October 2011

October 24, 2011

童顔のくせに、あまり似合わないヒゲ(笑)をたくわえたデレク・ホランドが、ワールドシリーズ Game 4で素晴らしいピッチングを見せた。(9回も投げたが、1死から次のバッターを四球にしてしまい、降板。まだゲームは続いている その後、テキサスが勝利)
St. Louis Cardinals at Texas Rangers - October 23, 2011 | MLB.com Classic
この日のホランドの勝因は、「ストレートに頼らず、キレのある変化球を決め球にした」こと。(これは同時に、前日のストレートをホームランされまくったテキサスの敗因でもある。いい加減テキサスの投手コーチは頭を使うべき)
例えば、7回表2死で、この日唯一ヒットを打たれているランス・バークマンを見逃し三振に切ったインコース一杯の85マイルの抜いたスライダー。高速スライダーではなく、むしろ、チェンジアップかと思うような軌道で、曲がりながらフワリと落ちるスライダーに、見ていて本当に惚れ惚れしたものだ。


今年のポストシーズンが始まった10月初旬に、「このポストシーズンでは、ストレートで押す先発投手、ストレート待ちをする打者が目立つ」と書いた。
ワールドシリーズにしても、ホームランの打ち合いになったGame 3 などは、投手が誰も彼もアタマに血が上ってしまい、ストレートで押そうとしてはホームランを食らうという、プロ意識に欠けた、つまらない展開だった。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年10月2日、ストレートで押すピッチャーと、ストレートを待つバッターと。ポストシーズン、ストレート勝負のゆくえ。

デレク・ホランド自身、ストレートで押せるピッチャーでもあるが、今日のホランドはまるで技巧派のヴェテランのようなピッチングをみせた。
インコースにボールになる見せ球を投げつつ、アウトコース一杯の球でバッターを追い込んでは、抜いたボールを振らせるという基本パターンで、Game 3の乱打戦で火がついたかに見えたセントルイス打線を、文字どおり撫で斬りにした。
テキサスの投手が「自慢のストレートで押そうとするピッチング」は、セントルイス打線にとっては「カモ」なわけだが、ホランドは非常に落ち着いて、まったくパワーに走らず、緩急を忘れなかった。


2010年のワールドシリーズを見ていた人は、このホランドの「落着き」を支えているのが何か、言わなくてもわかると思う。

「大舞台での失敗」だ。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月15日、まさしく監督の経験の差が出たテキサスのリーグ・チャンピオンシップ第1戦。ロン・ワシントンの「乱心」。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月19日、やっぱりデレク・ホランドは、いい。ALCS Game 4。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月28日、得点圏のピンチで、いつもインコースから入って大失敗するダレン・オリバーとマット・トレーナーのコンビ。ALCS Game 1とまったく同じ継投ミスをしでかしたロン・ワシントン。


2010年ポストシーズンの「ヒゲのないホランド」は、ALDSはよかったものの、サンフランシスコとのワールドシリーズではいいところがなかった。
だが、その失敗を経験に変えて、翌シーズン、こんな素晴らしいピッチングを見せてくれるのだから、野球というのは本当に面白い。


投手の経験にとって「経験」が必要だとはよくある言い方だが、では、「いい投手に必要なのは、どういう経験か?」は、あまり語られない。今日のデレク・ホランドを見てハッキリわかった。「経験の定義」を書きとめておこう。

投手にとって「糧になる経験」とは、ただひたすら惨めに打たれまくることを言うのではない。大舞台、それも、できればワールドシリーズのような最高の舞台で喫した失敗や成功こそ、「好投手になるための経験」と呼ぶことができる。

今日の経験でデレク・ホランドはさらにいい投手になれるのは、間違いない。もっともっと成長して、ア・リーグの貴重なスター・プレーヤーのひとりになってもらいたい。


2011 WS Game 4 6回裏 マイク・ナポリ 3ランホームラン

上は、試合を決めたマイク・ナポリの3ラン。何が素晴らしいって、「初球」を狙ったことだ。

2011ワールドシリーズのテキサスは、たぶん去年ワールドチャンピオンになりそこねて、今年どうしても勝ちたいからだろうが、バッティングの基本方針として「出来る限りボールを見て、早打ちしないこと」を、チームの約束事にして、このワールドシリーズに臨んているような気がしてならない。
だが、ボストンのように、もともとレギュラーシーズンからバッターに待球を習慣づけている「待球型打線」ならそれでもいいが、同じ強打のチームとはいえ、テキサスの場合には「待球」は合わない気がする。テキサスはむしろ調子に乗ってくると手がつけられない打線の「ノリ」が売りのチームだし、あまりにも「ボールを見てばかりいる」と、打線が湿ってきてしまう気がするからだ。
特に、イアン・キンズラージョシュ・ハミルトンなどは初球の甘い球を見逃すことが多く、そのことでセントルイスのピッチャーにカウント的に追い込まれやすくなって、低めの落ちる変化球で凡退させられる原因になっている。

だが、この打席でのマイク・ナポリは違った。初球のインハイのストレートを、彼は明らかに「狙って打った」。

打ったのは、投手交代直後のインハイのボール球のストレート。打ったナポリは「エドウィン・ジャクソンが、自分をダブルプレーに仕留めようとして投げてくるのはわかっていた」と言い、また、打たれたエドウィン・ジャクソンは「ストレートを狙われたようだ」と話した。
よく指導者は「バッターは体を開いて打ってはいけない」というものだが、この場合に限っては、たとえ身体が開かなくても、強引に引っ張ることでヘッドが回り過ぎていたら、打球は左に切れてファウルになっていただろう。
だが、打球はほとんど切れなかった。このあたりをナポリは試合後、こう話した。
「若い頃を思い出してみると常に、俺はパワーヒッターだ、ホームラン打たなきゃって、そんなことばかり考えていたものだったけど、今シーズンは違う。コンパクトに構えて、きちんとミートするためにボールをよく見ることを、ずっと心がけてきた。もうホームランばかり狙ってるわけじゃないんだ
"This year," he said, "I've just been shortening up and just seeing the ball to contact, really. I'm not trying to hit a home run every time. I think back when I was younger, I was always thinking I was a power hitter and had to hit a home run. Now I know it's all right to hit a ball the other way through second and first."

要は、ナポリが言いたいのは、「全力でバットを振り回して打ったホームランじゃないんだよ」ということだ。


この日のナポリのプレーについては、試合を決めたシュアなバッティングだけでなく、バッテリーワークも称賛の対象になった。
デレク・ホランドも、"chemistry"(相性、親和性)という単語を使って、バッテリーワークの良さを褒め称えているし、また、ロン・ワシントンもナポリのリードを絶賛した。
よく「メジャーのキャッチャーはただの『ボールを受けるだけの壁』」などと、いまだに知ったかぶりで発言している馬鹿を見かけることがあるが、こういうインタビューをしっかり目に焼き付けたら、もう二度と人前にしゃしゃり出てこないことだ。
"We have a very strong chemistry with each other," Holland said. "We hang out off the field, on the field. We talk all the time and pick each other's brains and talk about our approach to certain hitters and what to do. He does a really good job of controlling my emotions, making sure I don't get ahead of myself. You probably saw a couple times tonight he was telling me to square up. Especially in-between innings, there were a couple times I'd throw the ball and I wasn't throwing it right where I wanted to. So he was keeping me in check, basically."
Rangers catcher Mike Napoli delivers crushing blow to Cards | texasrangers.com: News


Baseball Video Highlights & Clips | WS2011 Gm4: Holland on his chemistry with Napoli - Video | MLB.com: Multimedia

St. Louis Cardinals at Texas Rangers - October 23, 2011 | MLB.com TEX Recap



October 23, 2011

前の記事で、こんなことを書いた。

「残念なことに、野球ファンは、いくら最高の感動の場面でも、その出来事をあらゆる角度から眺めることはできない。このことは、誰もが経験からよくわかっている。
しかし、パソコンやインターネットのある時代だからこそ、誰かの知恵と他人の目線を借りつつ、お互いの情報を補完しあうことで、自分ひとりだけの経験では特定の角度からしか見えないゲームの全体像を、俯瞰的に再構築して、もっともっと全体像を楽しめたら、と望んでいる」



野球ファンがスタジアムで存在していられる場所は、人生と同じで、シートはたったひとつしか与えられない。だからかつては、自分に体験できることは「自分のいる位置での体験だけ」だと、「思われて」いた。

だが、今は違う。

例えば、別の場所で見ていたファンが撮った動画や写真、音声などのソースから、公式サイトの動画や新聞などのマス・メディアの写真とはまた違った、「現場の興奮ぶりのリアリティ」を追体験することができる。
また、出来上がりに時間がかかり、内容も試合結果中心の新聞系メディアの記事を翌日に眺めるだけでなく、チャットやツイッター、掲示板などを通じて、「その劇的な場面が誕生するのを見ることができた興奮」や「その劇的な場面が誕生できた理由についての意見」を、リアルタイムあるいはゲーム直後に検討したり、論議したりもできる。
さらに、ブログ記事などで、そうした「視線の共有」「意見の共有」の場所に「自分なりの視線」をアピールすることもできる。

こうした行為によって野球ファンは、ひとつの劇的な場面について何をしているのかというと、「さまざまな角度からの視線を、共有しあっている」わけだ。


以下に、野球を楽しむ「視線共有」の例として、2009年9月18日のイチローのサヨナラ・ホームランについて、Youtubeに寄せられたファン目線の動画を集めてみた。


これらの動画にはそれぞれ、カメラのブレやフレームアウト、画質の粗さ、音割れなどが多数ある。だが、そんなささいなことは、まったく気にならない。むしろ、臨場感があって、非常にいいくらいだ(笑)

例えば「イチローコール」。
声の大きさや質が、スタジアムのポジションによってまるで違っていることが、よくわかる。女性の感極まったような高い声。英語訛りの男性の低い声。旅行者とおぼしき日本人。かわいい声でコールする子供。いろいろな人の声がする。
外野にいると内野よりもゲームを楽しめないわけじゃないのはもちろんだが、シート料金が安いポジションで声を張り上げてイチローコールしてくれている人が、そこよりも明らかに料金の高い場所で試合を見ている、いかにもIT企業などに勤めてそうな男どもより試合を楽しめてない、なんて、全く言えないことは、ひと目でわかる。
日本人の遠慮がちなイチローコールも、若い男性の英語訛りの「イチロゥ、イッチロゥ」という呟きも、耳をつんざく凄まじい女性の金切り声も、ホームランの瞬間、ごっちゃごちゃにひとつになる(笑)

結局、なんだというと、野球というスポーツは、スタジアムのどこで見ようと、「それぞれの場所に、それぞれの楽しみ」があることが、これらの動画から、本当によく伝わってくる、と、言いたいのである。
あらゆるシートに野球の楽しみがある。人生と同じだ。大事なのは精一杯楽しむ気持ちだ。

せっかく動画の時代がやってきたのだ。あなたがこんどスタジアムに行くときは、ぜひ、ビデオカメラを携行してもらいたい
関連記事も読みつつ、さまざまな角度の動画を見ることで、「視線を共有する」意味や楽しさを感じてもらえれば、と思う。

MLB公式サイトの動画:

Baseball Video Highlights & Clips | NYY@SEA: Ichiro's walk-off homer wins it in the ninth - Video | MLB.com: Multimedia

マリナーズ公式サイトの記事:
Ichiro's walk-off shot stuns Mariano, Yanks | Mariners.com: News

ブログ関連記事:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年1月16日、2009年9月にイチローが打った超劇的サヨナラ2ランで、ヘルナンデスが16勝目を挙げたNYY戦を、「カウント論」から振り返る。

ブログ関連記事:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年5月28日、アダム・ケネディのサヨナラタイムリーを生んだマリアーノ・リベラ特有の「リベラ・左打者パターン」配球を読み解きつつ、イチローが初球サヨナラホームランできた理由に至る。



1)三塁側 内野のかなり高い位置の席から。
子供たちが一生懸命にイチローコールをしている声で始まる動画。こういう高い位置の席を敬遠している人もいると思うが、ライトへのホームランの軌道が非常によくわかりやすい。また、イチローがホームに投げるレーザービームはじめ、あらゆる連係プレーが非常によくわかる。
シアトルファンの強い「イチローコール」、それが瞬時に叫び声に変わる一瞬が凄くリアルだ(笑) こういう瞬間のために野球がある。


2)ライトスタンドから。
自分たちに向かってサヨナラ・ホームランが飛んでくるんだから、そりゃ興奮しないわけがない(笑) これぞ外野スタンドの特権。
セーフコのライトスタンドは、言うまでもなく、イチローの守備を眺める楽しみ、また、イチローの盗塁を横から眺める楽しみもある。また有名な「イチメーター」の方に記念写真をお願いすることもできる。日本での開幕戦は、たぶんライトスタンドが争奪戦だろう。


3)三塁側 内野席の低い位置から。
興奮した男どもの突き上げる拳(こぶし)の列に、スタジアムでしか味わえない臨場感がある(笑)


4)一塁側 内野席の低い位置から。
Get out of here! と、打った瞬間叫ぶ声が印象的。左打者のライナー性のホームランの美しい軌道をすべて見るには、まさに絶好の位置。
よく見ると、打球がとっくにスタンドに飛び込んでいるのにもかかわらず、かなり遅れてヤンキースのライトがスパイダー・キャッチを試みている(11秒から12秒あたり)のが小さく映っており、このときの打球がいかに速かったかを物語っている。


5)一塁側 内野席のライン寄りから。
たぶん日本人ファンのカメラだと思うが、あまりにもイチローにズームしすぎて撮り始めているところに、突然のホームランで慌ててしまい、何も映ってない動画が、かえって臨場感がある(笑)


6)一塁側 内野席の比較的後ろ側。
通路をうつむき加減にあわてて帰っていくヤンキースファンがクッキリ映っている(32秒から33秒のあたり)のが、かえってファンの撮った現場映像らしくて、リアリティがある(笑)





October 19, 2011

これは落合・中日の優勝がビジターの横浜で決まった瞬間の名古屋・大須での興奮を記録したYoutube動画。
いやあ、日本人はシャイだのなんだの言うけれど、興奮すりゃ、ここまでデカい声が出せるんだねぇ。と、変な感心の仕方をした(笑) (でも、イザとなったらデカい声出せることは、今の時代、重要だけどね)
動画を見るとき、もしも普段からパソコンのヴォリュームを一杯に上げている人がいたら、音量を絞ってから見たほうがいいかもしれない。それくらい、叫び声が凄い(笑)






落合博満監督と、一部の球団幹部、一部の地元メディアの間に確執があることはもちろん知っているが、近年目立つ野球とマス・メディアの関係の歪みについては色々言いたいことがある。


ひとつ思うのは、「今と昔で、マス・メディアの位置はとっくに大きく変わっていて、同じではないのだ、ということに、マス・メディアはいつになったら気づくのか?」、ということ。

野球ブログのくせに、門外漢としてスティーブ・ジョブスの死去について記事を書いたのにも、似たモチベーションがある。今という時代のリアリティを理解していない、読めない、わけのわからない人が、今どれだけたくさんいるか、多少はっきりさせておかないと話が進まないのだ。「パソコンがどれほど世界を変えたか」という時代意識と、野球とマス・メディアの関係がどれほど変わらなければならないときに来ているか、という話には、多少なりとも共通点がある。

パソコンやインターネットの登場によって、人と人のコミュニケーションのスタイルや方法は大きく変わったわけだが、マス・メディア自身はいまだにそのことを認めようとしてない部分がある。(この点については、シアトル・マリナーズの地元メディアなども同様だ)
彼らはいつまでたっても「マス・メディアは、ファンの意見を主導している」だの、「マス・メディアはファンの意見を代表している」だの、「自分たちこそ、ご意見番だ」だの、いろいろと勘違いし続けている。
言い換えれば、一度マス・メディアに就職したら一生安泰だと勘違いしている「公務員根性丸出しマス・メディア」の人間がマス・メディアにはたくさんいて、彼らの多くは「パソコンとインターネットが、どれだけ世界を変えたか?」ということの意味を、まるでわかっていない、ということでもある。
彼らは、通販番組と韓国ドラマを大量に増やす程度のことで、この複雑な時代に適応できると思っているのかもしれないが、認識が甘いにも程がある(笑)


たとえ、広告主に野球の魅力について効果的なアプローチもロクにできないような地上波テレビ局の無能社員が、スポットCMがとれず、シーズンの行方が決まる大事なゲームですら地上波中継が無くなってしまう事態を招いているとしても、上の動画を見てもわかるが、今の野球ファンの熱気はまったく衰えてなどいない。
勘違いした今のマス・メディアが野球ファンの興奮を上手に集約することができないのは、野球ファン側の責任ではない
Public ViewingYoutubeTwitterストリーミングアップローダー動画音声ファイル。今どきの野球ファンは、「パソコンとインターネット」を駆使しつつ、「見知らぬ他人と野球の興奮を分かち合うことができる、マス・メディア以外の手段を持っている」ものだ。

この「見知らぬファン同士で、野球の高揚感を一緒に分かち合うスタイル」は、とっくに某巨大掲示板だけの専売特許ではなくなっていて、「新しい野球の楽しみ方」として定着してきていると思う。

この「見知らぬファン同士で、野球の楽しさを分かち合う観戦スタイル」は、「スタジアムに足を運んで、たまたまシートが近い人たちと一緒に応援する」というのとは、ちょっとニュアンスが違う。また、ひとりでビールを飲みながら見ているテレビの前で、無言でするガッツポーズとも、また違う(笑)。
この新しい楽しみ方には、常に主導権をとっていないと気が済まないらしい古臭い目立ちたがりの地元マス・メディアによる無意味な意見誘導も、球団による半強制的なファン誘導も、必ずしも必要ない。
そして、もっと言ってしまえば、もはや「試合映像の独占放送」も、もはや必要ない。試合の中継は、なんなら別にストリーミングでもなんでもいいのだ。


ブログ主は、日本のプロ野球の地上波中継が減少したことについて、野球人気そのものが低迷したからだ、なんていう根拠の薄い説明を信じたことがない。また、ファンの熱気が、地上波で放送するのに量的に足りていないなんてことも、全く思わない。そんなこと、あるわけない。
むしろ、いつまでたっても社員に桁外れのサラリーを払っている地上波局の「設定が高すぎる採算ライン」に野球中継があわない、とかいってくれたほうが、むしろドラスティックな金の話だけに、よくわかる。

たいした営業努力もしてない人間に、いまどき、安定して大金を払ってくれる超優良CMスポンサーを簡単に見つけてこれるわけがない。「スポンサーがみつからなかった」などというのは、低次元な言い訳にすぎない。しょうもない理由で「野球中継ができなません」などと言い訳するのなら、そんな野球に対する熱意も、営業能力も無い地上波局の営業社員などクビにするか、そういう営業できない放送局には野球放映権を渡さなければいいだけのことである。
自分本来の仕事もできないクセに、野球の現場の監督にはアレコレ文句ばかり垂れているようなテレビ局側の都合なんてものは、どうでもいいのだ。


実際、これまでスポーツの放送は、メディア側の思惑にかなり左右されてきた。
どんな都合があってそういうことをするのかは知らないが、地上波での放映権をもっているコンテンツなのに地上波で放送しないケースがあるし、また、せっかく現地で試合映像をカメラに収めたクセに、実際には放送しない、などというケースだってある。
オリンピックや世界選手権などをきっかけに水面下で一時的な人気が沸騰するスポーツはよくあるのだが、そういう隠れ優良コンテンツは、もし地上波で放送していれば結構な視聴率がとれたかもしれないのに、民放では放映されない、というケースだって少なくない。
そうした可能性を秘めたコンテンツというか、ポテンシャル・コンテンツを、よく放送するのが国営放送であるNHKのBS放送であることは、日本のスポーツ好きならよくわかっていることだが、NHKのBSは、困ったことに、税金の一種みたいなものである受信料を大量投入して無料放送してしまっているわけだから、地上波やCSのスポーツビジネスを非常に圧迫しているわけだが、この記事の趣旨とは違う話だし、その話は別の機会にゆずる。



話が横道にそれた。

野球を、テレビとスポーツ新聞だけで楽しむ時代なんて、とっくに終わっている。テレビのスポーツニュースなんて、ハイライト程度しかやらないし、新聞だって情報のカケラしか教えてはくれない。野球本来の緊張感や爆発的な感動、かけひき、喜怒哀楽、ミスやファインプレー、失意や復活、あらゆるストーリーがわからない。

しかし、ファンの脳裏には、こうして優勝が決まったとき、「あのゲームの、あの打席、あの1球が結局分かれ目だったな・・・」とか、「あのゲームで引き分けになったことで、シーズンの展開が大きく変わったんだよな・・・・」とか、さまざまな感慨、個々の場面が、まるで走馬灯のように思い出されるものだ。
そういう「走馬灯のようなファン感情」に、テレビとスポーツ新聞だけで応えられるなら、こんな野球ブログ風情など必要ない。


野球の楽しみは、結果だけ見て楽しむのもけして間違いだとは言わないが、ゲームのプロセスにたくさんの楽しみがあるし、このブログが配球にこだわるのも、別に配球マニアだからではなく、「どういうプロセスを経て、その決定的な場面が生まれたのか」を、球団の意向の追認に走りがちな既存メディアでは「ファンの経験や感慨に沿った形」できちんと残してくれないから、しかたなく自分でやりはじめただけのことだ。

日本のプロ野球にも、ファンの「走馬灯のようによみがえる感情」をきちんと「整理して記録くれる方法」があったら、どんなに新たなファン獲得につながることだろう、と思う。
今回の中日の優勝でいえば、9回の浅尾投手の、あのセカンド送球ホースアウト、ブランコのあのひと振りだけでなく、投手交代の謎、配球、凡退、この試合に至る勝敗の流れ、記録にとどめておきたいことは誰もが大量に抱えているはずだ。

だが、残念なことに、その全てを記録に留めておく方法や、他人と一緒に味わう機会は、テレビと新聞だけでは足りない。
例えばブログ主だって、イチローの全ヒットについて、どういうヒットだったか、どういう配球だったか、そりゃできることなら自分の無限ではない一生が終わってしまう前に書き留めておきたいと思わないでもないが、ひとりでできることには限界がある。ブログに思ったことのほんの一部を書き留めておくのだって、時間をみつけるのが難しいときがある。


残念なことに、野球ファンは、いくら最高の感動の場面でも、その出来事をあらゆる角度から眺めることはできない。このことは、誰もが経験からよくわかっている。
しかし、パソコンやインターネットのある時代だからこそ、誰かの知恵と他人の目線を借りつつ、お互いの情報を補完しあうことで、自分ひとりだけの経験では特定の角度からしか見えないゲームの全体像を、俯瞰的に再構築して、もっともっと全体像を楽しめたら、と望んでいると思う。
その気持ちは、非常によくわかる。

それは、「戦争」「原爆」「大震災」など、多くの人がかかわった出来事を、様々な人の記憶とまなざしを集めることで、全体像が結ばれてはじめて、ようやく「自分の立ち位置が理解でき、アイデンティティが確認・回復される」作業にちょっと似ている。


野球の記憶は、ひとりの視線からではキレギレの記憶でしかないが、個々の視線を分かち合うことで全体像を共有することもできるし、共有することで大きくはじける。そういう共有する瞬間を持てたとき、人は、自分でも思いがけないくらいの大声で叫ぶことも可能になる。



October 17, 2011

3000本安打達成には、「3つのルート」があることを指摘してきた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年9月28日、3000本安打を達成する方法(2) 3000本安打達成者の「3つのタイプ」
3つのルートのうち、第1グループ「カール・ヤストレムスキー型」は、「最も低打率」で記録を達成したグループであり、カル・リプケン的な「身体の丈夫さ」と、「息の長い選手生命をもったフランチャイズ・プレーヤー」が特徴。最初に入団したチームから一度も移籍することなく引退した選手も多い。
彼らが相対的には低打率でありながら3000本安打を達成できたのには、「ひとつの場所に根をはやして留まり、地道に努力していく、彼らの穏やかな性格や行動様式」に、そのルーツがあった。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年9月28日、3000本安打を達成する方法(3) 第1グループ「カール・ヤストレムスキー型」にみる、身体の丈夫さと、フランチャイズ・プレーヤーであることによる「幸福な長いキャリア」

3000本安打達成者の打数と安打数の関係 3タイプ分類(修正)
(クリックすると別窓で図拡大)


今回は第2グループ「ピート・ローズ型」を見てみる。
通算打率3割前後で3000本を達成するに至った「ピート・ローズ型」は、、第1グループ「カール・ヤストレムスキー型」とはかなり対称的な特徴をもつ。

それぞれの特徴を強調して言うなら、第1グループの「カール・ヤストレムスキー型」が「アットホームな農耕民族的定住」であるのに対して、第2グループの「ピート・ローズ型」は「狩猟民族的なハンティング」という特徴をもつ。
第2グループ「ピート・ローズ型」の選手たちは、第1グループの選手たちと違って「キャリア最晩年の移籍」を選択した点にひとつの特徴がある。第2グループの達成者たちのモチベーションは、「質よりも量」、「率よりも数」なのだ。
カンザスシティで全てのキャリアを終えたジョージ・ブレットを除く4人の選手が、10年以上同じチームに在籍したフランチャイズ・プレーヤーでありながら、キャリア晩年になって他チームに移籍している。
ピート・ローズ 22歳〜45歳
   CIN→キャリア晩年にPHI→MON→CIN
ハンク・アーロン 20歳〜42歳
   MIL→ATL→キャリア晩年にMILに戻る
ウィリー・メイズ 20歳〜42歳
   SFG→キャリア晩年にNYM
ジョージ・ブレット 20歳〜40歳 KC一筋
ポール・モリター 21歳〜41歳
   MIL→TOR→キャリア晩年にMIN

フランチャイズ・プレーヤーとしての道を捨ててまで、移籍によって自分のキャリアを延命させ、記録の上積みを狙う「ピート・ローズ型」の欲望のルーツは、アベレージ・ヒッターかホームラン・バッターかというバッティング・スタイルの違いより、個人的な性格の違いのほうが強く影響しているといってみてだろう。温厚なカル・リプケンと、賭博で永久追放になったピート・ローズを思い浮かべれば、2つのグループの性格の違いは誰にでもわかる(笑)


第1グループ「カール・ヤストレムスキー型」は、低打率なために、キャリアで一度も移籍しないことで安定したキャリアを送ることで、3000本安打という輝かしい記録を手にいれているが、第2グループ「ピート・ローズ型」の選手たちは、こと安打数について言えば、本来、「カール・ヤストレムスキー型」の選手たちより、かなりのゆとりをもって3000本安打を達成できる恵まれた才能を持っていたはずだ
それは、第1グループの選手たちとの通算出塁率の差などをからもわかる。第1グループのカル・リプケンロビン・ヨーントの通算出塁率は歴代ランキングでみると800位台だ。これは、3000本安打という大記録を打ちたてた選手にしては、通算打率が3割ないのと同様、思ったより低い順位に留まっている。
それに対して「ピート・ローズ型」の通算出塁率は、全員が歴代ランキング300位以内の選手ばかりと、安定した数字を残している。
「カール・ヤストレムスキー型」の
安打数と通算出塁率順位
カール・ヤストレムスキー 3419本 175位
エディー・マレー 3255本 457位
カル・リプケン 3184本 859位
ロビン・ヨーント 3142本 814位
デイブ・ウィンフィールド 3110本 593位
クレイグ・ビジオ 3060本 382位
リッキー・ヘンダーソン 3055本 55位

「ピート・ローズ型」の安打数と通算出塁率順位
ピート・ローズ 4256本 211位
ハンク・アーロン 3771 222位
ウィリー・メイズ 3283本 141位
ジョージ・ブレット 3154本 275位
ポール・モリター 3319本 281位



「執着」というものは、往々にして人の人生を変えてしまうものだ。
特に、人並み外れて異常な強い執着心をもった人間にしてみれば、「なにがなんでも、もっと記録を上乗せしたい」とか、「どこかにもっと輝かしいキャリアが待っているはずだ」と渇望する「飢えや執着」は、どうにも断ち切ろうにも断ち切れない。
ピート・ローズが野球賭博にかかわって永久追放になったことについても、彼が自制のきくタイプではなく「欲望を断ち切れない性格だった」ことにルーツがあるのだろう。

ある意味もったいないのは、「ピート・ローズ型」の3000本安打達成者の通算スタッツは、もしキャリア晩年の他チーム移籍以降の不本意な数シーズンがなかったら、もっと素晴らしい数字を残しただろう、という選手が多いことだ。
こと通算打率に関してだけ言えば、もし移籍によるキャリア延命でスタッツを低下させていなければ、もしかすると「ピート・ローズ型」の選手にも、3割2分以上のハイ・アベレージの中で3000本安打を達成した、天才的安打製造機集団、第3グループ「スタン・ミュージアル型」に匹敵する数字を残したままキャリアを終えるチャンスがあったかもしれない。

だが、彼らの強い「現役欲求」が、かえってそれを阻んだ。
「執着」が彼らの現役生活のある部分をかえって台無しにしたのである。



余談として、ポール・モリターイチローのエピソードについて。

モリターは、若い頃はセカンド、サードを守りつつ打席に立っていたが、1991年以降のキャリア後半には、主にDHとしての出場になり、それにともなってバッティングスタイルを大きく変更している。
若い頃のモリターは、三振が多い打者だったが、DHに変わったキャリア後半ではバッティングスタイルを「ボールを見ていくスタイル」に変え、三振率が下がると同時に四球率が上昇するなど、このバッティング・スタイルの変更は結果的にモリターの打撃スタッツを向上させた。
彼はシーズン200安打を4回達成しているが、うち3回はDHがメインになって以降であり、また、シルバースラッガー賞4回はいずれもDHとしての受賞である。
Paul Molitor Statistics and History - Baseball-Reference.com

モリターは2004年に招かれてシアトルで臨時打撃コーチをやり、この年にシーズン最多安打記録を塗り替えることになるイチローに「初球打ちはするな」と戒めた(笑)
だが、そのモリター自身は、たとえば最もホームランを打っているのは「初球」なのであって、指導方針とモリター自身のキャリアは、まったくもって矛盾している(笑)

モリターは、キャリア後半にDHになって以降のバッティングスタイルの変更で大きな成功をおさめた自分自身のキャリア特性から、「打ち気にはやっていた若い頃のスタイルは間違っていた。やはり、じっくりボールを見てスイングするスタイルが、打者として正しい道だ」とでも思いこんでいるのだろうが、悪いけれど、それは「若い頃は振り回してばかりで、スタッツはたいしたことはなかった」モリター個人のキャリア特性から出た考え方であって、他に類をみないイチローのプレースタイルや天才ぶりとは全く無縁の話だし、また、モリターは、自分の晩年のプレースタイルがいくら自分には向いていたとしても、それがすべての打者にあてはまるルールになるとは言えないことすら、すっかり忘れている。単に自分のスタイルを押し付けているようでは、指導者にはなれない。

イチローは、DHになって守備負担がなくなり、バッティングに専念するようになってはじめて大量の安打数を積み重ねることができた結果、はじめて大記録である3000本安打達成の道が開けたポール・モリターと違って、フルに守備をこなし、ゴールドグラブを10年連続受賞しつつ、200安打を10年連続して達成した「攻守走」揃った「スタン・ミュージアル型」の天才プレーヤーなのであり、ポール・モリターとはプレースタイルもキャリアのレベルも異なる。(もっと言えば、シアトル、あるいはアメリカの指導者やコーチの多くがイチローに対して、モリターと同じような、間違った指導を行っている可能性がある)

ともかく、こと安打製造技術に関しては、モリターにとやかく言われる筋合いではない。
The Seattle Times: The Art of Baseball: The art of Ichiro: Right hitter, right time



October 14, 2011

ALCS Game 5 は、デトロイトの監督ジム・リーランドが、点をとられてばかりいる「劇場型クローザー」ホセ・バルベルデを使わないことを試合前に宣言していたゲームだったが、けして調子のよくない「雨男」ジャスティン・バーランダーが、100球を大幅に越え133球も投げて、7回1/3を粘り抜き、さらに残りの1回2/3イニングを、宣言どおりバルベルデではなくフィル・コークに投げさせて試合を締めるという「苦肉の策」を使い、やっとの思いでシリーズ2勝目を手にした。
Texas Rangers at Detroit Tigers - October 13, 2011 | MLB.com Classic
"It had been a battle all day."
---Justin Verlander
'Baseball' lives up to its name as Justin Verlander, Tigers beat Rangers in ALCS Game 5 - Joe Lemire - SI.com


このゲームの6回裏の攻撃で、デトロイト打線は珍しい記録を達成した。「連続した4人の打者による『ナチュラル・サイクル』」だ。
ライアン・レイバーン シングル
ミゲル・カブレラ ダブル
ビクター・マルチネス トリプル
デルモン・ヤング ホームラン(2ラン)

これは知らなかったのだが、サイクルヒットの中でも、「シングル、ダブル、トリプル、ホームラン」という順序、つまり「より長打になる順序で打ったサイクルヒット」のことを、「ナチュラル・サイクル(hit for the natural cycle)」というらしい。これまで1,319試合あったポストシーズンのゲームで『ナチュラル・サイクル』が達成されるのは史上初。
(注:4人の打者によって達成されたサイクルヒットのことを「ナチュラル・サイクル」と呼ぶのではないので注意。また「サイクルヒット」という言葉は和製英語であり、英語ではHitting for the cycleとなる)

これまでのMLBの歴史で、「ナチュラル・サイクル」の達成者は、両リーグ7人ずつの、計14人。(日本では1950年の藤村富美男さんが最初で、合計5人)
Hitting for the Cycle Records by Baseball Almanac

2000年代に入って以降、「ナチュラル・サイクル」を達成している打者は3人いるようだが、そのひとりが、モントリオール・エクスポズ在籍時代のブラッド・ウィルカーソン。2003年6月23日ピッツバーグ戦で達成した。
SI.com - Baseball - Wilkerson hits for natural cycle in Expos' win - Tuesday June 24, 2003 06:44 PM
2003年当時のウィルカーソンは、メジャーデビュー2年目の2002年にいきなり20ホームランを打った翌年で、スラッガーとしての将来を期待され、エクスポズのクリンアップを打つようになっていた。
Brad Wilkerson Statistics and History - Baseball-Reference.com
ウィルカーソンの「ナチュラル・サイクル」が達成されたゲームのエクスポズは、4番が、2007年2008年とシアトルでDHとしてプレーしたホセ・ビドロ、先発は大家友和投手。


後にウィルカーソンは、エリック・ベダード獲得のためにセンターのドラフト1位選手、アダム・ジョーンズを放出したことで新たな外野手を必要としていたシアトルに2008年にFA移籍した。ライトを守るウィルカーソン加入でセンターに回ったイチローは、センターでもゴールドグラブを獲得した。



October 10, 2011

スティーブ・ジョブズが亡くなる直前にほとんど書き終えかけていた文章がある。冒頭部分は次のような感じの書き出しになっている。今から思うと、あのときはまだ内容が中途半端であり、未成熟な内容のまま公開しなくて本当によかったと、今では思う。
最近、ある記事の一節をネットでみかけて、驚いた。
iPodの原形は、ソニーのウォークマンだ」とメディアで主張する人が、いまだにいるのだ。


iPodの原形は、ウォークマンではない」と、ハッキリ断言できる理由は簡単だ。
iPodの原型は『パソコン』であって、ウォークマンではない」からだ。同じように、スマートフォンの源流も、『パソコン』であって、携帯電話ではない。
iPodやiPhoneは、「音楽プレーヤー」でも「電話機」でもなく、元をただせば「キーボードの無いパソコン」だ。キーボードというインターフェイスを無くし、そのかわりにタッチパネルになっているから、見た目がパソコンに見えないだけの話だ。

スティーブ・ジョブス自身も、iPadのようなデバイスのことを「post-PC devices(=ポストPC端末)」、あるいは「the next PC(=次世代PC)」と呼んでいる。
このことからも、最近のアップルの製品戦略が「『パソコン時代』を、さらにまた越えた、ポスト・パソコン時代のデバイスの創造」であったことは明らかであり、また、逆に言えば、アップルの製品群がどんなに進化しようと、それらは常に「パソコン」をルーツに持つことは、このジョブスの言葉に明確に示されている。



ジョブズが亡くなる前、偶然にも数日かけて「iPodの原形は、ウォークマンではない」ことを説明するために、冒頭の文章の続きを長々と書いていたのだが、書いている途中でジョブズが亡くなったことを知り、あらためて根本的に書き直すことになった。彼の「生」と同様、「死」にも大きなインスピレーションを受けた。

と、いうのは、
「iPodの原形が、ウォークマンか、どうか」という議論を突き詰めていけば、必然的に、「iPodとウォークマンの、何が同じで、何が違うのか?」などと、「カブトムシとクワガタの違いを、角(つの)の形だけで見分けて喜んでいる夏休みの子供」のような低レベルの観察で終わるわけにはいかず、「今という時代と前の時代を決定的に分割した、根本的な技術や製品は何か?」という設問に行き着くことに気づいたからだ。
そして、その解答は「ジョブズが後世に残した功績とは何か?」という設問にダイレクトにつながっていく。



最初に記事を書きはじめてからだいぶ時間が経ったが、
今ならもっと正確に書きなおすことができる。

「今という時代と前の時代とを決定的に分割した技術、製品は何か?を考えると、最重要なもののひとつが『パソコン』だ。(他に『インターネット』を挙げてもいいが、話がこんがらがるので置いておく)
そして『パソコン』の発展形のひとつがiPodやiPhoneである。
だからiPodの生みの親は『パソコン』であり、パソコン以前の「ディスクに依存する時代」、もっと言うと「ソースとディスクと再生装置の『1対1の対応関係』が世界の脳を縛っていた、パソコン以前の文化」に属するウォークマンではない。

当然のことだが、「ウォークマンはたいした技術でもなければ、立派な製品でもない」と言いたいのでは、まったくない。
そうではなく、「どっちも音の出る、持ち運べる箱だろ?」だのと、両者のわずかな、しかも重要ではない共通点を子供じみた論法で強調するより、多すぎるくらいたくさんある「両者の相違点」のほうを明確に認識し、意識していかない限り、今のポスト・パソコン時代なんて見えてこないんだぜ、という意味だ。
いつまでたっても「iPodはウォークマンと基本的に同じだ」などという視点でしかモノを考えられない、古くさい構図に縛られた脳では、とてもじゃないが、今という時代にあった製品など生み出せるわけもない。
「iPodとウォークマンの根本的な違い」の認識は、まさに「パソコン以前と、パソコン以降で、技術や製品、人の生活がどう変化したか」についてきちんと認識できているか?という試金石なのであって、この程度の判断くらい瞬時に切り分けられなくて、どうして日本でiPodやiPhoneを越える「パソコン時代らしい製品」を独自に作れるようになるか、という話だ。
(と、いうか、その程度の切り分けができなかったからこそ、いくつかの企業の残念な「今」がある、とも言える。「ウォークマンをいくら発展させてみたところで、結局のところ、パソコンにはなりえない」という言い方をしたら、もっとわかりやすいかもしれない。この点はゲーム機も実は同じだ。ゲーム機は、いくら機能を付加していっても、パソコンにはなれない。ゲーム機は「パソコン以前の時代」に属する文化とみなすのが正しい判断だと思う)


そして「今という時代と前の時代とを決定的に分割した技術、製品は何か?」を考える作業は、「スティーブ・ジョブズの偉業とは何か?」を考え、特定する作業にも行き着く。
なぜなら、「パソコンという、世界を変えた製品」の基本フォーマットを完成させたのは、ジョブズとウォズニアックの「アップルのパソコン」の功績だと思うからだ。


判断を間違える原因はいくつもある。
例えば、「アナログ、デジタル」という二分法がそうだ。
「ソフトとハード」という二分法と同じで、誰もがその「思考方法の陳腐化」に気がつかずに今でも使っている。「パソコン全盛の時代なのだから、『デジタル』という基準でモノを見てさえいれば、何事を判断するにしても間違えることはありえない」などと、勝手に思い込んでいる輩(やから)が大勢いる。

だが、それは間違いだ。

ゲーム機もそうだが、デジタル技術をたくさん使っているからといって、その製品が必ずしも「パソコン以降の文化」に属しているとは限らない。 「デジタル技術を使ったすべての製品が現代的だ」、などと考えていたら、あらゆる判断に過ちを犯すことになる。
「アナログとデジタル」という二分法は、「アナログ時代に作られた論法」であって、実はあまり役に立たないのだ。
「アナログ、デジタル」という二分法は、「どの技術、どの商品が、今という時代を前の時代と決定的に隔てたのか?」という設問に、決定的な解を与えることができない。


パソコン以前と、パソコン以降。
こうスッパリと切り分けることが、今の時代(=「ポスト・パソコン時代」)を理解するのには最もわかりやすい切り分けだ。

(続く)

October 07, 2011

Game 5までもつれたデトロイトとヤンキースのALDSが終わった。
低めをとらない球審に苦しみつつも、ダグ・フィスターが5回を1失点でしのいで、勝ち投手。
コントロールのいいフィスターだけに、カーブやスライダーなど、低めに決まる球はいくらでもあったが、今日の球審ではまるでとってくれない。こんな不利な状況で、よく5イニングもちこたえた。特に5回の満塁のピンチを、フィスターが2つのポップフライで乗り切った時点で、デトロイトのこのゲームの勝ちが6割方決まった。(デトロイトの監督リーランドは、もう1イニングいけそうなフィスターを下し、シャーザーをリリーフ登板させたかと思うと、早々に降板させ、フラフラ投げて満塁から押し出し四球をやらかしたフィリップ・ベノワをなぜか2イニング目も使ったり、どうもよくわからない投手起用だった)

さぁ次はテキサスとのア・リーグチャンピオン決定シリーズだ。
頑張れ、ダグ・フィスター。
Detroit Tigers at New York Yankees - October 6, 2011 | MLB.com Classic


それにしても、今日の球審Ted Barrettは酷かった。今シーズン見た球審の中でも、5本指に入る。Sam Holbrookを越えた酷さ。
Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Strikezone Map Tool
まず、とにかく低めをまったくとらない。
それと、左バッター。アウトコースがボール2つ分くらい広く、インコースが狭いために、ゾーン全体が大きくアウトコース側にズレている。

かと思うと、この球審、試合終盤になって、突然デトロイトのピッチャーの投げる低めをとったりしだした。さぞかしヤンキースのバッターはフラストレーションがたまったことだろう。

通常のTed Barrettのストライクゾーン
(Game 5でのゾーンと全く違っていることに注意)
Ted Barrettのストライクゾーン


CCサバシアは、5回から1回1/3投げたが、キャリア初のリリーフ登板だったらしい。1失点してしまい、これが結果的に決勝点になってしまった。フィスターの失点が1点だけだったために、負け投手はヤンキース先発イヴァン・ノヴァだったが、実質的にはサバシアのこの失点が決勝点だから、サバシアにやったことがないリリーフ登板させたヤンキース監督ジョー・ジラルディは、チャンスで三振ばかりしていたアレックス・ロドリゲスとともに、たぶんニューヨークの口うるさいメディアとファンの絶好の餌食になることだろう。
加えてジラルディは、5回の2死2塁のピンチで、ミゲル・カブレラを敬遠し、ビクター・マルチネスと勝負するチョイスをしている。
今シーズンのマルチネスをずっと見守ってきたブログ主の立場からいうと、マルチネスが打席に入る前から「おいおい、ジラルディ。わかってなさすぎる(笑)」と思って見ていたら、案の定、マルチネスは決勝点となるタイムリーを打った。


シアトルから無意味に放出されてデトロイトに移籍後、デトロイトのポストシーズン進出に大きな功績のあったダグ・フィスター、そして、「そのシチュエーションに必要なバッティング」を確実に成功させ続けてきた今シーズンのビクター・マルチネスのバッティング。
今シーズンの力をそのまま発揮できたデトロイトが、見事にヤンキースを打ち破った。



October 06, 2011

この人から何かを学んだ、と、
ハッキリ断言できる人を持てたことに感謝したいと、
最近強く思うようになった。


そのひとり、スティーブ・ジョブズが56歳の若さで亡くなった。

今シーズンもさまざまな「ノイズ」に悩まされたイチローに、2005年6月12日 スタンフォード大学卒業式でのスティーブ・ジョブスのスピーチの一節を贈ったばかり。
ジョブスの生命の灯がもう長くないことを予感してはいた。ちょうど、アップルに関する独立した記事を用意して書き直しているところだった。
わずかに間に合わなかった。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年8月24日、スティーブ・ジョブズ、アップルのCEOを辞任。彼の2005年の言葉を、イチローに贈る。

アップル ロゴ




英語原文
Text of Steve Jobs' Commencement address (2005)
日本語訳(例)
バックナンバー
日本語字幕付き(他にもいくつもの字幕付き動画がある)
http://youtu.be/DE8HrWmnLwA

http://youtu.be/54pPcsDEc6M



Stay Hungry. Stay Foolish. と、
ジョブズはくりかえし言った。

心のハングリーさに自信を失ったことは一度もないが、Stay Foolish、これがなかなか難しい。実行できもしないことを思い悩んでもしょうがないので、実行などしない。


「どうにも馬鹿になりきれないタチなんで、Think Diffrent.くらいは、とか思ってアタマのすみに置いて、暮らしてきたんですよ。あはははは。」

と、
そんな無理におどけた言い方で彼に直接話しかけて、
これまでなんとか角ばった生き方でやってこれたことへの感謝の気持ちを、こっそり表現してみたかった。

合掌。




米アップル、豪での特許訴訟でサムスン電子の和解提案退ける | Reuters
パクっておいて、妥協を図ろうとする厚顔無恥なサムスンをはねつけたアップルの矜持に、拍手。



October 05, 2011

フィラデルフィアとアトランタのNLDS(ナ・リーグ ディヴィジョン・シリーズ)Game 3は、コール・ハメルズが好投したフィラデルフィアが3-2で辛くも勝ってNLCS進出に王手をかけたが、またしてもアンパイアJerry Mealsの判定を巡るトラブルがあった。

フィラデルフィアが2点リードの9回表、1死1塁で、バッターのカルロス・ルイーズが、センターへライナーを放った。
セントルイスのセンター、スキップ・シューメーカーはこの打球を見事にダイビングキャッチしてみせたのだが、ライト線審Jerry Mealsはこのファインプレーを「ワンバウンドでのキャッチ」と、ヒットと判定した。
だが、審判団は協議した後、一度出された判定を「アウト」に覆した
のである。

スコア
Philadelphia Phillies at St. Louis Cardinals - October 4, 2011 | MLB.com Gameday
動画
Baseball Video Highlights & Clips | PHI@STL Gm3: Schumaker's terrific play ruled a catch - Video | MLB.com: Multimedia
記事
Umpires overturn Skip Schumaker non-catch | MLB.com: News


さかのぼる2011年7月26日に起きた「球審Jerry Mealsのホームプレートでのタッチプレイ誤審によるサヨナラ事件」は、明らかにJerry Mealsの誤審だった。(というか、うっかりすると、「八百長」と言われかねない、あからさますぎるミス。疲労は言い訳にはできない。疲れて判定ができないのなら、アンパイアをやめて故郷に帰るべき)
ファンの誰もが怒り、数多くのメディアが「ベースボール始まって以来の劣悪な判定」と非常に厳しい批判を展開、そしてMLB機構もJerry Meals自身も「誤審」を認めるに至った。
メディアの批判記事例:FOX
Baseball's biggest blown call keeps happening - MLB News | FOX Sports on MSN
注)blownという単語
元来は「暴風や爆発で、ぶっ飛ぶこと」だが、俗語として「失敗する、台無しにする」という意味があり、また「麻薬を吸引することで、ぶっ飛ぶ」という意味もある。
だから、この単語が使われるのは、単純ミスという程度の「軽い意味」ではなく、日本の掲示板の野球俗語(笑)でも、「ありえねぇミスだぞ、このボケカスは!」とか、「マジ、とんでもねぇな、こいつぅ」「ラリってんじゃねぇぞ、コノヤロ」とか、「お下品発言」をするときの、「ありえねぇ」「トンデモない」「ラリってる」などにあたる強調言葉として、ちょっとありえないような失敗を非常に強く叱責する、というニュアンスで使われる。
たとえばクローザーならblown save=「セーブ失敗」程度だが、これがミスの許されないアンパイアになると、blown callと使われれば、「マジありえない判定やらかした」、「麻薬でもやってんのか?と言いたくなる、トンデモない誤審だ」という意味になる(笑)
だから、MLBにもアンパイアの誤審は数々あるが、Jerry Mealsの犯した19回裏の誤審のように、あらゆるマスメディアがこぞってblownという単語を使ったミスは、他に類をみない。blownという単語のみをGoogleで検索すると、Jerry Mealsの誤審の記事が検索結果のトップページに出てくるほどだ。
それほど「世紀の大誤審」なのである。

「誤審」を認めたMLB機構
MLB acknowledges Jerry Meals' missed call after Pittsburgh Pirates file complaint over 19-inning loss - ESPN
「誤審」を認めたJerry Meals
Meals: 'I was incorrect' in blown call as Pirates move on - USATODAY.com

だが、もしかすると、NLDSでの「シューメーカーのキャッチング誤審」の是非は人によっては多少意見が分かれるかもしれない。
なぜなら、このプレーはスロービデオで見ると100パーセント間違いなく「アウト」であり、事実として間違いなく「シューメーカーのファインプレー」なのだが、これをノーマルスピードで見ると、捕球した瞬間にシューメーカーのグラブがわずかにバウンドして見える錯覚のせいか、あたかも「ワンバウンドでのキャッチ」に見えてしまう可能性がわずかながらあるからだ。

まぁ、判定の是非については、動画がMLB公式にあることでもあるし、何度でも好きなだけ見て、自分自身の目で確かめるといいと思う。


だが、その場にいなかった人間の目にどう見えるかとか、人間の目には錯覚の問題がある、とかは、この誤審の本筋ではない。シューメーカーは間違いなく捕球しており、Jerry Mealsの判定が間違っていたのは歴然とした事実だ。
一度「ワンバウントしている」とされた判定が覆る結果になった原因は、審判団の協議において、このプレーを他の位置から見ていたJerry Meals以外のアンパイアから、「明らかにあれはアウトだ。捕球している。判定を覆すべきだ」と強い意見があったからに他ならない。
つまり、問題は「他の審判でも容易に下せた判定」を、「最も近くで見ていたはずのJerry Mealsが、間違えたこと」なのだ


判定が正しいほうに覆ったこと自体は非常に喜ばしいことだ。
だが、その決着のしかたは、10月2日に球審Jerry Mealsのコールぶりを批判して罰金を払わされることになったトニー・ラルーサの溜飲が下がるようなものではなかった。
この判定は覆ったとはいえ、「奇妙な形」で決着しているからだ。


捕球できたことに自信があったシューメーカーは、もちろんJerry Mealsの誤審にすぐに気がつき、抗議した。ベンチからもトニー・ラルーサも飛び出してきていた。
「奇妙な形の決着」というのは、6人の審判団が協議した結果、センターライナーを打ったルイーズだけがアウトになり、ファーストランナーで、ライナー性の当たりに飛び出していたポランコはアウトにならず、1塁に戻され、ダブルプレーとして決着しなかったからだ

当然ながら、もしJerry Mealsが「シューメーカーがライナーをキャッチした」と正しく判定できていたら、シューメーカーはボールを即座にファーストに投げ返したわけだから、塁を飛び出していた1塁ランナー、ポランコもアウトになり、ダブルプレーが成立していたはずだ。Jerry Mealsのせいで、セントルイスはとれたはずのアウトをひとつ損したことになる。
誤審の曖昧な決着の直後、次のバッターが三振してチェンジになったから、結果的に「ダブルプレーの消滅」は問題にならなかったが、もし次のバッターがタイムリーでも打っていたとしたら、とんでもないことになるところだった。


2011年7月26日のJerry Meals誤審サヨナラ勝ち事件」と勝手に名づけた(笑)事件は、今年7月26日のピッツバーグ対アトランタ戦、延長19回裏に起きた。

まずは下の写真を見てもらいたい。
誰がどう見たってアウトだ。しかし、こんな簡単な判定を「延長19回裏に、セーフと誤審できるアンパイア」がいる。
Jerry Mealsだ。

2011年7月26日 Jerry Mealsの「19回裏 誤審サヨナラ」

2011年7月26日 Jerry Mealsの「19回裏 誤審サヨナラ」別角度

3-3の同点のまま膠着したこのゲームは、なんと延長19回まで続いたのだが、19回裏のアトランタの攻撃、1死2、3塁の場面で、サードゴロで三塁走者フリオ・ルーゴがホームに突入した。
写真と動画を見てもらうとハッキリわかるように、ホームプレートの2メートルは手前でタッチアウトだった。
なのに、球審Jerry Mealsがなんとこれを「セーフ」とコール。そのままアトランタのサヨナラ勝ちが決まってしまった。

きわどいプレーの判定ならいざ知らず、これだけはっきりアウトだったプレーだけに、もちろん大問題になった。どうやらJerry Mealsのオハイオ州にある自宅には、生死にかかわる物騒な電話が、それもかなりの数かかってきたようだ。
この件は後になって、MLB機構も、Jerry Meals自身も、誤審だったことを認めている。

動画
Baseball Video Highlights & Clips | Meals talks about his contentious 19th-inning call - Video | MLB.com: Multimedia
物騒な電話についての記事
Umpire Jerry Meals' family receives death threats over call - MorningJournalNews.com | News, Sports, Jobs, Lisbon, Ohio - The Morning Journal
記事
Youngstown News, Salem grad and umpire Meals says he missed call in Pittsburgh loss

What they’re saying about the Jerry Meals call | HardballTalk
"home plate umpire Jerry Meals made one of the worst calls you’ll ever see in a baseball game"


トニー・ラルーサの罰金の顛末は、こうだ。
10月2日のNLDSをフィリーズと戦っている最中のラルーサが、MLBでゲーム中によくある監督インタビューで、"two different strike zones" (今日のゲームでは、2つのストライクゾーンがある)と、球審Jerry Mealsのコールがフィラデルフィア側に有利になっている、という趣旨の批判をクチにした。

記事
La Russa fined for remarks about strike zone | cardinals.com: News
動画
NLDS: Cardinals vs. Phillies, Game 2 | STL@PHI Gm2: La Russa disagrees with ump's zone - Video | cardinals.com: Multimedia

球審の判定ぶりと、ルールブック上のストライクゾーンとのズレを知るには、いつものBrooks Baseballを見てみるのが早い。

10月2日の球審Jerry Mealsのコールは、データ上で見るかぎりでは、右バッターのインコースとアウトコース高めのコールにやや問題はあるものの、それらはどれも「むしろフィラデルフィアの投手の不利になる判定」であり、この日の球審Jerry Mealsのコールについて「セントルイス側に大きく不利になるような判定の歪み」は確認できない。
今日のシューメーカーのファインプレーは明らかにJerry Mealsの誤審だが、10月2日の球審としてのコールに関しては、ラルーサの勘違いといえそうだ。
Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Strikezone Map Tool
ちなみに、このサイトのデータは通常、「6つの図」で構成されているのだが、このゲームに限っては、最も上に、典型的な右バッターのゾーン、典型的な左バッターのゾーンを明示した、2つの図が追加され、「8つの図」で構成されている。これは異例のことだ。
NLDSという大事な場面での「ストライクゾーンによる贔屓についてのラルーサ発言」があっただけに、なにかサイトへの大きな反響があったか、サイトの運営側がこの件に配慮してより正確なデータを付記したのかもしれない。



アンパイアと監督・プレーヤーの確執というと、ミネソタの監督ロン・ガーデンハイアーHunter Wendelstedtジェイソン・バルガスSam Holbrookジョナサン・パペルボンJoe Westをすぐに思い出すのだが(笑)、トニー・ラルーサとJerry Mealsの関係は今後どうなるだろう。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月7日、ディヴィジョン・シリーズ第2戦で退場させられたミネソタの監督ロン・ガーデンハイアーと、球審Hunter Wendelstedtとの間にかねてからあった軋轢。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年7月5日、ゲームの進行が遅いとクレームをつけた最年長ベテランアンパイアに、ジョナサン・パペルボンが放った"Go Home"の一言。



なんとも恥ずかしい負け方である。

テキサスとタンパベイのALDS Game 4は、ホームラン4発でテキサスが勝利。
うち3本は、エイドリアン・ベルトレのホームランだが、打った球種はすべて「4シーム」。

このところ毎日「このポストシーズンは、先発投手はストレートで押そうとし、打者はストレートを狙いにきている」と、投手と打者の「ストレート勝負の様相」を書いているわけだが、タンパベイの監督ジョン・マドンは、結局のところ、何もわかってなかった。せっかく劇的な展開でボストンを逆転してポストシーズンに出てきたというのに、これではもったいなさすぎる。マドンは、マトモに分析もせず、行き当たりばったりな野球をやっているのだろうか。
タンパベイの主力投手ジェームズ・シールズが、ああいう「スカウティングとは無縁の、出たとこ勝負なピッチングばかりしている投手」に育ちつつあるのは、結局のところ、タンパベイ・レイズの「分析やスカウティングを重視しないチーム体質」に原因があることが、つくづくよくわかった。、
Texas Rangers at Tampa Bay Rays - October 4, 2011 | MLB.com Gameday



もちろん、今日のベルトレの3本のホームランの伏線は、昨日のGame 3、7回表に、2シームばかり投げていたのにテキサスが狙いをきちんと絞らないために打たれずにすんでいたデビッド・プライスの「初球の2シーム」を、いきなりヒットにしたことだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年10月3日、ALDS Game 3、7回になってようやくデビッド・プライスの2シーム攻略に成功するテキサスのゲーム運びの生温さ。

ベルトレがこのポストシーズンに入ってからずっと「ストレート狙い」をしてきたとは思わないし、また、テキサスが打線全体に「ストレート狙いを指示している」ようにも見えない。
ベルトレ個人が、Game 3の試合終盤になってベンチで突然「ストレート狙いをしてみよう!」とひらめいたのか、神のお告げか(笑)、なんなのか、それはまったくわからないが、とにかくGame 3の7回のベルトレのバッティングは「何かが違った」のである。
あの打席のベルトレは明らかに「初球から2シームを狙って」いて、そしてそのシングルヒットが、次のGame 4での3本のホームランにつながるのである。

Game 4でのベルトレの「ストレート狙い」がハッキリ確定できるのは、4回表の第2打席の3球目。シアトル在籍時代から「振りたがりの打者」で有名なベルトレが、ど真ん中のチェンジアップをまったくスイングしなかったのである。そして、次の球が、アウトコースの「4シーム」。狙いすまして、ライトスタンドへ。この日2本目のソロ・ホームランだ。

1本目のホームランは2球目の4シーム、3本目のホームランなどは初球の4シームをスタンドインしているのだから、明らかにベルトレは「ストレートに狙いを絞れていた」のである。(だからこそ、次の試合で打てるとは限らない、という意味でもある 笑)

2011年10月4日 テキサス対タンパベイ 4回表 ベルトレ ホームラン




October 04, 2011

正直、3000本安打の記事の続きを書いている途中なので、そっちを優先して早くまとめたいのだが、ポストシーズンのゲームのメモも残しておかないと後々困ることになるので、しかたがない。

テキサス対タンパベイの、なにやら生温くて雑なALDS Game 3だ。
Texas Rangers at Tampa Bay Rays - October 3, 2011 | MLB.com Gameday


前の記事で、このポストシーズンは、ストレート系で押すピッチング、ストレート系を待つ打者が目立つ、と、書いた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年10月2日、ストレートで押すピッチャーと、ストレートを待つバッターと。ポストシーズン、ストレート勝負のゆくえ。

そういう意味では、テキサス対タンパベイのALDS Game 3は、ぬるいゲームでつまらない。
というのも、テキサス先発コルビー・ルイスが投球の60%弱、およそ3球に2球、4シームを投げていて、タンパベイ先発のデビッド・プライスの投げているのは、やはり60%程度2シームを投げている。
ストレート系が来る(特に初球)ことが、これほどハッキリわかりきっているゲームなのに、両チームとも狙いを絞るのに時間がかかり過ぎなのが、このゲームの6回までを非常につまらなくしている原因だ。

わかっていてもピッチャーのストレートがキレすぎていて、ヒットがまるで打てない、というのなら文句など言わない。だが、このゲームの両投手の出来はそれほどでもない。なのに、7回に至るまで点が入れられないのだから、凡戦としか言いようがない。


初球の真ん中のストレートを見逃して、難しい変化球に手を出すようなバッティングで無駄に凡退を繰り返して6回まで0-1と負けていたテキサスが、7回表に4点を入れることができた経緯はとても簡単だ。

7回先頭のエイドリアン・ベルトレが、デビッド・プライスの初球をシングルヒットにしたのだが、これが6回までテキサスが打てなかった「2シーム」だったから、タンパベイバッテリーはなにやら慌てたのである。

2011年10月3日 テキサス対タンパベイ 7回表 ベルトレ ヒット7回表 ベルトレ
シングル


どういうわけか知らないが、タンパベイバッテリーはかなり泡を食って、用心しだした。
もしかすると、バッテリーは、プライスの2シームだけでこのゲームを乗り切れると、甘く考えていたのかもしれないし、また、キャッチャーのジョン・ジェイソの経験不足が原因なのかもしれない。今日のGame 3、タンパベイの監督ジョン・マドンはベテランキャッチャーのケリー・ショパックではなく、若いジェイソを起用したからだ。
John Jaso Statistics and History - Baseball-Reference.com

ノーアウト1塁になって、次打者はマイク・ナポリ

ここでプライスは、2シームを狙われはじめたのにビックリしたからなのか、あれほど多投し続けていた2シームを投げる勇気を失った。これが打たれた原因。指が慣れていない変化球を連投したせいか、コントロールも乱れて、ワイルドピッチも犯し、ランナーはセカンドへ。
そうこうするうちにチェンジアップとスライダーをカットされて投げる球がなくなり、しかたなく、おそるおそる2シームを投げたところ、マイク・ナポリに「待ってました」とばかりに強振され、逆転2ラン。
わかりやすい話だ。

2011年10月3日 テキサス対タンパベイ 7回表 ナポリ 逆転2ラン7回表 ナポリ
逆転2ラン



結果からいえば、どういう理由でここまで時間がかかったのかわからないが、7回になってようやくテキサスは「2シームに狙いを絞った」わけで、タンパベイ側は、ベルトレに初球を打たれたことで慌てている間に4点をとられた。


見ている側からいうと、お互いの先発投手が初球から多投する球種をしっかり積極的に振っていかないのは非常につまらない。別に、このポストシーズンに執拗にストレートを狙い打ちしているヤンキースを見習えとは言わないが、もう少し、なんというか、頭を使った「狙いのハッキリしたゲーム」を「早いイニングから」やってもらいたいと思う。



October 03, 2011

デトロイト対ヤンキースのALDS(ア・リーグ ディヴィジョン・シリーズ)Game 2は、デトロイトのクローザー、ホセ・バルベルデが、2失点と、ヨレヨレの情けないピッチングでようやく9回を投げ切って、デトロイトがタイに持ち込んだ。

9回裏2死1、2塁の場面で、Game 1で満塁ホームラン含む6打点と当たっているロビンソン・カノーを迎えたバルベルデは、ド真ん中に続けて3球もストレートを投げた。
よくまぁ、サヨナラ3ランを食らわなかったものだ(笑) あの場面、カノーがどれもこれもファウルにしてしまって打ち損じていなければ、バルベルデはサヨナラホームランを食らって負け投手になっていてもまったくおかしくない投球内容だった。
Detroit Tigers at New York Yankees - October 2, 2011 | MLB.com Classic


2チームの打線の狙いは対象的で、Game 1に続いてストレート狙いのヤンキースと、外のスライダー系狙いがデトロイト。Game 2終盤で出たヤンキースのソロホームランは、いずれもストレートだ。
クローザーは誰もが速いストレートを多投するから置いておくとして、このポストシーズンでは、ストレートで押す先発投手、ストレート待ちをする打者が目立つ
(ちなみに、フィラデルフィア対セントルイス Game 2に先発し12安打を打たれて負け投手になったクリフ・リーが、4回と6回に、ライアン・テリオに打たれた2本の二塁打、ジョン・ジェイに打たれた2本のタイムリーは、すべてカットボールとストレート。得意のカーブのコントロールが定まらない日のクリフ・リーが打たれる典型的なパターン)


デトロイト対ヤンキースGame 1は、本来は今年のサイ・ヤング賞間違いなしのジャスティン・バーランダー先発だったが、悪天候のために2009年のルール改正が史上初めて適用されて1回終了時降雨サスペンデッドになり、ダグ・フィスターが2イニング目以降を引き継いで、実質的にGame 1先発になった。
結果的に自責点6と打たれたフィスターだが、レギュラーシーズンではあれほどバランスよく変化球を投げて打者を封じ込めていたのに、どういうわけかポストシーズンの初登板ではやたらとストレートで押そうとして、ヤンキース打線のストレート狙いに嵌っている自分を最後まで修正できなかった
フィスターはポストシーズンでの登板経験が無いだけに、ちょっと舞い上がってしまったのかもしれない。いい反省材料にして、次回の登板では期待したい。

Game 1でフィスターの投げたストレート系は、4シーム20%、2シーム39%で、合計59%。率全体を見るだけでは、ストレート系の率そのものはレギュラーシーズンよりやや高い程度に見える。

しかし、細部を細かく見ていくと、かなり実態は違う。
2回裏に無死2、3塁の大ピンチを招いたラッセル・マーティンの二塁打、5回裏に打たれたロビンソン・カノーのタイムリー、大量失点の口火を切った6回裏のマーク・テシェイラの二塁打、同じ回の2死1塁で打たれたデレク・ジーターのシングル。
ゲームの要所で痛いヒットを打たれたこれらの打席では、フィスターは珍しくすべてストレート系だけしか投げていない。要所での単調な配球が裏目に出ているわけだ。(だから逆にいうと、本来の配球バランスと、二度目以降の登板で本来の落着きが取り戻せれば、ピッチングは変わるだろう。そういう意味で、心配はしてない)
特に、大量失点した6回裏の2死1塁の場面で、ジーターをもっと丁寧な配球で打ち取れてさえいれば、大ケガにならなかったかもしれないだけに、もったいなかった。
Doug Fister » Statistics » Pitching | FanGraphs Baseball

かたやデトロイトのGame 2先発の速球派、マックス・シャーザーは、6イニングを2安打と好投。
アリゾナにいた頃は、70%どころか75%くらいストレートを投げていた投手なわけだから、このゲームのストレート率63%は、レギュラーシーズンの61.4%よりやや高い程度で、彼にしてみたらまだ低いストレート率といえる。
それでも、負ければ王手をかけられてしまう大事なゲームで、ストレートを待っている打者も多いヤンキース打線に対して、力で押して6イニングを2安打と牛耳ったのだから、なかなか度胸が据わっている。
Max Scherzer » Statistics » Pitching | FanGraphs Baseball

フィスターのほうは、もともとコントロールのいいグラウンドボール・ピッチャーという位置づけの投手で、けしてストレートでグイグイ押すタイプというわけではない。かたやシャーザーは元々4シームで押す速球派なのだから、ストレートで押す、といっても、この2人の投手ではニュアンスが全く違う。やはり慣れないことはするものじゃない。


速球派といえば、タンパベイにGame 1で大敗を喫して先行きが危ぶまれたテキサスのGame 2に先発したデレク・ホランドが、5回1失点とまずまずの好投をみせて、テキサスが戦績をタイにもちこんだ。
Derek Holland » Statistics » Pitching | FanGraphs Baseball

Tampa Bay Rays at Texas Rangers - October 1, 2011 | MLB.com Gameday

デレク・ホランドは、レギュラーシーズン16勝5敗。
去年のALCS Game 4のヤンキース戦で好投したときに「ア・リーグ西地区のゲームを見るとき、ちょっと名前を覚えておいてほしい投手のひとり」と書いたように、今後に期待するピッチャーのひとりだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月19日、やっぱりデレク・ホランドは、いい。ALCS Game 4。
ただ、16勝5敗という今年の好成績がうれしくないわけでもないのだが、コルビー・ルイスもそうだが、テキサスの先発の成績は打線に助けられたにすぎない部分が多々ある。ホランドの好成績も、やたらとラン・サポートをもらった結果でもあって、手放しに喜べる結果でもない。
去年のポストシーズン、ホランドは、ALCSはともかく、ワールドシリーズでは良くなかったということもあるし、ボストンを逆転してポストシーズン出場を決めて意気上がるタンパベイとの対戦ではどうかなと思っていたら、5回1失点と、まずまずの結果。去年のワールドシリーズ登板がいい経験になっているのかもしれない。
2010 World Series - San Francisco Giants over Texas Rangers (4-1) - Baseball-Reference.com

ただ、テキサスというチームには、常にロン・ワシントンという「不安要素」がつきまとう(笑) この監督は舞い上がったら、ワールドシリーズでみせた、あの無様すぎる継投のようなことをしでかす人物だけに、切羽詰まって何をしでかすかわかったものじゃない。ビジターでは安心はできない(笑)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月15日、まさしく監督の経験の差が出たテキサスのリーグ・チャンピオンシップ第1戦。ロン・ワシントンの「乱心」。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月28日、得点圏のピンチで、いつもインコースから入って大失敗するダレン・オリバーとマット・トレーナーのコンビ。ALCS Game 1とまったく同じ継投ミスをしでかしたロン・ワシントン。


同じ試合で、タンパベイのジェームズ・シールズが5回を7失点。
一度書いているように、シールズはどうも打者のスカウティングを全く参考にせず、自由気ままに投げる投手に見えてしかたがない投手で、ボルチモアの被ホームラン王、ジェレミー・ガスリーや、コルビー・ルイスと並んで、ア・リーグで最もホームランを打たれやすい投手のひとりでもある。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年6月3日、打者のスカウティングを全く頭に入れてなさそうに見えるタンパベイのJames Shields。
シールズは、速球派のシャーザーやホランドと違って、チェンジアップやカーブを多投するピッチャーだが、テキサスからはキャリアで5勝2敗と、対戦成績は悪くはないはずだったが、今回はテキサスの強力打線をかわしきれなかった。
それでも、投げた球種はいつものように、ストレート、チェンジアップを3分の1ずつ、あとの3分の1はカーブとスライダー。どんな状況のゲームであってもマイペースの配球をするのが、いかにもシールズらしい。
James Shields » Statistics » Pitching | FanGraphs Baseball


やはり、大舞台となると投手は自分の力を試してみたくなるものだろうし、ストレートでグイグイ押してみたいとか、はやる気持ち(それは同時に舞い上がっている証拠でもあるが)も、わからないでもない。
打者のほうも、追い込まれるまでは、変化球の甘いストライクに目もくれず、ストレート1本に絞って強振してくる打者も多くみかける。
始まったばかりのポストシーズンは、ある意味、例年どおりのチカラ勝負で始まったようだ。

だが、この状態がずっと続くとは限らない。

2010年のNLCSでは、サンフランシスコがフィラデルフィアにわざと「ストレートで勝負しない作戦」をとることで、ワールドシリーズ連覇に向けてはやる気持ちを抑えられないフィリーズに見事に勝利を収めている。
こうしてみると、あのときの「ストレートで勝負しない」という戦略が、気持ちの高ぶりがちなポストシーズン専用の戦略としては、かなり大胆かつクレバーだったことが、よくわかる。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」damejimaノート(11) なぜライアン・ハワードは9回裏フルカウントでスイングできなかったのか? フィリーズ打線に対する"Fastball Count"スカウティング。


最後までポストシーズンを牛耳るカギは、シャーザー、ホランド、バルベルデにみられる「ストレート」か。それとも「変化球」か。


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