August 19, 2008

シアトルで城島相手に投げさせられて酷い成績に終わり、移籍後に急激に成績が回復する投手などいくらもいるが、ホラシオ・ラミレスもその一人になりつつある。

ホラシオは2007年にマリナーズに在籍して、城島がERA7点台と、馬鹿みたいに酷い数値を記録させた投手で、当時「城島問題」の存在にまだ気づきもしないオツムの単純な日本のシアトルファンからは限りない罵声を浴びたものだが、2008年に移籍して疫病神の城島から離れて以降は、セットアッパーとしてスタッツが大幅に改善されている。

この日のホラシオは、大差の勝ち試合とはいえ終盤2イニングを投げ、シアトル打線を0点に抑えたが、打者10人に4安打を打たれた。
こういう、10人4安打0点という内容だけ見ると、かつて「城島問題」に気づきもしなかったファンの一部などは、ホラシオもあいかわらずダメだなと、いまだにその程度のレベルの話で終わらせがちだろうが、最近では、ホラシオのようなタイプの投手についてはそういう決め付けは間違いだ、ということがわかるファンも増えてきたのは多少頼もしい。

もともとホラシオのようなタイプの投手は、ランナーを背負いながら投げるのが当たり前なのだ。スタッツを見ればわかる。アトランタ時代から、1イニングにヒット1本当たり前、四球も与えやすい。ERAが4点で収まっていたのが不思議なくらいだが、こういうタイプの投手はメジャーにいくらでもいるものだ。誰もがヘルナンデスのような豪腕投手なわけはない。

城島のようなワンパターンなキャッチャーは、ホラシオのようなタイプの投手をコントロールする適正がもともとまったく無い。だから様々な投手をシーズン通してコントロールしていく柔軟性を要求されるメジャー正捕手に全く向いていない。そういう意味では、適応力が全くない城島を使い続ける限り、シアトルがロスターに捕手枠を何人も用意するのは当然のことで、批判するに値しない。要は城島を使うのをやめれば捕手は2人ですむのだ。

城島の作るゲームはいつも単調だ。投手に合わせてゲームを作ったりなど、できない。日本式リードと本人は自称しているようだが、日本には城島より柔軟な捕手はいる。城島のいう自称日本式の実態は、単なるワンパターンの「城島式」であって、それをさまざまな国籍、さまざまなタイプの選手からなるメジャーの投手たちに一方的に押し付け続けるだけの能しかないくせに、「日本」を自称するのもたいがいにしてもらいたい。日本の捕手がみんなあんなだと思われたのでは名誉毀損というもの。外国旅行している最中に出会う会話相手全員に「俺と同じ日本語を話せ」と押し付ける馬鹿が城島だ。

この「城島式」を継続して、結果、どうなるか。
城島に合わない投手は何人獲得してこようが毎試合ゲームを壊して破滅的なシーズン成績を残したあと、翌年にはチームを去っていく。当然チーム成績には越えられない天井ができてしまい、選手獲得予算は毎年のように無駄になる。また有力投手獲得のためには若手・有望選手をどんどん放出しなければならないからプロスペクト、ブルペンは毎年のように弱体化し、枯渇していく。選手がいれかわってばかりで、チーム弱体化の真の原因である城島が居座ったままだから、チーム内の雰囲気も当然まとまりがなくなっていく。
「城島式」のゆくえは、こうした永遠に続く悪循環である。


2008年とて、シーズンが始まる前はSPにベダード、シルバを獲得して、今シーズンはいけるぞ、などと「城島問題」を知らないファンは意気込んだことだろう。
だが、実際には、ベダードは最初から城島を拒否していたし、シルバは城島相手に9連敗だ。この2人のSP投手獲得というプロジェクトにとって、城島はなんのプラス要因にもなっていない。これが問題でなくて、なんだろう。
今後も何人もの投手が獲得されてくることだろうが、城島がいるかぎり、ここで述べたことが何度でも、永遠に繰り返される。これが本当の「城島問題」であって、3年の契約延長が問題なわけがない。問題の本質に気がつかない人が、問題の本質である城島を居座らせる契約をするから、このままでは問題は永遠に片付かないことが問題なだけだ。


投手が打たれればマウンドに来た監督と同じ角度から城島が「おまえのせいだ」と言わんばかりに眼光鋭く投手を睨みつけ、投手交代を待つ、そんな馬鹿馬鹿しい「城島式責任回避」のシーンを何十回と見ては、2007年は大いに笑わせてもらったものだ。
こんなシーンも、城島がチームからいなくならないかぎり、何度でも、何十回でも繰り返される。このことは2007年の春から確信していたが、いまから2009年のシーズンが楽しみだ。
シアトルが問題の本質である城島をどう処遇するか。オーナーの意向に逆らってでも干し続けることができないと、このチームはチームとして終わる。

H.ラミレスのスタッツ

2003 ATL ERA4.00 被打率0.99 与四球率0.40
2004 ATL ERA2.39 被打率0.85 与四球率0.50
2005 ATL ERA4.63 被打率1.06 与四球率0.33
2006 ATL ERA4.48 被打率1.11 与四球率0.41

2007 SEA ERA7.16 98回 四球42
被打率1.42 与四球率0.43
2008 KC  ERA2.59 24回1/3 四球1
被打率0.86 与四球率0.04
2008 CWS ERA2.84 25回1/3 四球1
被打率0.95 与四球率0.04

2007年のラミレスが問題だったのは四球の多さではなく、被打率の高さ。アトランタでも、カンザスでも、シカゴでも、ランナーを出し続けてもなんとかERAがそこそこの数値に収まったが、城島相手に投げるシアトルではラミレス、そしてシルバのようなタイプの投手は破綻する。


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