「2点の差」があることが完全に証明された。(ベダード版「2点の差」計算つき)

2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。

2009年5月26日、ウオッシュバーンはロブ・ジョンソンを捕手に6回無失点、QSを達成した。

2009年5月27日、ベダード6回2/3を1失点QS達成、ロブ・ジョンソン2塁打2本で信頼に応える。

2009年5月29日、ロブ・ジョンソン、バルガスを6回1/3QS、ホワイトを2試合連続ホールドに導いてLAA撃破、連勝を果たす。

2009年5月31日、通算CERA5.51のキロスは6回裏以降「城島そっくり」の大炎上ぶりで、LAAスイープを逃した。


2009年6月・7月、
先発3本柱ビッグスリーが一斉に城島マスクを拒否。
ついに「プレーヤー自身の手による城島追放維新」始まる。


オールスターのフェリックス

イルカ

6月26日に城島が骨折から復帰したが、骨折中にロブ・ジョンソンと組んで絶好調だったビッグスリーは、城島復帰後も揃って城島とのバッテリーを拒否した。「城島拒否維新」の開始である。
この「城島拒否維新」の結果、6月、7月の2ヶ月は、4月に首位ターンを果たし、5月にはチーム崩壊を救ったロブ・ジョンソンにとって、今シーズン三度目、四度目のハイライトとなった。
ヘルナンデスは、城島不在のシーズンを初めて長期に過ごすことができたこの月、3勝、防御率0.94で、2009年6月のア・リーグ月間最優秀投手になった。その後ヘルナンデスは、オールスター初選出も果たした。
ウオッシュバーンは、7月に準パーフェクトゲームを演じると、4勝1敗、防御率1.44の成績で、6月のヘルナンデスに続いて月間最優秀投手を受賞
ロブ・ジョンソンは2ヶ月連続で担当投手が月間最優秀投手を受賞するという栄誉を得たが、彼の先発マスクのゲームでは、11勝3敗と、8つもの貯金をし、チームの上昇に大きく貢献した。後に2009シーズンの彼の守備面の貢献ぶりは、Fielding Bibleによって、メジャーNo.1の折り紙がつけられた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、セイバーメトリクスで始まった「捕手の守備評価の新基準」。ロブ・ジョンソン、Defensive Run Saved キャッチャー部門でメジャー1位の評価を受ける。

彼らの活躍により、5月末に24勝27敗と負け越していたチームは、6月末には一気に39勝37敗と、3つの借金を2つの貯金にかえ、さらにはオールスター前の7月12日には、貯金を4に伸ばしていた。
城島マスクを拒否したビッグスリーのうち、2人の投手がア・リーグ月間最優秀投手を連続受賞し、チームも勝ち続けたことで、「城島追放維新」の正しさは、数字と賞、目に見える形で立証された。

2009年7月3日、ヘルナンデス、6月のア・リーグPitcher of Monthを受賞。6月に彼の球を受けたバーク&ロブ・ジョンソンにとっても名誉の受賞となる。
2009年7月5日、城島のいない6月を過ごすことができたフェリックス・ヘルナンデスは、6月の3勝ERA0.94で月間最優秀投手を獲得、ようやくオールスター出場を手にいれた。

2009年8月4日、ウオッシュバーン、7月のア・リーグPitcher of Month受賞!ロブ・ジョンソンは6月ヘルナンデスに続き2ヶ月連続で月間最優秀投手を輩出、キャッチャーとしての揺るぎない優秀さを証明した。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、セイバーメトリクスで始まった「捕手の守備評価の新基準」。ロブ・ジョンソン、Defensive Run Saved キャッチャー部門でメジャー1位の評価を受ける。



2008年7月
ウオッシュバーンの月間最優秀投手受賞とロブ・ジョンソン月間11勝3敗の快進撃の陰で、チームの貯金を食いつぶし続けた戦犯城島の負け連発により、チームのプレイオフ進出の夢は断たれた

「城島拒否維新」を打ち出したビッグスリーは6月・7月と絶好調を維持していたにもかかわらず、チームの貯金はあまり増えなかった。その一方で、地区のライバルチーム、エンゼルス、レンジャーズが取りこぼしなく着実に勝ちを積み重ねていったため、シアトルはプレーオフ争いから徐々に取り残され、7月末前後には結局脱落した。
この意味不明なプレーオフ争い脱落の最大原因はオルソン、バルガスなどの裏ローテを担当して負け続けた城島にある。

ビッグスリーは揃って城島とバッテリー復活を拒否したため、チームは城島を先発させる口実として「先発投手によってキャッチャーを変える」などという、メジャーらしくない、あまりに不自然なバッテリー・システムを開始した。
その結果、6月、7月と、先発ビッグスリーとロブ・ジョンソンのバッテリーが勝ち星を挙げ続け、貯金をつくり、月間最優投手やオールスター選出に輝く陰で、バルガス、オルソンといった裏ローテ投手を預かる城島が陰湿に貯金を食いつぶす戦犯行為が果てしなく続いた。当然ながら、ビッグスリーとロブ・ジョンソンがいくら勝っても、7月の城島は3勝8敗と負け倒してみせたために、貯金は思ったようには増えなかった。

また、7月末のトレード期限を前に、思慮の浅いシアトル地元メディアがしきりにウオッシュバーン、ベダードのトレードを煽り立てたことも、チーム内に精神的動揺をもたらす意味で、大きなマイナス要因になった。

そんな混沌とした情勢の中、7月に7試合行われたクリーブランド戦の勝敗が、シーズン終盤のチームとウオッシュバーンの運命を大きく左右した。
7月16日からのクリーブランドでのアウェイ4連戦は、16日に城島先発マスクで負けたが、17日からロブ・ジョンソンが先発マスクで3連勝してチームを持ち直させ、プレイオフ進出に望みをつないだ。
にもかかわらず、7月24日からのホーム3連戦では、再び城島が先発し、チームを裏切るように2連敗、スイープされる原因を作った。
結局、クリーブランドとの7ゲームで城島が3つもの負けを自演し、チームがワイルドカード争いから実質脱落する原因をつくった。

マリナーズがワイルドカード争いから脱落しかけたこの時期、まだワイルドカード進出の可能性がまだ完全に消えたわけでもないのに、底の浅いシアトルの地元メディアは、ウオッシュバーンやベダードのトレードを煽りまくった。彼らは、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードの3人の主力投手たちが選手生命を賭して「城島追放維新」を断行するほど、投手陣が「城島問題」で苦境に立たされていることも考慮せず、また、ウオッシュバーンの放出がプレーオフ脱落を招く自殺行為であることも考慮しなかった。
ウオッシュバーンやジャクバスカスなど、現場の投手陣は「プレイオフ進出をあきらめない」とメディアにコメントを出しつつ、トレードによる投手陣の切り崩しに対抗しようとした。
7月末のクリーブランド3連戦のログ
2009年7月24日、4本のホームランを浴びてやる気の失せた城島はポジショニングをミスしてイチローのレーザービームを無駄にし、6連敗。ゲームをぶち壊して、チームの勢いを台無しにした。

2009年7月26日、コネ捕手城島は「初回からストレート狙い」のクリーブランドの戦略に何の対応もせず、4HR16安打を浴び12失点。再復帰後7連敗という「放火行為」でチームに暗黒をもたらした。(突然崩れるイニング 解説つき)

2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。

2009年7月25日、ジャクバスカスは、23日に「チームに残りたい」と語ったウオッシュバーンの言葉を引き継いで、「今シーズンに希望を失っていない」と強く語った。


2009年8月
ウオッシュバーンの懲罰的安売りトレード強行によるローテーション崩壊と、チームの自殺的プレーオフ脱落。

7月末のトレード期限直前になって、必然性のないトレードがいくつも強硬された。
かつて2008年にチームに大きな貢献を果たしコネ捕手城島と正捕手を争ったクレメントが、ベタンコートがトレードされて以降ショートをつとめていたロニー・セデーニョとともに、パイレーツに強引にトレードされた。パイレーツはナ・リーグのためDHがなく、クレメントはトレードされても、とりあえず出番がない。またパイレーツからの獲得選手がセデーニョと同ポジションの選手という、不効率きわまりないトレードだった。
また、7月の月間最優秀投手を受賞し、好調をキープしていたウオッシュバーンが、実力の釣りあわない投手たち(獲得したフレンチは後にすぐにローテ投手に失格し、マイナー落ち)と交換にデトロイトに安売りされ、6月から7月にあれだけ安定して勝ち星を生産できていたローテーションの安定感は、チームみずからの手で一気に破壊された。
この先発ローテーションを破壊する自殺行為により、チームの生命線だった「防御率」は一気に悪化。チームの失点は急激に増加した。
また、一方でトレードによって獲得した急造スタメン選手たちのバッティングは使い物にならず、打線が低迷し続け、チーム勝率は急激に低下した。シアトルはみずからチームのアイデンティティをみずからゴミ箱に投げ捨てる「自殺行為をした」のである。



城島の不自然きわまりない正捕手復帰など、不自然すぎるチームマネジメントの失敗によって引き起こされた「深刻なファン離れ」
6月・7月に「城島追放維新」を決行し、ビッグ・スリーとロブ・ジョンソンの安定したバッテリー関係から勝ち数が安定して生産できたことで相当数の貯金がチームにもたらされ続けていたにもかかわらず、シアトルがワイルドカード争いから脱落していったのは、はっきり、「裏ローテの4番手・5番手投手の登板ゲームで城島が負け続けたこと」に原因がある。

にもかかわらず、8月になって、チームマネジメントは、先発投手たちの「城島追放維新」を故意に無視し、それどころか、自ら自殺を選ぶかのようにウオッシュバーンを放出して、ローテーションの安定感を自分の手で破壊する一方で、戦犯のはずの城島の先発するゲーム数を増やすことまでして、自滅の道を選び、プレーオフ争いから脱落する失態を招いた。
プレーオフ進出のためには、2009年のアイデンティティであり、生命線であった「安定した先発投手陣」を維持することが必要不可欠であったにも関わらず、シアトルは投手陣の混乱をみずから引き起こし、ワイルドカード争いからみずから脱落するという大失態を犯したのである。
そもそも7月末以降のトレードは、「売り手」なのか「買い手」なのか、ハッキリとしないトレードが連続した。また同じポジションの選手同士を交換するなど、戦力アップのためというより、ただの「代役探し」でしかないトレードが相次いだ。シーズン終盤に向け、「ワイルドカード獲得」を目指すのか、そうではなく「チーム再建」を目指すのか、そうした基本的なチーム方針が明確に打ち出されず、選手が何を目標に戦うのかすら見失った状態で、8月以降だらだらとゲームを消化する無様な醜態をファンの前に晒したのである。

ホームスタジアムであるセーフコの観客動員は、そうした理性に欠けたチーム運営に非常に敏感に反応した。本来動員の増えるはずの8月に観客動員が異例の激減をみせたのだ。
ファンの気持ちは、せっかく築きかけていたチーム・アイデンティティをみずから捨てるような不健全なチーム運営から離れていった。

合理性を重んじる欧米では、アイデンティティを自分から放棄することは容認されがたい自殺行為であり、大きな背任行為でもある。とてもファンに理解されるわけがない。
球場にみあった野球、つまりパーク・ファクターにあった「投手中心に守り勝つ野球」の好調さを、ファンの了解もないまま、ウオッシュバーンのトレードで自ら放棄し、ワイルドカード争いからファンの意思に反して自ら脱落。一方で、今シーズンも大戦犯となった城島はむしろ厚遇しつつ、チーム勝率5割のぬるま湯のようなハンパな状態を故意につくりだしたことは、理性を持ったファンの誰からも見放される結果となった。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年8月「不自然すぎる城島の先発増加」と「観客数激減」

創立時以来のマリナーズ観客動員数推移グラフ


城島退団への道のり

2008年マクラーレンによる「城島降格」
2008シーズンの監督マクラーレンは、単に城島をスタメンから降ろしたのではなく、「正捕手」から降格させた。つまり捕手としての城島に、監督としてようやく「NO」をつきつけた。
マクラーレンは監督としての経験不足からチーム不振を招いた責任により解任されたわけだが、解任間際になって、遅まきながらではあるが、2008シーズンのチーム大崩壊の主因のひとつが「城島問題」にあることをようやく感じとって、彼のマイルドなやり方では限界はあったが、彼なりの「城島降格」によるチーム再生を実行に移したことは評価できる。
マクラーレンによる「城島降格」は、城島マスクを主力投手3人が揃って拒否した「城島拒否維新」ほどのインパクトはない。
だが「城島を正捕手の座から引きずり降ろすと、チーム成績が上向く」という実証結果を初めてファンとメディアの前で実証してみせた、という意味では画期的な意味があった。
それはある意味、オーナー方針に歯向かう無謀な行為だったが、彼は理性的な判断にもとづく正論を実現しようとして、たとえ一時的にせよ、「城島降格」を実行に移すだけの勇気を持てた。(その結果、彼は「バベジと抱き合わせ」という形でチーム不振の責任から監督を解任された)

2009年ビッグスリーの「城島拒否維新」
2009年10月19日にシャノン・ドライアー氏が、ピッチングの改善に悩むモローへの投手コーチ・アデアのアドヴァイスを、城島が遮断し、モローに自分勝手なリードを押し付けていたことを明らかにしたことを明らかにした。(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月21日、モローのトレードにおける「ロブ・ジョンソン補正」、「城島補正」をどう見るか。

シアトル所属の投手たちがこれまで、どれほど「城島問題」に悩まされてきたか。
さまざまな投手たちがこれまで「城島問題」を表沙汰にするための発言や提起をし続けてきた。ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ディッキー、シルバ、バルガス、ジャクバスカス、アーズマ、そしてモロー。ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:自軍投手たちの「城島配球批判」
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「サンデー・フェリックス」byアーズマ
城島追放への流れを作ったのは、結局アテにならない自軍の監督やGMではなく、プレーヤー自身の積み重ねてきた城島批判の努力の結果だった。プレーヤーたちの努力が、2009年のヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードによる「城島追放維新」の勇気へとつながっていったのである。
「メジャーの常識も知らないまま、コネだけで正捕手に居座るあんなプレーヤーに、メジャーの配球常識とも違う、今まで積み上げてきた自分のピッチングスタイルとも違う、さらには、チームの投手コーチの指示とも食い違う、意味のわからないサインを毎試合強要され、その勘違いだらけのゲームプランで成績を落とされ続けたんじゃ、もう、たまらない。あんなヤツに投げたくない。」城島と接した投手なら、誰でもそう思うことだろう。
コネ捕手の加入以降続いてきた、もうベースボールとはいえないような理不尽さを停止させるために、2009年、先発投手たちは意を決して一斉城島マスク拒否、つまり「城島拒否維新」を打ち出した。
それはある意味、シアトル投手陣の総意を受け、主力投手たち自身が自分の選手生命を賭した「2009年維新」だったわけである。
この「維新」は、監督ワカマツなどチームの優柔不断な首脳陣が提起したアイデアではなく、プレーヤー自身が選手生命を賭して起こした波が原動力であって、彼らプレーヤー側の勇気ある行動がダメ捕手を日本に追い返し、シアトルに健康的な前進をもたらした。けして優柔不断なワカマツが城島を日本に追い返す原動力になったわけではない。



2009年「城島拒否維新」を黙認したワカマツ
日系人ということで2009年からシアトルの監督に抜擢された監督ワカマツは、就任当初からオーナーサイドの意向をチームに反映する立場にあると思われた。そのためチームの勝率が伸び悩む原因が「城島問題」にあることをどこまで理解できるか、就任当初から心配されていた。

2009シーズンもマリナーズは「城島問題」を放置し、城島を正捕手にすえる同じ過ちを犯したために、2シーズン続けて2009年5月に崩壊しかけた(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「2年連続5月20敗」)。もしこのときチームが城島を起用し続けて大敗し続けていれば、ワカマツは5月以降のどこかでクビになっていただろうし、城島自身の正捕手の座もクビも、寒い状態になったはずだ。
前年2008年5月の崩壊では、当時の監督マクラーレン自身が遅まきながら「城島問題」の重大さに気づいて、2008年6月に「城島降格」とクレメント抜擢を断行することで、チーム状態を上向かせる策を、監督自身の手で打ちだすことができた。
だが、2009年5月の崩壊においては、監督ワカマツが城島をはずす英断を下すことができたわけでもなんでもない。
2009年5月の崩壊が回避できたのは、あくまで「城島の骨折とチーム離脱」という「偶然」があったからであり、5月以降のビッグ・スリーとロブ・ジョンソンのバッテリーが安定して継続できたのは、ワカマツが自分の英断と先見性によって城島をスタメンからはずしたからではない。
その結果、城島のライバルであるはずのロブ・ジョンソンは、城島の正捕手としての度重なる失態をかえってカバーする形になってしまい、チームサイドが 「復帰後の城島を控え捕手に転落させないでおく口実」 を与えてしまった。皮肉なことに、2008年のクレメントがそうであったように、ロブ・ジョンソンは自分の活躍で、自分の出場機会を復帰後の城島に分け与える形になったのである。
8月以降の戦犯城島に対する手厚い処遇ぶりを見ればわかるとおり、ワカマツは投手陣にとっての「城島問題」の深刻さや、深刻なチームへのダメージ、コア・ファンのチーム離れの意味、どれも深くは理解していない。

ただ彼に、ひとつだけ今シーズンの優れた大仕事があるとしたら、主力投手3人による一斉城島マスク拒否、すなわち「城島追放維新」を黙認したこと、これに尽きる。
ワカマツが黙認してくれたおかげで「城島のいないマリナーズの投手陣が、いかに高い能力があるか」が、「城島問題」に消極的な頑迷な日米メディアやファンの前につきつけられることになった。

「城島拒否維新」と、ズレンシック
なにかとトレード市場で英雄視されがちなGMズレンシックだが、2009夏時点でのトレードは、大半が単なる「代役探し」であって、チームの戦力アップにつながらないどころか、トレードによって投手力も打力もズルズルと低下していった。どのトレードも目的および費用対効果は明瞭ではなく、けして成功しているとはいえない。
なによりの彼の大失敗は、城島の処遇の失敗とウオッシュバーンのトレードである。
城島が骨折から復帰して以降、チームは、マクラーレンの「城島降格」策のように、城島を控え捕手に降格させる態度を明確にし、ロブ・ジョンソンを正捕手にすえてチーム内を安定させるべきだった。そうすれば7月末時点ではまだ、プレイオフに向かって突き進むことが可能だったはずだ。
だが実際には、チームはむしろ、「城島拒否維新を成功させたウオッシュバーンの放出による、先発投手陣の崩壊」と、「先発投手によって、捕手をコロコロ変える意味不明のバッテリー・システムの導入」を行い、チームを「不安定さ」の方向に進ませてしまい、2008年同様に戦犯であるはずの城島の正捕手復帰を無理矢理正当化する行動をとった。
その結果、チーム状態はたいへん不安定になり、勝率の低下をまねき、プレーオフ争い脱落の原因を、みずからが作りだした。

「城島拒否維新」の切り崩しと、ファン離れ
マリナーズは、これまでずっと続けてきた城島に対する過保護な扱いを2009年シーズン・インでも繰り返し、2009年6月7月にビッグスリーの「城島拒否維新」の功績で出来上がりかけた「シアトルらしい、守り勝つ野球」のメインパーツであるはずの先発投手陣を、自分の手で破壊し、戦犯捕手の不合理きわまりない復活を容認した。
ようやく形になりつつあったパークファクターに合致するチーム・アイデンティティが、チーム自身の内部的混乱によって破壊されるのを見たシアトルの理性的なファンは、大量にスタジアムを離脱し、ウオッシュバーントレード直後の2009年8月には、異例の観客動員大量減少をまねいた。
これは「城島問題」を甘くみて自分の失態でプレーオフ脱落をまねいたクセに、ウオッシュバーンのトレードなどでビッグスリーによる「城島追放維新」の継続を許さなかったチームマネジメントの背任行為に原因がある。

城島退団の不透明さ
2009年10月になって城島退団が発表されたが、2008年の3年24Mという契約延長の理由が明らかでないのと同様に、城島退団以降の経緯が明らかになったわけではない。いつも契約に関する動きが挙動不審な選手なのである。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:城島退団
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月22日、元阪神監督岡田氏の指摘する「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ(結果:まさにスポニチの「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神に入団決定)

マリナーズのこれから
やがてエース・ヘルナンデスのFA移籍がやってくる。そのときまでに、チームの体質が大きく変わり、プレーヤーが本来の実力を発揮できる、ごく当たり前のチームになることができるかどうか。もしできていなければ、大規模な崩壊が再現もありうる。

これまで監督解任程度の生ぬるい予測をしてきたが、2009年夏に起きた理性的なファンのスタジアム離れや、2年も続いた不自然すぎる城島の正捕手復帰を目の当たりにして、いかにこのチームに理性が欠けているかを思い知らされ続けた。
誰の目にも不自然で、合理的に説明できかねるような理不尽な行為が続けば、いつかこのチームはメジャーの球団として立ち行かなくなる。メジャーは、長年にわたって「城島問題」を放置してきたような合理性に欠けるようなビヘイビアを、けして許容してはくれないのだと思い知るべきだ。

19勝を達成したヘルナンデスとロブ・ジョンソンのバッテリー






December 23, 2009

そういえば、クレメントがトレードされたときもそうだった。トレードされてシアトルの一員ではなくなったのだから、後はもう「城島問題」とは無縁だし、どうでもいい。そんな風に考えたことなど、一度もない。むしろ、あまりにも理不尽だったコネ捕手の所業の歴史を保存するためにも、このブログはある。
だから、今回のブランドン・モローのトロント行きについても、クレメントのときに何本か記事にした(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」)のと同じく、ブランドン・モローがシアトル時代にコネ捕手城島とどういう関係にあったかについて自分なりの一定の記録を残すべき、と考えた。だからこれはある種のレクイエムのようなものだ。

去り行くモローへのインタビュー by Seattle Times
Mariners Blog | Brandon Morrow hoping to finally develop as a starter in Toronto | Seattle Times Newspaper
"I was never really allowed to develop as a starter the way I and a lot of other people thought I should be allowed to,'' Morrow said. "Hopefully, this new chance means I get to develop as a starter more. Changing roles has just been detrimental to me.''


下記は、mynorthwest.comShannon Drayer氏のコラムの拙訳である。
以前からこの記事の存在は知っていたし、近いうちにリンクくらいは残そうと思ってもいたのだが、まさかモローがこういう形でトレードされて慌てるハメになるとは思ってもみなかった。自分自身の取り組みに甘さを感じる次第。
この記事は他サイトにいくつかの翻訳が存在するようだ。だから自分としては、わざわざ出来のわるい訳を掲載するより、そちらを見てもらったほうが正確だと思っていたわけだが、どうも今回あらためて詳細に見てみると、いくつかの誤訳があるようで、しかたなく記録用として新たに自分なりの拙訳を保存しておくことにした。
誤解してほしくないのは、既存訳の批判をする意味はないことだ。誤訳と感じる箇所の修正をし、改稿した、くらいの気持ちから拙訳を試みるのだということを、どうか了解してもらいたい。

また、モロー、という投手のことを知らない方々に紹介しておく必要があるかもしれないのは、モローという投手は「速球派の投手」だ、ということである。GMがズレンシックに変わる前のバベシ暗黒時代には、彼のような速球派の投手がたくさん集められたものだ。
マイナーの速球派の投手は、ピッチングがとかく単調になりがちなものである。2006年ドラフト1位のモローもなかなか芽が出ず、今シーズンはマイナーとメジャーを行ったり来たりしながら、コントロールの悪さと持ち球の少なさで苦しみながら、なんとかピッチングの安定化を図ろうともがいていた。
その彼にとって「カーブを投げるか、投げないか。投げるのなら、どのタイミングなのか」という問題は、単に球種を増やすの増やさないのというだけの問題ではなく、メジャー生き残りを賭けた大問題だった。また、ウオッシュバーンの変化球を磨きあげ「ドルフィン」の開発にも導き、彼のERAを飛躍的にアップさせた優秀な投手コーチ、アデアからの「もっとカーブを混ぜて投げてみな」というモローへの提案は、ピッチングの単調さに悩むモローの起死回生の策になっていたかもしれない、ということを、どうか理解してやってもらいたい。
その貴重な「コーチの指示」をメジャーの配球常識も無いのに間違った判断でゲームに生かさなかったコネ捕手の所業は言語道断である。


「メジャーの常識も知らないまま、コネだけで正捕手に居座るあんなプレーヤーに、メジャーの配球常識とも違う、今まで積み上げてきた自分のピッチングスタイルとも違う、さらには、チームの投手コーチの指示とも食い違う、意味のわからないサインを毎試合強要され、その勘違いだらけのゲームプランで成績を落とされ続けたんじゃ、もう、たまらない。あんなヤツに投げたくない。」
コネ捕手の加入以降続いてきた、もうベースボールとはいえないような理不尽さを停止させるために、2009年、先発投手たちは意を決して「一斉城島拒否」を打ち出したわけだが、それはある意味、投手陣の総意を受け、主戦投手たち自身も自分の選手生命を賭した「維新」だったわけである。
「維新」は、監督ワカマツなどチームサイドの優柔不断な首脳陣が提起したのではなく、プレーヤー自身が選手生命を賭して起こした波が原動力であって、彼らの勇気ある行動がダメ捕手を日本に追い返し、シアトルに健康的な前進をもたらした。けして優柔不断なワカマツが追い返す原動力になったわけではない。



Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com
2009年10月19日
written by 710 ESPN Seattle's Shannon Drayer

The Mariners were thrown a curve ball this weekend as Alan Nero the agent for Kenji Johjima informed Jack Zduriencik that his client was leaning heavily towards staying in Japan and playing close to home.
Today it was announced Johjima has opted out of the remaining two years left on his contract with the Mariners. According to Jack Z the opt out clause allowed for Joh to leave at anytime to return to play in Japan. There was no buyout.
There are reports out of Japan the Hanshin Tigers have targeted Kenji and are prepared to offer him a multiple year contract at 5 million dollars per year.
今週末、城島健司の代理人アラン・ニーロはマリナーズに、カーブを投げてきた。(ブログからの補足:カーブという球種は、城島がかねてから「投手有利のカウントに打者を追い詰めたときでないと投げない」としている決め球である、というのが、この記事の主旨。だから、この場合「カーブを投げてきた」という表現は、ここでは「カウントが整った」、つまり、「城島の帰国の意思が固まった」という意味にひっかけて使われているわけである)彼の依頼人城島が日本に戻り、家族の近くでプレーすることに強く傾いていると、GMジャック・ズレンシックに通知してきたのである。
そして今日、城島はマリナーズと交わした契約の残り2年をオプト・アウトすると報じられた。ズレンシックによれば、オプト・アウト条項により城島はいつでも日本でプレーするために帰国することを許される。これはバイ・アウト(=契約の買取り)ではない。日本からのレポートによれば、阪神タイガースが城島獲得を狙っており、年あたり5Mの複数年契約をオファーする用意がある、という。

Zduriencik stressed that this was a decision based soley on Joh's decision to play closer to home. He said that at no time this year had Joh expressed such a desire or showed that he was disgruntled with his current situation.
The writing however, was clearly on the wall for Johjima. At best this season he split the starting duties with Rob Johnson. Seattle's top three pitchers made it clear that they preferred to throw to Johnson and Don Wakamatsu made it clear that he was going to go with the catcher that his starting pitchers had the best belief in.
Johjima handled this turn of events as I have written many times, stoically. He did not cause trouble or express that he was unsatisfied other than the times when he would tease me that I didn't need to talk to him, I should go talk to Rob. There was one time when he said this to me that he was clearly unhappy but he did not let this effect the rest of his team.
ズレンシックは、より家族の近くでプレーするために城島が単独で決めた決断であると強調した。ズレンシックによれば、今シーズン中、ジョーが帰国の希望を表にあらわしたり、最近のシチュエーションについての不満を漏らしたことは、一度も無いない、とのこと。
しかしながら、城島の現実がどうだったかは明らかだ。(ブログ注:この部分が某サイトの訳で間違っている部分。「壁に大書されている」というのだから「事実は火を見るよりも明らかだ」という意味にとらなければなるまい)今シーズンせいぜい良くいったとしても、彼はロブ・ジョンソンとスタメンの座を分けあった、としかいえない。(現実には)シアトルの3人の主力投手たちはロブ・ジョンソン相手に投げたいと意思を明確にしていたし、監督ドン・ワカマツも先発投手たちが最も信頼するキャッチャーを選択する、と明言していた。(=事実上、「先発を分け合った」というのはリップサービスであって、実際には「正捕手の座を奪われていた」と、シャノンは言いたいわけである)
何度も書いてきたことだが、城島はこうした情勢の変化に冷静に対処した。トラブルを起こしたり、不満を言うことはなかった。せいぜい、私がロブ・ジョンソンのコメントを聞きに行かなくてはいけない時に、ジョーが「俺には話を聞かなくていいの?」とからかった程度のことだ。彼が不満を口ににしたのはこの時かぎりであり、彼はそのことが他のチームメイトに影響を及ぼさないようにしていた。

Joh's belief was that as the starting catcher he should catch every game he was physically able to. It was something he took pride in his first few years with the Mariners. Splitting catching duties must have been a bitter pill. The arrival of Adam Moore, regardless of how young he was no doubt was eye opening as well.
ジョーの信念は、体が許す限りすべてのゲームに先発捕手として出場する、というものだった。彼はマリナーズでの最初の数シーズン、それを誇りとしてきた。捕手の仕事をロブ・ジョンソンと分け合うことは、苦汁の思いがしたに違いないし、さらにアダム・ムーアが昇格にあっては、ムーアの若さ云々に関係なく、間違いなく彼は瞠目したことと思う。(eye opening、つまり目を大きく開くわけだが、驚くというよりは、自分の意図と違ったことで落胆や苛立ちを覚える意味だろうから、「瞠目する」という古いが正確な日本語がふさわしい)

Some have suggested that the communication issue was too much between a pitcher and a Japanese catcher. I did not see this at all as Joh worked hard at his English and it was actually quite good. I think the bigger issue was a battle of wills. While Ichiro has been able to bring his game to the US and make it work with Joh it was a different matter.
メジャーの投手と日本人キャッチャーの意思疎通の問題があまりにも大きすぎた、と言っている人もいるが、私はまったくそう思わない。ジョーは英語を一生懸命に勉強していたし、実際なかなか上手くなってもいた。
むしろ私は「意思と意思の戦い」がもっと大きな問題だった、と考える。イチローは彼独自のプレースタイルをアメリカに持ちこむことに成功できたが、その一方で、同じことがジョーにもできるかといえば、それは別問題だ。

I don't know that Joh necessarily called a game in the Japanese fashion but I do know that he had definite ideas about certain situations.
私は、ジョーが日本式でリードしたかどうか、必ずしも知っているわけではない。だが、ジョーが、あるシチュエーションに対して特定の考えを持っていることは知っている。

It finally occurred to me at the end of the season that Joh often would say in post game interviews that he didn't call for a breaking ball because his pitcher could not get ahead in the count. What if that was one of the pitchers best pitches?
今シーズンの終わりになってようやく気づいたのだが、ジョーは試合後のインタビューでしばしば「投手が有利なカウントに持ち込めなかったので、ブレーキング・ボールを使えなかった」ということを言っていた。では、もしそのブレーキング・ボールが、その投手の最高の持ち球のひとつだとしたら、どうするのだろう?

The real eye opener was in the game Brandon Morrow threw right before he was sent down. Don Wakamatsu had said in his post game press conference that it looked like Morrow's breaking ball was shaky the few times he threw it. When we asked Morrow about it he looked at us stunned and said that he didn't throw a breaking ball that game. The plan with Rick Adair and Joh going into the game was to incorporate the breaking ball, it was what he was working on but Joh never called one. His explanation, he couldn't get Brandon into a count where he could throw it.
本当にビックリしたのは、モローがマイナーに降格させられる直前のゲームである。監督ワカマツは試合後の記者会見で「今日のモローはブレーキング・ボールを何球か投げたが、どれも不安定に見えた」と話した。
私たち記者がモローにそれを尋ねると、彼は呆然と我々を見つめながら、「このゲームで自分はブレーキング・ボールは1球も投げてないよ」と言ったのである。
リック・アデア投手コーチとジョーがゲーム前に立てたプランでは、ブレーキング・ボールを交えるはずだった。だが、ジョーはそれを一度もコールしなかったのである。(=投手にカーブのサインを一度も出さなかった)ジョーの説明によると、モローがブレーキング・ボールを投げることのできるカウントに、ジョーが持ち込むことができなかったから、ということだった。
(ブログ注:この最後の部分を「モロー」を主語に「モローがブレーキング・ボールを投げるカウントにできなかった」と訳す方がいるようだ。だが、シャノンの原文をよく読んでほしい。「城島」を主語に、「城島が、モローにカウントを整えさせることができなかった」と書かれているはずだ)

(この後の部分もあるが、モローの話題が終わっているので略)






December 22, 2009

シアトルの2006年のドラフト1位指名選手だったブランドン・モローが、トロントの右のリリーバー、ブランドン・リーグ(ほかプロスペクト2名)とトレードされることになった。
このトレードが、さきごろのクリフ・リーロイ・ハラデイのからむ大きなトレードを補完する意味(=つまり、トロントがやや損なトレードをしたので、それを補完する意味で、シアトルとトロントの間であらかじめ裏約束があったのかどうか、という意味だが)があるのかどうかは、今のところわからない。


このトレードの成否をどう見るか、たぶんシアトル・ファンの中でも意見が大きく分かれることだろう。
ブログ主としては、モローにはまだなにがしかの可能性があったようには感じる。2009年7月末のウオッシュバーンのトレードで大失敗しているように、GMズレンシックが常に正しいトレードをするなどと思ったことは、ブログ主自身は一度もない。ウオッシュバーンと交換したフレンチや、オルソンのような投手こそ、チームに必要ない。
Mariners, Jays to swap Morrow, League | Mariners.com: News

Brandon League Statistics and History - Baseball-Reference.com


ちょうど、2009年4月23日のU.S.S. Marinerのしょうもない記事を笑う記事を書いた(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、年を越す前に今年4月23日のU.S.S. Marinerのナンセンスな城島擁護記事を笑っておく。)ばかりだが、その記事でも扱ったちょっとしたデータを見てもらいたい。2009シーズンにロブ・ジョンソンがキャッチャーをやった投手たちの被OPSである。元記事より投手数を増やし、また、被OPS順に並べ替えてある。

ロブ・ジョンソンが捕手をつとめた投手たちの
2009年被OPS
 (シーズン終了時点・被OPS順)
Seattle Mariners Player Splits: Rob Johnson - Baseball-Reference.com

Rowland-Smith: 26 PA, .359 OPS
Aardsma: 151 PA, .456 OPS
White: 126 PA, .513 OPS
Washburn: 417 PA, .552 OPS シーズン中移籍
Felix: 723 PA, .571 OPS
Bedard: 285 PA, .610 OPS
Fister: 5 PA, .650 OPS
Vargas: 144 PA, .672 OPS
Lowe: 154 PA, .675 OPS
Batista: 106 PA, .686 OPS 契約切れ
Kelley: 62 PA, .825 OPS
Jakubauskas: 178 PA, .856 OPS 移籍
Morrow: 82 PA, .878 OPS 移籍
Silva: 22 PA, .914 OPS 移籍
Olson: 73 PA, .925 OPS
French: 149 PA, .993 OPS
Corcoran: 34 PA, 1.035 OPS 移籍
Messenger: 15 PA, 1.067 OPS 移籍


上のリストでみるかぎり、ロブ・ジョンソンがキャッチャーをつとめた投手たちのうち、被OPS .850あたりをボーダーラインとして、それを越える投手たち(=つまり、かなり打たれた投手たち)が次々とチームを去っていることがわかる。
ロブ・ジョンソン捕手時の被OPSが.850を越える投手で、いまチームに残っているのは、もうフレンチ(被OPS .993)、オルソン(.925)の2人くらいしか残っていない。
ロブ・ジョンソンがキャッチャーをつとめることで投手成績が多少良くなる効果を、仮に「ロブ・ジョンソン補正」とでも呼ぶことにしておくと、このオフのシアトル投手陣に吹き荒れるトレードの嵐は、「ロブ・ジョンソン補正」すら効かない投手、つまり、「ロブ・ジョンソンが球を受けてさえもダメだった投手は、どうやってもダメ」と言わんばかりの、投手トレードの嵐になっている部分があるように見える。


かつてバルガスについて何度も書いたのは、彼が投手として相性の悪いキロス・城島とバッテリーを組まされた不運について、だ。
上のリストでバルガスの被OPSを見てもらうとわかるが、シーズン終わってみれば、ロブ・ジョンソンと組んだときのバルガスは、.672と、なかなかの数字を残した。彼には「ロブ・ジョンソン補正」が大きく効いたようだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:バルガス
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「城島コピー捕手」キロスと「キロス問題」


さて、モローのトレードについて考えてみる。

モローも、2009シーズン、何度かマイナーでの調整を経て、先発復帰しているわけだが、バルガスと同様に、ことごとく最初は城島とバッテリーを組ませられている。
というか、もっと正確にいわせてもらえば、「城島問題」の深刻さについての認識が甘く、城島と無理矢理に組まされる投手たちの死活問題ともいえる苦境をあまりにも理解しない監督ワカマツが間違った判断を繰り返したことで、モローは城島とバッテリーを組まされ続け、成績的に損をし続けた。


そのことを示す証拠がある。
以下の現地のブログ記事を読んでもらいたい。コネ捕手城島のゴリ押しリードの惨状がよくわかるはずだ。

資料:シャノン・ドライヤーのブログ記事
太字はブログによる)
Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com
The real eye opener was in the game Brandon Morrow threw right before he was sent down. Don Wakamatsu had said in his post game press conference that it looked like Morrow's breaking ball was shaky the few times he threw it. When we asked Morrow about it he looked at us stunned and said that he didn't throw a breaking ball that game. The plan with Rick Adair and Joh going into the game was to incorporate the breaking ball, it was what he was working on but Joh never called one. His explanation, he couldn't get Brandon into a count where he could throw it.

記事によれば、
あるモローの登板試合で、マリナーズの投手コーチアデアと城島との間では「ブレーキングボール」、つまりカーブを混ぜたピッチングをさせる打ち合わせになっていた。
だが、実際ゲームになってみると、このダメ捕手、なんと、
「モローに、ただの一度もカーブを要求しなかった」
(上の英文の太字部分)
というのだ。
このダメ捕手ときたら、投手コーチと話をしたときにはコーチの方針に従う「フリ」をしておいて、実際のゲームになると自分のダメ・リードを投手のモローに押し付けた
というのである。

この、コネ捕手の、
ちょっと常識では考えられない唯我独尊ぶり。
もうここらへんまでくると、ワガママとかプレースタイルとかを通り越している。こういう馬鹿の押し付けるリードに振り回され続けた若いモローが、本当に哀れでならない。



モローの2009年は、シーズントータルの数字だけを見てしまうと、バルガスのような「ロブ・ジョンソン補正」が効きまくった、とは言えない、という風に見えやすい。
だが、細部で見ると、下記のリンクの記事で解説したとおり、「ロブ・ジョンソン補正」が効いている部分もちゃんとあるわけであって、成績をトータル数字でマクロ的に見るか、ディテールをミクロ的にみるかで、判断が分かれてしまう。それだけに、トレードの成否の判断が難しいわけだが、ブログ主は可能性を感じて、応援し続けてきた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月12日、ロブ・ジョンソンはまったくコントロールの無いモローを四苦八苦してリード、チームの6連敗を阻止して、ついにモローに「2009シーズン先発初勝利」をプレゼントした。


一方で、コネ捕手城島がキャッチャーとして球を受けることで投手成績が悪くなる現象を、「城島補正」とでも呼ぶことにすると、この「城島補正」を非常に強く受けた投手のひとりがモローなのは確実である。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月13日、モロー先発で四球とホームランが多発するのは、「城島マスク」の場合と判明。ノーコンの速球投手の「三振、四球、ホームラン」の3点セットで惨敗パターンは、まるで「悪いときの松阪」そっくり。


あらためて「城島問題」が周囲に与えた影響の大きさを思わずにいられない。
モローはコネ捕手城島と同じ2006年にドラフトでシアトルに入ったわけだが、もし彼が入団したのが「城島のいるシアトル」でなければ、つまり 「城島補正」 がなければ、彼のシアトルでの選手生活はもっと違った、イキイキと充実したものだったろうに。
悲しいことである。


それはモローだけでなく、他のどの投手にとっても同じことが言える大きな問題である。ウオッシュバーンにしても、ヘルナンデスにしても、 「城島補正」 をまぬがれて数シーズンを過ごせていたら、今はもっと違った選手生活が送れていたに違いない。
そして、それはファンにとっても同じことがいえる。


もし自分がシアトル在籍プレーヤーだったら、とてもじゃないが、自分の選手生命、人生の先行きにかかわる問題なだけに、ふざけるな、バカヤロー、と言いたくなると思う。

モローの苦境と「城島問題」との関連性を十分理解もせずに、モローがマイナーでの調整を終えてメジャーに戻ってくるたびに城島を押し付けた、シアトルの監督など首脳陣の責任は、けして小さくはない。






December 21, 2009

ちょうどFielding Bibleメジャー1位に挙げたロブ・ジョンソンのDefensive Runs Savedデータについての記事(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、セイバーメトリクスで始まった「捕手の守備評価の新基準」。ロブ・ジョンソン、Defensive Run Saved キャッチャー部門でメジャー1位の評価を受ける。)を書いたところなので、ついでにちょっと、2009年シーズン中のメディアにおける「ロブ・ジョンソンの過小評価」について書いてみようと思う。

サンプルは、U.S.S. Marinerの4月の記事だ。

U.S.S. Marinerは、もちろん、日本のマリナーズファンにも知られたシアトルの地元ウェブ・サイトである。たいていのマリナーズ関連サイトがリンク先に挙げている。そんなことは重々承知だ。
このサイトでもシアトル・マリナーズに関する情報を得たい人のために、ブログのデフォルトのリンク集以外に、Twitterによるリンク集であるのdamejima's MLB Twitter Linkhttp://twitter.com/damejima/mlb)もストーブリーグの時期用に新たに備えて、さまざまなリンク先を挙げてあるが、U.S.S. Marinerについては、あえてデフォルトのリンク集ではレギュラーのリンク先に挙げてない。
理由はある。意味もなく城島を持ち上げては、無意味にロブ・ジョンソンを叩くような姿勢がどうにも歪んでいて、公正さに欠けると何度も感じたからである。データとして、または論調として、感銘を得られるものがあまりないなら、読む必要がない。


このサイトがかつて4月に書いていた記事を例に挙げておく。最初から結論ありきで、無理のあるデータを元に無理のある結論を導こうとする視野の狭さによって、彼らはのちのち恥をかくことになった。
Rob Johnson’s Catching | U.S.S. Mariner

この記事でのU.S.S. Marinerの狙いと手法は、こうだ。
ロブ・ジョンソンと城島で、「投手別の被OPS」を挙げて両者を比較し、「城島がキャッチャーをやったほうがいい投手もたくさんいるじゃないか。どうだ。」と、言いたいわけである。

呆れてモノがいえない。

捕手のリード能力を「被OPS」だけを使ってどうこう言うこと自体、本当にどうかしている。どうかしていると思うが、そこはまあ100万歩譲って、たとえそれを良しとしたところで、4月23日なんていう日付でこんな程度の低い記事を書くあたりが、まったくもってメディアとしてダメすぎる。
4月23日といえば、シーズンが始まってわずか一ヶ月である。打者でいえば、まだシーズン打率4割とか3割後半を超えるような打者がゴロゴロいたりする。それはそうだ。シーズンがたった一ヶ月しかたっていないのでは、サンプル数が少なすぎる。
そんなあまりに短すぎる期間のデータを元に、投手をリードするキャッチャーの能力を、しかも、被OPSだけをネタにしてとやかく言う記事を書いているようでは、センセーショナルなだけのイギリスあたりのタブロイド紙や、イチローの悪口を書くことに血道をあげているこのところの日本の悪質な夕刊紙と変わらない。


2009年4月、といえば、コネ捕手城島が肉離れで戦列を離れた後のロブ・ジョンソンが、先発ゲームで、ローランド・スミスの代役としてローテ投手に急遽起用されたジャクバスカス先発3ゲームの3敗を除くと、7勝2敗、勝率.778、先発投手のQS率77.8%、CERA2.14と、ちょっとビックリするような好成績を挙げた月である。
U.S.S. Marinerにとやかく言われる数字ではない。
(ジャクバスカス先発ゲームを除いたのは、本来セットアッパーのジャクバスカスがローテーション投手を務めたからだが、もし、その3敗を含めたとしても、なお勝率は.588、QS率66.7%と、十分に評価できる)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年4月、ロブ・ジョンソンは先発投手の防御率2.85で4月を乗り切った。

にもかかわらず、どうしても城島を持ち上げたいU.S.S. Marinerが「ロブ・ジョンソンより城島がいいのだ」とか無理に言いたいがために挙げたデータはこうだ。(太字はロブ・ジョンソン先発のほうがいい被OPSを残っている投手)

ロブ・ジョンソン(4月23日時点)

Felix: 27 PA, .638 OPS
Bedard: 56 PA, .448 OPS

Washburn: 68 PA, .608 OPS
Silva: 0 PA, NA(登板なし)
Jakubauskas: 43 PA, .931
Rowland-Smith: 0 PA, NA(登板なし)
Morrow: 11 PA, .282 OPS
Aardsma: 11 PA, .273 OPS

Corcoran: 18 PA, .914 OPS
Batista: 12 PA, .817 OPS
Kelley: 12 PA, .727 OPS
Lowe: 15 PA, .533 OPS
White: 17 PA, .301 OPS


城島(4月23日時点)

Felix: 56 PA, .702 OPS
Bedard: 22 PA, .747 OPS
Washburn: 12 PA, .000 OPS
Silva: 51 PA, .836 OPS
Jakubauskas: 17 PA, .639 OPS
Rowland-Smith: 20 PA, .733 OPS
Morrow: 15 PA, .500 OPS
Aardsma: 15 PA, .298 OPS
Corcoran: 16 PA, .648 OPS
Batista: 13 PA, .615 OPS
Kelley: 4 PA, .500 OPS
Lowe: 7 PA, .452 OPS
White: 0 PA, NA(登板なし)


これが2009年のシーズン終了時にはどうなったか。
投手のイニング数が増え、主力投手、勝ちゲームのセットアッパー、クローザー、その全てにおいて、ロブ・ジョンソンのマスク時の被OPSが勝っていったのである。

Rob Johnson(シーズン終了時点)
Seattle Mariners Player Splits: Rob Johnson - Baseball-Reference.com
Felix: 723 PA, .571 OPS
Bedard: 285 PA, .610 OPS
Washburn: 417 PA, .552 OPS
Silva: 22 PA, .914 OPS

Jakubauskas: 178 PA, .856 OPS
Rowland-Smith: 26 PA, .359 OPS
Morrow: 82 PA, .878 OPS
Aardsma: 151 PA, .456 OPS
Corcoran: 34 PA, 1.035 OPS
Batista: 106 PA, .686 OPS
Kelley: 62 PA, .825 OPS
Lowe: 154 PA, .675 OPS
White: 126 PA, .513 OPS


城島(シーズン終了時点)
Seattle Mariners Player Splits: Kenji Johjima - Baseball-Reference.com
Felix: 134 PA, .904 OPS
Bedard: 40 PA, .734 OPS
Washburn: 63 PA, .774 OPS
Silva: 99 PA, 1.029 OPS
Jakubauskas: 182 PA, .726 OPS
Rowland-Smith: 375 PA, .690 OPS
Morrow: 136 PA, .789 OPS
Aardsma: 106 PA, .642 OPS
Corcoran: 37 PA, .758 OPS
Batista: 176 PA, .865 OPS
Kelley: 110 PA, .729 OPS
Lowe: 130 PA, .605 OPS
White: 100 PA, .664 OPS


もちろん、ロブ・ジョンソンが世界最高の捕手だ、などと言うつもりはない。だが2009シーズン中も含め、彼の献身的なプレーぶりに対する行き過ぎた過小評価は、今見ると、あまりの狭量さに失笑する。
ロブ・ジョンソンの2009年中のチーム貢献度の高さについては、シーズンが終わり、コネ捕手が日本に逃げ帰った今、正当な評価を受けるべきだ、と考えるし、日米を問わず、誤った過小評価ばかり下し、無理やりにコネ捕手を持ち上げる画策ばかりしてきたメディアや評論家などは猛省すべきだと考える。
こうした失笑もののバベシ時代の古ぼけた買い物に過ぎないコネ捕手城島擁護を目的にした歪曲記事はU.S.S. Marinerだけでなく、日本のダメ・ライターや日本の解説者にも散見されたわけだが、それらの記事のほとんど全てが今シーズンに恥をかいた。

自業自得である、と言っておきたい。






スポーツデータ分析会社スタッツ社の元・社長であるJohn Dewan氏は、野球における守備力を測るための指標のひとつであるプラス・マイナス・システムの考案者で、Fielding Bibleの発行や、MLBの守備をゴールドグラブとはまた違った視点から評価するFielding Bible賞も主催する、守備系セイバーメトリクス親父の代表的人物だ。

プラス・マイナス・システム - Wikipedia

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月31日、2009年Fielding Bible賞にみる「キャッチャーに必要な能力の新スタンダード」。ロブ・ジョンソン、キャッチャー部門9位にランクイン。

書籍としてのThe Fielding Bibleは、2009年2月にVolume IIが発行されたわけだが、Volume 気犯罎戮襪藩諭垢焚善がみられた、といわれている。
なかでも注目されているリニュアルのひとつが、捕手のディフェンス能力の評価だ。
ゴールドグラブに異を唱える形でThe Fielding Bible賞を設けたように、John Dewan氏が目指すのは、単にエラー数と盗塁阻止数を数えて順番に並べる、といった単純な話ではない。彼らが目指すのは、CERAなど各種のデータを元に投手をリードするキャッチャーの能力すら数値化しようという、大胆な「キャッチャーの守備能力の数値化」の試みである。
長年コネ捕手オタと、日本の一部のダメライター・一部の野球評論家が無理にでも無視しようと必死になってきたCERAだが、ここでは必要十分な評価が与えられ、キャッチャーの能力の評価基準のひとつとして、普通に機能している。
ACTA Sports
The Fielding Bible Volume IIでは、ピックオフ数などが評価項目に導入されたりするなど、評価のベースになる数値の発展が図られているが、今後とも刷新がさらに図られて、評価は重層化していくことだろう。
数値の扱いや評価方法の細部をどう評価するかについては、できたばかりのセクションもあることであり、今後も改善がなされていくことだろうから置いておくとして、「メジャーの野球では、捕手は壁で、まったくリードはしないのが常識」「メジャーでは投手の能力と捕手の力には関係は無いと考えられている」などと、どこで聞いてきたのかわからない馬鹿のひとつ覚えのセリフが、ここにきて、完全な間違いであることさえわかれば、とりあえず十分だろう。(もちろん、そういうことが日本の野球解説者や、頑迷で無能なスポーツライターに普及するのには時間がかかるだろうから、当分の間、MLBファンはそういう人々の失笑ものの発言や記事を目にすることになる)


Catcher Pickoff Leaders : ACTA Sports(記事中に、2009年版Defensive Runs Savedのキャッチャー部門の数値あり

この記事によれば、キャッチャーのDefensive Runs Savedは、版をあらためたThe Fielding Bible Volume IIで、多くの時間と労力が割かれた部分らしい。
「新たにピックオフプレーを、キャッチャーの守備評価のための対象データとして取り上げることにした」とコメントがあるが、Fielding Bibleがキャッチャーの守備評価の「数値化」と、キャッチャーというポジションの評価に関する新たなスタンダードづくりに、並々ならぬ意気込みと情熱を持っていることが感じられる。

The Fielding Bible―Volume II, we spent a considerable amount of time and effort on translating catcher defense into Defensive Runs Saved. We are now adding catcher pickoffs as an additional element.


さて、上に挙げた記事はThe Fielding Bible Volume IIがキャッチャー部門の評価について新たにピックオフプレーの評価を取り入れたということを報じる記事だが、その中に、2009年版Fielding Bibleのキャッチャー部門におけるDefensive Runs Savedランキングが記されており、我らがロブ・ジョンソンが見事にメジャー1位に輝いた。
Fielding Bible賞2009のキャッチャー部門で圧倒的な1位に輝いた、あのヤディア・モリーナ以上の評価なのだから、これはなかなかたいしたものである。
ちなみに、Fielding Bible賞2009キャッチャー部門の投票において、Fielding Bible主宰のJohn Dewanは、Defensive Runs Saved キャッチャー部門メジャー1位のロブ・ジョンソンには全く点を入れていないのだから、面白いものだ。(2009年のロブ・ジョンソンの守備能力を最も評価しているのは、セイバーメトリクスの創始者ビル・ジェームズなど)

Fielding Bible2009受賞者

Fielding Bible2009 投票者と投票内容、投票対象プレーヤー


Defensive Runs Saved Leaders―Catchers
(2009 through September 10)
Player   Runs Saved
Koyie Hill 8
Rob Johnson 8

Koyie Hillは、今シーズンカブスで83試合に出場したプレーヤー。CERAは3.69(キャリア、4.23)と、優秀な数字を残していて、明らかにFielding Bibleが捕手のDefensive Runs Saved Leadersの選定を行うにあたって、CERAを考慮していることを示している。
Koyie Hill Statistics and History - Baseball-Reference.com

ロブ・ジョンソンは、ある意味で、メジャーのキャッチャーの評価基準をかえつつあるプレーヤーなのである。それは、言い換えると、こういうことだ。

「投手の成績というものは、キャッチャーの能力によって影響を受ける部分がある」「キャッチャーは、投手の球を受ける単なる『壁』ではない」「キャッチャーの守備能力は、単にエラー数や盗塁阻止数などで測定できたりはしない」「CERAは立派に、キャッチャーの能力を判定する重要な基準のひとつだ」






December 17, 2009

さきほど、日本の父子家庭の話をテレビで見た。
なんでも、母子家庭が受けられる給付金や貸付金といった行政サービスを、どういうものか、父子家庭では受けられないために、たいへん経済的に困っている父子家庭がたくさんあるのだそうだ。

なぜ、たかが野球ブログの分際でこんな畑違いのことを書くことにしたかというと、お子さんを3人もった父子家庭の小さい男の子が野球をやっていて、将来の夢を聞かれ、「プロ野球選手」と答えたからだ。お父さんは、生活が苦しい中、定額給付金という制度でもらえたお金で、その野球をやっているお子さんにグローブを買ってあげたのだという。


ブログ主は別にどこの政党とも、テレビ局とも、まったく関係はない。ただ、その子が自分と同じ、野球というスポーツを楽しんでいる仲間だと思うから書くだけのことだ。
彼が将来イチローを越えるような名選手になる可能性だってないわけではないが、別にプロ野球選手になれなくたっていい。グラウンドで頑張った日々を子供たちは忘れないだろうし、人生の糧になる。プロ野球なんて大それた夢を追わなくても、子供とキャッチボールができるだけで、お父さんは仕事を頑張れるかもしれない。

自分が彼らにしてあげられることといったら、こうしてただブログに書いて、こういう制度の不備で苦しんでる野球ファンの子供がいることを、社会の片隅から人に知らせることくらいしかない。


メジャーではロベルト・クレメンテ賞という賞があり、これは慈善活動を熱心に行ったプレーヤーの中から毎年ひとりに授与されている。シアトルからはこれまで3人の選手が受賞を果たしている。
ブログ主は彼ら3人を誇りに思うと偉そうに言えるほど、自分自身が普段何もしていないので、そんな僭越なことを言う権利はない。
また、野球選手だけに社会貢献を押し付ける考えはおかしいとも思う。野球選手が元気でプレーする姿そのものが、最初に挙げた子供たちに、将来の夢を与え、元気をあげているとしたら、野球というものがどれほど夢のある仕事かと思う。そのことだけで、もう十分だ。

ロベルト・クレメンテ賞 - Wikipedia

シアトル・マリナーズの過去の受賞者
1991 ハロルド・レイノルズ Harold Reynolds
2003 ジェイミー・モイヤー Jamie Moyer
2004 エドガー・マルティネス Edgar Martinez






December 16, 2009

注:トレード内容について、当初ソースを2つあげたが、3つ目のソースが確実な内容なので、そちらを参照されたし。
追記ソース(3)
ESPN Buster Olney による説明

Mariners finalize deal with Phils for Lee | phillies.com: News


Welcome クリフ・リー

クリフ・リーのキャリアスタッツ
Cliff Lee Career Statistics | phillies.com: Stats

クリフ・リーの動画検索(MLB公式)
Multimedia Search | MLB.com: Multimedia

クリフ・リー略歴(日本語)
クリフ・リー - Wikipedia

2009ワールドシリーズ、クリフ・リーの
「クール・フライ・キャッチ」&背面ゴロ・キャッチ(動画)

Baseball Video Highlights & Clips | WS 2009 Gm 1: Lee makes two plays look easy - Video | MLB.com: Multimedia

Baseball Video Highlights & Clips | Cliff Lee on "cool" defensive plays in Game 1 - Video | MLB.com: Multimedia



(以下、元記事)

おいおいおいおいおいおい。
こりゃ、もう、うかうかしてられませんぜ(笑)
来シーズンのシアトルのゲームは全試合見る必要がでてくるかもしれないねぇ(笑)

他のメディアではほとんど触れることがないが、このブログで何度となく触れてきた、あのサイ・ヤング賞投手クリフ・リーが、シアトル、フィラデルフィア、トロントの三角トレード、オークランドのからんだ複雑なトレードでシアトルにやってくることになる、らしい。先だってのショーン・フィギンズに続く朗報である。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:クリフ・リー関連(ビクター・マルチネス含む)

このトレードは動きの少なかった大物2人のからむビッグ・トレード。というのも、最近移籍の噂の絶えなかったトロントの大投手ロイ・ハラデイと、今年クリーブランドからフィラデルフィアに移籍してワールドシリーズに出たばかりのサイ・ヤング賞投手クリフ・リーという、メジャーでも大物中の大物といえる投手が、2人もからむからだ。


ソース(1)
ESPN Jayson Starkによる説明
 →不正確
Sources: Roy Halladay to Philadelphia Phillies, Cliff Lee to Seattle Mariners deal close - ESPN

クリフ・リーのトレードの図式 by ESPN Jason Stark

シアトル
GET クリフ・リー(from PHI)
OUT 右投手フィリップ・オーモント(to TOR)

フィラデルフィア
GET ロイ・ハラデイ(from TOR)
OUT クリフ・リー(to SEA)、2人のプロスペクト(キャッチャーTravis d'Arnaud (確定)、外野手のMichael Taylor?)(to TOR)

トロント
GET オーモント(from SEA) 2人のプロスペクト(キャッチャーTravis d'Arnaud (確定)、外野手のMichael Taylor?)(from PHI)
OUT ロイ・ハラデイ(to PHI)

ESPNJason Stark (Jayson Stark (jaysonst) on Twitter) によれば、シアトルからフィリップ・オーモントを獲得するのはトロントになっており、トロントの得る見返りも十分。次に挙げるSI.comの説明より辻褄のあう話になっている。
ただ、この説明だと、シアトルの放出分が少なすぎる。どこかで金銭的な解決が図られているのかもしれないし、契約年数が長いであろうハラデイと、契約年数が短いクリフ・リーの、契約年数でのバランスかもしれない。(つまり、クリフ・リーはシアトルに長い契約を望んでいないかもしれない、ということ)


別ソース(2)SI.comの説明 →不正確
Roy Halladay to the Phillies at center of three-team mega-trade - MLB - SI.com

シアトル
IN クリフ・リー(from PHI)
OUT フィリップ・オーモント+誰か(to PHI)

SI.comの記事によれば、シアトルがフィラデルフィアに放出するプロスペクトは、右投手のカナディアンフィリップ・オーモントが決定の模様で、他にも選手を放出するといい、いまのところ、ソーンダースモローなどの名前があがっているようだ、と書かれている。
ESPN、SI.comともに、シアトルがトロントにオーモントを放出するのは確定と書いているだが、オーモント以外のプロスペクトをトロントに提供するのは、ESPNではシアトルではなく、フィラデルフィアになっており、情報が混乱している。
もしSI.comの言うようにソーンダースが放出されることになれば、シアトルはどこかでレフトを守れる選手を獲得しなければならないことになる。

フィラデルフィア
IN ロイ・ハラデイ(from TOR)、プロスペクト(from SEA)
Philadelphia, which would also get prospects from Seattle
ソースは上記SI.comのリンク
OUT クリフ・リー(to SEA)、プロスペクト(to TOR)

トロント
IN プロスペクト(from PHI) ?(from SEA)
OUT ロイ・ハラデイ(to PHI)

上のリストを見るとわかることだが、もしSI.comの説明をマトモにとると仮定すると、トロントは大投手ハラデイ放出するにもかかわらず、シアトルとフィラデルフィアの2チームから得る見返りが少なすぎて、トロント側の損失が大きすぎる。損得勘定からいうと、シアトルからプロスペクトを獲得するのでなければ、勘定があわない。
つまり、この三角トレードの細部はまだ情報が錯綜しているように、まだ決まっておらず、大筋が決まっただけらしい、ということになる。
もしかすると、SI.com説では、シアトルからフィラデルフィアに行くプロスペクトは、フィラデルフィアを経由して、トロントに行くのかもしれないが、そこはまだよくわからない。


追記
ソース(3)
 →正確
ESPN Buster Olney による説明
Sources: Roy Halladay, Philadelphia Phillies agree on deal - ESPN
Buster Olneyは、ESPN The Magazineのシニア・ライター。Jayson Starkなどの記事をベースに書き起こしたものらしい。
フィラデルフィア GET ハラデイ+プロスペクト3名+キャッシュ
RHP Roy Halladay (from Toronto)
RHP Phillippe Aumont (from Seattle)
OF Tyson Gillies (from Seattle)
RHP Juan Ramirez (from Seattle)
$6 million cash (from Toronto)

シアトル GET クリフ・リー
LHP Cliff Lee (from Philadelphia)

トロント GET プロスペクト3名
C Travis d'Arnaud (from Philadelphia)
RHP Kyle Drabek (from Philadelphia)
1B/3B Brett Wallace (from Oakland)

オークランド GET プロスペクト1名
OF Michael Taylor (from Philadelphia via Toronto)



疫病神のコネ捕手がいなくなったシアトルがますますパワーアップしていく(笑)城島がいかにシアトルの足かせになっていたかが、よーくわかる。






December 15, 2009

Rob Neyer: Selecting the top 100 players of the decade - ESPN

順位を全部挙げて転載してしまっては、選んだ本人に失礼というより、リンクページを見る楽しみがなくなってしまうだろうから、あえて挙げない(笑)クリフ・リーも、グレインキーも、リンスカムも、クリス・カーペンターも入ってないんだが、この記者、大丈夫だろか?(笑)

ちなみに、イチローは・・・・・。(笑)

75位に、Jarrod Washburn、ウオッシュバーンが入っているのが、なんだかうれしい限り。






December 11, 2009

どうでもいい話なのだが、シアトルに新加入した「ショーン」・フィギンズの名前表記を、どういうものか、サンケイスポーツや日刊スポーツはじめ、多くの日本の新聞では、「チョーン」・フィギンズと表記しているようだ。
チョーン フィギンズ - Google ニュース


だがそれは間違い。ローマ字読みでもしてるのか、としか、いいようがない(笑)
チーム公式サイトのフィギンズのバイオグラフィにも、下記のように明記されている。(どういうわけか、3度も繰り返し説明してある(笑)よほど間違われることが多いのだろう(笑))

Desmond DeChone (Chone) Figgins (first name is pronounced 'SHAWN')...Desmond DeChone (Chone) Figgins (first name is pronounced 'SHAWN')...Desmond DeChone (Chone) Figgins (first name is pronounced 'SHAWN')

出展:Chone Figgins: Biography and Career Highlights | Mariners.com: Players(太字はブログによる)


耳で聞かないと確信が持てない人は、単語を入力すると発音を音で聞かせてくれる便利なサイトがあるから、実際にshawnという単語の発音を聞くといい。これは、アメリカでも発音がまちまちなNYYのテシェイラなどとは違って、「ショーン」としか書きようがない。
Pronunciation of shawn - pronounce shawn correctly in English.






December 09, 2009

ショーン・フィギンズの加入で沸き返るシアトルファンだが、誰しも気になる来シーズンの打順、あと守備位置について、フィギンズ自身のインタビューで、彼自身の口から「2番、セカンド」という言葉が出たらしい。
フィギンズのサードがないってことは、ベルトレ、ロペス、ビル・ホール、ハナハンなどの、内野手たちの処遇がいったいどうなるのか。フィギンズはこれでぐっすり眠れるだろうが、これでしばらくシアトルファンはゆっくり眠れない(笑)

詳しくは下記のリンクへ。

Mariners Blog | Chone Figgins ready to bat second and play second if he has to | Seattle Times Newspaper

Figgins: 'I'd be honored hitting behind Ichiro'


それにしても、フィギンズ、血液検査の結果が出て正式にマリナーズの一員になる前の晩、気になって眠れなかったらしい。かわいいやつ(笑)
"It was pretty nervewracking last night to try to sleep and have to get on a plane the next day and not be able to get on the phone with anybody to get the results,'' Figgins said.

フィギンズはイチローの後の2番という仕事について、a little more patient at the plateと、patient(忍耐)という言葉を使って説明している。城島、セクソン、ベタンコートはじめ、何も考えずにバットを振っているかつてのダメダメ扇風機ばかりだったバベシ時代の打者たちと違って、よく野球全体が見えている。
さすが、知将ソーシアに鍛えられたクレバーな選手だけはある。






December 05, 2009

Figgins, Mariners close to deal | MLB.com: News

LAAのショーン・フィギンズとシアトルが契約間近らしい。
(彼の名前表記だが、Chone Figgins Stats, Bio, Photos, Highlights | Mariners.com: Teamに、pronounced 'Shawn'と明記されている。「チョーン」・フィギンズではない)
天才イチロー快足フィギンズの1、2番・・・。誰だってワクワクしないわけにはいかない。城島がいなくなって、ようやくシアトルも厄払いしたなと、本当に思える補強がやっときた感じ。シアトルがやっと「正常化」していく。
これもコネ捕手が日本に逃げ帰ってくれて、無駄なカネを本当に意味のあることに使えるようになったきたおかげ。補強だけでなく、来シーズンは、投手陣全体にも「シアトル正常化効果」は、「ERA向上」みたいな形で恩恵がもたらされることだろう。

もともと「打てない、守れない、走れないコネ捕手城島は日本に帰れ派」なだけでなく、
「打てない、サラリー高すぎのショート、ジャック・ウィルソン要らない派」
「打てないのにレギュラーユーティリティ、ビル・ホール要らない派」
「守れない、たいして打てない、グリフィー要らない派」

これらを全部兼ねている(笑)自分としては、打てて、守れて(ショートも、サードも守れる)、走れるショーン・フィギンズあたり獲れるのなら、なぜ最初にそっちから手をつけないのだ、と、ちょっとイライラはするが、うれしいニュースだ。
フィギンズはなんせ、走れて、サード、ショート、セカンドはじめ、内外野、あちこち守れる。おまけにシアトルに欠けていたスイッチヒッターでもある。シアトルが欲しかったプレー要素を、ひとりでいくつも兼ね備えているわけだ。
ショーン・フィギンズ - Wikipedia

サラリーは4年3600万ドルくらいだそうだが、こういう欲しい要素をあわせもったプレーヤーにカネをかけるのは、非常に納得がいく。フィギンズの契約を3年あたりで計算すると、3年2700万ドルくらいなのだろうが、あのコネ捕手がコネで獲得したのが3年2400万ドルの契約だから、いかに異常だったかがわかる。

守備だけしかできないプレーヤーに500万ドルとか、セカンドに送球するくらいしか能の無い捕手に800万ドルとか、フル出場できないDHしかできない元スターに200万ドル、300万ドルとか、ほんとうに意味がない。






December 01, 2009

冬の到来とともにマリナーズにまつわるひとつの物語が終わりを告げた。Jon Shields氏のBleeding Blue and Tealである。山里の村落が雪に閉ざされるかのような新聞不況でSPIが潰れた今年、こんどはBleeding Blue and Tealが去っていく。
Bleeding Blue and Teal | Pro Ball NW

彼がこのブログを始めたのは、2007年10月だという。このdamejimaブログは2008年5月からだから、半年くらい先輩になる。Bleeding Blue and Tealはなにか、昔から家にあったよく馴染んだ食器や家具のように、もっともっとずっと前からやっているサイトのような気がしていたのは、気のせいだったようだ。

ブログ主Jonが、なぜ止めようという気になったのか、なんとなくブログ閉鎖の文面を読まなくてもわかる気がした。ブログもやっていると、一気に疲れがくることがあるものだ。
一度彼はブログタイトルを変えている。たぶん自分の中のやる気というか、熱、みたいなものを、もう一度、熱したかったのだろう。

しかし、一度冷えたオーブンはなかなか温まらないものだ。ブログをやっている者として、よくわかる。


このブログにしても、いままで投稿した記事数は、いま見たら、323あった。毎日書いても1年かかるわけだ。シーズンオフは書くペースが落ちるわけだから、シーズン中はそれこそ毎日でも書いている計算になる。どこからそんな熱意が沸いてくるのか、自分でもよくはわからない。Jon Sieldsはどのくらいの数の記事を書いたのだろう。そして、記事に書かないところで、どんなことを感じて毎日を暮らしていたのか。


とにもかくにも、お疲れ様。Jon。
たまには、スタジアムでビールを飲みながら、好きなプレーヤーの名前を書いたプレートでも大きく掲げて大声を出すのもいいんじゃないかな。

僕は、彼がどのプレーヤーが心の底から好きで、誰が嫌いなのか、最後までわからなかった。そういう良識ある筆致がBleeding Blue and Tealのスタイルなのだろうし、それがシアトル市民に広く受け入れられてきた理由でもあるだろう。
まさに、好きなものはとことん好きで、嫌いなものはとことん嫌いと書くこのサイトとは正反対だった気がする。(苦笑)

さぁ。寒い夜だ。
ジャック・ダニエルでも飲もう。






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  • 2013年11月28日、『父親とベースボール』 (9)1920年代における古参の白人移民と新参の白人移民との間の軋轢 ヘンリー・フォード所有のThe Dearborn Independent紙によるレッドソックスオーナーHarry Frazeeへの攻撃の新解釈
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年6月1日、あまりにも不活性で地味な旧ヤンキースタジアム跡地利用。「スタジアム周辺の駐車場の採算悪化」は、駐車場の供給過剰と料金の高さの問題であり、観客動員の問題ではない。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年6月29日、『父親とベースボール』 (1)星一徹とケン・バーンズに学ぶ 『ベースボールにおける父親の重み』。



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