June 24, 2008

ブレーブス戦でクレメントが今シーズン第1号をスタンドに放り込んだ。この日はツーベースも放って、湿った打線で1人気を吐いたといっていい。
もともと、クレメントは5月にメジャーに上がった試合で長打を放ちながら、謎の3A落ちをさせられていることは、すでにこのブログで触れた。この件については、詳しい経緯を「時系列にそって城島問題を読む」という項目で、時系列をよくおっかけてみてほしい。
(あとで、この項目は書き足す予定)

元記事
Mariners Notebook: Johjima makes room
Playing time likely will dwindle
with Clement back up
http://seattlepi.nwsource.com/baseball/368009_mbok23.html
On Sunday morning, it happened to Mariners catcher Kenji Johjima. He and his interpreter, Antony Suzuki, were the special guests of interim manager Jim Riggleman, who wanted to explain why Johjima could expect to see fewer at-bats in the coming days.

make roomは、通り道や場所をあける, 席や道を譲るという意味だ。だからこの記事のタイトルは「城島、席をあける」というのが直訳になり、城島が完全に干されるというニュアンスはなく、席を譲ってシェアする、つまり、同居する、という意味でライターは書いている。
ただ、もちろん make room for a younger generation という例文が、後進に道を譲るという意味になることや、記事全体のトーンを考慮するなら「城島、場所をあけわたす」とでも訳すのが妥当だろう。以下に日本でのマトモな報道例をあげておく。

城島一塁、若手捕手と併用プラン
…新監督が直接会談し通達

http://hochi.yomiuri.co.jp/mlb/news/20080624-OHT1T00054.htm
(略)ブレーブス戦の試合前、リグルマン監督が城島に、今後はジェフ・クレメント捕手(24)との併用を伝えた。(中略)ブ軍戦の試合前、監督室に呼ばれ、30分間の会談を持った。「私がケンジを自室に呼んだ。彼も話し合いを持ちたがっていた」と指揮官。(中略)城島を捕手だけでなく一塁手やDHとして起用する考えを明らかにした。(略)

(捏造記事)
このアメリカの記事を流用して、まったく違うニュアンスの記事にしたメディアがある。元記事の内容を使い、日本の新聞社のライターがまるで違うニュアンスに強引に書き換え、それを、あたかも元記事がそうであるかのように、記事として掲載しているのだ。以下にリンクをあげておくが、こうした捏造は全くフェアではない。

この記事の15%ほどは元記事ではない。
タイトルにしてからが、事実とは違う。城島のほうが談判にでかけたのではなく、通訳ともどもリグルマンに呼び出されたのである。元記事と比べて読んでもらいたい。まったくニュアンスが違う。
記事に、オリジナルソースのメディア名とライター名をいれてあることも、かえって悪質だ。


スポーツとはいえ、ジャーナリズムは存在する。まして、ソースのメディア名のみならず、ライターの名前を出している以上、勝手なニュアンスをつけくわえて、記事の方向性をねじまげるようなことはすべきではないし、もしそうまでして自分の意見をどうしても書き足したいと、つまらない欲求を抑えられないのなら、カッコで元記事の部分をくくるなりして、自分の勝手な意見と元のソースの部分を明確に分離しないとあまりに低レベルな捏造はすぐにバレる。

インターネットの時代でなければ、我々はオリジナル記事の存在を目にすることはないわけで、こうした部分はネット時代のメリットだと思う。逆にいえば、アメリカの記事を流用することくらいしか芸のないダメ記者は、ネット時代を舐めてもらっては困る。誰もがオリジナル記事を検証して、自分なりの意見をもつ、そういう時代には、スポーツ紙の記者の程度の低い煽りなど必要ない。

俺を試合に出してくれぇ〜 スタメン激減の城島が直談判
http://www.tokyo-np.co.jp/tochu/article/mlb/news/CK2008062402000152.htmlリンク切れ
【アトランタ=ジョン・ヒッキー】
出場機会が激減しているマリナーズの城島健司捕手(32)は22日、ブレーブス戦前にリグルマン新監督と起用方針について約30分話し合った。
指揮官は「君を尊重している」と言いつつも、交流戦期間は大型新人ジェフ・クレメント捕手(24)を優先して使うとし、攻守で不振の城島は「ゲームで使われるような選手でいないといけないということ」と、奮起をあらためて誓った。
城島はこの日もスタメンに名前はなく、ここ30試合で10度目の先発落ち。3日前に就任したばかりのリグルマン新監督は、会談の内容を「すべて起用法に関すること」と説明。城島には「試合に出たいという熱意は買うが、交流戦が終わればプレータイムも増えるから、羽を伸ばしていてくれ」と告げたという。
城島は現在、不本意な一塁の守備練習もさせられている。このまま攻守で不振が続けば、交流戦後も捕手失格の烙印を押される可能性だってある。
「これからも普段通りやる。それ以上はできないから」。日本ナンバーワン捕手のプライドにかけ、城島は試練を実力で突破するしかない。
(シアトルポスト・インテリジェンサー紙記者)


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