September 02, 2008

8月までのシーズントータル、そして8月単月、解雇された井口よりずっと酷い城島の壊滅的な打撃データは別の記事でフォローするとして、テキサス戦初戦で城島を除いて先発全員安打していた7回1アウト1、2塁の打席での、城島の怪我について書く。

登山ではないけれども、この城島の怪我については、あまりにも人為的な要因が重なったもので、偶然起きた怪我ではない。起きるべくして起きた事故であって、自業自得とでもいうようなものだ。


第一の問題は、この日の捕手起用の問題
そもそも、相手投手の左右にあわせて自軍の捕手を変える必要など、どこにもない。来季にむけてチームを再建していくためには将来性のあるクレメントを恒常的に起用すべきだ。また、ほかに試したい若手捕手がいるなら、そちらを試してもいい。
クレメントが左投手を打てないから、相手先発が左の日には城島を使う、というのは、まったく説明になっていない。城島が左投手を打ちこなしているわけでもなんでもないし、相手投手が左だろうと右だろうと、打撃成績はすべてクレメントが城島を上回っている。
また、何度も書いてきたことだが、シルバという投手はなにかと球の浮きやすい、打たれやすい投手で、今年の捕手との相性を見る限り、選択すべきなのはクレメントだ。長期契約のシルバを使えるようにするにはチームの今後を向上させる上で大きな意味をもつのだから、シルバと相性のいい捕手を起用することは一つの処方箋だろう。


第二の問題は、城島のDH起用
このダメ捕手はアリーグで一定の打数に達した中で最低の打者である。DHでの成績も壊滅的にダメだ。そのクセ、本人みずから「DHに慣れる必要などない」と言い切った。
こんなクビになって当たり前の選手を、なおもDHで起用するなど、もってのほかだ。ようやくクビにするふんぎりのついたセクソンではないけれど、結果がダメと出ている選手起用やチーム戦術をいつまでも、いつまでも続けるのは、チーム再建という方針に反するどころか、これはファンに対する、いわゆる商法でいう「背任行為」である。

三つ目の問題は、城島に代打を出さなかったことだ
先発は左のハリソンだったが、この7回の時点ではすでにノックアウトされ、投手は右のメンドーサに代わっている。この7回の満塁で、城島の前の6番で右打者バレンティンに打席が回ったが、左のリードが代打に送られ、リードは見事に2点タイムリーを放ってみせて期待に応えた。
いわゆる「左右病」という言葉があるが、もし右投手には左打者というパターンを徹底したい、というのがバレンティンに代打を出した理由なら、右打者の城島にも代打クレメントを送るのが当然だ。右投手かつDHと、城島の打てないパターンが見事に揃っているのだから。
それなのに、城島だけは打てもしないのに「特別扱い」して、左の代打を送らないのである。

この試合で、城島が「特別扱いされている」ことがよくわかった。日本のライターの一部が、シアトルで城島がものすごく冷遇されているように書いている人がいるが、あれは単なる擁護、マスメディア対策にすぎない。どこを見て書いているのか。なんとまぁ、モノを見るのないことだ。

四つ目の問題は、城島が1塁にスライディングしたことだ
イチローファンの間ではよく知られていることだが、イチローはけして一塁にはスライディングしない。なぜなら、走り抜けたほうが早く一塁に到達できるからである。これはイチローがしているから真似なければならない、とか、そういう問題ではない。少しでもセーフになりたいなら、スライディングなどしてみせる必要などない。スタンドプレーなどいらない、ということだ。

そして五つ目の大きな問題は、城島の焦りである。
この日、城島はいきなり1死1塁で併殺打を打っている。そのあとも、2度続けて2死1塁のシチュエーションで打席が回って凡退している。もし、この第2、第3打席が2死でなく、無死か1死だったら、3連続併殺打を打っていただろう、そういう酷い打撃内容だった。
試合後半、チームは面白いように打ち出して、いつものことだが、城島だけが一人、蚊帳の外に取り残された。だからこそ、このヘボ打者は一塁にスライディングしたのである。
それは、あきらかに焦りからくるレベルの低すぎるプレーだ。

そして最後に、これは6つ目の問題というより、補足だが、怪我をした城島への対応
捕手が手をスパイクで踏まれたのだ。病院に直行させるべきであって、すぐに代走を出すべきだ。だが実際には、城島が2塁に進塁してから代走が出されている。これでは遅すぎる。
なぜ代走を送るのが遅れるか、といえば、ここまで書いてきたように、城島には代打を送らない、送れない、なにかそういうおかしなチカラが、事態の全てを歪め、対応の全てを遅らせているからとしかいいようがない。


一塁でのクロスプレーでスライディングしたのでは、当然のことだがスパイクされる危険を含む。危険をかえりみずといえば聞こえはいいが、実際にはただの焦りからくるスタンドプレーにすぎない。

この怪我でこのシーズン、城島の顔をゲームで見ないですむことを望む。




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