June 21, 2008

マクラーレン解任の翌日、地元メディアのシアトル番ライターたちの記事が出揃ったが、その基本的なトーンは、当然のことながら、このブログと同じ方向のものだ。記事は一斉に、マクラーレン解任の不自然さを書きたてている。基本的なトーンは、こうだ。
●チーム低迷の責任はマクラーレンにもある。
 だが彼が問題のメインではない
●なぜ不要な選手に責任をとらせないのか?
●マクラーレンは選手整理に手をつけようとして、解雇された

マクラーレンが着手しようとしたのは、選手への責任追及と、整理である。そのマクラーレンが突然解任され、セクソンが次の遠征地へ出発したことなどから、選手の解雇などが突如ストップされそうな、チームのあまりにも不自然な動きに対して、地元メディアは痛烈な批判と牽制を行っているのである。
彼らは、マクラーレンを擁護しようとなど考えているわけではないが、不要な選手を処分しようとしたタイミングでのマクラーレン解任が、チーム低迷の責任をとらされたバベジ解任とは、全く意味が違うことを、よくわかっているのである。
seattlepiなどは、ハッキリと、選手をカットしようとしてマクラーレンは首になったと書いている。

そんなことはニュースをごく普通に追いかけているだけで理解できるわけだが、日本国内の某掲示板の間抜けな城島オタは、外部からの圧力で城島の正捕手としての首がつながったことを喜び、また認識のゆるいシアトルファンなどは、マクラーレンは解雇されて当然だ、程度の単細胞な認識しかもっていない。哀れなものだ。

●seattlepi.com
Mariner players haven't started to pay the price - yet
http://blog.seattlepi.nwsource.com/baseball/archives/141602.asp
The one thing a Lou Piniella type would have done was to have pushed his general manager to cut some of the players loose a while ago. McLaren was loyal, doggedly so, and it cost him his job.
ルー・ピネラのようなタイプ(の監督)がいたら実行したであろうことのひとつは、もう少し前の段階で何人かの選手を放出するよう、GMにプッシュすることだ。忠実で頑固なマクラーレンはそうしようとし、そのことで職を犠牲にした。

●News Tribune
Will changing managers make a difference?
http://blogs.thenewstribune.com/mariners/2008/06/19/will_changing_managers_make_a_difference
But instead the Mariners chose to fire John McLaren today, and Sexson and his slugging percentage of .360 and .220 batting average got on the plane for Atlanta. (中略)
Was McLaren the greatest tactical manager in baseball? No.
Did he have the most managerial cache? No
But was he the sole problem for the Mariners issue? No.

マリナーズは、(セクソン解雇の)かわりに今日ジョン・マクラーレンを解雇し、そしてセクソンと.360の長打率、.220の打率をのせ、飛行機はアトランタへ飛んでいってしまった。(中略)
マクラーレンは野球で偉大な戦術家監督だったか? いや。
彼は蓄えの多い監督だったか? ノー。
だが、マリナーズ問題の、唯一の問題だったか? そんなことはない。


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