July 02, 2008

サヨナラヒットを打ったブルームクイストは試合後、とても上機嫌に「このところ2塁打を打ってなかったからね。欲しかったんだ」と彼なりのジョークを飛ばしたが、この日は下位打線があきらなかったことが、結果的にゲームを面白くした。
クレメント2安打。ベタンコートの2アウトからのタイムリーを呼び込む。だいぶメジャーに慣れてきた。城島の打率を追い抜くのは時間の問題だろう。

例によってベダードが登板を回避してしまったローテの谷間、シアトルは途中まで2-6と負けていた。城島が正捕手の時代ならチーム全体の雰囲気がとても悪く、いつもこのままあっさりと負けていた。
ベルトレのありえないようなボール打ちのホームラン、盗塁すら決めたセクソンのソロ、ホームランはいつもにぎにぎしいが、これで大砲主義に戻るわけにはいかない。これまで控えに甘んじてきた選手たちの活躍がなければ、今日のサヨナラもない。チーム一丸の勝利で、勝った選手がグラウンドに飛び出してくるなど、いつぶりの光景だろう。
今日のボックススコア

と、こんな、メディアが書くようなことをいつまでもタラタラと書いてもしかたない。

ローテの谷間になってしまった日だが、4回と6回の失点はもちろんロペスのエラーが大きいが、バッテリーの組み立てが急に単調になったせいもある。特に6回はピンチを迎えて、ストレートばかり連投したことは今後のクレメントの改善点だが、そんなことより、クレメントはローランドスミスに対して、シルバ同様、46ストライク16ボールと、非常に多くのストライクを多投させたことは注目だ。どうせメディアは結果だけしか報じないだろうから、あらためて注目しておく。

ローランドスミスは元々ストライクの多い系統の投手ではあるが、ここまでの比率で投げたことは一度もない。
最初の3回をあぶなげなく乗りきれたのも、打者を常に追いこんで勝負をかけ続ける姿勢が効いた。各打者とも、打たれる打たれないは別にして、最初の3球までに2ストライクに追い込み続け、それから勝負をかけた。
ローランドスミスのゲーム別スタッツ

これはシルバのケースと同じだ。シルバについては下記の記事で6月28日に指摘している。シルバのケースでも、87球のうちストライクが62と、4分の3を占めた。これほど積極的にストライクをとりに行った試合は、ここまでのシルバの18試合の登板でも初だった。
2008年6月28日、クレメント先発のこの日、シルバは7連敗を脱出した。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/385715.html

このことは結果的にクレメントのマスクの試合で、ピンチでの四球数の少なさにやがてつながっていくはずで、シーズン後の与四球スタッツが楽しみだ。


この先発投手のストライクの多さは、同じクレメント先発で、ローテの谷間っぽい6月18日フロリダ戦と比較してみると、クレメントの進歩がもっとよくわかる。
マーリンズ戦では、どの投手についてもストライクとボールが半々くらいの数になって、弱腰になって打たれ続けた。まるで、ピンチのときにアウトローを要求し続けて四球を連発して大敗する、典型的な城島マスクの試合のようなゲームだった。
この点をクレメントがすぐに修正してきたことが、7連敗をしていたシルバを勝たせ、ローテの谷間のこの日の最初の3イニングの好投につながった。
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2008_06_18_flomlb_seamlb_1&mode=wrap

城島とクレメントの大きな違い。そのひとつがこの柔軟性だ。
城島はいたずらに頭が固く、態度もかたくなで、いかに自分のスタイルが間違っていようとも、修正せず、また修正しようとしても修正できないまま、何ヶ月も過ぎてシーズンを壊してしまう。




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