May 2010

May 31, 2010

本当に腹が立つ。

今日は指名で罵倒させてもらうことにする。
ズレンシック。あんたはどうしてそう、モノを見る目がないのだ? ワカマツについては、もはや何も言いたくない。

2ゲーム連続でブルペン投手がサヨナラホームランを浴び、LAAに連敗。
あまりにも不調だった打線が、打撃コーチを変え、もはや現役でいる理由のないグリフィーをスタメンからはずしたことなどをきっかけに復調をみせてきて、このカードは敵地スイープできる可能性すらあった。

だが。またも「サヨナラ地獄」に逆戻りだ。
この「城島問題」を長年放置してきた合理性の無さ過ぎるチームが負け続けることにすら耐性ができていたはずのブログ主ですら、昨日今日の「原因のわかりすぎた悲惨な負けっぷり」には、ひさびさに顔が紅潮するほどアタマにきた。
Seattle Mariners at Los Angeles Angels - May 30, 2010 | MLB.com Gameday


メジャーのベンチ入り枠、ロスターについてちょっと説明しておこうと思う。
こんな基本的な話、わかりきっているのは重々承知だ。だが、こんなことでも書いてなけりゃ、とてもじゃないがイライラして、今日の最悪なゲームのことなど語ることはできない。
それほど酷いゲームだった。


開幕時はアクティブ・ロスター(25人)
MLBのチームで、開幕ベンチに入れてゲームに出られる人数は25人。アクティブ・ロスター Active Rosterと呼ばれ、この25人で開幕から8月31日までのシーズンを戦う。チームとメジャー契約できるのは40人だが、この40人全員がアクティブ・ロスターになれるのではない。
日本のメジャーファンはよく会話の中で短縮して「ロスター」と表現するが、9月以降でもないかぎり、普通はこの25人枠、アクティブ・ロスターのことを指す。(ちなみに日本のプロ野球では28人がベンチに入れて、出場できるのは25人)


「ロスター」のカタカナ表記の間違い
rosterはアメリカ英語でもともと「名簿」という意味で、野球でいうなら「1軍選手の登録名簿」とでもいう意味あいになる。
このrosterという言葉、どういうものか、日本語のカタカナ表記するときに、「ロスター」と書くのでなく、「ロスター」と、音引き(=カタカナなどで音を伸ばして発音するのを、メディア用語でこう言う)を間に挟みこんで書く人がたくさんいる。
だが、「ロスター」では、「(コーヒー豆などを)炒る」roasterという意味になってしまう。
ロースターとロスターでは、意味もスペルも違うし、発音も違う。実際、下のリンクをクリックして、自分の耳で実際に聞きくらべて確かめてみたらいい。
roster ロスター
roaster ロースター


ロスターの発音が耳で聞けるサイト
Pronunciation of roster - how to pronounce roster correctly.
ロースターの発音が耳で聞けるサイト
Pronunciation of roaster - how to pronounce roaster correctly.


9月以降は「40人ロスター」
ポストシーズン(プレーオフ)を控えた秋9月に入ると、開幕時には25人に限られていたベンチ入り選手枠が拡大され、40人枠の選手がベンチ入りできるようになる。「9月」を意味する単語を使って「セプテンバー・コールアップ September Call Up」という。
(ただしポストシーズンに出場できるのは、8月31日時点でアクティブ・ロスターだった選手のみ。25人枠に登録されていなければ出られない)
9月になるとポストシーズン出場が既に絶望的なチームなどがマイナーから有望選手を上げてきて試合に起用したりするのは、このロスター拡大制度を利用して、翌年のシーズンに向けてテストしたり、経験を積ませたりするわけだ。


オプション、ウェーバー、ルール5、故障者リスト
ただ、地区下位に低迷するチームがアクティブ・ロスターを入れ替えることでチームの現状を打開したいと考えたとしても、制度の制約もあることから、まるっきり好きなように選手を入れ替えてチーム改造できるわけではない。

たとえばウェーバーという制度がある。
25人枠の不調な選手をマイナーに落とすといっても、40人枠の外へ移動するような場合、ウェーバーを通さなくてはならない。
これは「公示期間に他球団に獲得意思があれば、その選手を獲得できてしまう」という公示制度だから、「今は絶不調だとしても、後で復調したら使いたいとチームが考える選手」の場合、「ウェーバーにかける」わけにはいかない。
また逆に、いま40人枠の外にビックリするほど絶好調な若手がいたとしても、彼をメジャーのベンチに入れて使うためには、40人枠の誰かをウェーバーにかけるリスクを負わなくてはならない。

またベンチ入り選手の入れ替えにとって、「オプション切れ」も壁になることがある。
マイナーオプションは、チームが3シーズンの間、選手をアクティブ・ロスターと40人ロスターの間を自由に行ったり来たりさせることのできる権利だが、「オプションが切れた」選手は25人枠から40人枠に移動させるには、ウェーバーを通さなければならない。
また40人枠からはずすときにはルール5ドラフト Rule 5 draftが適用されるため、チームはその選手を失う可能性がでてくる。

例えば、いま不調の先発投手ローランドスミスをベンチに置いたまま、飼い殺しのような状態になっているのも、このオプション切れの問題からきている。
彼はオプションが切れているため、チームは仮に彼をマイナーで調整させて復調させたいとしても、下には落とせない。オプションの切れた選手の場合、25人枠から40人枠に移すにはウェーバーにかけなければならないからだ。(オプションが残っていれば移せる)
かといって、シアトルはローランドスミスをブルペン投手として使いつつ調整させる方法をとるのか、というと、そうでもない。
彼を先発投手として大成させたいという思惑がある今の首脳陣たちにしてみれば、むやみに彼をブルペン投手として酷使してダメにするわけにはいかないと考えているような感じがある。
だからローランドスミスは、いちおう建前としてはブルペン投手としてベンチにはいるものの、他のリリーフほど頻繁すぎる登板は課せられていない。困ったものだ。今日のゲームでも彼は投げていない。

こうした制度上の制約をすりぬけるための方法として、DL、つまり故障者リスト制度を上手に使う、という手もあるわけだが、馬鹿正直なのかなんなのか、シアトルは故障者リストを積極的に活用しようとしない。


ベンチにぶらさがったままのローランドスミス以上に今のブルペンの状況を悪化させた悪政のひとつが、ブラッドリーが例のカウンセリングから復帰してきたときに、チームがとった選手選択だ。
何度も説明し、日本のシアトルファンの多くが呆れていることだが、このチームは野手のブラッドリー復帰にあたって、ダブついた野手を25人枠からはずすのではなく、ただでさえ火の車なブルペンから、投手のショーン・ホワイトをマイナー送りにしてしまったのである。

さらには、ベンチには不調というより、肉体的な衰えからいまや代打要員でしかなくなったグリフィーがいる。彼がベンチにいることで、ロスター枠は一人分無駄になっている。DH要員はマイク・スウィニーと、ブラッドリーと、2人いるだけでも多いのに、3人もいるのである。


「もともとブルペン投手の数が足りないし、左右も偏っていた。また、いいブルペン投手がいない。そのくせ、リリーフもクローザーも酷使して、不調のまま使い続いている。その結果、リリーフがゲームの中盤を支えきれないし、クローザーはしょっちゅうサヨナラ負けを喫し続けている」
目の前にそういう根本的な問題があるにもかかわらず、チームのやったことといえば、どうだ。
「新しいキャッチャーを連れてくる」
開いたクチがふさがらない。

この際だからはっきりしておこう。

今日の先発捕手はアルフォンゾとかいう新しい選手だったが、今のチームの低迷ぶりは、アメリカのヒステリックで偏見だらけなブロガーの言うように、別にロブ・ジョンソンの打撃のせいでも、彼のパスボールの多さのせいでもない。彼は守備型のキャッチャーであり、チーム防御率はそれほど悪化などしていない。
ロブ・ジョンソンをスケープゴートにしても、チームの低迷は改善できるわけがない。それくらい、今日のゲームを見てわからないものか?



改善すべき点のプライオリティはもっと他にある。

ダブついた野手をロスターからはずし、足りない投手を増やし、不調の投手たちには時間と調整の場所を与えて復調させるべき。(例えばケリーを一時的にクローザーにするとか)そういうごく平凡な対策を、なぜ普通にやれないのか。
ロスターを再編するといっても、いくつかの点で制度や契約上の制約があるのはわかる。だが、もうそんなことを言ってる場合ではないだろう。
シアトルはいい加減、硬直しきったロスター構成のゆがみを正すべきだ。対策に着手するのがいつもいつも遅すぎるし、手をつけるポイントが、いつもあまりにも的を外れている。






May 29, 2010

ゲームはまだ終わっていないが、試合の勝ち負けがどうであれ、好打者の多いエンゼルス打線に10三振させてしまうのだから、クリフ・リーの投球術、やはりたいしたものだ。特にクリーンアップに6三振なのだから、失点はしたが内容は本当に素晴らしい。

Seattle Mariners at Los Angeles Angels - May 28, 2010 | MLB.com Gameday



これぞクリフ・リーの投球術という感じのゲームだ。
カーブの良さもさることながら、エンゼルス打線に要所で投げている高めの球が、非常に効果をあげている。
知っての通り、クリフ・リーのストレートは早くはなく、剛球を誇るという速球派投手ではけしてない。だが、3-0というカウントでも慌てることなく、落ち着いて打者を処理してしまうあたり、やはり投球術においてそこらの新人君とは格が違う。

投球術、というと、「とにかく低めに投げること」と思い込みがちだが、このブログでも何度も取り上げてきたように、低めのタマに強い打者だらけのメジャーでは、高めの球を効果的に使うことは十分に戦略として重要だ。

例えば、カーブを有効に使いたい投手にとっては、ストレートを低めに集めてばかりいるのでは、打者に球筋を読まれてしまう。ストレートをボールになるように高めに投げておくことも、カーブの有効性を高めるひとつのアイデアとして、メジャーでは研究が進んでいる。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(4)「低め」とかいう迷信 研究例:カーブを有効にする「高めのストレート」

また、例えばテキサスの打者のホットゾーン(=ストライクゾーンのどのコースを、どのくらいの割合でヒットしているか)をみると、このチームのほとんどの打者が「低い球」に対しては驚異的な打率を残している一方で、「高めの球」に対しては対照的に打てていないことがわかる。
2009シーズンの最終戦でロブ・ジョンソンは初球に高めの球から入ることで、強打者の揃うテキサス打線を翻弄した。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:最終テキサス戦にみるロブ・ジョンソンの「引き出し」の豊かさ (1)初球に高めストレートから入る






May 23, 2010

2010シーズン開幕から2ヶ月足らずだが、日本版インターリーグであるプロ野球交流戦が始まって阪神が連敗しだしたことで、ダメ捕手城島のダメっぷり、(もちろん打撃の内容なども相変わらず酷いものだし、盗塁阻止もお粗末な話だが)特にリードに関する発言が、関係者の間でもファンの間でも目立ってきているらしく、いちおう簡単にまとめておく。
どうせ、こんなめんどくさい作業、誰もやらないだろうし、ブログ主だってだいぶめんどくさくなってきたが、なりゆき的にしかたがない(笑)
城島株急降下、期待はずれのバッティング課題克服なるか? - 夕刊フジ - Yahoo!スポーツ
城島“天敵”に4盗塁許し痛恨失策で連敗…阪神:プロ野球:野球:スポーツ報知大阪版

ダメ捕手に関する情報集めは、ブログ主も、もうよほど暇なときでないとやらないし、やるにしても、まとめて一度にやるようにしている。理由は簡単。それが解説者であれ、ファンであれ、あらためて誰かの意見など見なくても、とっくに結論はわかりきっているからで、また、大半のポイントはとっくの昔にこのブログで書き切っているからだ。
阪神でこれから何が起きようと、あらためて驚くことはまったく無い。下にまとめた事例なども、どれもこれも起こるべくして起きていることばかりで、つまらないにも程がある。

「城島問題」の存在を初めてネット上で指摘したのは2007年ごろだったと思うが、当初はシアトルファンですら大多数が「城島問題」の存在自体認めようとしなかった。そういう頑迷な野球ファンは、「城島問題」の存在を認めようとしないクセに、その一方では、よく「なぜ投手陣が一斉に調子を崩すのか?」なーんてことを意味なく議論したものだ(笑)なにもかもが遠い昔の笑い話だ。
阪神における城島問題は、それを分析する必要も、誰かに説明して自分の意見を説得する必要も、まったく感じない。もうそんなわかりきったことにアタマも時間も使う必要性をまるで感じないのである。事実をまとめる程度で十分だ。

城島がメジャーにいた間、日本の野球関係者とファンが、ダメ捕手城島のダメさ加減がわからなかった理由のひとつは、「日本での生活時間帯とズレるメジャーの野球をあまり見ない」という、なんとも単純なところに、理由のひとつがあった。まぁ、よほど関心のあるヒトでなければ、年間100試合以上もシアトルのゲームを映像として追いかけない。

だが今は違う。
メジャー在籍時のように遠いアメリカの出来事を、自分の目で見てもいない人間が語ったり、盲目的に擁護する時代にピリオドが打たれて、いまは毎週毎日、阪神の「いま、まさに目の前にある現実」として、ダメ捕手のダメぶりが毎日のように映像として晒され続け、突きつけられ、100万人単位のヒトがそれを嫌というほど目に焼きつけさせられ続けるのである。
これがあと数年続くらしい(笑)ご愁傷様。
シアトル在籍時にはダメ捕手の失敗のサンプルは、自分でまとめない限り誰も集めなかったものだが、今年などは、集めるもなにも、毎日のように掃いて捨てるほどネット上に蓄積され続けている。こう多くては集めきれるわけがない(笑)

もし、これほど数多くの失敗例を見ても城島というプレーヤーがいかにダメか気がつかないとすれば、その人はもともと物事すべてを見る目がない、それだけのことだ。そういう見る目の無い人を相手にする必要など、微塵も無い。


発端:「初球ストライク宣言」
日本に逃げ帰ったダメ捕手のダメっぶり本格発揮の予兆が、これ。「ダメ捕手 初球ストライク宣言」。もちろん、この宣言以降、阪神がどういう目にあうかくらい、2010年3月当時からとっくに予想できた。だから、あえてブログ記事になどしなかった。
本当にそんなことをやるのか?と疑心暗鬼になった日本のスポーツ紙の記者から開幕前に質問され、城島はなりゆきで「あれは撒き餌ですよ」発言などして誤魔化してみせたが、本番のシーズンでは、「初球ストライクとみせかけて、実際には違うリードをして、打者を煙に巻く」どころか、本当に「初球ストライク」を実行して打たれ続けてくれるのだから、対戦相手にしてみれば、「まさか本当にやるとは」と、さぞかしびっくりしたことだろう(笑)
城島、OP戦初球ストライク義務化/タイガース/デイリースポーツonline
「僕が受けるときはまずストライクを投げさせる。それは監督に話をして了承をもらった」と明かした城島。


非常識な初球ストライク宣言の結果(笑):
「4月、初球被弾の毎日」

4月6〜8日の巨人戦で計30安打のうち11安打が初球
4月8日 巨人戦 新人長野 初球3ラン
原監督も絶賛!長野特大2号3ランに城島から盗塁も決めた:野球特集:スポーツ報知
4月9日 ヤクルト戦 ガイエルに逆転3ラン(4球目)
城島、痛恨の被弾に「キャッチャーのせい」(スポーツナビ) - Yahoo!ニュース
4月15日 巨人戦 坂本 初球満塁HR
スポーツナビ|野球|プロ野球| 巨人 vs. 阪神 [2010年4月15日]
4月17日 横浜戦 スレッジ カスティーヨ 2者連続初球被弾
城島、魔の東京遠征…4戦9被弾/主要ニュース速報/デイリースポーツonline
5月4日 中日戦 ブランコ、和田 連続初球被弾
城島「久保の失投ではない」
初球連続被弾…城島悔しナゴヤD5連敗 - 野球ニュース : nikkansports.com


交流戦でチーム成績は急降下:
「5月、対戦相手に手の内読まれまくりの毎日」

この月に増えたのが、ボール先行から苦し紛れにストライクを置きにいってホームラン被弾(笑)そういうありがちなミスを避けるために「初球ストライク宣言」をしたんじゃないのか?(笑)
5月12日・13日 日本ハム戦 2日続けて稲葉に打たれ、カード連敗
Yahoo!プロ野球 - 2010年5月12日 阪神vs.日本ハム
Yahoo!プロ野球 - 2010年5月13日 阪神vs.日本ハム
5月16日 楽天戦 2ボールから草野に3ラン 完封負け
Yahoo!プロ野球 - 2010年5月16日 阪神vs.楽天
5月19日 ソフトバンク戦 オーティズ、芝原、多村 連続初球被弾
オーティズ談「前日の対戦で内角を攻めてくるのも分かっていた」
城島リード粉砕 3発 オズ!柴原!!多村!!! / 福岡ソフトバンクホークス / 西スポ・西日本新聞スポーツ
大阪ダービーを前に、オリックス岡田監督
今季加わった城島についてもリサーチ済みだ。「(リードが)はっきりしてるからな。初球を3発打たれてるやん。」
オリックス・岡田監督、城島バッサリ! (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM
5月22日 オリックス戦 阪神が放出したバルディリスに3ボールから勝ち越しホームラン被弾 カード連敗
真弓監督赤っ恥!阪神、オリックスに連敗 (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM


そんなダメ捕手のダメリードに
関係者・ファンの批判コメント集

当事者の真弓監督、4月中日戦の初球連続被弾で
「よくやられている。ちょっと考え方、攻め方を考えないといけない」と珍しく配球面に苦言を呈した。「
久保2発被弾…真弓監督「攻め方を考えないと」(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

チームメイトの金本(某掲示板書き込みより)
830 名前:代打名無し@実況は野球ch板で[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 01:56:58 ID:vpUZKsLv0
福岡RKBラジオで解説やってる浜名(金本と東北福祉大の同期)がヤフドの阪神-ソフバン戦の前夜に金本と飯を食ったときの話を紹介していた。
(金本の話をラジオで紹介する)浜名「ベンチから城島の配球を予想してるけど8割5分は当たる。ちょっと単調だね。」(と、金本が言っていた:ブログ注)
アナウンサー「本当?」
浜名「マジマジ」
(オリジナルの書き込みを5月23日一部修正。修正ソースは以下。896 名前:代打名無し@実況は野球ch板で[sage] 投稿日:2010/05/23(日) 22:56:35 ID:wNUxd/1I0
>>830
それ聞いてたが「本当」って聞いたのはアナ、「マジマジ」が浜名)

昨シーズン引退した赤星がラジオ解説で
「彼(=城島:ブログ注)には悪いけど、セカンド送球時にサード側に送球がそれるキャッチャーって、いくら肩が強くても余裕でセーフになるから、怖くもなんともないんですよね
阪神OBの評論家・福間納氏
「城島と投手との呼吸が合っていないと感じる場面がある。内角を過剰に意識しているからか、たとえば2ストライクから内角球を要求する場面が目立つ。これは死球のリスクも大きい。去る11日のヤクルト戦では、二回に下柳が飯原に死球を与え、満塁のピンチを招いた。」
元阪神監督・現オリックス監督の岡田氏
今季加わった城島についてもリサーチ済みだ。「(リードが)はっきりしてるからな。初球を3発打たれてるやん」。
オリックス・岡田監督、城島バッサリ! (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM
元ヤクルト広澤克実氏のブログ
「特に気になったのは、キャチャー城島の初球の入り方だよ。今季タイガースの被本塁打は合計36本、その内初球の本塁打が、13本と断トツに多い。」
ソフトバンクに大敗、前夜の強さは何処へ???|広澤克実オフィシャルブログ「トラさんのちょっと虎話」Powered by Ameba
阪神ネタで飯を食うタレント・ダンカンの新聞コラム
アーチ許す城島のリード…
【ダンカン】アーチ許す城島のリード… - 野球 - SANSPO.COM


次々と責任をとらされるベテラン投手たち
安藤 4月25日記事 2軍落ち
時事ドットコム:不振の安藤、2軍落ち=プロ野球・阪神
久保田 5月20日 2軍落ち
時事ドットコム:不調の久保田、2軍落ち=プロ野球・阪神
下柳 5月15日登録抹消、調整
阪神・下柳、登録抹消…24日背水登板へ (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM
→その「背水登板」の結果は「敗戦」
Yahoo!プロ野球 - 2010年5月26日 阪神vs.西武


2軍落ちだらけのベテランにかわって先発投手に昇格し
「さっそくダメ捕手のダメリードの犠牲になった」2線級投手たち

上園
5月19日 ソフトバンク戦 オーティズ、柴原、多村 連続初球被弾
オーティズ「前日の対戦で内角を攻めてくるのも分かっていた」
城島リード粉砕 3発 オズ!柴原!!多村!!! / 福岡ソフトバンクホークス / 西スポ・西日本新聞スポーツ

【プロ野球】交流戦でパが好調 好投手を積極打法で強力援護  - MSN産経ニュース
上園、城島の阪神バッテリーはオーティズに先制弾、柴原にも一発を浴びたが、いずれも打たれたのは初球。ストライクから入ることが多い城島のリードがパの積極打法の餌食になったかたちだ。


元阪神監督のオリックス岡田監督
今季加わった城島についてもリサーチ済みだ。「(リードが)はっきりしてるからな。初球を3発打たれてるやん」
オリックス・岡田監督、城島バッサリ! (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM
5月22日 オリックス戦 放出したバルディリスに3ボールから勝ち越しホームラン被弾
真弓監督赤っ恥!阪神、オリックスに連敗 (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM
元阪神監督の吉田義男氏(メディア解説時のコメント)
城島君じゃ鶴投手の良さを引き出せないですね・・」「矢野君と言う素晴らしいキャッチャーが居るんですから、彼から学ぶべきトコ・・」


6月1日 楽天戦9回裏
鉄平2アウト1,3塁の1-1からセンターへサヨナラタイムリー
Yahoo!プロ野球 - 2010年6月1日 楽天vs.阪神
6月9日 西武戦9回裏
片岡片岡 2アウト2塁の2-3からレフトへのサヨナラタイムリー
Yahoo!プロ野球 - 2010年6月9日 西武vs.阪神
6月13日 ロッテ戦延長10回裏
藤川球児が初球ストレートをサヨナラホームラン被弾
Yahoo!プロ野球 - 2010年6月13日 ロッテvs.阪神 一球速報






May 19, 2010

前の記事にひき続いて、某巨大掲示板の興味深いデータをもうひとつ記録に残そうと思う。
これもまた、今シーズンのシアトルのアンバランスすぎる不合理なチーム状態を示すデータ、ということになる。

989 名前:名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2010/05/19(水) 17:59:26 ID:cDazFpUJ [38/39]

1. Fister SEA 0.94(3勝1敗)
2. Braden OAK 0.96
3. Marcum TOR 0.97
4. Hughes NYY 0.98
4. Vargas SEA 0.98(3勝2敗)

ESPN 2010年ア・リーグWHIPランキング
(2010年5月18日現在 ブログ側で添付)

ア・リーグWHIPランキング(2010年5月18日現在)

WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)というデータは、「投手が与えた四球と被安打数の、イニングあたりの数」。デッドボールやエラーによる出塁は含まれない。2009シーズンにウオッシュバーンがMLB全体のWHIPランキングのトップを走っていた時期があり、このブログでも何度も挙げた。
WHIP (野球) - Wikipedia

2010年WHIPランキング(ESPN)
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年7月23日、ウオッシュバーン、ついにWHIPア・リーグトップに立つ。7回QS、4連勝の8勝目でERAは2.71に上昇。ゲーム後、彼は初めて自らハッキリと「チームに残りたい」と強く意思表明した。ロブ・ジョンソンは先発ゲーム8連勝。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年8月4日、ウオッシュバーン、7月のア・リーグPitcher of Month受賞!ロブ・ジョンソンは6月ヘルナンデスに続き2ヶ月連続で月間最優秀投手を輩出、キャッチャーとしての揺るぎない優秀さを証明した。


現在のWHIPランキングでベスト5に入った投手たちのうち、シアトル以外の投手たちの横顔をみてみる。

WHIPランキング2位のダラス・ブレイデンは、もちろん、この5月9日にメジャー17人目の完全試合を達成したオークランドの主力左腕。
WHIPの数値が素晴らしいにもかかわらず、ERAは3.50と、WHIP上位5人の中で最も悪い。完全試合の前の試合も、後の試合も負け投手になっているように、好不調の波が大きいタイプだ。
K/BBは4.13で、5人の投手の中ではひとり抜けている。とにかく四球を出さないことが、彼のWHIPの高さにつながっているようだ。
だからブレイデンは、ハラデイリンスカムのような、勝ちだけを積み重ねてサイ・ヤング賞を争うような大投手タイプではない。むしろ、12勝10敗とか、13勝11敗とかの成績でシーズンを乗り切ってくれる典型的なイニング・イーターだ。チームにとってはありがたい存在である。
Dallas Braden Stats, News, Photos - Oakland Athletics - ESPN

WHIP上位5投手のERA
Doug Fister 1.72
Dallas Braden 3.50
Shaun Marcum 2.61
Phil Hughes 2.25
Jason Vargas 2.93


WHIPランキング3位のショーン・マーカムは、トロント・ブルージェイズの技巧派の右腕で、開幕投手。トロントのエースだった大投手ロイ・ハラデイがフィリーズに移籍したことで、今年の開幕投手を務めた。5月に入って味方のRS(Run Support Average)も上がってきて、現在3連勝中と、ノッてきている。
Shaun Marcum Stats, News, Photos - Toronto Blue Jays - ESPN

WHIPランキング4位のフィル・ヒューズは、ヤンキース期待の若手右腕で、まだ23歳。デビュー以来どうも良いのか悪いのかパッとしないシーズンが続いていたが、今シーズンは見違えるほどいい。開幕から5連勝、負けなし。
とにかく今シーズンのピッチングにはキレがある。(「投手コーチのアドバイスでオフからチェンジアップに取り組み、それが自信を持って使えるようになり、投球の幅を広げることができた」フィル・ヒューズ)
加えて、彼の登板時の味方のRS(Run Support Average)が凄まじい。RS 11.05は、ア・リーグのトップ5に入る数値。これだけ点もとってもらえば負けないわけだ。今秋には最多勝をチームメイトのサバシアあたりと競うシーンもあるかもしれない。
ヤンキースというと、ペドロイア、エルズベリー、レスターなど新人をスタメンに育てあげた実績の多いボストンに比べて若手育成が上手くないというイメージも強かったわけだが、カノー、ヒューズ、チェンバレン、ガードナー、セルベリ、テムズなど、最近のヤンキースは若手育成が非常に上手く機能しだしている。(記事例:スポーツナビ | 野球|コラム好調のヤンキースを支える「ホームグロウン選手」たち
Phil Hughes Stats, News, Photos - New York Yankees - ESPN


RS(Run Support Average ラン・サポート)というデータは、その投手の登板時に味方がどれだけ点をとってくれたか、という数値なわけだが、WHIP上位の5投手のRSはこんなふうになっている。

WHIP上位5投手のERAとRS
Doug Fister 1.72 4.79
Dallas Braden 3.50 4.67
Shaun Marcum 2.61 6.97
Phil Hughes 2.25 11.05
Jason Vargas 2.93 4.50

WHIP3位マーカムと、4位ヒューズには、かなりのRSがあることがわかる。
一方で、残りの3人は4点台。RSは9イニングの数値だから、自分がもし勝ち星をゲットしようと思えば、失点を3点以内に抑えるしかない。つまり、毎試合のようにQSすることが求められるわけである。

これは結構きつい。

カンザスシティのグレインキーも防御率2.72、WHIPが1.07でありながら、打線ラン・サポートが3.92しかなく、いまだに1勝4敗で、毎シーズンのことながら気の毒になるが、シアトルには、ある意味、「フィスター、バルガスと、グレインキーが2人いる」ようなものだ。

特に、WHIP第1位で、防御率も1.72と素晴らしいダグ・フィスターは、打線次第でもっと勝ちを増やせたはず。
例えば5月2日のセーフコでのテキサス戦。フィスターが無四球無失点で8回を投げぬいて、1−0でリードして最終回を迎えながら、9回表にアーズマが打たれ、同点になり、延長12回で負けた。
こうした例はフィスターだけでない。今シーズン、シアトルのどの先発投手にもある。ともかく先発投手が勝ちに恵まれていなさすぎる。
Doug Fister Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

Jason Vargas Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

フィスターだけに限らず、味方がちゃんと点をとっていさえすれば、今年のシアトルの先発投手にはもっと勝ちがついているのは間違いない。






某巨大掲示板にこんなデータがあった。

見ていて気が滅入るようなデータでもあるが、マスメディアでは誰も作らないような個性があるデータ、つまり、魅力的なデータだと思う。このまま埋もれさせてしまうには惜しいので、転載し、貴重な記録としてサイト上に残しておくことにした。
今年のシアトルが、いかにアンバランスかということが、哀しいくらいによくわかる。
(書き込みをしたID:nKKUN3Ke氏に感謝を申し上げたい。なお、元の書き込みから、ラベル部分を一部訂正してある。というのも、ブログというのはカラム幅に制約があるからである。左右の幅を少し狭くし、見やすくしてある)


523 名前:名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/05/18(火) 15:30:30 ID:nKKUN3Ke

01チーム安打1637(2) イチロー安打242(14.78%)
02チーム安打1531(4) イチロー安打208(13.58%)
03チーム安打1509(9) イチロー安打212(14.04%)
04チーム安打1544(6) イチロー安打262(16.96%)
05チーム安打1408(27) イチロー安打206(14.63%)
06チーム安打1549(10) イチロー安打224(14.46%)
07チーム安打1629(3) イチロー安打238(14.61%)
08チーム安打1498(10) イチロー安打213(14.21%)
09チーム安打1430(20) イチロー安打225(15.73%)
10チーム安打281(28) イチロー安打56(19.92%)←(38試合消化時点)

ブログ側注
左より、チーム総安打数、チーム総安打数の30球団における順位、イチローの総安打数、イチローの安打数がチーム安打数に占めるパーセンテージ


面白いことに、イチローが打つヒット数というのは、ほぼチームの安打数の15%前後という数値におさまっていてきている、ということが、まず面白い。

上のデータでシアトルのチームヒット数のMLBランキングを見てもわかるとおり、シアトルがいつもいつも貧打のチームだったわけではない。どんなチームでもそうだろうが、打てるシーズン、打てないシーズン、いろいろなシーズンがある。
同じように、イチローにも、2004年のような超爆発するシーズンもあれば、ほどほどのシーズン(もちろん、それでも200本打ってしまうわけだが)もあり、いろいろである。

では、チームがものすごく打てるシーズンは、イチローのヒット数も多くなるという傾向にあるか? というと、完全に比例関係にあるとまで言えるほどの関連性はない。シーズンごとのイチローの好不調の波は、けしてチームの好不調とは一致しない。

にもかかわらず、どういうわけかメジャー移籍以降のイチローの安打数はいつも、チームの総安打数の15%前後という範囲におさまってきた。


ところが、だ。

今年2010年にかぎっては、
いまのところイチローがチームの安打数の約20%を占めている。こんなシーズンはこれまでになかった。イチローがチームの安打の5本に1本を打っているのである。

試合サンプル数が少ないという意見もあると思うが、現状の傾向や、打者の調子の推移をおおまかに見る限り、今後、イチロー以外の選手においてヒット数が大きく増えていく傾向が見られるかというと、残念ながら、そんな気配はまるっきりみられないので、いまの傾向、つまり、「イチローがチーム内で例年にない割合のヒット数を記録してしまう可能性」は大きい、と言わざるをえない。

2001年から2009年にかけて、さまざまな選手がやってきて、去っていき、監督もGMも何人か変わったが、これほどアンバランスな状態になったのは、今年2010年が初めてなのである。






May 18, 2010

以下に、ア・リーグのチーム防御率ランキングを挙げてみた。シアトルは3.58で、リーグ3位である。

ダメ捕手城島が正捕手をはずれてからというもの、シアトルのチーム防御率は、リーグの五本指に入るどころか、常にトップクラスにある。
城島在籍時にはいい投手がいなかったなどという、馬鹿馬鹿しい言い訳はあたらない。ヘルナンデスはダメ捕手がいなくなったとたんにサイ・ヤング賞を争ったし、城島とばかり組まされていたフィスターは、今シーズンは見違えるほど成長した姿を見せている。
かつてのエースモイヤーはいまだにナ・リーグ優勝チームのローテ投手だし、あの弱弱しかったピネイロも、アナハイムのローテ投手としてメジャーで生き残っている。あのシルバですら、他チームでは意味不明の復活を遂げている。
自分を、ではなく、投手を生かす術を知らないキャッチャーはメジャーでも日本でも、同じように投手をダメにする。

ア・リーグ チーム防御率(2010年5月16日)ア・リーグ
チーム防御率ランキング
2010年5月16日現在

ア・リーグでチーム防御率が4点を切っているチームは、シアトル以外に、わずか3チームしかない。
タンパベイ(26勝11敗)
ヤンクス(24勝13敗)
ミネソタ(23勝14敗)
この防御率のいい3チームのすべてが、例外なく、貯金を10程度以上積み重ねていて、それぞれ地区首位あたりを快調に走っている。チーム防御率は、やはり、チームの順位と連動性をもつ。

ところが、だ。
シアトル「だけ」は、14勝23敗と、まったく逆なのだ。

この異常事態の原因はハッキリしている。
打力の無さが投手の足を引っ張っている。

ア・リーグ チーム総得点 (2010年5月16日)ア・リーグ
チーム総得点ランキング
2010年5月16日

さきほどあげたチーム防御率のいい3チームは、この総得点ランキングでも、ヤンクス1位、タンパベイ3位、ミネソタ5位と、上位を占めている。要は、投打に渡ってバランスがとれている。

ひるがえって、シアトルは総得点14位と、最下位。

チームの勝率が上がってこないのは、打線が投手の足を引っ張っている、というような言い方をしたとが、もっと正確な言い方をすべきだろう。

先発投手に問題はない。クリフ・リーベダードがいなかった苦しい台所を、フィスター、バルガスと、シーズン前には頼りにならないと思われた2人の投手が支えてくれた。
前の記事でも言ったことだが、問題は、ロスターにおけるセットアッパーの人数と、無駄にベンチに入れている「打てない野手」の人数とのアンバランスさ、もともと打てない打者に好打順を打たせていること、などなど、本質的にはチームマネジメントの問題である。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年5月16日、クリフ・リーの「完投敗戦」にみるシアトルのチームマネジメントの責任。プレーヤー配置のアンバランスさが、ゲーム終盤の逆転劇の原因なのは明らか。

つまり、突き詰めて言うと、
チームとして施策に「合理性」がまるで無い。

欧米だから合理性など、あって当たり前、という一般論は、ことシアトルだけに関しては通用しない。不合理きわまりないこと、リクツに合わない話が、シアトルでだけは、堂々と、我が物顔でまかり通っている。
これまでも、右打者に圧倒的に不利なホームスタジアムなのに、右打者を大量に獲ってきてしまう不合理さ。ダメ捕手城島に高額の3年契約をくれてやるような不合理さ。あらゆる不合理なことが、このチームでは起きてきた。

打てない選手を2番と4番と5番に並べ、ベンチにはDHの予備はいても代走や代打も出しにくいほどアンバランスな選手構成、左のセットアッパーはひとりもいない。そんな不合理な現状を、もうこれ以上チームは続けるべきではない。






May 17, 2010

このところ慢性化しているシアトルのゲーム終盤の逆転負け。
巷ではどういうものか、日本に逃げ帰ったダメ選手のファンが掲示板に恨みツラミを書き込んでいるせいかなにか知らないが、逆転負けの流れの原因をロブ・ジョンソンのせいにするのがアタマの悪いファンの間では流行なようだが、モノを見る目が無いにも程がある。
サヨナラ負け、逆転負けが続く根本原因はキャッチャーのパスボール程度にあるわけがない。

原因はプレーヤーの配置のアンバランスさ。
これに尽きる。
よく、企業でも「ヒト・モノ・カネ」というが、要は「経営資源の効率的効果的な配置、配分に経営の真髄がある」ということだ。シアトルのようにこれほど資源配分が間違うと、勝てるゲームも勝てるわけがない。


今日のゲームは、あいかわらず2番にフィギンズ、4番はロペス、5番にはグリフィーが座ったが、そもそもこのことに呆れ果てる。いつまでそういう「失敗した理科実験のようなチームマネジメント」を続けるつもりなのだろう。フィギンズもあれほどまでに打てないのなら、いい加減休ませるなり、打順を変えてやるなり、マイナーに落として調整させるなり、それくらいのペナルティは、あって当然だ。チームは活躍してもらうために金を払っているのだし、ファンは活躍が見たくて時間をさくのだ。

2009年まで投手陣の精神的な支柱の役割を果たしていたウオッシュバーンにかわって、2010シーズンの投手陣のムードメーカーをかってでてくれているクリフ・リーだが、たぶんセットアッパーの苦境に配慮したのだろう、自分ひとりで109球を投げ、2失点の好投で完投してくれた。
にもかかわらず、いつものように逆転負けした。捕手は新加入のジョシュ・バードで、ロブ・ジョンソンでも、ムーアでもない。
このことで、ハッキリわかるはず。今日のゲームでゲーム終盤の逆転負けが続く要因がわからなければ、その人は相当のアホウだ。
Seattle Mariners at Tampa Bay Rays - May 16, 2010 | MLB.com Gameday


ファンの誰もがわかっていることだが
シアトルの経営資源であるプレーヤーの配置が大きくアンバランスになっている部分は、2点に集約される。

ひとつは不調な野手の意味不明な起用と、アンバランスな打順配置
これが過度の得点力不足を生んでいる。
2つめは、リリーフ投手の人数の絶対的な不足
これがセットアッパーの疲弊と逆転劇を生んでいる。

ア・リーグ チーム得点ランキング
シアトルは最下位(5月16日時点)
MLB Baseball Team Statistics - Major League Baseball - ESPN


シアトルがもともと打てないチームなのは、その通りだ。
だが、ただ打てないのでは、ない。

故意に「打てない選手をスタメン起用し、さらに、さらに、悪いことに、その打てない選手を、よりによって2番やクリーンアップなど、打線の重要な部分に起用し続けている」のだから始末におえない。。
この「二重三重の選手配置の失敗、つまり、チームマネジメントの失敗」によって、ただでさえ打てない打線は、さらにまったくのパワーレス状態に陥っている。
そういうおかしな選手起用が続くせいで、ベンチも、スタメンも、クリーンアップも、どこもかしこも打てない野手で満杯なのだ。


例えばシアトルのベンチにはDH要員が2人もいる。
そのこともあって、投手陣の絶対数は1人削られている。ロスター枠を無駄なベンチ入り野手で占めていることから、投手の絶対的な人数が足りないのである。
人数が足りなければ、連投が要求されるセットアッパーは疲弊する。さらには、人数が少ないために相手に研究されやすくなり、球筋やパターンを読まれる、という悪い連鎖現象も起きる。


特に左のセットアッパーがいない。
そのため、ゲーム終盤に先発投手が降板した後のピンチの場面で、左の好打者要員として、ワンポイント的に使える左投手が全くいない。

DH要員が2人いるなど、「野手の無駄」がもたらす悪影響はそれだけではない。スタメン野手がかわるがわる休むということを許されない、故障する、という現象も生む。
野手があまりにも休まず出場していれば、当然のことながら怪我もある。グティエレスなどがそうだが、ただでさえ層の薄いシアトルの「打てる野手」が怪我をすれば、チームの打力はびっくりするほど低下する。怪我から復帰してきても、バッティングがすぐに元通りになるわけでもない。


こんな状態で戦ったらどうなるか、
わかりそうなものだが、シアトルのマネジメントにはそれがわかっていない。(だからこそ「城島問題」も長い間放置されてきたわけだが)

いくら先発投手が代わり、キャッチャーが代わっても、負けパターンは変わらない。なぜならチームのマネジメントが、自ら失敗したロスターのアンバランスさを、いつまでたっても修正しようとしないからである。

打率2割を切っている2番バッターを起用しつづけ、打率2割ちょいのDHを2人もベンチに置いて、相手先発投手の左右によってかわるがわる使うようなワカマツの手法と、ロスターから打てない野手の枠を1人削り、かわりに投手、特に左のセットアップマンを1人増やし、また、スタメン野手に交代でDHにつかせるなりして適度の休養を与えつつ戦うこと。
このどちらが今のチームにとってプラスになるか。
平凡すぎるアイデアではあるが、考えなくてもわかる。

最小限の得点ができない打順、少ないリードを守りきれないセットアッパー。さらに故障者を生みやすいチーム環境。
ヒトのマネジメントのできないチームでは勝てない。






May 12, 2010

明らかに雰囲気が変わってきた。

クリフ・リーが112球(ストライク77、ボール35)、無四球で7回1/3を投げ、シアトルにおける初勝利を収めた。MLBの公式サイトのトップにも記事がある。低めに決まる見逃しストライクでカウントを稼ぎ、ポップフライに討ち取るパターンがよく決まった。
8回のピンチでリーをリリーフしたブランドン・リーグがピンチをしのいでベンチに帰ってきたときにクリフ・リーが見せた笑顔が、はじけるような素晴らしい笑顔だった。
打撃コーチが変わっただけでなく、開幕時のスタメンからはかなり打順と出場選手をいじったシアトルに少し活気が戻ってきた。
Seattle Mariners at Baltimore Orioles - May 11, 2010 | MLB.com Gameday

(クリフ・リーのピッチングは)「意図していることが後ろ(右翼)からも見えるし、守っていて楽しいね。ピッチングに立体感があるというか、ちょっとレベルが違う。(力の)入れどころと抜きどころがよく分かっている」(ゲーム後のイチロー)
「ピッチングに立体感がある」(イチロー語録): nikkansports.com

Lee notches first victory for Mariners | MLB.com: News


対戦相手のボルチモアがどうこうより、
チーム内で明暗の分かれるゲームだった。

明るい部分というのは、もちろんリーの好投もだが、シアトルの打者のバットにボールが当たる音が、カキーンと小気味いい音をしていたのがいい。これに尽きる。
野球は音でわかる部分もある。久しく、シアトルの打者のバットからこういう小気味いい快音を聞いてなかった。

このところスタメンで起用されはじめた開幕時の控え選手たちの攻守にわたる活躍がいい。
ランガーハンズは、ソロホーマーで試合の流れを大きく変え、1塁守備でもいいところを見せた。バッターボックスでインコースを待ち構えている様子なども、見ていてなかなか堂々としている。これはコッチマンもうかうかしていられないだろう。競争があるのはいいことだ。
下位の6番ジョシュ・ウィルソン、8番ロブ・ジョンソン、9番マイケル・ソーンダースのタコマ出身トリオがそれぞれシャープな打球音とともに2安打ずつ放って、ボルチモア先発のD・ヘルナンデスに好投されかかったゲームの主導権をガッチリ握ることができた。
ジョシュ・ウェルソンの大胆な空振りは、ちょっとボストンのペドロイアばりなところがあって、胸がすく(笑)今日のジョシュは守備でも、ベアハンドキャッチ&スローなど、好プレーを連発していた。また、インコースの球を鎌で草を刈るようなスイングをするソーンダースのスイングも、なかなか独特で面白い。ロブ・ジョンソンのバットにも本来のシュアさが戻ってきた。爽快な乾いた打球音がしている。
マイケル・ソーンダースのタイムリー(動画)
Baseball Video Highlights & Clips | SEA@BAL: Saunders knocks in a run with a single - Video | MLB.com: Multimedia

また、当たりが止まったままだったフィギンズのスイングにようやく回復のきざしがあったのも収穫。押し出しの四球を選んだこともいいが、それよりもヒットのイチローをランナーに置いた最終打席で、初球のアウトコース低めのストレートをレフト前に運んだ積極性が、なによりいい。初球をすかさずヒットするフィギンズなんて、シアトルでは初めて見た気がする(笑)四球ばかりでは味気ない。

こうした積極的な打撃への変化が、コックレル打撃コーチの解雇の成果なのかどうかは、まだわからない。
だが、少なくとも言えるのは、今日のシアトルの打者は「振っていいカウントや、振り回していいシチュエーションでは思い切りよくバットを強振し、一方で、待つべきときには、ボール球を冷静に見逃す」というシンプルなバッティングの基本が、しっかりできていた打者が多かった。
もちろん、全員の打球音が良かった、とは言わない(苦笑)


マイナス面も、残念ながら、ある。
というか活躍選手が出てくると、そういう負の面は、かえって目立つ。

子供でもわかることだが、ロペスグリフィーのところで、どうしても打線が切れ、得点圏のランナーを無駄にしている。
監督ワカマツは、若手起用を試し始め、打順に手をつけたのはいいとして、ランナーズ・オンの場面でダブルプレーだらけのロペスに4番を打たせ、もはやスイングに全くパワーの無いグリフィーをスタメン起用しつづけるような愚策をいつまで続けるつもりだろう。
打てない彼らにも責任がある。だが、その期待できないバッターを起用しつづけるマネージャーにはもっと大きい責任がある。打てないセクソンを4番に据え続けてファンを裏切り続けたかつてのシアトルを、また再現でもしたいのかといいたい。






May 11, 2010

打撃コーチ アラン・コックレルの解雇について、いろいろ反応がでているので、ちらほらまとめておく。


まず某巨大掲示板の書き込みで
「コックレルは、シアトルの打者に待球(quality-at-bat)を強く求めすぎて、打者がみんな絶不調に陥った」
というような意味のことを書いている人がいることについて。

どうもコックレル自身がインタビューかなにかで「自分は打撃コーチとしていつもシアトルの打者にquality-at-batを(=四球を選んで行けと)命じていた」とでも発言したソースをもとに、そういう意見を吐いているらしいが、どうもソースの英語の解釈の間違いが根本にありそうな気がする。
そもそもquality at-bat(quality-at-batとも表記する)とは、投手に球数を投げさせることだけでなく、ランナーを進める進塁打を打つことなどを含めたトータルな意味、つまり、日本語でいう記録に表れない「チームバッティング」をさしているはずで、どこでどう間違えて「コックレルがシアトルの打者に四球を選ぶことを強要した」という話になるのかが、どうもわからない。(ソースが見つからないせいもある。ソースが見つかったら書き換えるかもしれない)

たしかに、シアトルの近年の出塁率は酷すぎたのは誰でもわかることで、2010年のシアトルは「出塁率アップ」を図る必要が強くあった。セクソン、ダメ捕手城島、ベルトレのようなフリースインガーの右打者たちは、広いセーフコには全く必要なかったし、そもそも獲得するべきではなかった。
だが、出塁率アップをめざすにしても、その方法が、イコール、四球を増やすことだ、なんていうあり得ないほどの短絡的発想で、とてもじゃないが野球なんかやってられるはずがない。(もちろん、コックレル自身が本当に打者に四球を選ぶように強いていたというのなら、話は別だが)

ちなみに、新しい打撃コーチのアロンゾ・パウエルは、くしくもこのquality-at-batという言葉を使ってこんなことを言っている。
Another Bill Robinson axiom that stuck with Powell: Strive for one high-quality at-bat per day.
“I’ve never forgotten that,” Powell said. “If everybody has one quality at-bat every day, collectively, as a group, you’ll have a chance to win.”
McGrath: Powell will 'try to keep things simple' for Mariners | Seattle Mariners - The News Tribune
もしもパウエルの言うquality at-batという言葉の意味が「四球」という意味なら、パウエルも「打者は毎ゲームひとつは四球を選ぶようにしたほうがいい」と指導しようとしていることになるわけだが、どうだろう。



次に選手たちの反応。

ジャック・ウェイルソンの怪我で、代役としてスタメン起用されはじめたショートのジョシュ・ウィルソンは、コックレルをだいぶ慕っていたらしく、ジャック・ウィルソンの代役でスタメンで出られたLAAとのカード最終戦でホームランを打った後、"bittersweet."と、ホームランを打てた嬉しさと、コックレルの去った辛さの入り混じった複雑な心境を語った。
Steve Kelley | Wilson's big day tribute to fired hitting coach | Seattle Times Newspaper
だが、ブログ主に言わせれば、「ジョシュ、君がスタメンで出場し続けたいなら、コックレルが解雇されるような状態は、むしろかなりプラスなんだよ?」といいたい。
昔なら、セクソン城島、最近ではバーンズなんていうゲテモノ、あるいは力の衰えたグリフィーなんかをスタメンで使い続けるくらいなら、タコマ出身の若手選手にチャンスをやったほうがよっぽどいいとかねてから思っているが、残念ながら、シアトルは若手になかなかチャンスを与えないチーム体質だ。
だから、若い選手がチャンスをつかめるのは、1軍の選手やコーチがクビになるほどの劣悪な状況にならないと難しい。問題を起こすか、怪我でもするかしないと、タコマ出身の若手にはチャンスが巡ってはこないし、チームが変わっていけない。
そういう意味で、ジョシュ・ウィルソンやソーンダーストゥイアソソポなどの控え選手たちにとっては、人情としてはどうであれ、今回のチームの打撃不振にまつわるチームの内部粛清は、プラスのはず。
ジョシュ・ウィルソン、ちょっと人情家すぎる。


マイク・スウィニーは、打線の現状の酷さを認めつつ、「(打撃の低迷は)プレーヤーの責任であって、打撃コーチの責任ではない」と語った。
I know our offense hasn't had a heartbeat, but it's not due to Alan Cockrell. It's us, the players.
Mariners | M's fire hitting coach Cockrell, promote Powell | Seattle Times Newspaper
スウィニーはリップサービスでこういうことを言うタイプの男ではないだろうし、心からそういう風に思って発言している、とは思う。
しかし、男らしさでバッティングが良くなるわけではない。ちょっと楽天的すぎる。スウィニーは、首が寒い、つまり自分の解雇やマイナー行きに怯えているプレーヤーがたくさんいて、クラブハウスの雰囲気が重たい、というような意味のことも言っているが、とにかく打つしかないのである。クビになるべき人はクビになる。それがプロだ。
打たない選手がクビにもならずに、むしろベンチで悠々としていて、年に8Mも給料をもらっている2009年より、クビにならないかとビクビクしている2010年のほうが、チームとしてよほど正常だ。
"Looking around this clubhouse, there's a ton of players that deserve to get fired before he did and I'm one of them. I know our offense hasn't had a heartbeat, but it's not due to Alan Cockrell. It's us, the players.


次に監督、コーチ。

解雇されたコックレル自身は、どういう風に今回の解雇をとらえているだろう。シアトルの地元紙ではなくて、コックレルの自宅のあるコロラドの地元紙にこんな記事があった。
“Baseball is in my blood,” Cockrell said Monday morning while packing boxes at his apartment in Seattle, “but there are other things more important than baseball. The biggest thing in life is your family and the amount of time you spend with your family.“ (一部省略)
He refuses to offer excuses and sidesteps the word “scapegoat.”
“It’s a word that’s going to come up,” he said. “But it was my job to get those batters physically, mentally and mechanically loose and free and when that doesn’t happen, they have to point the finger somewhere.”
Ramsey: Cockrell, fired by Mariners, thrilled to be coming home to Springs | ramsey, cockrell, fired - Sports - Colorado Springs Gazette, CO
コックレルのコメント部分は見た目には「家族と過ごす時間の大切さ」を語っているわけだが、記者のコメント部分も含めて読めば、どこをどう読んでも、「コックレルはチーム不振のスケープゴートにされた」と言わんばかりの記事のつくりではあるわけで、なかなか巧妙ではある(笑)
「シアトルでは、野球以外のことで物事が決まってしまう」という言葉は、これまでも(誰だかは忘れたが)何度も耳にしたセリフでもある。
だが、正直、彼のコーチとしての実力が、メジャーの打撃コーチに見合うものになるのは、もっと先の話だという気がする。


最後に監督ドン・ワカマツの談話。
"No. 1, he's qualified," Wakamatsu said of Powell. "No. 2, he's done a lot in this organization, being the minor-league coordinator, to the Triple-A hitting coach. As you look at this lineup today, several of those guys he's worked with first-hand, so there's a comfort level. I think it is important that you look within your organization first."
Mariners Blog | Mariners dismiss hitting coach Alan Cockrell | Seattle Times Newspaper
organizationという単語を何度も何度も使っているのが、どうも不愉快に感じてしょうがない。
なんというか、会社の中間管理職のオッサンが何か言ってるみたい。長いことorganizationに貢献してきたのが、彼を打撃コーチに昇格させた理由、とでも、語っているようにしかみえないのだが、もっと他に言い方はないんだろうか。


まぁ、とにかく、今のままじゃ、打てないグリフィーを、打てないチームの誰が責められるのか、なんて意味のわからないことを他所から言われてしまう。たいへんくだらないマイナス思考である。
Mariners' Ken Griffey Jr. reportedly dozed off during game, but who could blame him? | OregonLive.com
早く若手が打ちまくって、ご老体グリフィーを引退に追いこんでもらいたい。
そのほうがグリフィーのためでもある。






なんとか勝率5割を維持していた2010シアトルの4月末から連敗して低迷しだした原因は、誰がみてもわかるとおり、打線にある。4月末のホワイトソックス戦(ビジター)の連続サヨナラ負けスイープのショックもあっただろうが、根本的にはやはり、あまりにも打てなさすぎる打線にあった。
3点台中盤を維持しているチーム防御率のリーグ順位を見てもわかるとおり、投手陣は全体としてはよく頑張ってくれている。
投高打低のチーム状態は去年とまったく変わっていない。というか、昨年もダメだった打線の低迷はほとんど何も解決されていない。グリフィーやロペスにクリーンアップを任せたり、ロスターに2人もDHがいる愚策も相変わらずだ。


その打撃低迷の責任をとらされる形で、打撃コーチAlan Cockrell アラン・コックレルが解雇され、かわりに3Aタコマで打撃コーチをしていた元・中日ドラゴンズの3年連続首位打者、アロンゾ・パウエルにメジャーでの打撃コーチの椅子が巡ってきた。
この顛末については、既に某巨大掲示板などでは詳しく触れられ、コアなファンは事情をよく知っているわけだが、後で今シーズンあるいは2009シーズンを振り返る上で重要な話、つまり、チームのマネジメントの失敗や、打撃の指導方針の失敗についての話が少し含まれているので、今のうちに簡単なメモを残しておこうと思う。


まず、クビになった打撃コーチアラン・コックレルの経歴だが、フットボール選手として高校から大学にかけて大変に有能で非凡な学生生活を送った人なのだが、NFLではなく、MLBに進んだ。その後は、33歳でメジャーに上がるような長い下積み生活を送っただけに終わっている。ここが彼の指導力を見る上で、ひとつのポイントかもしれない。
アラン・コックレルの経歴
Alan Cockrell - Wikipedia, the free encyclopedia

高校時代のコックレルはQBとして3499ヤードのパスゲイン、44回のタッチダウンパス成功という華々しい活躍だけでなく、1541ヤード、36回のタッチダウンというラッシングを記録し、キッカーとして8回のフィールドゴール成功するなど、おそるべきスーパープレーヤーだった。
その後コックレルは奨学金を得て、ホール・オブ・フェイマーのNFLプレーヤー、レジー・ホワイトや、NFLのMVPを歴代最多の4度獲得している名QBペイトン・マニングを輩出してきたカレッジフットボールの名門テネシー大学に進んだ。
テネシーでもコックレルは大学史上初の「ルーキーであるにもかかわらず先発したクオーターバック」になり、この記録はその後も、コックレル自身とペイトン・マニングを含め、4人しか達成していない。
University of Tennessee - Wikipedia, the free encyclopedia

だがフットボーラーとしてはスーパールーキーだったコックレルだが、野球ではダメだった。

コックレルがドラフトされたのは1984年で、サンフランシスコ・ジャイアンツが外野手として1位指名した(全体9位)。84年ドラフトではオークランドがマーク・マクガイアを1位指名(全体10位)しているのだが、コックレルはいちおうマクガイアより期待度が高かったことになる。
しかしそんなコックレルがMLBでメジャーデビューできたのは、ドラフトから12年たった96年のコロラドで、出場はわずか9ゲームのみ。年齢はなんと33歳でのメジャーデビューであることからもわかる通り(怪我の長期療養かなにか、事情があったのかもしれないが)、彼に野球の才能は無かった。
Alan Cockrell Statistics and History - Baseball-Reference.com

コーチとしてのコックレルだが、2006年から3シーズン、コロラドの打撃コーチを務めた。2007年にコロラドはチームとしてナ・リーグ最高打率を記録し、リーグ優勝してワールドシリーズ進出を果たした。
だが、翌2008シーズンにはシーズン74勝88敗という不甲斐ない成績に終わり、チームは打撃コーチのコックレルはじめ、ベンチコーチ、三塁コーチの主要コーチ3人をクビにした。
Disappointing season costs three Rockies coaches their jobs - MLB - ESPN

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一方、コックレルの後任のアロンゾ・パウエルだが、彼は経歴的にシアトル、そして日本とたいへん縁が深い。
メジャー現役時代には91年に新スタジアムのセーフコが出来る前のキングドーム時代のシアトルで、ユーティリティ・プレーヤーとして57ゲームに出場した。(打率.216 OBP.288 SLG.369 OPS.657)
メジャーでのパウエルのスタッツ
(1987年、1991年)

Alonzo Powell Statistics and History - Baseball-Reference.com

91年はまだア・リーグが3地区制になる前の2地区制時代で、シアトルは83勝79敗で7チーム中の5位。当時のロスターは、野手に、サード守備についていた時代のエドガー・マルチネス、ショートに守備の名手オマール・ビスケール、マリナーズ時代のグリフィーがいて、投手には、当時シアトルに移籍して3年目の若いノーコン投手時代のランディ・ジョンソンがいた。ランディ・ジョンソンはこの年に152もの四球を出している(笑)
参照:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年1月6日、豪球ノーコン列伝 ランディ・ジョンソンのノーコンを矯正したノーラン・ライアン。 ノーラン・ライアンのノーコンを矯正した捕手ジェフ・トーボーグ。 捕手トーボーグが投球術を学んだサンディ・コーファクス。

1991年当時のシアトルのスターター
C Dave Valle
1B Pete O'Brien
2B Harold Reynolds
SS Omar Vizquel
3B Edgar Martinez
LF Greg Briley
CF Ken Griffey Jr.
RF Jay Buhner
DH Alvin Davis
1991 Seattle Mariners Batting, Pitching, & Fielding Statistics - Baseball-Reference.com

アロンゾ・パウエルは、91年にシアトルで57ゲームに出場した後、シアトルの3Aタコマから日本のプロ野球、中日に移籍。94年から96年に外国人選手として初の3年連続首位打者を獲得している。
現役引退後は、シンシナティのマイナーの打撃コーチを経て、かつての所属チームであるシアトルで、3Aタコマの打撃コーチになった。
アロンゾ・パウエル - Wikipedia

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この2人のコーチのどちらが打撃コーチとして有能かは、やってみなければわからない問題。
だが、フィラデルフィアの監督チャーリー・マニエルのように、メジャーでの現役経験と日本野球のフィルターを両方経験してアメリカでコーチや監督になって成功している人も増えている現状もあるし、アロンゾ・パウエルの可能性のほうに、より期待感がある。

とりわけコックレルとパウエルの2人を比較してみる上で大きいと思うのは、1軍プレーヤーとして実際のゲームを数多く体験してきたアロンゾ・パウエルには「経験」という大きな財産があると思う。
パウエルの実績は日本でのもので、メジャーでの実績ではないと思う人もいるかもしれないが、タコマでパウエルに指導を受けた経験のあるマイケル・ソーンダースなどはパウエルの日本での実績を指して、He was a great hitter. と言っていて、タコマ出身の若手などはパウエルの日本での成績をきちんと知っているし、評価もしている。
2人がメジャーで経験した試合数はたしかに50歩100歩なのだが、パウエルが経験した91年のシアトルは、リーグ5位とはいえ、有能なプレーヤーがひしめいた時代の経験値だし、また、なにより、パウエルの日本での3年連続首位打者は伊達ではない。
Mariners Blog | Mariners dismiss hitting coach Alan Cockrell | Seattle Times Newspaper


かたや現役での実績が無いに等しいコックレルの実績といえば、もちろん、コロラドでの2007年のワールドシリーズ出場なわけだが、その1年だけで彼のコーチとしての優秀さが証明されたわけではない。現に、彼は2008年に解雇されている。
もちろん現役時の成績がふるわない名監督もたくさん存在しているわけだが、40代の彼に、ただでさえ監督経験の浅いワカマツのパートナーを任せるのでは、あまりにも心もとない。(もちろん、本来クビにすべきなのは、アーズマに2イニング投げさせて逆転負けしたりするダメ監督のほうなのだと思うが)
単年しか活躍したシーズンがないのに、セクソンやベルトレに大金を払ってしまうのと、ちょっと似ている。

加えて、
日本のシアトルファンが既に発言しているように、シアトルのバッティングの酷さは2009年にもあった大きな問題なわけであって、打撃コーチに責任をとらせるのなら、なぜ2010シーズンが始まってしまう前に解雇しておかないのか、という意見に賛成だ。
2009シーズン後にコックレルを解雇していたら、そのほうがよっぽど理にかなっていた。2009シーズンの打撃コーチをそのまま2010年も引き続き使ってしまうチームマネジメントにも問題がある。


シアトルというチームはいつもそうだが、風邪が相当悪化し、肺炎になって、手をつけられない状態にならないと、病院に行って手当てをしない。つまり、チームの問題がそうとう顕在化、悪化して手をつけられない状態にならないと対策を始めない。「城島問題」もそうだったが、本当にこのチームの悪い癖だ。






May 01, 2010

このところローランドスミスの登板ゲームを、ある「仮説」の元に眺めていたのだが、先日の彼のゲームで確信した。

今シーズンのローランドスミスの不調の原因は
「ストレートを投げたくてしょうがない病」
にかかってしまっていることだ、と思う。

最近ネット記事を漁っていないので、彼が今シーズンになってどうしてこれほどストレートを投げることにこだわりだしたのか、理由はわからないの。だが、ローランドスミスがシアトルの先発投手の中で唯一キャッチャーをコロコロ変えることにもみられるように、今、「自分のスタイルにむやみこだわりおたい病」に罹っている感じは強く伝わってくる。

正直、果たして彼がストレートにこだわる必要がある投手なのかどうか、むつかしいところだ。


メジャーのシーズンは長い。投手のストレートのキレがさっぱりなんて時期が来ることは、よくある。もしその程度のことだけが不調の原因なら、配球を変えてみるとか、なにか対処のしようもある。

デビューしたての頃からあれだけ重いストレートを武器にしているヘルナンデスでも、去年の夏場の不調期を、ロブ・ジョンソンとのバッテリーで変化球の量を増やすとか、いろいろな「配球の工夫」でなんとか乗り切っている。
去年の教訓からか、今年のヘルナンデスは、高速シンカー、カーブ、あらゆる変化球を非常にハイレベルのブラッシュアップを行った上で2010シーズンに入っている。このところ勝ちに恵まれないのは単純に打線が湿っているからだということは、シアトルのファンの誰もが理解しているので、ヘルナンデスについては何も心配していない。彼の学習能力は本当に高いし、研究心は誰にも負けていない。


だが、どうもローランドスミスの場合は様子が違う。
球威の無いストレートに異常にこだわっているように見える。

先日のゲームでも、ゲーム中に何度も表示されたように、彼のストレートの最速スピードは91マイルしか出ていない。現状のローランドスミスのストレートで相手チームを牛耳るのは無理だ。
もしローランドスミスが、かつてのシアトルのエース、ジェイミー・モイヤーや、気迫あふれるピッチングでデトロイトをワールドシリーズにまで連れていった2006シーズン終盤のケニー・ロジャースのような投球術に優れたメジャー屈指の技巧派投手なら、91マイルのストレートでも十分勝負できると思う。
だが、今のところローランドスミスはそういうタイプの投手ではない。ある程度ストレートにスピードがないと配球は非常に苦しい。せっかくのいいカーブが生きてこない。


気の優しい男で通っているはずのローランドスミスに、いったい何が起こっているのだろう。ローランドスミスは、「自分はストレートを投げる投手にならなくてはならない」と「ひとりで決めてかかっている」理由は、なんなのだろう?


いま、見た目のメンタル面の強さでシアトルの投手たちを分類すると面白い。「野球を始めて以来、緊張というものをしたことがない」と公言してはばからないクールな新加入のクリフ・リーを筆頭に、さまざまな性格の選手がいる。(というか、もともとシアトルは個性派揃いの球団で、今シーズンはこれでも減ったほうだが 笑)

強気番長
クリフ・リー
ヘルナンデス
弱気
大将格 バルガス

性格の違いはピッチングにも現れるものだが、この中で、じゃあローランドスミスはどこに入るのか、と考えると、これが案外よくわからないことに気づく。
顔立ちの通り、投手としても温厚なのかもしれないし、実は内面に、吼えたときのヘルナンデスのような気性の激しさを秘めているのかもしれないが、よくよく考えると、彼のピッチングにはまだ「彼特有の表情」というものが見えない。

もし彼が今シーズンにストレートを投げることに急にこだわりだしたのが、超個性派のクリフ・リーの加入に刺激されて「自分は誰で、どういう投手なのか」を自問自答しだしたことだとしたら、人間として、そういう時期を持つことは、悪いどころか、大いに悩むといい、とは思う。大いに悩んで成長してもらいたい。

ただ、彼にとってストレートというボールが、彼のアイデンティティの中心に据えることのできるような強さ、激しさ、キレを持っているか、というと、残念ながら、そうは思えない。


自分が、どういう男、どういう投手なのか。自問自答するローランドスミス。
彼が自分の作った迷い道の中で迷子にならないといいが、と思う。






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