March 2014

March 30, 2014

Ebbets Field

今は現存しないブルックリンのエベッツ・フィールド(1913年開場)の「ライト側」、あるいは、現存する最古のボールパークであるフェンウェイ・パークの「レフト側」には、ごくわずかな数の外野席しかない。
こうした「古い時代のボールパーク」では、外野席の形状が、左右非対称どころか、「外野席が、レフトかライトのどちらかしかないといっても過言ではないような、偏った形をした球場」があり、さらにさかのぼると、「外野席そのものが存在しない球場」さえみられる。

エベッツ・フィールドエベッツ・フィールド

わざと左右対称な球場ばかり作ったクッキーカッター・スタジアム時代を除けば、むしろ「MLBのボールパークはもともと左右非対称につくられているのが普通」ではある。だが、それにしたって、いくら左右非対称がトレードマークの新古典主義の球場といえども、エベッツやフェンウェイのような「外野席が片側だけしかないといってもいい球場」は、近代では作られなくなっている。
資料:クッキーカッタースタジアム → 2010年8月21日、ボルチモアのカムデンヤーズは、セーフコのお手本になった「新古典主義建築のボールパーク」。80年代のクッキーカッター・スタジアムさながらの問題を抱える「日本のスタジアム」。 | Damejima's HARDBALL

では、なぜ
「かつてのボールパークには外野席がなかった」のか。
そう考えたことから、長い資料探しが始まった。


古いボールパークで「外野席が非常に狭い理由」については、これまで「古い時代のボールパークは、空き地の少ない都心に建てられていたために、周囲の道路によって制約された、限られた敷地面積にあわせて建設しなければならなかったため、球場の形状は、その多くが非常にいびつな形になった」と、説明されてきた。
このブログでも「古い球場の形がいびつで、特に外野席がいびつである理由」を、市街地の敷地の狭さだけから説明してきた。

だが、ブログ主は、20世紀初頭のMLBのボールパークで「新参の白人移民」が外野席に陣取って野球観戦するようになって直後のMLB史を考慮するようになってから、「古いボールパークで外野席が非常に狭い理由」についての考えが大きく変わった。

外野席の発明」の解明にはまだ途上の部分もあるが、成立のプロセスはほぼ明らかになったと思う。以下に記しておく。
(© damejima 以下、非公開)
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March 29, 2014




要旨のいくつかを下記に挙げておく。詳細については正誤確認中なので、あくまで正式には、MLB発表の文書を自分の目で参照してもらいたい。
http://mlb.mlb.com/pa/pdf/jda.pdf (pdfファイル)

1)PEDによる処罰
1度目/80試合(従来は50試合)の出場停止
2度目/162試合(従来は100試合)の出場停止で、183日間分のサラリーを失う(→下記注参照)
3度目/永久追放

2)PEDで処罰を受けたプレーヤーは、ポストシーズン(あるいはプレーオフ)には出場できない

3)PEDで処罰を受けたプレーヤーは、残りのキャリア全てにおいて、尿検査と血液検査を義務付けられる

4)シーズン中に行われる尿検査の数を、1400から3200に増やす。HGH検出のための血液検査を400から1200に増やす


ブログ注:
MLBにおける「契約サラリーの対象になるレギュラーシーズンの日数」とは、「所属球団のレギュラーシーズンゲーム162試合が開催される日数」という意味での、「162日間」のみを意味するのではなく、2014年シーズンでいえば、MLB全体の全日程期間である「183日間」を意味する。

例えば、アレックス・ロドリゲスはドーピングによって「162試合の出場停止」というる処罰を受けたわけだが、この処罰によって発生する「サラリーの支払い停止対象」は、あくまで「処罰対象である162試合のみのサラリー」を意味していて、「183日間すべてのサラリー」ではない。
そのためヤンキースは、「183日」から、レギュラーシーズン162試合が開催される「162日間」をマイナスした、「残りの21日間分のサラリー、約300万ドル」をロドリゲス側に支払うという、なんともおかしなことが起きた。

こうした不合理なことが起きるのは、いうまでもなく「これまでのPED処罰の方式に不備があったため」だ。


だが、今回のJDA締結によって、「162試合の出場停止」は、同時に、「183日間分のサラリーの支払い差し止め」を意味することになり、意味不明な「21日間のサラリー支払」という悪弊もこれで解消されることになったわけだ。

March 26, 2014

アナボリック・ステロイドのようなドーピング手法が、「筋肉だけを都合よく発達させてくれる魔法」かなにかだと思いこんでいる人もいるかもしれないが、そんなものは幻想に過ぎない。
アレックス・ロドリゲスやバリー・ボンズなどのステロイダーが股関節の手術を繰り返しているのは「偶然ではない」のである。


ステロイドの濫用にはとりかえしのつかない副作用がある
例えば、ドーピングのためのアナボリック・ステロイド多用による副作用のひとつに、「ステロイド性骨壊死症」がある。
多くの場合、大腿骨頭壊死(avascular necrosis of the femoral head)によって股関節の故障が引き起こされ、悪くすると選手生命に重大かつ致命的な影響を及ぼすることになる。(股関節を hip あるいは hip joint ということから、hip avascular necrosisという言い方もある)

ブログ注:
なお、くれぐれも、骨壊死が「スポーツにおけるドーピングのみ」に限って起きる病ではないことに細心の注意を払ってもらいたい。
例えば、「特発性」といわれるケースにおいては (注:これは誤字ではない。「突発性」ではなく「特発性」と書くのが正しい) 突然発症し、しかも原因がほとんどわからないまま、短期間に症状が進んでしまう。
また、膠原病やネフローゼ(かつて寺山修司がかかった病)のような病気の場合、治療目的でステロイドが使われるため、やむをえずステロイドを常用し続けなければならなくなる方がいる。その場合、ステロイドによる治療の副産物として、やむなく骨壊死を発症してしまうことがある、といわれている。
だから、ゆめゆめ、骨頭壊死症のすべてを、アスリートのドーピング不正と安易に結びつけてはならない。また、いうまでもないことだが、スポーツ選手の股関節の故障のすべてが、ステロイドによるドーピングによる悪質行為というわけではない。


ステロイドでなぜ大腿骨の骨頭(femoral head=大腿骨のてっぺんの丸い部分)が虚血壊死(AVN, avascular necrosis)を起こしてしまうのか、というと、「大腿骨頭には、もともと血管そのものが少ない」からだ。

femoral head(大腿骨頭)


ステロイドはコレステロールに似た脂質だ。短期の使用なら体外に排出される機能がはたらくが、長期に常用すると血流障害の原因になる。大腿骨頭はもともと血行の悪い場所だから、ステロイドの常用で血流障害が起きると、とたんに大腿骨頭で「虚血が原因の骨壊死」が起きやすくなる、というわけだ。(高脂血症で骨壊死が起きるのも、まったく同じプロセス)

大腿骨頭壊死
「特発性大腿骨頭壊死症」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる
より拝借

骨壊死自体は痛みをともなわない。だが、壊死した大腿骨頭に体重がかかって潰れ、さらに陥没してしまうと、痛みが出てくる。陥没が拡大すると股関節の動きが悪くなる程度の話では済まなくなっていき、体重を支えきれなくなるほどの激しい痛みをともなうようにもなる。そして最終的には大規模な手術などの対策が必要になってしまう。

例:「骨切り」と呼ばれる手術法
骨壊死によって陥没が起きている部分を含む大腿骨頭を、いちど切ってから、くるりと回転させ、壊死による陥没部分が荷重部分にかからならないよう、位置を変更して付け直すという、なかなか難易度の高い術法。

大腿骨頭壊死の手術例
民医連 | 股関節の骨折と病気/体重を支える大事な関節
より拝借

人工関節変形が進行しすぎている場合、人工骨頭や人工関節などへの置き換えが行われる。

かつて2006年にツール・ド・フランスで総合優勝を果たしたフロイド・ランディスも、大腿骨頭壊死によって人工股関節を入れていた。
ドーピング発覚する前のランディスは、あたかも「プロ根性のあるアスリート」であるかのような扱いを受けていたのだが、後にドーピングが発覚してツール・ド・フランス優勝を剥奪されたため、人工関節の逸話も「単なる自業自得でしょ」というオチになった。



「ステロイドが原因で起こる大腿骨頭壊死の特徴」を調べてみると、「股関節の両方に出やすい」、「壊死部分が広く、急速に進行することも多い」、「多発性骨壊死が多い」などといわれている。
多発性」というのは、骨壊死が大腿骨頭だけでなく、膝や肩など、さまざまな関節で同時多発的に起きる、という意味。骨壊死はもともと血行の悪い場所で起きる症状なわけだから、ステロイドによるドーピングの副作用は、なにも大腿骨頭だけでなく、他の血行の悪い関節部、膝や肩にまで及ぶ可能性がある、というわけだ。

多発性骨壊死の痛みの及ぶ範囲


March 24, 2014

キアヌ・リーヴスがノートンのバイクの横にひとりで座っている写真を見ていて、映画 『ドラゴンタトゥーの女』で、リスベット・サランデル (Lisbeth Salander)が乗り回しているバイクについて、2012年暮れに書いた記事に、いくつか書き漏らしたことがあることに気が付いた。
2012年12月21日、ニューヨークまみれのクリスマス・キャロル(2) NFLニューヨーク・ジャイアンツとティム・マーラとポロ・グラウンズ | Damejima's HARDBALL


キアヌはノートンを、手を加えないオリジナルのまま乗っているわけだが、よく知られているように、ノートンやトライアンフといった「英国メーカーの2ストロークの単気筒バイク」は、よくカフェレーサーのカスタマイズベースになる。
もともとカフェレーサー自体が、1960年代にロンドン北西部のAce Cafeという名前のロードサイドレストランで生まれたスタイルが元祖なわけだから、「英国製バイクであるノートンやトライアンフをベースにカフェレーサーを作る行為」は、カフェレーサー発祥の地イギリスの伝統的スタイルを忠実に再現しているという意味では、首尾一貫しているという意味に、とりあえずはなる。

Ace Cafe ロゴ
Ace Cafe
Ace Cafe in London

バイクをカフェレーサーに改造する場合、「ハンドル位置を低くできるハンドルバー」が採用されるわけだが、そうしたハンドルには、clip-onsと呼ばれる「セパレートタイプ」と、ace bars、あるいはclubmansと呼ばれる「ワンピースタイプ」がある。

clip-onsclip-ons
左右セパレートのハンドルがそれぞれ独立して前輪フォークに固定される。ハンドルが1本の棒として作られるone-pieceとは、構造自体がまったく異なっている。

ace barsace bars
clip-onsと違い、バーは1本。バーエンドをカットすることでclip-ons風になる。スイッチ類の移動の必要がなく、バーエンドミラーも取り付けられるのが利点。



さて、『ドラゴンタトゥーの女』でリサベット・サランデルが乗っているカフェレーサーだが、このバイクにつけられたハンドルを、「セパハン」(=セパレート・ハンドルの意味)、つまり、英語でいう "clip-ons" と決めつけて記事を書いているブログをやたら多くみかける。

だが、下の写真で明らかなように、このバイクのハンドルはセパレートのclip-onsではなく、ワンピースのace barsだ。

カフェレーサーのハンドルはどれもこれも clip-ons と思い込んでいる人が多いのかもしれないが、歴史的にAce Cafeというレストランの店名が「カフェレーサー」や「ace bars」のネーミングの由来なのだから、あらゆるカフェレーサーのハンドルがclip-onsであるわけがない。
映画『ドラゴンタトゥーの女』の中でも、バイクに乗ったリサベット・サランデルがバーエンドに取り付けたバックミラーを見るシーンが何度もあったと記憶しているが、それは、「このバイクのハンドルバーが、バーエンドミラーをつけることができるace barsが装着されている」からこそ、わざわざ意味ありげにミラーを見るシーンが何度も挿入されているのである。(そういう意味でいえば、デビッド・フィンチャーはかなりのバイク好き監督なのかもしれない)

Motorcycle in



次に、このバイクのタイヤを見てもらいたい。

映画を見ても気づかない人が大半かもしれないが、このバイクは、「オンロード」を走るカフェレーサーであるにもかかわらず、「オフロード」用のブロックタイヤを履いている。

今の価値基準(というか、カフェレーサーに改造するなら英国製バイクをベースにしていなければダメだという硬直した考え)からすれば、カフェレーサーはスリック系タイヤを履きそうなものだが、このカフェレーサーはなぜ「ブロックタイヤ」なのか。

Motorcycle in

その理由は、おそらくこのバイクのカスタマイズのベースになったバイクが、Hondaの有名なCBシリーズのscrambler(スクランブラー)タイプである「CLシリーズ」(日本未発売)だからだろう。
(「このバイクのベースはCB」と書いているブログをたまに見ることがあるが、以下に書いた理由から、ブログ主は、このバイクのベースはCBではなく、CLで間違いないと確信している)

 The Scramblerと呼ばれたHonda CL-350のカタログ


scramblerといえば、最も初期のオフロードレース用のバイクを指す。(scrambleという単語は、この場合「オフロードレースで横一線に並んでスタートする方式」のことをさす)

上の写真を見てもらってもわかる通り、CL 350というバイクの形状は、今の時代のバイクの価値基準から考えるなら、とてもとてもモトクロスに使われるバイクとは思えない。

だが、初期のオフロードレースでは、オンロード・オフロードの区別は現在のように明確だったわけではなかった。そのため、かつては、今の価値基準からするとオンロード用のレーサーにしかみえないスタイリングのバイクが、オフロード用に改造されることがあった。
だからメーカー側でも、「scrambler」というカテゴリーを設け、「オン・オフ兼用」というような摩訶不思議なカテゴリーのバイクを開発・発売していた時代があったのだ。

つまり「scrambler」は、「タイヤを、不整地を走るのに向いたブロックタイヤにはき替えるなど、オフロード用に改造されることも想定に入れて開発された、デュアルパーパスなオンロードバイク」なのである。


『ドラゴンタトゥーの女』の撮影用にバイクをカスタマイズしたのは、ロサンゼルスのファクトリー、Glory Motor Worksだが、彼らがやった仕事というのは、単に見た目のカッコよさを追及する行為ではない。
ベースにしたCLシリーズという独特なバイクだけがもつ「scramblerという歴史」に深い敬意を払っているからこそ、彼らは、カフェレーサーでありながらも、あえてスリックタイヤではなく、ブロックタイヤを選んだのだろう。


このバイクの乗り手「リスベット・サランデル」という女は、けして「ワイルド」なだけではなくて、映画のエンディングで男へのプレゼントを用意して待っていたように、「古風」な部分を心の奥底に大事に隠し持っている。
そのことを考えあわせると、彼女のような現代的なハッカー技術を持ちながら、同時に古風な趣味も理解する個性的な女なら、スマートなスリックタイヤを履いただけの「ある意味、個性に欠けた、どこにでもあるカフェレーサー」に乗るではなく、人が忘れかけたオールドバイクを自分なりのスタイルにカスタマイズし、ゴツゴツとワイルドなブロックタイヤを履いた「他にちょっと類をみない、個性的な美をもったカフェレーサー」を乗りこなすだろう。Glory Motor Worksのオヤジさんたちが考えたのは、そういうことだった。

Rooney Mara as Lisbeth Salander

蛇足としてもうひとつだけ、つけ加えると、カフェレーサーのベースとして、よくある英国製のノートンやトライアンフではなく、Hondaを選んだことや、カフェレーサーにありがちな「2ストロークの単気筒バイク」ではなく、「4ストロークのバイク」を選んだことも、ちゃんと映画製作上の理由があってのことだと思う。

というのは、この『ドラゴンタトゥーの女』という映画自体が、もともと2009年に公開されたスウェーデン版 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』をハリウッドでリメイクした作品だからだ。
もし、ハリウッド版 『ドラゴンタトゥーの女』が、このバイクのベースにノートンやトライアンフを採用したなら、映画の骨格が「ヨーロッパ的テイスト」に傾きすぎる。それでは、わざわざハリウッド版を作る意味がないし、オリジナリティが出せない。

だからこそ、Glory Motor WorksのJustin Kellは、カフェレーサーの定番であるノートンやトライアンフをあえて避け、ハリウッド映画としてのアメリカン・テイストを多少なりとも漂わせておくことができるHondaを、あえて選んだのではないか、と思うのだ。


あえて、ちょっとだけ、定型から外す」とか、「わざと、ちょっとだけズラしておく」といった行為は、日本の伝統文化が得意としてきた高度な「さじ加減」の手法のひとつだが、アメリカ映画におけるこういう「意図的なヨーロッパ文化の崩し的な手法」の見事さは敬服に値する。(ベースボールも、初期はクリケットの「くずし」ではあったのだろうし)

March 21, 2014

Jack Warner
イギリス紙デーリー・テレグラフが、トリニダード・トバゴ出身の元FIFA副会長ジャック・ワーナー(Jack Warner 写真:上)とその家族が、2022年サッカーワールドカップ・カタール大会の招致決定後、不正の数々で既に2012年に永久活動停止処分になっているカタール出身の元アジアサッカー連盟会長、元・FIFA理事のモハマド・ビン・ハマム氏の経営する会社から約200万ドル(約2億円)を受け取っていた、と報じている。

ちなみに、日本ではほとんどロクに報道されないが、ワールドカップをめぐ贈収賄はじめ近年のFIFAの不正の大半を暴いてきたのは、イギリスのテレビメディアであり、度重なるワールドカップ招致失敗によって裏側にある「FIFAの腐敗」に気付いて不正の仕組みを全てえぐりだそうとするイギリスの憤りは凄まじいものがある。
Qatar World Cup 2022 investigation: former Fifa vice-president Jack Warner and family paid millions - Telegraph
このワーナーという人物について少し調べてみる。


ジャック・ワーナーは、FIFAの実力者のひとりとして、贈収賄、汚職、横領、チケットの横流しなど、数えきれないほどの金がらみのスキャンダルを起こしてきたといわれている人物だ。

北中米カリブ海サッカー連盟会長の職にあったワーナーは、例えば2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会では、ワールドカップのチケットをダフ屋に横流しして巨額の利益を得たとされている。(ちなみに、ワーナーによるチケット横流し疑惑がもたれている大会は、この2つだけではない)

また2010年のハイチ大地震でワーナーは、FIFAがハイチのサッカー再建のために寄付した25万ドルを横領した疑惑をもたれている。また、後述するがイングランド・フットボール協会の元会長デービッド・トリーズマンのイギリス議会証言によれば、ワーナーはイングランド・フットボール協会に対してもハイチ大地震支援と称して金銭の拠出を要求したらしい。

さらに2011年6月に行われたFIFA会長選では、ワールドカップのカタール招致においてワーナーに賄賂を渡していたとされているカタール出身のFIFA元理事、アジアサッカー連盟会長モハマド・ビン・ハマム理事が立候補していたが、ワーナーとハマムの間での買収疑惑が指摘されたために両者そろってFIFAから資格停止処分を受けたため、ハマム理事はFIFA会長選への出馬を断念、他方、ワーナーはFIFA副会長を辞任している。

Mohamed Bin Hammamカタール出身の元FIFA理事
Mohamed Bin Hammam

この2011年FIFA会長選は、結局のところ、カタールのハマム理事の出馬断念によって、それまで3選を果たしてきていたスイス出身のゼップ・ブラッターの4選で終わるわけだが、そのブラッター自身にしてからが、2006年に、IOC会長サマランチの不正疑惑を追及したことでも有名なイギリスのジャーナリスト、アンドリュー・ジェニングズによって、英国BBCの有名な調査番組 "Panorama"の中で、サッカー界から1億ポンド(約140数億円)以上の賄賂を受けとり、スイス警察から取調べを受けている、と報道されているのだから、始末が悪い。

Andrew Jenningsスコットランド出身のジャーナリスト
Andrew Jennings
ちなみに、2012年の報道によれば、ブラッター自身が「当時は違法ではなかった」と発言しており、FIFA会長としてカネを受け取ったことを追認している。
FIFAの巨額収賄疑惑、ブラッター会長「当時は違法ではなかった」|最新海外サッカーニュース|スカパー!サッカー中継



David Triesman元イングランド・ワールドカップ招致委員会委員長で、元イングランド・フットボール協会会長のデービッド・トリーズマンは、イギリスサッカー界の悲願であるワールドカップ招致をまかされた人物だが、こうしたFIFA内部の不正を知っていた事実を2010年にイギリスのマスメディアに暴露されてしまい、両方の職を辞任した。

トリーズマンは、イギリス議会下院の調査委員会における聴聞において、FIFA副会長時代のワーナーが、イングランドサッカー協会に対して、トリニダード・トバゴに学校を建設する費用を支払うよう依頼してきた、あるいは、大地震で被害をこうむったハイチにおけるワールドカップのテレビ放映料の買収のために5万ポンドを払うよう依頼してきた、などの証言を行っている。
またトリーズマンは、こうしたワーナーの不正の要求以外に、タイ出身のFIFA理事ウォラウィ・マクディ(この人物はなんと、FIFAの女子サッカー部門を仕切っている責任者だ)が、「イングランドがワールドカップ招致の票を欲しければ、英国でのテレビ放映権の一部をもらいたいと持ちかけてきた」とか、パラグアイ出身のFIFA理事ニコラス・レオスが「英国の爵位を欲しがった」とか、ブラジルサッカー連盟会長でFIFA理事のリカルド・テイシェイラが「ワールドカップ招致の票が欲しいなら、見返りとして何をくれるのか、オファーしてくれと言ってきた」などと、FIFA理事たちの「収賄体質」の数々を暴露している、という。
資料:汚職疑惑で揺れた国際サッカー連盟(FIFA) ―英メディア報道が一石投じる : 小林恭子の英国メディア・ウオッチ


2000年代のワールドカップ招致に関しては、ほぼすべての大会で膨大な贈収賄事件が存在するようだが、それだけでなく、2000年以前のFIFAの活動全体についても連綿とした汚職の歴史が指摘されている。

Havelange例えば2013年に、かねてから賄賂を受け取っていた疑いが持たれていたブラジル出身のFIFA名誉会長ジョアン・アベランジェが辞任している。
7代目FIFA会長であるアベランジェは、既に経営破綻しているFIFAの国際スポーツマーケティング会社ISLとの間で、ワールドカップのテレビ放送権を巡る贈収賄に関与していたことが、FIFA倫理委員会の調査によって明らかにされている。
だが、それだけではなく、かつてFIFA会長として長期にわたって在任していた1974年〜1998年の間にも、多くの汚職にかかわっていたことが指摘されているのである。
ちなみに、元イングランド・ワールドカップ招致委員会委員長のデービッド・トリーズマンに「ワールドカップ招致の票が欲しいなら、見返りとして何をくれるのか、オファーしてくれ」と発言し、FIFA理事を辞任した元ブラジルサッカー協会会長のリカルド・テイシェイラは、このアベランジェの娘婿にあたる。
FIFAのマーケティング会社ISLは、第7代FIFA会長アベランジェ、その娘婿テイシェイラ、パラグアイ出身のFIFA理事ニコラス・レオスに対して、1992年から2000年までの間、ずっと賄賂を払い続けていたことがわかっている。

Ricardo Teixeira元ブラジルサッカー協会会長
Ricardo Teixeira

この記事に名前を挙げた人物たちの大半は、FIFAのトップ、あるいは、アジア、北中米、南米といった、大陸レベルのサッカー連盟のトップなのだから、サッカー・ワールドカップがいかに「カネと不正にまみれた腐敗した世界」か、わかるというものだ。

March 18, 2014

とあるカナダの野球コーチの方がツイッターに挙げていた写真が、イチローのMLBでのバッティング面の秀逸さを物語っていて、なかなか興味深かった。ツイッター上のやりとりで許可をもらったので、転載して、そこから記事をひとつ書くことにした。(なお、オリジナルの写真にはアルファベットのAとかBという文字はない。この写真の意味について説明を加える上で必要だったため、当ブログ側で後から付け加えた)

イチローのスイング
ライアン・ブラウンのスイング


note:
今回の記事は、カナダのオンタリオ州Mississauga (=愛知県刈谷市と姉妹都市提携を結んでいるカナダの都市。ミシサガ、ミササガなど、日本語での読み方は数種類ある)で、子供向けの野球コーチをしていらっしゃるらしいDean Mariani氏(@MNBATigers2002)のツイートから許可を得て拝借させていただいた。二つ返事で快く転載を許可いただいたMariani氏のご厚意に、この場を借りてあらためて御礼申し上げたい。(下記がオリジナル画像)



さて、2つの写真を見比べてみる。
イチローライアン・ブラウンである。

子供たちに野球を教える仕事をなさっているらしいMariani氏が、2人の野手のスイングを並べることで指摘しようとしたことは、(質問して回答をもらったわけではないので、あくまで推測になるが) おそらく2人の野手のスイングの「共通点」だろうと思う。

もう少し具体的に書くと、氏が2人の野手のスイングの共通点として最も強調したかったのは、「バットの位置が、スイングのかなり早い段階で、加工後の写真で示したA点に準備されていること」だろうと思う。
バットはその後、A点とボールとを結んだ直線上にあるコンタクトポイントB点(=加工後の写真で示したB点)に向かって、A点からB点への最短距離をトレースする軌道上を動く。その結果、コンタクト率が高まるというわけだ。
「誰よりもボールコンタクト率の高いスイングをしたければ、こう打て」と、カナダの野球指導者がイチローを模範として現地の子供たちにスイングの基本を説明してくださっているのを見ると、イチローファンとしてやはり鼻が高い。


氏の指摘は既に他人が余分なコメントを加える必要のないストーリーなわけだが、このブログではあえて、この2人のスイングの「相違点」に着目してみることで、イチローのMLB加入後のスイングの意味をあらためて味わってみることにした。


「相違点」を以下に挙げてみる。
Aの位置
イチローは左足よりかなり内側
ブラウンはちょうど右足の上あたり

AとBとの距離
イチローは短く、ブラウンは長い

Bの位置
イチローは右足のかなり内側
ブラウンはちょうど左足の上あたり

ボールとBの距離
イチローは非常に短く、ブラウンはずっと長い

ボールの位置
イチローでは、既に右足あたりまで来ている
ブラウンではもっと離れた遠い位置にある


Mariani氏がバッティングフォームの模範例として取り上げていらっしゃるこれらの写真は、イチローとライアン・ブラウンがクリーンヒットやホームランを打ったときの写真だろうとは思ったが、残念ながら確かめていないので、もしかするとイチローは詰まった内野ゴロか意図的なファウル、ブラウンはサード側に切れるファウルや空振りをした打席なのかもしれない(笑)
なので、本当なら、投手の投げた球種、スピード、コース、そして、2人がどういう打球を打ったか、ヒットになったのか、そうでないのかを詳しく知ってからコメントすべきところなのだが、まぁ、しかたがない。


細かいこと抜きに大雑把な話として、という前提で語るとして、イチローとブラウンのスイングの「相違点」は歴然としている。

イチローのほうが、ブラウンより、はるかにバットの出を遅らせて、ボールを懐に呼び込んで打っている

イチローの場合、バットがまだA点にあるとき、ボールは既に「コンタクトポイントB点に到達する寸前」まで来ている。おそらく「ボールとB点の距離」は20センチ足らずしかない。
仮にボールとB点の距離を20センチ、球速を130km/hとして計算すると、「ボールがB点に到達するまでの時間」は、わずか約0.00554秒しかない。

これがブラウンの場合になると、「ボールとB点の距離」はイチローよりずっと広く、およそ2倍ちょっとくらいはある感じに見える。仮にボールとB点の距離が40センチ、球速が同じ130/hだとすると、「ボールがB点に到達するまでの時間」は、イチローの2倍、約0.01108秒となる。


もし仮に「2人が同じ時間で、バットの芯をA点からB点に移動させた」のだとしたら、「短距離の移動で済んでしまうイチロー」より、「より長い距離、バットを移動させなければならないライアン・ブラウンのほうが、スイングスピードが速い」ことになる。

だが、もちろん、実際には話はまるで逆だ。
(もちろん、この2枚の写真の投球の速度が同じという前提が必要だが)
イチローのように体に近い位置に引き付けて打つ場合、ボールは、コンタクトポイントであるB点まで、それこそ「アッという間」に到達してしまう。
だから、球速が同じなら、まだボールが遠くにある段階でスイングを開始するライアン・ブラウンよりも、呼び込んで打つイチローのほうが、はるかに速いスピードでバットをスイングしているのである。

この事実は、たとえ「A点とB点の距離」、つまり「バットをライン上に準備した位置Aから、コンタクトポイントBまでの距離」が、ブラウンのほうが多少長かろうと、変わることはない。
なぜなら、「A点からB点までの距離の個人差」は、人によって2倍もの差がつくことなどありえないが、「ボールがB点に到達する距離の個人差」は、イチローとブラウンの違いのように、2倍以上もの個人差になることが普通にありうるからだ。

にもかかわらず、
「ブラウンのようなタイミングで打つスラッガータイプのほうが、体に近いタイミングで打つイチローより、要求されるスイングスピードは、ずっと速い」とか、物理をまるで無視して思い込んでしまっている人は、思いのほか多い
この際だから、心当たりのある方はこれまでの自分の間違いを修正しておくべきだろう(笑)


また、「ボールがB点に到達するまでの距離が長いこと」は、極端にいえば「ゆっくり振っても間に合う」ことを意味する。
だから、「長打を打つためにはよほど早くスイングしなければ、間にあわない」というのは誤解なのであって、体にチカラを入れまくって、重いバットをあわてて振り回す必要は、実はどこにもないのだ。



つまるところ、
打者に要求されるスイングスピードを決めるファクターは、「バットをA点からB点まで移動させる距離の長さ」ではなく、ちょっとややこしい言い方にはなるが、「ボールからB点までの距離」、すなわち、「その打者がバットの芯をA点に準備し終えたときに、ボールが存在する位置」と、「その打者が、自分の身体のどのへんでボールをさばきたいかというB点」との距離で決まる


当然ながら、タイミングの異なるイチローとブラウンでは、必要なバットの重さや硬さ、材質や形状、全てが変わってくる。
また、左足が外旋しやすい右バッターと、右足が外旋しにくい左バッターでは、コンタクト時に許される体の開きがまったく違ってくる。



余談だが、この2枚の写真からいえることが、もうひとつある。
バッターが、早いタイミングでA点にバットを準備し、必要十分なスイングスピードでA点からB点にバットを移動させることができるなら、実は、スイングを始動してからバットをA点まで移動させる間の、バットの「移動ルート」や「スイング速度」には、「スイングはこういう形で始動しなければならない」とか、「こういう軌道でスイングし始めなければならない」とか、野球指導者が決めつけるほどの「厳しい制約条件」は、実は「ほとんどないということだ。
目指すのが、サダハル・オー直伝のダウンスイングだろうが、プリンス・フィルダーばりのアッパースイングだろうが、落合博満スタイルだろうが、クラウチングスタイルだろうが、スイング初期段階でのバットの移動ルートや速度には、ほとんど制約がないのだ。バットがボールに当たる瞬間の形さえビシっと決められるならば、あとは好きにバットを構えて、好きなように振りはじめればいい(笑)


日本の某有名フォーム分析サイトの主(あるじ)がNPB時代のイチローについて「イチローよりボールを見れる打者を見たことがない」と書いているのを見たことがある。それはMLBにおけるIchiroでも、同じように成り立っている。

だが、ただボールを長く見ることができるだけのバッターだったなら、イチローがIchiroになることはなかっただろう。
鈴木一朗が、イチローに、さらにIchiroになれたのは、彼に「たぐいまれなスイングスピード」があったからこそであることを、この1枚の写真が物語ってくれている。いうまでもなく、それはバットの重量の軽重以前の問題だ。

March 10, 2014

Give Peace a chance for athletes in Sochi Paralympic Games.


健常者のオリンピックだけが、オリンピックなのか。
いや。そうではない。


ソチで行われようとしているパラリンピックの選手たちは、栄光を夢みてこの日を目指し、それぞれが苦しい練習に耐えてこの日を迎えた。

健常者のオリンピックが終わったら、もう重要なことはすべて終わったのだから、こんどは政治の色を前面に押し出し、国と国が押し合いへし合い、せめぎあう。

そんなことでは、いけないのだ。


何ができるわけでもない。だが、意見を言うことはできる。
どこの国が正義で、どこの国が悪者か、なんて
そんなこと、どうでもいい。

パラリンピックに参加するアスリートたちに
実力を十二分に発揮して競いあうための
平和な競技の場と時間を与えてあげてほしい。

Give Peace a chance for athletes in Sochi Paralympic Games.





March 07, 2014

スプリングトレーニングで田中将大がフィリー戦で初先発してホームランを打たれたと人から聞いて、その人にちょっと聞き返してみた。

打たれたカウントは?
3-1。」

なるほど。
「球種はまちがいなく、ストレートだな。」と、思った。


ホームランを打たれたこと自体はどうでもいい。誰だって、たまには打たれる。
早くメジャーに上がりたいマイナーの若い野手は、昇格アピールのために早めに仕上げてスプリングトレーニングに来ているわけだし、まだ仕上がっているわけではないメジャー契約の投手がいきなり長打を打たれることも、ある意味しかたがない。
なんせ、まだスプリングトレーニングだから、メジャーの投手のストレートにはまだ十分な球威がない。他方、打者は、まだ練習のためのゲームだから、ボールを選んでくるのではなくて、どんどん積極的にスイングしてもくる。特にストレートは狙われやすい。


むしろ、このホームランでブログ主が関心をもったのは、もっと別の点だ。

1.「田中が、まるでキャッチャーのサインどおり投げてしまっていた」ように聞こえたこと

2.「ストレートを投げざるを得ないカウントで、好きなように打たれてしまわないだけの球威のあるストレートが、田中にあるのか、ないのか」それがまだ未知数なこと


日本でなら、かつて来日当時の阪神ブラゼルが日米の野球の違いとしてコメントしていたように、たとえカウントが3-1だろうと、変化球を投げることも多い。

だがMLBでは、このブログで何度となく説明してきたように、「fastball counts」、つまり2-0とか、3-0とか、投手不利なカウントでは、MLBのキャッチャーは問答無用に「ストレートのサイン」を出してくる。そして、投手の側もそれがわかっているから、多くの投手がサインどおりにストレートを投げる。それが「MLBにおける配球のお約束」になっている。(もちろん例外もある)
だからバッターは、「fastball counts」ではストレートだけを狙ってフルスイングしてくる。そして、これもMLBのお約束のひとつだ。

記事例:2010年10月24日、メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」damejimaノート(11) なぜライアン・ハワードは9回裏フルカウントでスイングできなかったのか? フィリーズ打線に対する"Fastball Count"スカウティング。 | Damejima's HARDBALL

記事例:2013年3月8日、Fastball Count、あるいは日米の野球文化の違いからみた、WBCにおける阿部捕手、相川捕手と、田中将投手との相性問題。 | Damejima's HARDBALL


監督ジラルディは、この日の田中について、こんなことを言った。
(We) get him comfortable with our catchers.


どうも意味深に聞こえる。

イチローのヤンキース移籍後の1シーズン半でわかったことは、ジラルディという人間が「コメントをあまり信用できないタイプで、結局のところは『自分のやり方』にとことんこだわりぬく頑固オヤジ」だということだ。
ジラルディは、メディアにどんな柔らかいコメントをしようが、実際には「自分のやり方」にのみ、しつこくしつこくこだわる。そして、たとえ間違いを犯しても、最後まで自分の方法論を変えないし、修正するゆとりを持とうとはしない。

だから、MLBでルーキーでしかない田中にジラルディが求めるのは「おまえはまだ新人だ。だからMLBのキャッチャーのスタイルに従ってくれ」という一点張りになる可能性はけして低くないと、ブログ主は考える。


また、田中の球を受けることになるブライアン・マッキャンの田中評にしても、ブログ主は、どこか上の空な感じ上から目線という印象を受けた。

彼は田中のピッチングについて、こんな表現をした。
as good as advertised
前評判どおりだね


このコメント、あなたなら、どう解釈するだろう。
この例を見てもらいたい。

"Looking at their defense, they are as good as advertised," Manning said.
「彼らのディフェンス見たよ。まぁ評判どおりじゃないのかな。」
Manning: Seahawks defense 'as good as advertised'

これは、第48回スーパーボウルを戦う直前の1月末に、リーグ最強オフェンスを誇るデンバー・ブロンコスのクォーターバック、ペイトン・マニングが、「対戦相手シーホークスのリーグ最強ディフェンス」についてUSA Todayにコメントしたものだ。

今年のスーパーボウルの「試合前予想」では、いうまでもなく、2月の本番でシーホークスがあれほどの大差で圧勝するとは、誰も思っていなかった。
だから、既にスーパーボウルで優勝し、MVP獲得経験のあるマニングにしてみれば、as good as advertisedという表現にこめたニュアンスは、「とりあえず『評判通り』くらいは言っておくけど、まぁ、最後に勝つのは俺しかありえないぜ」という意味の「自信の表れ」であり、as good as advertisedという表現の実際の意味は、「まぁまぁだね。せいぜい頑張んなよな」程度の上から目線のニュアンスであって、「結果が出る前の、決まり文句」、「試合前のリップサービス」でしかない。
(それに、そもそも英語の 'good' という表現には「高く評価する」とか、「非常に優秀だ」とかいうニュアンスはない。「まぁまぁだね」と訳すくらいで、ちょうどいい)


球種の多いダルビッシュもさんざん手を焼いた点ではあるだろうが、田中将大がどのくらい「MLBのキャッチャーと組んだときにに、『オレ流』を貫けるのか」、そこが問題だと思う。

ヤンキースはテキサスよりも遥かに「内部の規律」が硬直的だし、また、田中投手はダルビッシュと違って、どうも性格的に自分から折れてしまいそうな気もする。監督の指示やキャッチャーのサインにただただ従って、打たれた後でストレスを溜めるようなケースが多発するのでは、結局マトモなシーズンにはならない。

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